121 / 130
九章:風太
232.ロクニクス王都にて
しおりを挟む
馬車に揺られること約十日。
国境を越え、ロクニクス王国へと足を踏み入れた僕達は特に何かするわけでもなく運ばれていた。
というのも、道中はドライゼンさんとアーデンさんが魔物を倒してくれたからだ。
暇……ともちょっと違って、僕は二人の動きを見ていた。
「……あの二人はリースンと違って強いね」
【そうだな。お前達ほどではないが、人間の中では強いと言える。帝国の騎士団長だったか、あのクラスはあるだろうな】
レムニティの見立ててでもヴァルカさんくらいの強さはあるそうだ。リースンが宰相の娘ということを考えると城仕えの人達なのかも。フレーヤさんとか、みたいに。
「<ファイヤーボール>」
「それはともかくアーデンさんの魔法は凄いなあ。夏那も火魔法が得意だけど、制御はまだ甘いらしいもんね」
「ありがとう」
魔物を蹴散らしてくれたアーデンさんを讃えると、彼女は小さく頷きながらピースしていた。あれで表現しているのだろうか? すると御者台に座っていたリースンが荷台にいる僕へ詰め寄って来た。
「……カナって誰? まさか故郷に置いてきた彼女……!?」
「いや、違うけど……仲間のことだよ。はぐ……ちょっと別行動をしているんだ」
「ふーん? 他に仲間が居るのね? どうして別行動を?」
「あ、ちょっとやることがあってね」
はぐれたというのは余計なことを探られるだろうし、言わないほうがいいかと僕は言葉を変えた。アーデンさんの質問には適当に答えているとリースンが鼻を鳴らして口を開く。
「彼女じゃないならいいわ! ねー、ファング」
「わふ」
リースンがファングを抱っこして手を振らせていたけど、それが違うとばかりにファングは彼女の手から抜け出して僕の膝に乗って丸まった。
「なによー」
「リースンは騒がしいからね」
「そんなことないけど!? あ、フウタはなんで笑うの!」
いや、アーデンさんの意見が正しいなと苦笑する。夏那と顔を合わせたらどうなるかと思ってしまう。似た者同士だから凄く仲良くなるか喧嘩をし続けるか極端な気がする。
【あとどれくらいで到着予定だ?】
「ん、予想より早く移動できたから後一日ってところだ」
【わかった】
「レムニティってホント愛想が無いわねえ」
【今はその必要性を感じないだけだからな】
とまあこんな感じで旅は穏やかに続いていた。
今後のことについては到着してからしてくれると言っていたから、ヴァッフェ帝国の受付嬢だったペルレさんの時みたいに説明があるかな? 今さら慌てても仕方が無いのでその時を待つことにした。
そして――
「あれがロクニクスの王都よ!」
「初めて来たけど、ここも大きいなあ」
「ま、ヴァッフェ帝国ほどの領土はないけど、ここもそれなりに大きい。見栄だよ見栄」
【威厳は大事だと思う】
ドライゼンさんの言葉によく分からない返しをしてニヤリと笑うレムニティ。リースンの愛想が無いって言ったことを気にしているのか?
まあ、気を使ってくれているのは助かる。これから対魔族戦で他の冒険者達とも共闘することになるはずだしね。
「ただいま♪」
「おお、リースン様ご無事でしたか! ……良かった……大して強くないのに無茶をするから心配でした……」
「余計なお世話よ……」
「何度か危ない目にあってたわ」
「やっぱり」
「そうなんだ……」
門に到着するとリースンが涙ぐみ門番さんに色々言われていた。うん、だいたい彼女がどういう人なのか分かった気がするな。
「ってことだ」
「はは……」
ドライゼンさんと目が合うと肩を竦めてそんなことを口にする。僕が乾いた笑いをしていると、門番さんがこちらに気づいた。
「おや、そちらの二人は……ああ、見つけてきたんですね」
「そ。というわけでギルドへ行くから通してもらうわね」
「もちろんです」
門番さんはそう言って笑うと門を開けてくれた。ギルドカードを見せたりしないで進めたので宰相の娘というのは本当のようだ。
【……さて、ここからだな】
「うん。その、魔族の気配はわかるかい?」
【近くには居ない。夜になれば探しに行こうと思う】
「空を飛んでかい? うーん、それは止めておこう。レムニティが疑われるのは今困る」
僕がそういうと『そうか』と納得してくれた。
リクさんじゃないけど、姿を見せたところを抑えた方がいい気がする。下手に動いて魔族と仲間であることを悟られるのはまずい。
荷台の奥に移動して小声で話していると、やがてギルドへ到着した。
「それじゃ、ギルドに紹介しておくわね」
ついてきてとリースンが言い、僕達は後を追う。受付にたどり着いたところで受付になにかを話していた。
「――承知しました。では彼等はこちらで」
「うん。あ、フウタは丁重にね? なにかあったら許さないわよ」
「はあ、すでに遅いと思いますが」
「ん?」
受付の声がこちらに聞こえてくる。すでに遅い、というのはこの状況のせいだと思う。
「可愛い! あなたが飼っているの? 冒険者よね」
「こんなのを連れて狩りができるのかねえ」
