120 / 134
九章:風太
231.顔合わせ
しおりを挟む
「オレはドライゼン。リースンのお供その一ってやつだ」
「私はアーデン。リースンのお供その二よ」
レストランで食事をした後、僕とレムニティはこちらを見ていたという二人のお供を紹介してもらう手はずとなった。町の広場に移動して、挨拶を受けた僕はひとまず彼等を観察する。
しっかりとした防具をつけ、背中に盾を背負った男の戦士はドライゼンさん。髪はいわゆるツーブロックというやつで、背も高い。
そして黒に近い紫のローブと金属で出来たロッドを手にした女魔法使いがアーデンさん。栗色のショートボブがあまり高くない身長と合っているなと思う。
しかしジト目で表情は薄い。だけど空いた左手でピースしている。無表情で感情の起伏が少ない人は初めてかも。
夏那やレスバは騒がしいからね……
「僕は風太と言います。で、こっちが――」
【レムニティという】
「相変わらず愛想が無いわねえ。アーデンといい勝負ね。ともかくよろしく!」
リースンが二人の背中を叩きながらそう言うので、僕もよろしくと挨拶を返しておく。するとドライゼンさんが尋ねてきた。
「よろしくなフウタ、レムニティ。で、二人とも剣士か?」
「剣と魔法、両方使えますよ。レムニティも同じです。風の魔法が得意ですね」
「魔法もいけるのか……確かにリースンは当たりを引いたかもしれないな」
ドライゼンさんはニカっと笑いながら小さく頷いていた。続けてアーデンさんが握手を求めてきながら口を開く。
「風の、と言っていたけれど他の魔法も使えるの?」
「え? あ、はい。火と水は中程度までなら。土系統のは椅子やテーブルを作れる程度かな?」
「……それが本当なら、凄い。私は――」
アーデンさんが眉をぴくりと動かしていた。凄いと言ったあと、話は続かずリースンに遮られた。
「あー、はいはい、とりあえず移動しましょ! 今から出発するわ!」
「え!? 今からかよ……確実に野営になるぞ」
「早い方がいいでしょ? 魔族だってのんびりしているわけじゃないし、一気に襲い掛かってくるかもしれないもの」
「確かにそうだね。僕達は慣れているから大丈夫ですよ」
「わふ!」
ファングも尻尾をぶんぶん振って新しい人達に愛想を振りまいていた。アーデンさんはしゃがんでから顎を撫でまわす。
「お利口さん。可愛いわ」
「うぉふ♪」
「あ、いいなあ。私も後で撫でさせてね! そんじゃ、馬車のところへ行きましょ」
リースンが先頭に立って歩き出し、僕達もついていく。はぐれないようファングは僕が抱っこ……と思っていたらレムニティが抱えていた。
「いいのかい?」
【構わない。こいつは人に慣れ過ぎているから子供についていきそうだしな】
「よく分かってるね」
憑依していたのだから当然かと苦笑する。
そのまま前の三人が話しているのを眺めながらしばらく歩いていると、ギルドの裏へ到着した。
「それじゃちょっと馬を連れてくるよ」
ドライゼンさんが片手を上げて厩舎に行った。アーデンさんが荷台をチェックする中、リースンがドヤ顔で僕に言う。
「これがウチの馬車よ!」
「あ、うん」
「リアクションが薄くない!? 歩き旅なら嬉しいでしょうに」
「あー」
リースンが紹介してくれたのは僕達も使っていたような馬車だったから特に感動する場面でもない……
だけど彼女は僕達が歩きでここまで来たと思っているからこの反応も当然かな。
まあ、ここまでの経緯を話す必要は無いし、適当に合わせておこう。
「いや、いい馬車だなと思って言葉を失っていたんだよ」
「あ、そういうこと?」
【……リクみたいなことを言うようになったな】
「そ、そうかな?」
ぼそりとレムニティがそう言う。
確かに言いそうだなと思うし、話を合わせることができるのもここまでの経験だ。前の僕だと狼狽えていたと思う。
「連れて来たぞ。早速行こう」
「またよろしく。あ、この子達はアストロとエブリイよ」
「いい馬達だね。よろしくアストロ、エブリイ」
「わふわふ」
僕が撫でると二頭は気持ち良く鳴き、ファングが興味を示していた。レムニティが近づいていくと、ファングが二頭に鼻を鳴らす。
だけど――
「わふーん……」
「どうしたんだ?」
すぐに尻尾を垂らしてレムニティの肩に顎を置いた。
【気にするな。ちょっとがっかりしただけだ】
「そんなことあるんだ。そういえばその子の名前は?」
「ファングだよ。ほら、アストロとエブリイとも仲良くしような?」
「わん」
がっかりしていたファングの背中をレムニティが撫でていた。どうやらハリソンとソアラだと思っていたようだ。
