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第八章:魔族との会談
215.最初で最後の会談となるか
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――扉の内側は先ほどまでの通路よりさらに薄暗かった。だが、部屋の天上はかなり高く『魔王のための部屋』と言われれば不思議とそんな感じになる。
むき出しの岩肌が突貫工事を思わせるが装飾はそれなりにあった。滅ぼした国から持って来たのだろう。
だが、その部屋の中心には似つかわしくないもの……言うなら『水槽』があった。
「あれって……リク?」
「……」
「すごい汗ですよ……!?」
夏那が俺の袖を引っ張ってから声をかけてくれた。風太も俺の様子がおかしいことに気づく。しかしその件について口を開く前にハイアラートやブライク達魔族が水槽の前に歩いて行き、膝をついた。
【魔王様、ご命令通り勇者達を連れてまいりました】
【(ご苦労でした、ハイアラート。そして勇者よ、よく来てくれました……)】
「頭に声が……」
「よく見ると身体が損傷している……?」
「魔王の割には小柄、ですね」
水槽に浮かぶ魔王は俺との戦いで負った傷が癒えておらず、まだ頭の半分が火傷だったり、腕が千切れかかっていたりと目を覆いたくなるような状態だった。
そこで俺は水樹ちゃんの『小柄だ』という言葉に返す。
「そりゃあそうだ。お前達が見ているこの魔王セイヴァーの身体は聖女イリスだからな」
「え!? と、取り込まれたんじゃなかったんですか」
「……リク、大丈夫?」
夏那が心配そうな声で聞いてきた。自分でもかすれた声でやっと声を出したという自覚はある。
正直、この状況はそこまで想定していなかったからだ。
最終決戦の時に取り込まれたイリスは消え、俺と戦った時はセイヴァー自身の身体だった。
「どういう、ことだ……? あの時お前は確かに『セイヴァー』だったはずだ」
【(決戦の時は間違いなくそうでした。そしてあの時、イリスを取り込んだのは二つの目論見があったから)】
「目論見……?」
風太が自分の汗を拭きながらポツリと呟く。そこで俺はピンと来たことを口にする。
「……そうか、イリスは保険だったわけだ。力を得る目的も勿論あったろうが」
「どういうこと?」
【(人間の勇者よ、我がイリスを取り込んだ本当の理由は二つ……一つは勇者リクの動揺を誘うため……そして二つめは――)】
「もう一つの身体を得るため、だな?」
「……!」
俺が代弁すると夏那が驚く。意図はだいたいわかっていそうだが、このまま俺は答えを合わせていくことにした。
「俺との決戦を急いだのは、こちらの戦力が整って一斉攻撃を仕掛けるのを防ぐため。そして万が一、自分がやられた時にイリスの身体を使うことを考えていたからだな? 動揺を誘う目的は二の次でも良かったんだろ」
「どうしてですか? 動揺した方が魔王さんにとっても楽になるのでは?」
【……そう思うのはわかるが、当時の勇者はすでにほぼ完璧な強さを持っていた。覚悟もあった。聖女を人質にしたところで全力で殺しに来るというのは分かっていた】
それでも聖女という戦力を失くし、場を混乱に陥れるという作戦は功を奏したと立案者であろうハイアラートが膝をついたままそう口にした。
「ふん、随分と高評価じゃないかハイアラート?」
【それほどの脅威だった。その点においては評価している】
「敵ながらって感じなのかな」
風太が頬を掻きながら言うと、セイヴァーが続けて話をする。
【(そう……そしてそのおかげでこうしてなんとか持ちこたえることができました。しかし、勇者リク。あなたにとどめを刺された時、不思議なことが起きました……)】
「……この世界への召喚か」
【(ええ……)】
……セイヴァーめ、言葉遣いが自分とイリスが混じっていることに気づいているのか? どうやら肉体と魂っぽい部分は半々くらいのような感じがする。とどめを刺したあの時、ほぼセイヴァーの意識は死にかけていたのかも……?