「まあまあ、テイマーは小さいころから飼うって言うし」
「撫でていいですか? あ、お兄さんかっこいいですね!」
【そうだろうか? ファングの方がかっこいいだろう】
「わふ?」
「こっちの人も! あの名前を――」
何故かファングを見た女性冒険者が可愛いと寄ってきてあっという間に囲まれてしまった。名前を教えて欲しいと詰め寄られた瞬間、怒声が響く。
「こらぁぁぁ! その人達は私のお客さん……というか魔族討伐の依頼をしたの! 散りなさい!」
「あ! リースン様!」
「帰ってたんですね! あーなるほど、この人は確かに……」
「え?」
「は、早く行きなさい! ……ったく」
女冒険者達もリースンを知っているらしく、顔を見たあと立ち去って行った。僕になにかあるのか意味深なことを言う人もいたけど……
「そ、それじゃあ受付を済ませてもらっていいかしら?」
「う、うん」
なぜか焦るリースンへ、アーデンさんが横で不審に思われているじゃないと口にしていた。そのまま受付の人と話説明を受けた。
城へ行くことはなく、魔族が来たら戦いに赴くだけでいいらしい。ただ、依頼は受けずに宿かギルドで待機というのが基本だそうだ。ヴァッフェ帝国とは微妙に違う。
「宿屋とギルドにはギルド職員を配置しておりますのでなにかあれば声をかけてください。よほどの理由が無いかぎり申し訳ないですが町の中で過ごしていただきます」
「外に出てもいいんだ?」
「もちろんです。襲来があった際は教会の鐘が鳴り響くのですぐにギルドに戻るか、迎撃に当たってください」
「わかりました」
「それじゃ後はよろしくね! ドライゼン、アーデン城へ報告へ行くわよ! 後で晩御飯、一緒に食べましょ」
「またな」
「では、フウタ様、レムニティ様、ファングまた」
僕とレムニティへの説明が終わったところでリースンが満足気に頷いていた。後でと言い残し彼女達は馬車に乗って城へ向うのを
「とりあえず……宿かな?」
「わん」
【そうしよう。今後のことを話したい】
「そうだね」
さて、ロクニクス王国に入ったことで進展があるといいけど。とりあえずあの三人と別れたし、一度誰かに連絡できないかスマホを使ってみよう。
国境を越え、ロクニクス王国へと足を踏み入れた僕達は特に何かするわけでもなく運ばれていた。
というのも、道中はドライゼンさんとアーデンさんが魔物を倒してくれたからだ。
暇……ともちょっと違って、僕は二人の動きを見ていた。
「……あの二人はリースンと違って強いね」
【そうだな。お前達ほどではないが、人間の中では強いと言える。帝国の騎士団長だったか、あのクラスはあるだろうな】
レムニティの見立ててでもヴァルカさんくらいの強さはあるそうだ。リースンが宰相の娘ということを考えると城仕えの人達なのかも。フレーヤさんとか、みたいに。
「<ファイヤーボール>」
「それはともかくアーデンさんの魔法は凄いなあ。夏那も火魔法が得意だけど、制御はまだ甘いらしいもんね」
「ありがとう」
魔物を蹴散らしてくれたアーデンさんを讃えると、彼女は小さく頷きながらピースしていた。あれで表現しているのだろうか? すると御者台に座っていたリースンが荷台にいる僕へ詰め寄って来た。
「……カナって誰? まさか故郷に置いてきた彼女……!?」
「いや、違うけど……仲間のことだよ。はぐ……ちょっと別行動をしているんだ」
「ふーん? 他に仲間が居るのね? どうして別行動を?」
「あ、ちょっとやることがあってね」
はぐれたというのは余計なことを探られるだろうし、言わないほうがいいかと僕は言葉を変えた。アーデンさんの質問には適当に答えているとリースンが鼻を鳴らして口を開く。
「彼女じゃないならいいわ! ねー、ファング」
「わふ」
リースンがファングを抱っこして手を振らせていたけど、それが違うとばかりにファングは彼女の手から抜け出して僕の膝に乗って丸まった。
「なによー」
「リースンは騒がしいからね」
「そんなことないけど!? あ、フウタはなんで笑うの!」
いや、アーデンさんの意見が正しいなと苦笑する。夏那と顔を合わせたらどうなるかと思ってしまう。似た者同士だから凄く仲良くなるか喧嘩をし続けるか極端な気がする。
【あとどれくらいで到着予定だ?】
「ん、予想より早く移動できたから後一日ってところだ」
【わかった】
「レムニティってホント愛想が無いわねえ」
【今はその必要性を感じないだけだからな】
とまあこんな感じで旅は穏やかに続いていた。
今後のことについては到着してからしてくれると言っていたから、ヴァッフェ帝国の受付嬢だったペルレさんの時みたいに説明があるかな? 今さら慌てても仕方が無いのでその時を待つことにした。
そして――
「あれがロクニクスの王都よ!」
「初めて来たけど、ここも大きいなあ」
「ま、ヴァッフェ帝国ほどの領土はないけど、ここもそれなりに大きい。見栄だよ見栄」
【威厳は大事だと思う】
ドライゼンさんの言葉によく分からない返しをしてニヤリと笑うレムニティ。リースンの愛想が無いって言ったことを気にしているのか?
