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九章:風太
232.ロクニクス王都にて
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馬車に揺られること約十日。
国境を越え、ロクニクス王国へと足を踏み入れた僕達は特に何かするわけでもなく運ばれていた。
というのも、道中はドライゼンさんとアーデンさんが魔物を倒してくれたからだ。
暇……ともちょっと違って、僕は二人の動きを見ていた。
「……あの二人はリースンと違って強いね」
【そうだな。お前達ほどではないが、人間の中では強いと言える。帝国の騎士団長だったか、あのクラスはあるだろうな】
レムニティの見立ててでもヴァルカさんくらいの強さはあるそうだ。リースンが宰相の娘ということを考えると城仕えの人達なのかも。フレーヤさんとか、みたいに。
「<ファイヤーボール>」
「それはともかくアーデンさんの魔法は凄いなあ。夏那も火魔法が得意だけど、制御はまだ甘いらしいもんね」
「ありがとう」
魔物を蹴散らしてくれたアーデンさんを讃えると、彼女は小さく頷きながらピースしていた。あれで表現しているのだろうか? すると御者台に座っていたリースンが荷台にいる僕へ詰め寄って来た。
「……カナって誰? まさか故郷に置いてきた彼女……!?」
「いや、違うけど……仲間のことだよ。はぐ……ちょっと別行動をしているんだ」
「ふーん? 他に仲間が居るのね? どうして別行動を?」
「あ、ちょっとやることがあってね」
はぐれたというのは余計なことを探られるだろうし、言わないほうがいいかと僕は言葉を変えた。アーデンさんの質問には適当に答えているとリースンが鼻を鳴らして口を開く。
「彼女じゃないならいいわ! ねー、ファング」
「わふ」
リースンがファングを抱っこして手を振らせていたけど、それが違うとばかりにファングは彼女の手から抜け出して僕の膝に乗って丸まった。
「なによー」
「リースンは騒がしいからね」
「そんなことないけど!? あ、フウタはなんで笑うの!」
いや、アーデンさんの意見が正しいなと苦笑する。夏那と顔を合わせたらどうなるかと思ってしまう。似た者同士だから凄く仲良くなるか喧嘩をし続けるか極端な気がする。
【あとどれくらいで到着予定だ?】
「ん、予想より早く移動できたから後一日ってところだ」
【わかった】
「レムニティってホント愛想が無いわねえ」
【今はその必要性を感じないだけだからな】
とまあこんな感じで旅は穏やかに続いていた。
今後のことについては到着してからしてくれると言っていたから、ヴァッフェ帝国の受付嬢だったペルレさんの時みたいに説明があるかな? 今さら慌てても仕方が無いのでその時を待つことにした。
そして――
「あれがロクニクスの王都よ!」
「初めて来たけど、ここも大きいなあ」
「ま、ヴァッフェ帝国ほどの領土はないけど、ここもそれなりに大きい。見栄だよ見栄」
【威厳は大事だと思う】
ドライゼンさんの言葉によく分からない返しをしてニヤリと笑うレムニティ。リースンの愛想が無いって言ったことを気にしているのか?
まあ、気を使ってくれているのは助かる。これから対魔族戦で他の冒険者達とも共闘することになるはずだしね。
「ただいま♪」
「おお、リースン様ご無事でしたか! ……良かった……大して強くないのに無茶をするから心配でした……」
「余計なお世話よ……」
「何度か危ない目にあってたわ」
「やっぱり」
「そうなんだ……」
門に到着するとリースンが涙ぐみ門番さんに色々言われていた。うん、だいたい彼女がどういう人なのか分かった気がするな。
「ってことだ」
「はは……」
ドライゼンさんと目が合うと肩を竦めてそんなことを口にする。僕が乾いた笑いをしていると、門番さんがこちらに気づいた。
「おや、そちらの二人は……ああ、見つけてきたんですね」
「そ。というわけでギルドへ行くから通してもらうわね」
「もちろんです」
門番さんはそう言って笑うと門を開けてくれた。ギルドカードを見せたりしないで進めたので宰相の娘というのは本当のようだ。
【……さて、ここからだな】
「うん。その、魔族の気配はわかるかい?」
【近くには居ない。夜になれば探しに行こうと思う】
「空を飛んでかい? うーん、それは止めておこう。レムニティが疑われるのは今困る」
僕がそういうと『そうか』と納得してくれた。
リクさんじゃないけど、姿を見せたところを抑えた方がいい気がする。下手に動いて魔族と仲間であることを悟られるのはまずい。
荷台の奥に移動して小声で話していると、やがてギルドへ到着した。
「それじゃ、ギルドに紹介しておくわね」
ついてきてとリースンが言い、僕達は後を追う。受付にたどり着いたところで受付になにかを話していた。
「――承知しました。では彼等はこちらで」
「うん。あ、フウタは丁重にね? なにかあったら許さないわよ」
「はあ、すでに遅いと思いますが」
「ん?」
受付の声がこちらに聞こえてくる。すでに遅い、というのはこの状況のせいだと思う。