【(驚くべきは我を召喚したこと――)】
「経緯はいい。だいたい知っているからな。どちらかと言えば俺の質問に答えてもらいたいんだが?」
【(……そうですね。我に分かること、なら……)】
「結構だ。まずは……そうだな、こいつらのことだ」
俺はそう言ってブライク達を指さす。一番の謎、それは記憶がある魔族と無い魔族。その違いについてすり合わせをしたいと思い尋ねてみる。
「イリスさんのことは……」
「後回しだ。目の前に身体はある。ひとまずそれで十分だ」
【(それは、我等を召喚した儀にある)】
「やはりか」
【どういうことだ……? 勇者はなにか知っているのか?】
【あたし達には言わなかったけど、リクは知って居そうなそぶりだったわよ】
「まあ、魔王様から聞いてみようや」
肩を竦めてハイアラートとメルルーサに告げる。すると水槽の中のセイヴァーがピクリと動いた。
【(召喚の儀……あれを解析すれば自分たちに応用が利くのではと考えた……。傷ついた状態では人間を抹殺するのはすぐにできないと思い、従うふりをして召喚について学ばせてもらったの……)】
「す、凄いですね……なにがなんだか分からないと思うのに……」
水樹ちゃんは自分たちが召喚された時のことを思い出し、頭を振る。
「それで機を見たお前はハイアラート達を召喚して国を滅ぼしたのか」
【そうだな】
【あたしはやってないからね?】
ハイアラートがあっさりと肯定する。メルルーサは関与していないと俺に微笑みかけてきた。俺が居ない世界なのでそこはどうかわからんけど、信用しておこうか。
「なら記憶があるなしの差は?」
【(召喚、というのはいつどこで誰をという指定がある程度できるのです。そこで我は生き残ったもの達以外は勇者に出会う前の個体を……喚びました……)】
「やっぱそうか」
「知ってたの?」
「推測はできていた。きっかけはレムニティだな。あいつが俺を知らないまでならセイヴァーが復活させたと思ったろうが、明らかに当時戦った時よりも弱かった。俺が強くなっていたということもあるだろうが、勇者と開戦をする前、もしくは当時のヤツかも? ってな」
【そういうことか……だから俺はお前の記憶が無い】
ブライクは膝をついたまま目を瞑って呟く。
この話は概ね推測ができていたので問題ない。召喚について得た確証は俺の考えを活かすのに使えるようになった、という感じだな。
「ならアキラスはどうだったんだ? あいつは俺も会ったことがないぞ? 倒したことも無い」
【(彼女は……ロウデンと同じく……裏方をする役割がありました……)】
「裏方……なるほどね、エピカリス様に憑りついて国を滅ぼそうとしたみたいなことをやっていたのね」
【(そう、です)】
当時、どこかの国に入り込んでいたのか?
俺も全部の国を訪問したわけじゃないし、どこか行っていない国の中枢に入っていたら分からないだろう。
「ならそのアキラスについてだ。あいつはどうして俺達を……勇者を召喚した? 駒にするにはリスクが大きい。それに狙いは恐らく俺だったんじゃないか?」
【(……)】
俺が尋ねるとセイヴァーは反応を見せなかった。
隠し事がある、そう思ったが意外なことを話しだす。
むき出しの岩肌が突貫工事を思わせるが装飾はそれなりにあった。滅ぼした国から持って来たのだろう。
だが、その部屋の中心には似つかわしくないもの……言うなら『水槽』があった。
「あれって……リク?」
「……」
「すごい汗ですよ……!?」
夏那が俺の袖を引っ張ってから声をかけてくれた。風太も俺の様子がおかしいことに気づく。しかしその件について口を開く前にハイアラートやブライク達魔族が水槽の前に歩いて行き、膝をついた。
【魔王様、ご命令通り勇者達を連れてまいりました】
【(ご苦労でした、ハイアラート。そして勇者よ、よく来てくれました……)】
「頭に声が……」
「よく見ると身体が損傷している……?」
「魔王の割には小柄、ですね」
水槽に浮かぶ魔王は俺との戦いで負った傷が癒えておらず、まだ頭の半分が火傷だったり、腕が千切れかかっていたりと目を覆いたくなるような状態だった。
そこで俺は水樹ちゃんの『小柄だ』という言葉に返す。
「そりゃあそうだ。お前達が見ているこの魔王セイヴァーの身体は聖女イリスだからな」
「え!? と、取り込まれたんじゃなかったんですか」
「……リク、大丈夫?」
夏那が心配そうな声で聞いてきた。自分でもかすれた声でやっと声を出したという自覚はある。
正直、この状況はそこまで想定していなかったからだ。
最終決戦の時に取り込まれたイリスは消え、俺と戦った時はセイヴァー自身の身体だった。
「どういう、ことだ……? あの時お前は確かに『セイヴァー』だったはずだ」
【(決戦の時は間違いなくそうでした。そしてあの時、イリスを取り込んだのは二つの目論見があったから)】
「目論見……?」
風太が自分の汗を拭きながらポツリと呟く。そこで俺はピンと来たことを口にする。