まあ、気を使ってくれているのは助かる。これから対魔族戦で他の冒険者達とも共闘することになるはずだしね。
「ただいま♪」
「おお、リースン様ご無事でしたか! ……良かった……大して強くないのに無茶をするから心配でした……」
「余計なお世話よ……」
「何度か危ない目にあってたわ」
「やっぱり」
「そうなんだ……」
門に到着するとリースンが涙ぐみ門番さんに色々言われていた。うん、だいたい彼女がどういう人なのか分かった気がするな。
「ってことだ」
「はは……」
ドライゼンさんと目が合うと肩を竦めてそんなことを口にする。僕が乾いた笑いをしていると、門番さんがこちらに気づいた。
「おや、そちらの二人は……ああ、見つけてきたんですね」
「そ。というわけでギルドへ行くから通してもらうわね」
「もちろんです」
門番さんはそう言って笑うと門を開けてくれた。ギルドカードを見せたりしないで進めたので宰相の娘というのは本当のようだ。
【……さて、ここからだな】
「うん。その、魔族の気配はわかるかい?」
【近くには居ない。夜になれば探しに行こうと思う】
「空を飛んでかい? うーん、それは止めておこう。レムニティが疑われるのは今困る」
僕がそういうと『そうか』と納得してくれた。
リクさんじゃないけど、姿を見せたところを抑えた方がいい気がする。下手に動いて魔族と仲間であることを悟られるのはまずい。
荷台の奥に移動して小声で話していると、やがてギルドへ到着した。
「それじゃ、ギルドに紹介しておくわね」
ついてきてとリースンが言い、僕達は後を追う。受付にたどり着いたところで受付になにかを話していた。
「――承知しました。では彼等はこちらで」
「うん。あ、フウタは丁重にね? なにかあったら許さないわよ」
「はあ、すでに遅いと思いますが」
「ん?」
受付の声がこちらに聞こえてくる。すでに遅い、というのはこの状況のせいだと思う。
「可愛い! あなたが飼っているの? 冒険者よね」
「こんなのを連れて狩りができるのかねえ」
「まあまあ、テイマーは小さいころから飼うって言うし」
「撫でていいですか? あ、お兄さんかっこいいですね!」
【そうだろうか? ファングの方がかっこいいだろう】
「わふ?」
「こっちの人も! あの名前を――」
何故かファングを見た女性冒険者が可愛いと寄ってきてあっという間に囲まれてしまった。名前を教えて欲しいと詰め寄られた瞬間、怒声が響く。
「こらぁぁぁ! その人達は私のお客さん……というか魔族討伐の依頼をしたの! 散りなさい!」
「あ! リースン様!」
「帰ってたんですね! あーなるほど、この人は確かに……」
「え?」
「は、早く行きなさい! ……ったく」
女冒険者達もリースンを知っているらしく、顔を見たあと立ち去って行った。僕になにかあるのか意味深なことを言う人もいたけど……
「そ、それじゃあ受付を済ませてもらっていいかしら?」
「う、うん」
なぜか焦るリースンへ、アーデンさんが横で不審に思われているじゃないと口にしていた。そのまま受付の人と話説明を受けた。
城へ行くことはなく、魔族が来たら戦いに赴くだけでいいらしい。ただ、依頼は受けずに宿かギルドで待機というのが基本だそうだ。ヴァッフェ帝国とは微妙に違う。
「宿屋とギルドにはギルド職員を配置しておりますのでなにかあれば声をかけてください。よほどの理由が無いかぎり申し訳ないですが町の中で過ごしていただきます」
「外に出てもいいんだ?」
「もちろんです。襲来があった際は教会の鐘が鳴り響くのですぐにギルドに戻るか、迎撃に当たってください」
「わかりました」
「それじゃ後はよろしくね! ドライゼン、アーデン城へ報告へ行くわよ! 後で晩御飯、一緒に食べましょ」
「またな」
「では、フウタ様、レムニティ様、ファングまた」
僕とレムニティへの説明が終わったところでリースンが満足気に頷いていた。後でと言い残し彼女達は馬車に乗って城へ向うのを
「とりあえず……宿かな?」
「わん」
【そうしよう。今後のことを話したい】
「そうだね」
さて、ロクニクス王国に入ったことで進展があるといいけど。とりあえずあの三人と別れたし、一度誰かに連絡できないかスマホを使ってみよう。
231
お気に入りに追加
8,403
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん
夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。
のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります
倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~
乃神レンガ
ファンタジー
謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。
それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。
しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。
現在毎日更新中。
※この作品は『カクヨム』『ノベルアップ+』にも投稿されています。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。