125 / 135
九章:風太
236.必ずみんなと再会するために
しおりを挟む
「わんわん」
「ふあ……おはようファング……」
そろそろ起きてご飯ちょうだいと言った感じで僕のお腹に乗ってファングがふんふんと鼻を鳴らしていた。少し重みを感じながらファングの背中を撫でつつ上半身を起こした。
【起きたか】
「ああ、レムニティおはよう。よっと……」
「わふ」
窓際で椅子に座っていたレムニティが僕に気づいて声をかけてきた。ファングを抱っこしてベッドから降りると、彼にファングを渡して顔を洗いに共用の洗面所へ向かう。
さて、フラッド様と顔合わせをしてから三日ほど経過した。だけど、今のところ生活に変化はなく、穏やかに時間が過ぎていた。魔族が来ることも無く、食っちゃ寝ばかりだ。
まだ三日……されど三日という感じで、早く出てこないかと気持ちだけがはやる。
なぜかというと何度かスマホで電話をかけてみたけど、今度は水樹にも繋がらなかったからだ。他のみんなは何をしているのか……早く探しに行きたいんだよね……
どこに飛ばされたかわからないけど、生きていればグランシア神聖国へ行くと思うのでここの件が片付いたらメイディ様のところへ向かうつもりだ。
「ところでリースンは?」
【今日はまだ見ていないな】
「オッケー、見つからないように朝食へ行こうか」
「わんわん♪」
【あの王はダメだな】
「はは……」
レムニティがファングを抱いたまま立ち上がりそんなことを口にし、僕は苦笑するしかなかった。
彼女はまだフラッド様から求愛を受けていないらしく、連日姿を現していたからだ。
まあ、適当に相手をして帰ってもらっているし、アーデンさんが迎えに来るのでそこまで煩わしくない。けど、何かあった時に糾弾されるのは困るんだよなあ。
「早く出てこないかな……」
【私としても早く出てきて欲しいものだ。奴と戦うには必要だ】
「……」
宿に出てモーニング的なものを食べられるお店へ向かいながら、僕は素直な気持ちを吐露する。レムニティも同じくグラッシが出てきて欲しいと呟いた。
そして奴とは渡り歩く者のことだろう。全員が一緒に、それこそリクさんと魔王が一緒でも倒せるか少し怪しいほどに能力が高いと感じる。
「そういえば……」
【どうした?】
「あいつって――」
「あ、見つけた!」
「げっ!?」
宿を出て歩きながら話し僕がふと気になったことを口にしようとした時、聞きなれてしまった声を耳にした。
振り返るとそこには仏頂面のリースンが立っていた。
「『げっ』ってなによ! 折角会いに来たのに嬉しくないの?」
「まあ……」
「嘘でしょ!? 結構、容姿には自信があるし、近所でも可愛いいって評判なんだけど!」
どこの近所だろう……
宰相の娘なら基本的に城の人間になると思うんだけど。リースンが可愛く無いとは言わないけど、もし城の人に言われているなら忖度されている可能性は高い。
それはともかく、僕はリースンに話しかける。
「それより、こんな朝早くからどうしたんだい?」
「むう。なんか引っかかるけど、まあいいわ。というかこの町に着いてからフウタと全然会わないから探していたのよ! なんかあった?」
【特に無い。なあファング】
「わふん」
「なんでファングに聞くのよ……」
レムニティがファングの顔を自分の目の前にもっていきそんなことを言う。返事がてら鼻の頭を舐められていた。
「まあ、宰相の娘さんと一緒っていうのも恐れ多いしね。なにか用事があるのかい?」
「うん! お父様に紹介しようと思って!」
「ぶっ!?」
「きゃあ!?」
いきなりなにを言い出すんだこの子は……僕はため息をつきながら頭を振って返す。
「だから一介の冒険者である僕が宰相に会うのはおかしいんだって……」
「でも、私が連れて来たし……」
「僕は魔族と戦うために来た。君のお父さんと会うためじゃないからね? 用事がそれだけなら行くよ」
「あ、待ってよ!」
僕はレムニティに視線で移動するよう示唆した。小さく頷いて彼がついてくる。リースンも同じくついてきて、僕の隣に並んだ。
「コネはあった方がいいと思うけど? ……それに私と付き合ったり、とか?」
「うーん、僕は好きな人が居るし仲間を探す旅をしないといけないから、悪いけど辞退させてもらうよ」
「えー」
「今の気持ちは一時的なものだよ。きっといい人が見つかるって」
「お見合いはしたくないんだけど……お父様もフウタなら気に入ると思うのよね。真面目だし」
理解はしたけど納得はしていない感じかな。だけど、言い続けていればその内諦めてくれるだろう。
実際、嘘は言ってないしね。
するとそこでけたたましい鐘の音が鳴り響いた。
「なんだ……!?」
「嘘、魔族が来たの!? この時間に!?」
【……ふむ】
