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九章:風太
228.やらなきゃいけないこと
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【この先だ】
「ありがとう!」
前ならリーチェが声を聞いて位置を教えてくれていたけど今はレムニティがやってくれていた。将軍なのによく言うことを聞いてくれているよね。それはともかく悲鳴が近くなってきた。
「わおーん!」
「あ、ファング無茶するんじゃない! ……うあ!?」
剣を抜いて備えているとファングがスピードを上げた。驚いて僕も速度を上げると、急になにかがぶつかり目の前がチカチカした。
「きゃ!?」
「なんだ……!?」
「いたた……あ! いいところに……!! お願い、あいつを倒して! 私じゃちょっと止められなくて!」
僕とぶつかったのは女の子だった。多分、さっきの悲鳴の子だろう。その子は早口で捲し立てたあと、僕とレムニティの後ろへ隠れるように移動する。
「わん! わんわん!」
「行くぞ……!」
とりあえずアリアエムロードは使わず、通常の剣でいく。そしてファングを追った先にはでかいカエル型の魔物が居た。
「わ!?」
【ヒュージトードとは珍しいな。私がやるか?】
「いや、依頼を受けたのはの僕だからまずは僕からいくよ! <スラッシャー>!」
ファングが吠えているのでそっちに気を取られているヒュージトードへスラッシャーを放つ。その瞬間、伸ばしていた舌が根元から切れた。
「今だ……!」
「わおーん!」
「ゲロ……!?」
舌を切られて慌てて後退しようとするけど、そこはファングが回り込んで噛みついた。ぴたりと止まったところで頭から一気に叩き斬る。
「はああ!」
【見事だ】
「ゲ――」
ヒュージトードは縦に真っ二つとなり、左右に倒れた。そのまますぐ、こいつの仲間や魔物が居ないか警戒をする。
「……ひとまず大丈夫そうだね」
【そうのようだ。目的とは違う魔物だ、行くとしよう】
「うん。おいでファング」
僕が呼ぶとすぐに足元まで寄ってきて尻尾を振っていた。ずっと僕達が魔物を倒していたけど、いざとなったらちゃんと戦う時の心得みたいなのを持っているのが凄いや。
「ちょ、ちょっと待って!」
「え? ああ、そうだった。危ないところでしたね。他に魔物は居ないみたいだから今の内に帰るといいよ」
「あ、うん、ありがとう!」
「それじゃ」
「わふ」
女の子に挨拶をして踵を返す。危ないところを助けられたのは良かったなと思っていると、女の子が回り込んで来た。
「ってそれだけ!? 普通『どうしてこんなところに』とか『なんで追われていたの』とか『助けたお礼にデートしよう』って言わない!?』
「え!? いや、僕達も先を急いでるし……」
「マジで!? こんな可愛い子が森で! ひとりで居たら気にならない?」
【どうでもいいな】
「ひど!?」
レムニティが肩を竦めてそう口にすると女の子は酷く驚いていた。うーん、デートとか考えたことも無いなあ。
それよりも今日の宿賃の方が大事だ。
「ま、まあ、気を付けてね」
「あ、この素材もらってもいい?」
「構わないよ! それじゃ!」
「あ、待ってよ!」
女の子が引き留めてこようとしたけど、ファングを抱っこしてその場をそそくさと離れることにした。
急いでいるのは本当だし、なんとなく関わると面倒くさそうな予感もあった。
【騒がしい娘だったな。まるでカナのようだった】
「はは、レムニティからその言葉を聞くとは思わなかったよ。ずっとファングの中に居たなら聞こえていたよね」
【ああ。まあ、半覚醒状態みたいな中で聞いていた感じだが……面白いと思っていた。レスバも人間のように対応していた】
僕達のやり取りは聞いていたらしく、レムニティは笑みを浮かべてそう告げた。
特にレスバとのやり取りは人間と魔族という垣根を越えて普通に生活していたので、興味深いとのこと。