「可愛い! あなたが飼っているの? 冒険者よね」
「こんなのを連れて狩りができるのかねえ」
「まあまあ、テイマーは小さいころから飼うって言うし」
「撫でていいですか? あ、お兄さんかっこいいですね!」
【そうだろうか? ファングの方がかっこいいだろう】
「わふ?」
「こっちの人も! あの名前を――」
何故かファングを見た女性冒険者が可愛いと寄ってきてあっという間に囲まれてしまった。名前を教えて欲しいと詰め寄られた瞬間、怒声が響く。
「こらぁぁぁ! その人達は私のお客さん……というか魔族討伐の依頼をしたの! 散りなさい!」
「あ! リースン様!」
「帰ってたんですね! あーなるほど、この人は確かに……」
「え?」
「は、早く行きなさい! ……ったく」
女冒険者達もリースンを知っているらしく、顔を見たあと立ち去って行った。僕になにかあるのか意味深なことを言う人もいたけど……
「そ、それじゃあ受付を済ませてもらっていいかしら?」
「う、うん」
なぜか焦るリースンへ、アーデンさんが横で不審に思われているじゃないと口にしていた。そのまま受付の人と話説明を受けた。
城へ行くことはなく、魔族が来たら戦いに赴くだけでいいらしい。ただ、依頼は受けずに宿かギルドで待機というのが基本だそうだ。ヴァッフェ帝国とは微妙に違う。
「宿屋とギルドにはギルド職員を配置しておりますのでなにかあれば声をかけてください。よほどの理由が無いかぎり申し訳ないですが町の中で過ごしていただきます」
「外に出てもいいんだ?」
「もちろんです。襲来があった際は教会の鐘が鳴り響くのですぐにギルドに戻るか、迎撃に当たってください」
「わかりました」
「それじゃ後はよろしくね! ドライゼン、アーデン城へ報告へ行くわよ! 後で晩御飯、一緒に食べましょ」
「またな」
「では、フウタ様、レムニティ様、ファングまた」
僕とレムニティへの説明が終わったところでリースンが満足気に頷いていた。後でと言い残し彼女達は馬車に乗って城へ向うのを
「とりあえず……宿かな?」
「わん」
【そうしよう。今後のことを話したい】
「そうだね」
さて、ロクニクス王国に入ったことで進展があるといいけど。とりあえずあの三人と別れたし、一度誰かに連絡できないかスマホを使ってみよう。
国境を越え、ロクニクス王国へと足を踏み入れた僕達は特に何かするわけでもなく運ばれていた。
というのも、道中はドライゼンさんとアーデンさんが魔物を倒してくれたからだ。
暇……ともちょっと違って、僕は二人の動きを見ていた。
「……あの二人はリースンと違って強いね」
【そうだな。お前達ほどではないが、人間の中では強いと言える。帝国の騎士団長だったか、あのクラスはあるだろうな】
レムニティの見立ててでもヴァルカさんくらいの強さはあるそうだ。リースンが宰相の娘ということを考えると城仕えの人達なのかも。フレーヤさんとか、みたいに。
「<ファイヤーボール>」
「それはともかくアーデンさんの魔法は凄いなあ。夏那も火魔法が得意だけど、制御はまだ甘いらしいもんね」
「ありがとう」
魔物を蹴散らしてくれたアーデンさんを讃えると、彼女は小さく頷きながらピースしていた。あれで表現しているのだろうか? すると御者台に座っていたリースンが荷台にいる僕へ詰め寄って来た。
「……カナって誰? まさか故郷に置いてきた彼女……!?」
「いや、違うけど……仲間のことだよ。はぐ……ちょっと別行動をしているんだ」
「ふーん? 他に仲間が居るのね? どうして別行動を?」
「あ、ちょっとやることがあってね」
はぐれたというのは余計なことを探られるだろうし、言わないほうがいいかと僕は言葉を変えた。アーデンさんの質問には適当に答えているとリースンが鼻を鳴らして口を開く。
「彼女じゃないならいいわ! ねー、ファング」
「わふ」
リースンがファングを抱っこして手を振らせていたけど、それが違うとばかりにファングは彼女の手から抜け出して僕の膝に乗って丸まった。
「なによー」
「リースンは騒がしいからね」
「そんなことないけど!? あ、フウタはなんで笑うの!」
いや、アーデンさんの意見が正しいなと苦笑する。夏那と顔を合わせたらどうなるかと思ってしまう。似た者同士だから凄く仲良くなるか喧嘩をし続けるか極端な気がする。
【あとどれくらいで到着予定だ?】
「ん、予想より早く移動できたから後一日ってところだ」
【わかった】
「レムニティってホント愛想が無いわねえ」
【今はその必要性を感じないだけだからな】
とまあこんな感じで旅は穏やかに続いていた。
今後のことについては到着してからしてくれると言っていたから、ヴァッフェ帝国の受付嬢だったペルレさんの時みたいに説明があるかな? 今さら慌てても仕方が無いのでその時を待つことにした。
そして――
「あれがロクニクスの王都よ!」
「初めて来たけど、ここも大きいなあ」
「ま、ヴァッフェ帝国ほどの領土はないけど、ここもそれなりに大きい。見栄だよ見栄」
【威厳は大事だと思う】
ドライゼンさんの言葉によく分からない返しをしてニヤリと笑うレムニティ。リースンの愛想が無いって言ったことを気にしているのか?