「……そうか、イリスは保険だったわけだ。力を得る目的も勿論あったろうが」
「どういうこと?」
【(人間の勇者よ、我がイリスを取り込んだ本当の理由は二つ……一つは勇者リクの動揺を誘うため……そして二つめは――)】
「もう一つの身体を得るため、だな?」
「……!」
俺が代弁すると夏那が驚く。意図はだいたいわかっていそうだが、このまま俺は答えを合わせていくことにした。
「俺との決戦を急いだのは、こちらの戦力が整って一斉攻撃を仕掛けるのを防ぐため。そして万が一、自分がやられた時にイリスの身体を使うことを考えていたからだな? 動揺を誘う目的は二の次でも良かったんだろ」
「どうしてですか? 動揺した方が魔王さんにとっても楽になるのでは?」
【……そう思うのはわかるが、当時の勇者はすでにほぼ完璧な強さを持っていた。覚悟もあった。聖女を人質にしたところで全力で殺しに来るというのは分かっていた】
それでも聖女という戦力を失くし、場を混乱に陥れるという作戦は功を奏したと立案者であろうハイアラートが膝をついたままそう口にした。
「ふん、随分と高評価じゃないかハイアラート?」
【それほどの脅威だった。その点においては評価している】
「敵ながらって感じなのかな」
風太が頬を掻きながら言うと、セイヴァーが続けて話をする。
【(そう……そしてそのおかげでこうしてなんとか持ちこたえることができました。しかし、勇者リク。あなたにとどめを刺された時、不思議なことが起きました……)】
「……この世界への召喚か」
【(ええ……)】
……セイヴァーめ、言葉遣いが自分とイリスが混じっていることに気づいているのか? どうやら肉体と魂っぽい部分は半々くらいのような感じがする。とどめを刺したあの時、ほぼセイヴァーの意識は死にかけていたのかも……?
【(驚くべきは我を召喚したこと――)】
「経緯はいい。だいたい知っているからな。どちらかと言えば俺の質問に答えてもらいたいんだが?」
【(……そうですね。我に分かること、なら……)】
「結構だ。まずは……そうだな、こいつらのことだ」
俺はそう言ってブライク達を指さす。一番の謎、それは記憶がある魔族と無い魔族。その違いについてすり合わせをしたいと思い尋ねてみる。
「イリスさんのことは……」
「後回しだ。目の前に身体はある。ひとまずそれで十分だ」
【(それは、我等を召喚した儀にある)】
「やはりか」
【どういうことだ……? 勇者はなにか知っているのか?】
【あたし達には言わなかったけど、リクは知って居そうなそぶりだったわよ】
「まあ、魔王様から聞いてみようや」
肩を竦めてハイアラートとメルルーサに告げる。すると水槽の中のセイヴァーがピクリと動いた。
【(召喚の儀……あれを解析すれば自分たちに応用が利くのではと考えた……。傷ついた状態では人間を抹殺するのはすぐにできないと思い、従うふりをして召喚について学ばせてもらったの……)】
「す、凄いですね……なにがなんだか分からないと思うのに……」
水樹ちゃんは自分たちが召喚された時のことを思い出し、頭を振る。
「それで機を見たお前はハイアラート達を召喚して国を滅ぼしたのか」
【そうだな】
【あたしはやってないからね?】
ハイアラートがあっさりと肯定する。メルルーサは関与していないと俺に微笑みかけてきた。俺が居ない世界なのでそこはどうかわからんけど、信用しておこうか。
「なら記憶があるなしの差は?」
【(召喚、というのはいつどこで誰をという指定がある程度できるのです。そこで我は生き残ったもの達以外は勇者に出会う前の個体を……喚びました……)】
「やっぱそうか」
「知ってたの?」
「推測はできていた。きっかけはレムニティだな。あいつが俺を知らないまでならセイヴァーが復活させたと思ったろうが、明らかに当時戦った時よりも弱かった。俺が強くなっていたということもあるだろうが、勇者と開戦をする前、もしくは当時のヤツかも? ってな」
【そういうことか……だから俺はお前の記憶が無い】
ブライクは膝をついたまま目を瞑って呟く。
この話は概ね推測ができていたので問題ない。召喚について得た確証は俺の考えを活かすのに使えるようになった、という感じだな。
「ならアキラスはどうだったんだ? あいつは俺も会ったことがないぞ? 倒したことも無い」
【(彼女は……ロウデンと同じく……裏方をする役割がありました……)】
「裏方……なるほどね、エピカリス様に憑りついて国を滅ぼそうとしたみたいなことをやっていたのね」
【(そう、です)】
当時、どこかの国に入り込んでいたのか?
俺も全部の国を訪問したわけじゃないし、どこか行っていない国の中枢に入っていたら分からないだろう。
「ならそのアキラスについてだ。あいつはどうして俺達を……勇者を召喚した? 駒にするにはリスクが大きい。それに狙いは恐らく俺だったんじゃないか?」
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