どうやら僕達の目当てがやってきたらしい。早朝の緩やかなタイミングを狙ってくるとはなかなか嫌らしいことをする。そしてリースンの口ぶりからすると早朝に来襲してきたことはないようだ。
「迎撃だ! 王都内に入れさせるな!」
「「「おおおお!!」」」
「やっと来たか、ボーナスだな!」
そこで僕達の前を冒険者達が駆け抜けていく。馬に乗った者や走っている人など様々だ。しかしみんなの向かう先は城門の方だった。
「私達も行くわよ!」
「リースンは城へ戻るんだ。ドライゼンさんやアーデンさんが居ないと危ないだろ?」
「……! 私を心配してくれるのね!」
「そうだけどそうじゃないよ!? とにかく、宰相の娘だし、君はあまり強くないんだから無茶はしないでよ! レムニティ、走るよ!」
【承知した】
「わんわん!」
言うが早いか、僕とレムニティは一気に駆け出す。グラッシが居るかまだ分からないけど、これはチャンス。もし引き上げるならその後を追えばいい。
「待って、一緒に……って速すぎない!?」
後方でリースンの声が聞こえるけど、すぐに遠くなっていく。これでグラッシを見つけて説得できればもう会うこともないはずだ。
「頼んだぞ!」
「はい!」
門番さんに声をかけられ、頷きながら外へと躍り出る。その時、空と地上でいくつかの閃光が奔った。
「もう戦闘が始まっている……レムニティの時と違い、随分と近いな」
【グラッシは頭がいい。早朝の襲撃は狙ってやっていると考えていい】
「なるほど……」
確認できていないけど、同じような時間帯で続けて襲撃をかけてきていた可能性がある。そして慣れたところで時間を変えて襲撃というところまでは考えた。
「そうすると、正攻法で来ないかもしれないな。みんなと違う場所へ行ってみよう!」
【承知した】
ハズレても移動すればいいだけだし、最悪森に紛れてレムニティに行ってもらうこともできる。
そして――
「ふあ……おはようファング……」
そろそろ起きてご飯ちょうだいと言った感じで僕のお腹に乗ってファングがふんふんと鼻を鳴らしていた。少し重みを感じながらファングの背中を撫でつつ上半身を起こした。
【起きたか】
「ああ、レムニティおはよう。よっと……」
「わふ」
窓際で椅子に座っていたレムニティが僕に気づいて声をかけてきた。ファングを抱っこしてベッドから降りると、彼にファングを渡して顔を洗いに共用の洗面所へ向かう。
さて、フラッド様と顔合わせをしてから三日ほど経過した。だけど、今のところ生活に変化はなく、穏やかに時間が過ぎていた。魔族が来ることも無く、食っちゃ寝ばかりだ。
まだ三日……されど三日という感じで、早く出てこないかと気持ちだけがはやる。
なぜかというと何度かスマホで電話をかけてみたけど、今度は水樹にも繋がらなかったからだ。他のみんなは何をしているのか……早く探しに行きたいんだよね……
どこに飛ばされたかわからないけど、生きていればグランシア神聖国へ行くと思うのでここの件が片付いたらメイディ様のところへ向かうつもりだ。
「ところでリースンは?」
【今日はまだ見ていないな】
「オッケー、見つからないように朝食へ行こうか」
「わんわん♪」
【あの王はダメだな】
「はは……」
レムニティがファングを抱いたまま立ち上がりそんなことを口にし、僕は苦笑するしかなかった。
彼女はまだフラッド様から求愛を受けていないらしく、連日姿を現していたからだ。
まあ、適当に相手をして帰ってもらっているし、アーデンさんが迎えに来るのでそこまで煩わしくない。けど、何かあった時に糾弾されるのは困るんだよなあ。
「早く出てこないかな……」
【私としても早く出てきて欲しいものだ。奴と戦うには必要だ】
「……」
宿に出てモーニング的なものを食べられるお店へ向かいながら、僕は素直な気持ちを吐露する。レムニティも同じくグラッシが出てきて欲しいと呟いた。
そして奴とは渡り歩く者のことだろう。全員が一緒に、それこそリクさんと魔王が一緒でも倒せるか少し怪しいほどに能力が高いと感じる。
「そういえば……」
【どうした?】
「あいつって――」
「あ、見つけた!」
「げっ!?」
宿を出て歩きながら話し僕がふと気になったことを口にしようとした時、聞きなれてしまった声を耳にした。
振り返るとそこには仏頂面のリースンが立っていた。
「『げっ』ってなによ! 折角会いに来たのに嬉しくないの?」
「まあ……」
「嘘でしょ!? 結構、容姿には自信があるし、近所でも可愛いいって評判なんだけど!」
どこの近所だろう……
宰相の娘なら基本的に城の人間になると思うんだけど。リースンが可愛く無いとは言わないけど、もし城の人に言われているなら忖度されている可能性は高い。
それはともかく、僕はリースンに話しかける。
「それより、こんな朝早くからどうしたんだい?」
「むう。なんか引っかかるけど、まあいいわ。というかこの町に着いてからフウタと全然会わないから探していたのよ! なんかあった?」