まあ、気を使ってくれているのは助かる。これから対魔族戦で他の冒険者達とも共闘することになるはずだしね。
「ただいま♪」
「おお、リースン様ご無事でしたか! ……良かった……大して強くないのに無茶をするから心配でした……」
「余計なお世話よ……」
「何度か危ない目にあってたわ」
「やっぱり」
「そうなんだ……」
門に到着するとリースンが涙ぐみ門番さんに色々言われていた。うん、だいたい彼女がどういう人なのか分かった気がするな。
「ってことだ」
「はは……」
ドライゼンさんと目が合うと肩を竦めてそんなことを口にする。僕が乾いた笑いをしていると、門番さんがこちらに気づいた。
「おや、そちらの二人は……ああ、見つけてきたんですね」
「そ。というわけでギルドへ行くから通してもらうわね」
「もちろんです」
門番さんはそう言って笑うと門を開けてくれた。ギルドカードを見せたりしないで進めたので宰相の娘というのは本当のようだ。
【……さて、ここからだな】
「うん。その、魔族の気配はわかるかい?」
【近くには居ない。夜になれば探しに行こうと思う】
「空を飛んでかい? うーん、それは止めておこう。レムニティが疑われるのは今困る」
僕がそういうと『そうか』と納得してくれた。
リクさんじゃないけど、姿を見せたところを抑えた方がいい気がする。下手に動いて魔族と仲間であることを悟られるのはまずい。
荷台の奥に移動して小声で話していると、やがてギルドへ到着した。
「それじゃ、ギルドに紹介しておくわね」
ついてきてとリースンが言い、僕達は後を追う。受付にたどり着いたところで受付になにかを話していた。
「――承知しました。では彼等はこちらで」
「うん。あ、フウタは丁重にね? なにかあったら許さないわよ」
「はあ、すでに遅いと思いますが」
「ん?」
受付の声がこちらに聞こえてくる。すでに遅い、というのはこの状況のせいだと思う。
「可愛い! あなたが飼っているの? 冒険者よね」
「こんなのを連れて狩りができるのかねえ」
「まあまあ、テイマーは小さいころから飼うって言うし」
「撫でていいですか? あ、お兄さんかっこいいですね!」
【そうだろうか? ファングの方がかっこいいだろう】
「わふ?」
「こっちの人も! あの名前を――」
何故かファングを見た女性冒険者が可愛いと寄ってきてあっという間に囲まれてしまった。名前を教えて欲しいと詰め寄られた瞬間、怒声が響く。
「こらぁぁぁ! その人達は私のお客さん……というか魔族討伐の依頼をしたの! 散りなさい!」
「あ! リースン様!」
「帰ってたんですね! あーなるほど、この人は確かに……」
「え?」
「は、早く行きなさい! ……ったく」
女冒険者達もリースンを知っているらしく、顔を見たあと立ち去って行った。僕になにかあるのか意味深なことを言う人もいたけど……
「そ、それじゃあ受付を済ませてもらっていいかしら?」
「う、うん」
なぜか焦るリースンへ、アーデンさんが横で不審に思われているじゃないと口にしていた。そのまま受付の人と話説明を受けた。
城へ行くことはなく、魔族が来たら戦いに赴くだけでいいらしい。ただ、依頼は受けずに宿かギルドで待機というのが基本だそうだ。ヴァッフェ帝国とは微妙に違う。
「宿屋とギルドにはギルド職員を配置しておりますのでなにかあれば声をかけてください。よほどの理由が無いかぎり申し訳ないですが町の中で過ごしていただきます」
「外に出てもいいんだ?」
「もちろんです。襲来があった際は教会の鐘が鳴り響くのですぐにギルドに戻るか、迎撃に当たってください」
「わかりました」
「それじゃ後はよろしくね! ドライゼン、アーデン城へ報告へ行くわよ! 後で晩御飯、一緒に食べましょ」
「またな」
「では、フウタ様、レムニティ様、ファングまた」
僕とレムニティへの説明が終わったところでリースンが満足気に頷いていた。後でと言い残し彼女達は馬車に乗って城へ向うのを
「とりあえず……宿かな?」
「わん」
【そうしよう。今後のことを話したい】
「そうだね」
さて、ロクニクス王国に入ったことで進展があるといいけど。とりあえずあの三人と別れたし、一度誰かに連絡できないかスマホを使ってみよう。
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