「僕はアキラスのやったことは許せない。けど、変われるなら……とは思っているよ」
【……今となってはなにが正しいのかわからなくなったしな】
彼の言う通り、魔王はリクさんの師匠に操られていたのならやってきたことは全て手のひらの上……『やらされていた』のだ。これからどうするかの算段もつかないと思う。
「……考えるのはみんなを探してからだよ」
そのためにはお金が必要である。
今、宿に泊まるだけでなく、みんなを探しに行くため稼がないといけないのだ。そんな話をしながら僕達は目撃場所と思われる水辺へとやってきた。
「居ないなあ」
【少し待ってみたらいい。先ほどのヒュージトードが水辺ではなくあんな所に居たのもアーマーライノのせいかもしれない】
「ああ、強い魔物が徘徊してそれより弱い個体が追い出される現象だね」
【そうだ。この辺りは魔物の気配が無い。近寄ってこないのだろう】
レムニティは腕組みをしたまま周囲に視線を向けていた。確かに静かすぎるなと感じる。
「それにしてもライノって草食だし、あまり倒す必要性を感じないんだよね」
【恐らくだが……この水辺は町に近いからではないか? よく分からないが】
「あー」
茂みに隠れてその時を待つ。
レムニティの言葉で採取や狩りに邪魔な存在なのだなとピンと来た。さっきの子も剣は持っていたけどヒュージトードは遭遇戦だったのかもしれない。一人だったし、採取依頼とかならありそうだ。
そういう話なら退治する必要はあるかと納得する。
「すぴー」
「あ、ファングが寝てる」
【歩いてきたし、さっきも頑張っていた。寝かせてやろう】
憑りついていたからか、レムニティは随分とファングに優しい。とりあえずファングはそのまま寝かせておき、魔物が来るのを待つ。
「さて――」
そこから緊張状態となり、お互い無口となる。
すぐに来ない可能性もあるけど、テントもないから野宿してでも狩らないといけない。そう思っていたその時だ。
「……! でかい!?」
【まあまあだな】
いつもは大きいアリやハチ、トカゲといった魔物が多かった。動物型は何度かあったけど、この大きさは初めてだった。
「依頼書に載っていたイラストと同じ……よし、行くよ! ファングにご飯を食べさせてあげないと」
【そうだな】
レムニティが答えた瞬間、茂みから音もなく飛び出してアーマーライノに近づいた。
「いや、速い!?」
「グァァァァ!」
僕も慌てて飛び出てレムニティを追う。瞬間、アーマーライノもこちらに気づいて雄たけびをあげた。
しかし――
「あ……!」
――近くまで来た時にはすでにアーマーライノの首が落ちていた。
【通常の剣で十分だな】
「凄いなあ。かなり硬そうだったのに……」
【どんな装甲があっても必ず隙間はある。そこを狙っただけだ】
こういうところは将軍って感じがする。戦いのエキスパートって感じで結構かっこいいと思う。
グラジールと違って正々堂々と戦うのは好感が持てるしね。
「それじゃこいつを運ぼうか……って重いな!?」
【当然だろう。この大きさだ。まあ、私が運ぶとしよう】
「頼むよ。次からは荷台も必要ってことか……」
依頼なんて受けたことが無かったから必要なものが分からない。リクさんの収納魔法、便利だったなと改めて思う。頭だけレムニティに持ってもらい、一旦この場で解体しておくかと思った矢先――
「あ! 居た! ……って、アーマーライノ!? た、倒したの!?」
「あ、さっきの。うん、僕の依頼目標だったから」
「す、凄い……Bランク冒険者でもなかなか見つけられず、すぐ逃げられちゃうって言ってたのに……」
先程の女の子が声をかけてきた。なぜか追いかけて来たらしい。
で、会話の内容からそういうことかと気づく。倒せないんじゃなくて、アーマーライノは逃げるんだ。
確かにこの硬さで足が速いなら追いつけないと思う。追いかけたところでアーマーライノが反転し、突っ込んできたら馬に乗っていても避けられないだろう。
「というわけで僕達は帰るよ」
「でも、それどうやって持っていくの? 見た感じ荷台とか持っていないわよね?」