【特に無い。なあファング】
「わふん」
「なんでファングに聞くのよ……」
レムニティがファングの顔を自分の目の前にもっていきそんなことを言う。返事がてら鼻の頭を舐められていた。
「まあ、宰相の娘さんと一緒っていうのも恐れ多いしね。なにか用事があるのかい?」
「うん! お父様に紹介しようと思って!」
「ぶっ!?」
「きゃあ!?」
いきなりなにを言い出すんだこの子は……僕はため息をつきながら頭を振って返す。
「だから一介の冒険者である僕が宰相に会うのはおかしいんだって……」
「でも、私が連れて来たし……」
「僕は魔族と戦うために来た。君のお父さんと会うためじゃないからね? 用事がそれだけなら行くよ」
「あ、待ってよ!」
僕はレムニティに視線で移動するよう示唆した。小さく頷いて彼がついてくる。リースンも同じくついてきて、僕の隣に並んだ。
「コネはあった方がいいと思うけど? ……それに私と付き合ったり、とか?」
「うーん、僕は好きな人が居るし仲間を探す旅をしないといけないから、悪いけど辞退させてもらうよ」
「えー」
「今の気持ちは一時的なものだよ。きっといい人が見つかるって」
「お見合いはしたくないんだけど……お父様もフウタなら気に入ると思うのよね。真面目だし」
理解はしたけど納得はしていない感じかな。だけど、言い続けていればその内諦めてくれるだろう。
実際、嘘は言ってないしね。
するとそこでけたたましい鐘の音が鳴り響いた。
「なんだ……!?」
「嘘、魔族が来たの!? この時間に!?」
【……ふむ】
どうやら僕達の目当てがやってきたらしい。早朝の緩やかなタイミングを狙ってくるとはなかなか嫌らしいことをする。そしてリースンの口ぶりからすると早朝に来襲してきたことはないようだ。
「迎撃だ! 王都内に入れさせるな!」
「「「おおおお!!」」」
「やっと来たか、ボーナスだな!」
そこで僕達の前を冒険者達が駆け抜けていく。馬に乗った者や走っている人など様々だ。しかしみんなの向かう先は城門の方だった。
「私達も行くわよ!」
「リースンは城へ戻るんだ。ドライゼンさんやアーデンさんが居ないと危ないだろ?」
「……! 私を心配してくれるのね!」
「そうだけどそうじゃないよ!? とにかく、宰相の娘だし、君はあまり強くないんだから無茶はしないでよ! レムニティ、走るよ!」
【承知した】
「わんわん!」
言うが早いか、僕とレムニティは一気に駆け出す。グラッシが居るかまだ分からないけど、これはチャンス。もし引き上げるならその後を追えばいい。
「待って、一緒に……って速すぎない!?」
後方でリースンの声が聞こえるけど、すぐに遠くなっていく。これでグラッシを見つけて説得できればもう会うこともないはずだ。
「頼んだぞ!」
「はい!」
門番さんに声をかけられ、頷きながら外へと躍り出る。その時、空と地上でいくつかの閃光が奔った。
「もう戦闘が始まっている……レムニティの時と違い、随分と近いな」
【グラッシは頭がいい。早朝の襲撃は狙ってやっていると考えていい】
「なるほど……」
確認できていないけど、同じような時間帯で続けて襲撃をかけてきていた可能性がある。そして慣れたところで時間を変えて襲撃というところまでは考えた。
「そうすると、正攻法で来ないかもしれないな。みんなと違う場所へ行ってみよう!」
【承知した】
ハズレても移動すればいいだけだし、最悪森に紛れてレムニティに行ってもらうこともできる。
そして――
255
お気に入りに追加
8,582
あなたにおすすめの小説
決着は来世でつけると約束した勇者と魔王はお隣さんで幼馴染になる
八神 凪
ファンタジー
人間と多数の異種族が暮らす世界・ワルレーズ
そこでは人間と魔族の種族が争っていた。
二つの種族の戦いは数十年続き、どちらが始めたのか分からないほどの年月が経っていた。
お互い拮抗状態を極めていたが、その様子を見かねた女神が人間に勇者と呼ばれる人物を選出したことで終焉を迎えることになる。
勇者レオンと魔王アルケインは一昼夜、熾烈な戦いを繰り広げた後、相打ちとなった。
「「決着は来世でつける……女神よ願いを叶えろ……!」」
相手を認めているがゆえに相打ちという納得のいかない結末に二人は女神に来世で決着の機会を願い、倒れた。
そして時は流れて現在――
二組の家族が危機に陥ったところから物語は始まる。
異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん
夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。
のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。