だけど違うと分かり残念がっていた。
「よく分からないけど、可愛いからいいわ! ドライゼン、すぐ出発よ」
「おう」
そんなこんなでようやく出発となり、馬車がゆっくりと動き出す。御者にドライゼンさんが座り、僕達は幌付きの荷台に乗り込んだ。
【ここからどれくらいでロクニクス王国へ到着するんだ?】
「お、珍しくたくさん喋ったわね。そうね、国境まで二日、そこから王都まで十日ってところね」
「と、遠い……」
とはいえ最後の将軍を止めておけば後はみんなを探すことに集中できる。急がば回れと思っておこう。
町の風景を見ながらそんなことを考えていると、やがて町の外へ出た。
「ギルドに挨拶しなくて良かったの?」
「まあ、私達がロクニクス王国の人間でこっちの目的は教えているから問題ないわ。さっきも言ったけど、この国は魔族が消えたからスカウトを許してもらった感じね」
「イディアール国の陛下に親書を持って行ったの」
「へえ、それは懐が深い方だね」
「ルドガー陛下は人格者だからなあ」
そういえばメイディ様がそんなことを言っていたなと思う。被害の程がどの程度あったのか気になるな。
ブライクさんはレムニティと一緒でそこまで無茶をするような感じはしないけど。
あ、それとビカライアも。
「僕達の他にも強い人を送り込んでいるんだよね?」
「そう。Bランクはもちろん、Aランク冒険者も数人行ってもらっているわ。最近まではイディアールもロクニクスも魔族と戦っていたから戦力を集中することができなかったから、今はかなりいい傾向」
「おお、アーデンも負けじといっぱい喋った……」
「そこを驚くんだ」
【……効果的な戦略だ。しかし――】
「レムニティ?」
【いや、なんでもない。まずは到着してから状況を確認しなければ】
「そうね! さ、急いで急いで! 私は他にも人を連れてこないといけないんだから!」
リースンは御者台に居るドライゼンさんへそう言う。
さて、別の国か……夏那がリクさんが居たりしないかな? そんなことを思いながら馬車に揺られるのだった。
「私はアーデン。リースンのお供その二よ」
レストランで食事をした後、僕とレムニティはこちらを見ていたという二人のお供を紹介してもらう手はずとなった。町の広場に移動して、挨拶を受けた僕はひとまず彼等を観察する。
しっかりとした防具をつけ、背中に盾を背負った男の戦士はドライゼンさん。髪はいわゆるツーブロックというやつで、背も高い。
そして黒に近い紫のローブと金属で出来たロッドを手にした女魔法使いがアーデンさん。栗色のショートボブがあまり高くない身長と合っているなと思う。
しかしジト目で表情は薄い。だけど空いた左手でピースしている。無表情で感情の起伏が少ない人は初めてかも。
夏那やレスバは騒がしいからね……
「僕は風太と言います。で、こっちが――」
【レムニティという】
「相変わらず愛想が無いわねえ。アーデンといい勝負ね。ともかくよろしく!」
リースンが二人の背中を叩きながらそう言うので、僕もよろしくと挨拶を返しておく。するとドライゼンさんが尋ねてきた。
「よろしくなフウタ、レムニティ。で、二人とも剣士か?」
「剣と魔法、両方使えますよ。レムニティも同じです。風の魔法が得意ですね」
「魔法もいけるのか……確かにリースンは当たりを引いたかもしれないな」
ドライゼンさんはニカっと笑いながら小さく頷いていた。続けてアーデンさんが握手を求めてきながら口を開く。
「風の、と言っていたけれど他の魔法も使えるの?」
「え? あ、はい。火と水は中程度までなら。土系統のは椅子やテーブルを作れる程度かな?」
「……それが本当なら、凄い。私は――」
アーデンさんが眉をぴくりと動かしていた。凄いと言ったあと、話は続かずリースンに遮られた。
「あー、はいはい、とりあえず移動しましょ! 今から出発するわ!」
「え!? 今からかよ……確実に野営になるぞ」
「早い方がいいでしょ? 魔族だってのんびりしているわけじゃないし、一気に襲い掛かってくるかもしれないもの」
「確かにそうだね。僕達は慣れているから大丈夫ですよ」
「わふ!」
ファングも尻尾をぶんぶん振って新しい人達に愛想を振りまいていた。アーデンさんはしゃがんでから顎を撫でまわす。
「お利口さん。可愛いわ」
「うぉふ♪」
「あ、いいなあ。私も後で撫でさせてね! そんじゃ、馬車のところへ行きましょ」
リースンが先頭に立って歩き出し、僕達もついていく。はぐれないようファングは僕が抱っこ……と思っていたらレムニティが抱えていた。
