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九章:風太
226.未開の地
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「すみません、町に入りたいんですけど」
「む? ああ、冒険者かい? ギルドカードはあるかな」
「これを……彼は持っていないんですけど」
【……】
「君が持っているなら構わないよ。でも冒険者なら依頼を受けられるし作った方がいいと思うよ」
とりあえず町に到着した僕達は門番さんへ声をかけた。あの時、作っておいて良かったと胸中で安堵する。
すると足元でファングが吠えた。
「わふ!」
「お、魔物の子か? ……ふむ、テイムしていないようだけど」
「あ、僕のはぐれた仲間の子なんです。大人しいから大丈夫ですけど、ダメですか?」
「うーん、人を噛んだりしたらすぐ出て行ってもらうよ」
門番さんはそう言って笑いながらギルドカードを返してくれた。通ってもいいと、門を開けて先へ進むよう示唆した。僕はお礼を言ってからレムニティを引っ張り町へ入った。
【案外、簡単に入れるものだな】
「そう言われると複雑だよ。魔族は人に化けて町を引っ掻き回す……そういうのも見ているしね」
【有効な戦術は使わないと損だぞ】
「そういうと思ったけど。とりあえずここがどこか確認しよう。ファング、おいで」
「わん!」
ファングを抱っこして危なくないようにすると、僕はその辺を歩く男性を掴まえた。行きたいところがあるけど、ここは初めての場所なので聞く方が早い。
「すみません、ギルドの場所を知りたいのですが」
「ん? この町は初めてかね。そこの通りを少し進むと十字路に出る。そこを右に曲がって歩いていると多分わかる」
「ありがとうございます!」
親切に教えてくれたおじさんにお礼を言って再び歩き出す。すると横に並んだレムニティが口を開いた。
【ギルド、というのはなんだ?】
「あ、そうかレムニティは知らないのか。ギルドって言うのは――」
到着までに説明をしようかと知っている限りの知識を語る。カードのこと、依頼のこと、情報に冒険者といった話を。あまり知識をつけさせるのはまずいと思うけど、人間に溶け込む常識は欲しい。
「――って感じ。ファングに憑依していたなら聞いてたと思うけど……」
【いや、流石にリクにやられた傷は軽くなかった。そいつに憑依している間、しばらくは休眠していた】
「なるほどね」
【しかし、システムとしては興味深いな。魔族は人間ほど数は多くない。だから早い者勝ちという感じだな。殺し合いのような争いではないが、細かいいざこざはよくある】
しかしこれなら出し抜いた奴が悪いということになるため、糾弾しやすいと言う。
考え方が脳みそ筋肉みたいなことを言うなあ……
だけど、共感ができるなら共存も可能だと僕は考える。アキラスやグラジール、ボルタニア王国に居た魔族のやったことは許せないけど、それは種族間のすり合わせをすれば相互理解ができるのではないかと思う。
「あ、ここだ」
【なにをするんだ?】
「やることは二つあるけど、一つは難しいかな?」
僕がそういうとレムニティが眉を顰めていた。気になるみたいだけど、考えていることができるか分からないからね。ギルド内に入ると僕は受付へと歩いて行く。
「いらっしゃいませ」
「すみません、この辺りの地図を見たいんですけどありますか?」
「え? ええ、ありますけど……初めて来たんですか?」
受付の女性はどうやって来たのか、という疑問を顔に出していた。そう来るだろうと予測していたので、考えていた答えを述べた。
「地図を落としてしまって、適当に歩いてきたんですよ。ようやく町を見つけてここへ来ました」
「まあ、そうなの? というかそのワンちゃん以外に荷物、無いような……」
「え!? あ、ああ、これは――」
それは予想外の質問だ。
地図は無い、何故か? という回答をすれば地図を見せてくれると思ったんだけど……し、仕方ない……
「や、宿に置いているんですよ」
「ああ、そういうことでしたか。地図ですね、お渡しはできませんけど見るだけなら……はい、どうぞ」
「あ、ありがとう、ございます」
ふう、なんとかなったか……変にツッコんでくる人も居るということを覚えておこう。リクさんならいくつか答えを持ってそうだもんな。あの人みたいにスマートにいかないや。
「それじゃ少し借りますね」
「どうぞー」
レムニティを連れて少し離れたところにあるテーブルで地図を広げた。なんとなく読めるけど……
【ふむ、ここは私が攻めていた帝国だな】