「まあ、彼が力持ちだからとりあえず証拠の頭だけでも」
「すご!? ……ねえ、なら頼みがあるんだけど――」
「ん?」
そこで女の子が顎に手を当てて提案を投げかけてきた。
「ありがとう!」
前ならリーチェが声を聞いて位置を教えてくれていたけど今はレムニティがやってくれていた。将軍なのによく言うことを聞いてくれているよね。それはともかく悲鳴が近くなってきた。
「わおーん!」
「あ、ファング無茶するんじゃない! ……うあ!?」
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「きゃ!?」
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「わ!?」
【ヒュージトードとは珍しいな。私がやるか?】
「いや、依頼を受けたのはの僕だからまずは僕からいくよ! <スラッシャー>!」
ファングが吠えているのでそっちに気を取られているヒュージトードへスラッシャーを放つ。その瞬間、伸ばしていた舌が根元から切れた。
「今だ……!」
「わおーん!」
「ゲロ……!?」
舌を切られて慌てて後退しようとするけど、そこはファングが回り込んで噛みついた。ぴたりと止まったところで頭から一気に叩き斬る。
「はああ!」
【見事だ】
「ゲ――」
ヒュージトードは縦に真っ二つとなり、左右に倒れた。そのまますぐ、こいつの仲間や魔物が居ないか警戒をする。
「……ひとまず大丈夫そうだね」
【そうのようだ。目的とは違う魔物だ、行くとしよう】
「うん。おいでファング」
僕が呼ぶとすぐに足元まで寄ってきて尻尾を振っていた。ずっと僕達が魔物を倒していたけど、いざとなったらちゃんと戦う時の心得みたいなのを持っているのが凄いや。
「ちょ、ちょっと待って!」
「え? ああ、そうだった。危ないところでしたね。他に魔物は居ないみたいだから今の内に帰るといいよ」
「あ、うん、ありがとう!」
「それじゃ」
「わふ」
女の子に挨拶をして踵を返す。危ないところを助けられたのは良かったなと思っていると、女の子が回り込んで来た。
「ってそれだけ!? 普通『どうしてこんなところに』とか『なんで追われていたの』とか『助けたお礼にデートしよう』って言わない!?』
「え!? いや、僕達も先を急いでるし……」
「マジで!? こんな可愛い子が森で! ひとりで居たら気にならない?」
【どうでもいいな】
「ひど!?」
レムニティが肩を竦めてそう口にすると女の子は酷く驚いていた。うーん、デートとか考えたことも無いなあ。
それよりも今日の宿賃の方が大事だ。
「ま、まあ、気を付けてね」
「あ、この素材もらってもいい?」
「構わないよ! それじゃ!」
「あ、待ってよ!」
女の子が引き留めてこようとしたけど、ファングを抱っこしてその場をそそくさと離れることにした。
急いでいるのは本当だし、なんとなく関わると面倒くさそうな予感もあった。
【騒がしい娘だったな。まるでカナのようだった】
「はは、レムニティからその言葉を聞くとは思わなかったよ。ずっとファングの中に居たなら聞こえていたよね」
【ああ。まあ、半覚醒状態みたいな中で聞いていた感じだが……面白いと思っていた。レスバも人間のように対応していた】
僕達のやり取りは聞いていたらしく、レムニティは笑みを浮かべてそう告げた。
特にレスバとのやり取りは人間と魔族という垣根を越えて普通に生活していたので、興味深いとのこと。
「僕はアキラスのやったことは許せない。けど、変われるなら……とは思っているよ」
【……今となってはなにが正しいのかわからなくなったしな】
彼の言う通り、魔王はリクさんの師匠に操られていたのならやってきたことは全て手のひらの上……『やらされていた』のだ。これからどうするかの算段もつかないと思う。
「……考えるのはみんなを探してからだよ」
そのためにはお金が必要である。