「いいのかい?」
【構わない。こいつは人に慣れ過ぎているから子供についていきそうだしな】
「よく分かってるね」
憑依していたのだから当然かと苦笑する。
そのまま前の三人が話しているのを眺めながらしばらく歩いていると、ギルドの裏へ到着した。
「それじゃちょっと馬を連れてくるよ」
ドライゼンさんが片手を上げて厩舎に行った。アーデンさんが荷台をチェックする中、リースンがドヤ顔で僕に言う。
「これがウチの馬車よ!」
「あ、うん」
「リアクションが薄くない!? 歩き旅なら嬉しいでしょうに」
「あー」
リースンが紹介してくれたのは僕達も使っていたような馬車だったから特に感動する場面でもない……
だけど彼女は僕達が歩きでここまで来たと思っているからこの反応も当然かな。
まあ、ここまでの経緯を話す必要は無いし、適当に合わせておこう。
「いや、いい馬車だなと思って言葉を失っていたんだよ」
「あ、そういうこと?」
【……リクみたいなことを言うようになったな】
「そ、そうかな?」
ぼそりとレムニティがそう言う。
確かに言いそうだなと思うし、話を合わせることができるのもここまでの経験だ。前の僕だと狼狽えていたと思う。
「連れて来たぞ。早速行こう」
「またよろしく。あ、この子達はアストロとエブリイよ」
「いい馬達だね。よろしくアストロ、エブリイ」
「わふわふ」
僕が撫でると二頭は気持ち良く鳴き、ファングが興味を示していた。レムニティが近づいていくと、ファングが二頭に鼻を鳴らす。
だけど――
「わふーん……」
「どうしたんだ?」
すぐに尻尾を垂らしてレムニティの肩に顎を置いた。
【気にするな。ちょっとがっかりしただけだ】
「そんなことあるんだ。そういえばその子の名前は?」
「ファングだよ。ほら、アストロとエブリイとも仲良くしような?」
「わん」
がっかりしていたファングの背中をレムニティが撫でていた。どうやらハリソンとソアラだと思っていたようだ。
だけど違うと分かり残念がっていた。
「よく分からないけど、可愛いからいいわ! ドライゼン、すぐ出発よ」
「おう」
そんなこんなでようやく出発となり、馬車がゆっくりと動き出す。御者にドライゼンさんが座り、僕達は幌付きの荷台に乗り込んだ。
【ここからどれくらいでロクニクス王国へ到着するんだ?】
「お、珍しくたくさん喋ったわね。そうね、国境まで二日、そこから王都まで十日ってところね」
「と、遠い……」
とはいえ最後の将軍を止めておけば後はみんなを探すことに集中できる。急がば回れと思っておこう。
町の風景を見ながらそんなことを考えていると、やがて町の外へ出た。
「ギルドに挨拶しなくて良かったの?」
「まあ、私達がロクニクス王国の人間でこっちの目的は教えているから問題ないわ。さっきも言ったけど、この国は魔族が消えたからスカウトを許してもらった感じね」
「イディアール国の陛下に親書を持って行ったの」
「へえ、それは懐が深い方だね」
「ルドガー陛下は人格者だからなあ」
そういえばメイディ様がそんなことを言っていたなと思う。被害の程がどの程度あったのか気になるな。
ブライクさんはレムニティと一緒でそこまで無茶をするような感じはしないけど。
あ、それとビカライアも。
「僕達の他にも強い人を送り込んでいるんだよね?」
「そう。Bランクはもちろん、Aランク冒険者も数人行ってもらっているわ。最近まではイディアールもロクニクスも魔族と戦っていたから戦力を集中することができなかったから、今はかなりいい傾向」
「おお、アーデンも負けじといっぱい喋った……」
「そこを驚くんだ」
【……効果的な戦略だ。しかし――】
「レムニティ?」
【いや、なんでもない。まずは到着してから状況を確認しなければ】
「そうね! さ、急いで急いで! 私は他にも人を連れてこないといけないんだから!」
リースンは御者台に居るドライゼンさんへそう言う。
さて、別の国か……夏那がリクさんが居たりしないかな? そんなことを思いながら馬車に揺られるのだった。
258
お気に入りに追加
8,567
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん
夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。
のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。