「え? あ、本当だヴァッフェ帝国がここか。度々すみません! この町ってどのあたりですか?」
「はいはい~」
そういえば現在地が分からないと受付の女性を呼んだ。
ヴァッフェ帝国、グランシア神聖国、エルフの森……だいたいこの辺りで、近ければいいけど。そんな期待を持っていたけど――
「この町はパヴァレーよ。地図だと……うん、ここね」
「ここ……!?」
【ふむ】
女性が指した場所は、エルフの森……から、さらに南の方にある町だった。ここは……僕が来たことのない土地。
でも入国はしたことがある場所だった。
「ここは……イディアール国の南なんだ……!」
「そうですよ! どこから来たんです?」
その質問にドキッとする。だけど、それは考えておいた。
「いやあ、エルフの森へ行こうとしていたんですけど、逸れてしまったみたいですね」
「あら、エルフの森? それだとかなり北の方になるわね。ふふ、あなた達、イケメンなのに抜けているわね」
「はは……」
【イケメンとなんだ?】
「あー、いいからいいから。ありがとうございます! お仕事に戻ってください。もう少し見たら返します」
僕がそう言うと女性は片手を上げて受付へ戻った。その間にと僕はレムニティを横に置いてスマホを取り出した。
【ん?】
「とりあえずカメラを起動して……」
倍率を調整して地図をカメラで撮って保存しておいた。持って行けないならこういう手段も使うべきだろう。
【……! それは見事な絵だ。もっとよく見せてもらえるかい?】
「絵ってわけじゃないけど……ここはちょっとまずいから後でね」
「わんわん!」
なぜか食い気味でレムニティが写真に興味を持っていた。とりあえず場所は分かったので次のプランを考えないといけない。
「ありがとうございます」
「またなにかあったら言ってね」
地図を返してから受付を離れ、ギルドの外へと出た。地図がゲットできたのは大きい。
「さて、これからどうしようか。ちょっと休みたいし宿に行こうか」
【私はついていくとしよう】
「……僕が言うことじゃ無いけど、みんなを探しに行かないの?」
【……大丈夫だ】
目を閉じて一言そう呟いた。なにか含みがあった気がするけど、なにかあるのかな?
それはともかく考える時間も欲しいと宿に向かう。
程なくして宿は見つかったんだけど――
「えっとお二人と一匹で銀貨八枚と銅貨三枚ですね!」
「あ……!?」
――僕はお金を持っていないことに、気づいた。
「む? ああ、冒険者かい? ギルドカードはあるかな」
「これを……彼は持っていないんですけど」
【……】
「君が持っているなら構わないよ。でも冒険者なら依頼を受けられるし作った方がいいと思うよ」
とりあえず町に到着した僕達は門番さんへ声をかけた。あの時、作っておいて良かったと胸中で安堵する。
すると足元でファングが吠えた。
「わふ!」
「お、魔物の子か? ……ふむ、テイムしていないようだけど」
「あ、僕のはぐれた仲間の子なんです。大人しいから大丈夫ですけど、ダメですか?」
「うーん、人を噛んだりしたらすぐ出て行ってもらうよ」
門番さんはそう言って笑いながらギルドカードを返してくれた。通ってもいいと、門を開けて先へ進むよう示唆した。僕はお礼を言ってからレムニティを引っ張り町へ入った。
【案外、簡単に入れるものだな】
「そう言われると複雑だよ。魔族は人に化けて町を引っ掻き回す……そういうのも見ているしね」
【有効な戦術は使わないと損だぞ】
「そういうと思ったけど。とりあえずここがどこか確認しよう。ファング、おいで」
「わん!」
ファングを抱っこして危なくないようにすると、僕はその辺を歩く男性を掴まえた。行きたいところがあるけど、ここは初めての場所なので聞く方が早い。
「すみません、ギルドの場所を知りたいのですが」
「ん? この町は初めてかね。そこの通りを少し進むと十字路に出る。そこを右に曲がって歩いていると多分わかる」
「ありがとうございます!」
親切に教えてくれたおじさんにお礼を言って再び歩き出す。すると横に並んだレムニティが口を開いた。
【ギルド、というのはなんだ?】
「あ、そうかレムニティは知らないのか。ギルドって言うのは――」
到着までに説明をしようかと知っている限りの知識を語る。カードのこと、依頼のこと、情報に冒険者といった話を。あまり知識をつけさせるのはまずいと思うけど、人間に溶け込む常識は欲しい。
「――って感じ。ファングに憑依していたなら聞いてたと思うけど……」
【いや、流石にリクにやられた傷は軽くなかった。そいつに憑依している間、しばらくは休眠していた】
「なるほどね」