今、宿に泊まるだけでなく、みんなを探しに行くため稼がないといけないのだ。そんな話をしながら僕達は目撃場所と思われる水辺へとやってきた。
「居ないなあ」
【少し待ってみたらいい。先ほどのヒュージトードが水辺ではなくあんな所に居たのもアーマーライノのせいかもしれない】
「ああ、強い魔物が徘徊してそれより弱い個体が追い出される現象だね」
【そうだ。この辺りは魔物の気配が無い。近寄ってこないのだろう】
レムニティは腕組みをしたまま周囲に視線を向けていた。確かに静かすぎるなと感じる。
「それにしてもライノって草食だし、あまり倒す必要性を感じないんだよね」
【恐らくだが……この水辺は町に近いからではないか? よく分からないが】
「あー」
茂みに隠れてその時を待つ。
レムニティの言葉で採取や狩りに邪魔な存在なのだなとピンと来た。さっきの子も剣は持っていたけどヒュージトードは遭遇戦だったのかもしれない。一人だったし、採取依頼とかならありそうだ。
そういう話なら退治する必要はあるかと納得する。
「すぴー」
「あ、ファングが寝てる」
【歩いてきたし、さっきも頑張っていた。寝かせてやろう】
憑りついていたからか、レムニティは随分とファングに優しい。とりあえずファングはそのまま寝かせておき、魔物が来るのを待つ。
「さて――」
そこから緊張状態となり、お互い無口となる。
すぐに来ない可能性もあるけど、テントもないから野宿してでも狩らないといけない。そう思っていたその時だ。
「……! でかい!?」
【まあまあだな】
いつもは大きいアリやハチ、トカゲといった魔物が多かった。動物型は何度かあったけど、この大きさは初めてだった。
「依頼書に載っていたイラストと同じ……よし、行くよ! ファングにご飯を食べさせてあげないと」
【そうだな】
レムニティが答えた瞬間、茂みから音もなく飛び出してアーマーライノに近づいた。
「いや、速い!?」
「グァァァァ!」
僕も慌てて飛び出てレムニティを追う。瞬間、アーマーライノもこちらに気づいて雄たけびをあげた。
しかし――
「あ……!」
――近くまで来た時にはすでにアーマーライノの首が落ちていた。
【通常の剣で十分だな】
「凄いなあ。かなり硬そうだったのに……」
【どんな装甲があっても必ず隙間はある。そこを狙っただけだ】
こういうところは将軍って感じがする。戦いのエキスパートって感じで結構かっこいいと思う。
グラジールと違って正々堂々と戦うのは好感が持てるしね。
「それじゃこいつを運ぼうか……って重いな!?」
【当然だろう。この大きさだ。まあ、私が運ぶとしよう】
「頼むよ。次からは荷台も必要ってことか……」
依頼なんて受けたことが無かったから必要なものが分からない。リクさんの収納魔法、便利だったなと改めて思う。頭だけレムニティに持ってもらい、一旦この場で解体しておくかと思った矢先――
「あ! 居た! ……って、アーマーライノ!? た、倒したの!?」
「あ、さっきの。うん、僕の依頼目標だったから」
「す、凄い……Bランク冒険者でもなかなか見つけられず、すぐ逃げられちゃうって言ってたのに……」
先程の女の子が声をかけてきた。なぜか追いかけて来たらしい。
で、会話の内容からそういうことかと気づく。倒せないんじゃなくて、アーマーライノは逃げるんだ。
確かにこの硬さで足が速いなら追いつけないと思う。追いかけたところでアーマーライノが反転し、突っ込んできたら馬に乗っていても避けられないだろう。
「というわけで僕達は帰るよ」
「でも、それどうやって持っていくの? 見た感じ荷台とか持っていないわよね?」
「まあ、彼が力持ちだからとりあえず証拠の頭だけでも」
「すご!? ……ねえ、なら頼みがあるんだけど――」
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そこで女の子が顎に手を当てて提案を投げかけてきた。
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