【しかし、システムとしては興味深いな。魔族は人間ほど数は多くない。だから早い者勝ちという感じだな。殺し合いのような争いではないが、細かいいざこざはよくある】
しかしこれなら出し抜いた奴が悪いということになるため、糾弾しやすいと言う。
考え方が脳みそ筋肉みたいなことを言うなあ……
だけど、共感ができるなら共存も可能だと僕は考える。アキラスやグラジール、ボルタニア王国に居た魔族のやったことは許せないけど、それは種族間のすり合わせをすれば相互理解ができるのではないかと思う。
「あ、ここだ」
【なにをするんだ?】
「やることは二つあるけど、一つは難しいかな?」
僕がそういうとレムニティが眉を顰めていた。気になるみたいだけど、考えていることができるか分からないからね。ギルド内に入ると僕は受付へと歩いて行く。
「いらっしゃいませ」
「すみません、この辺りの地図を見たいんですけどありますか?」
「え? ええ、ありますけど……初めて来たんですか?」
受付の女性はどうやって来たのか、という疑問を顔に出していた。そう来るだろうと予測していたので、考えていた答えを述べた。
「地図を落としてしまって、適当に歩いてきたんですよ。ようやく町を見つけてここへ来ました」
「まあ、そうなの? というかそのワンちゃん以外に荷物、無いような……」
「え!? あ、ああ、これは――」
それは予想外の質問だ。
地図は無い、何故か? という回答をすれば地図を見せてくれると思ったんだけど……し、仕方ない……
「や、宿に置いているんですよ」
「ああ、そういうことでしたか。地図ですね、お渡しはできませんけど見るだけなら……はい、どうぞ」
「あ、ありがとう、ございます」
ふう、なんとかなったか……変にツッコんでくる人も居るということを覚えておこう。リクさんならいくつか答えを持ってそうだもんな。あの人みたいにスマートにいかないや。
「それじゃ少し借りますね」
「どうぞー」
レムニティを連れて少し離れたところにあるテーブルで地図を広げた。なんとなく読めるけど……
【ふむ、ここは私が攻めていた帝国だな】
「え? あ、本当だヴァッフェ帝国がここか。度々すみません! この町ってどのあたりですか?」
「はいはい~」
そういえば現在地が分からないと受付の女性を呼んだ。
ヴァッフェ帝国、グランシア神聖国、エルフの森……だいたいこの辺りで、近ければいいけど。そんな期待を持っていたけど――
「この町はパヴァレーよ。地図だと……うん、ここね」
「ここ……!?」
【ふむ】
女性が指した場所は、エルフの森……から、さらに南の方にある町だった。ここは……僕が来たことのない土地。
でも入国はしたことがある場所だった。
「ここは……イディアール国の南なんだ……!」
「そうですよ! どこから来たんです?」
その質問にドキッとする。だけど、それは考えておいた。
「いやあ、エルフの森へ行こうとしていたんですけど、逸れてしまったみたいですね」
「あら、エルフの森? それだとかなり北の方になるわね。ふふ、あなた達、イケメンなのに抜けているわね」
「はは……」
【イケメンとなんだ?】
「あー、いいからいいから。ありがとうございます! お仕事に戻ってください。もう少し見たら返します」
僕がそう言うと女性は片手を上げて受付へ戻った。その間にと僕はレムニティを横に置いてスマホを取り出した。
【ん?】
「とりあえずカメラを起動して……」
倍率を調整して地図をカメラで撮って保存しておいた。持って行けないならこういう手段も使うべきだろう。
【……! それは見事な絵だ。もっとよく見せてもらえるかい?】
「絵ってわけじゃないけど……ここはちょっとまずいから後でね」
「わんわん!」
なぜか食い気味でレムニティが写真に興味を持っていた。とりあえず場所は分かったので次のプランを考えないといけない。
「ありがとうございます」
「またなにかあったら言ってね」
地図を返してから受付を離れ、ギルドの外へと出た。地図がゲットできたのは大きい。
「さて、これからどうしようか。ちょっと休みたいし宿に行こうか」
【私はついていくとしよう】
「……僕が言うことじゃ無いけど、みんなを探しに行かないの?」
【……大丈夫だ】
目を閉じて一言そう呟いた。なにか含みがあった気がするけど、なにかあるのかな?
それはともかく考える時間も欲しいと宿に向かう。
程なくして宿は見つかったんだけど――
「えっとお二人と一匹で銀貨八枚と銅貨三枚ですね!」
「あ……!?」
――僕はお金を持っていないことに、気づいた。
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