97 / 141
第八章:魔族との会談
208.将軍にも色々おりまして……?
しおりを挟む
【本当にリクなのね……! 魔王様と戦ってその後どうなったか分からなくなったけど、生きていたのね、良かったわ……!!】
【む……これは、一体……】
【どういうことなのですか!?】
メルルーサが歓喜の表情で俺の手を取って上下にぶんぶんと振る。こいつはまったく変わらないなと考えていると、そこへ夏那と水樹ちゃんが割って入って来た。
「ちょっと待ったぁ!」
「そこまでです! あなたは将軍の一人、メルルーサさんで合っていますか?」
【え、なに? この小娘達……まさかリクの女? 聖女はどうしたのよ】
「結構知ってるわね……!? って、リクの女ってなによ! ま、まあ、許してあげるけど」
「というか、もしかして記憶が……?」
夏那はともかく水樹ちゃんは重要なことに気付いてくれたようだ。俺は前に立つ二人の肩に手を置いてから口を開いた。
「やはり、お前は覚えているんだなメルルーサ」
【そりゃあもうね♪ リクのことを忘れたことなんてないけど? ……まあ、帰ってきてくれなかったのが寂しかったかな】
「リク……あんたこの人となんかあったの? いやらしいこととか……」
「ねえよ!? おい、メルルーサ。こいつらが勘違いするからやめろ。こいつが一方的に俺に絡んでくるだけだ」
【メルルーサ……お前……】
ブライクが呆れた顔でそう呟く。話が進まないのでとりあえず俺の考えていることを口にする。
「単刀直入に聞くぞ。メルルーサ、お前は俺を覚えているんだな? 『はい』か『いいえ』だけ応えてくれ」
【ええ】
『うーん、ってことはやっぱりリクの予想は当たっていたのか』
「どういうことだい?」
ファングの頭の上でリーチェが腕組みをして言うと、風太が疑問を投げかけた。それに対しては俺が答え合わせをすることにした。
「今まで出会った魔族で『俺を知っているはず』奴は殆どいなかった。特に将軍のレムニティとグラジール、そしてそこにいるブライクなんかだな。だけどレスバとビカライアは俺を知っていた。この共通点は覚えているか?」
「えっと、多分リクさんが前の世界で倒したかどうか、ですよね?」
「そうだ。だから俺はそれが確定するかどうか、それを知るためこいつのところに来たんだよ」
【正解は……】
レスバが冷や汗をかきながら一言、俺を見て呟いた。それに頷いてから話を続ける。
「ビンゴだった。メルルーサは俺を覚えていて、今もあの時と変わらないままの姿と記憶をもってここに立っている」
【そういえば、ブライク達の様子がおかしかったけどそういうことだったの? リクに倒されたのに生きているのもおかしいと思っていたけどさ】
「その認識もあるんだな」
【なにがなんだかわからないわ。詳しく教えてくれるのよね?】
「もちろんだ――」
そう言って俺達はメルルーサを引き連れて一旦、船へと戻るとここまでの経緯……それこそ魔王を倒したところから今日までのことを語ってやる。
……一つ、魔王について気になることができたが、後で風太達だけに放すとしよう。
【うう……お辛いことばかりあったのね……】
「改めて聞くとホントきつい話よね……」
「おい、やめろ。同情してもらいたくて話したわけじゃねえんだからよ。夏那も泣くな」
「でも、本当に最初からリクさんに一目惚れしたんですねメルルーサさん……」
全員が気になっていたメルルーサを倒していない理由は水樹ちゃんの言う通り、出会った際に一目惚れされて敵対しない、人間を襲わないという約束をしてくれたのだ。あの時は若かくその言葉を信用するのは難しかった。
しかし、彼女はそれを証明するため自身の軍勢を撤退させてこちらの部隊の治療を優先して行ってくれた。
「信用はできますけど、それは魔王的にどうなんですか?」
【そりゃ怒りますよ? 処刑とかあったんじゃないですか?】
【まあねえ。だけど、私が海に潜伏したら如何に魔王様でも捉えることは難しいわ。あの時点でリク達は快進撃が続いていたし私をどうにかできるほど余裕は無かったと思うわ】
「そういうことだな」
レムニティを倒したり、リーチェを作った後くらいに出会ったからほぼ終盤戦に出会ったんだよな。メルルーサと戦わなくて良かったのは楽だった。
最終的にメルルーサに魔王本拠地へ連れて行ってもらうという話もしていたんだが、最終決戦は魔王側の奇襲という形になったのでこいつと会うことなく俺は日本へ帰ってしまったわけだ。
「で、次の話だ。魔王が倒された後、お前はどうなった?」
【あの後……魔王様が倒されたと分かった直後から私は自分の軍勢を引き連れて海の底へ行ったの。……あなたの仲間からリクが居なくなったことを知らされたからね」
そう言って寂し気に顔を伏せるメルルーサ。魔族は敵だったが、最後まで裏切るようなことはなく魔王軍の中でただ一人、中立を貫いてくれた。
「すまないな。お前の好意には応えられないと言ったのに、最後まで協力してくれた上に別れの挨拶もできなくて」
肩を竦めて俺はそう告げた。そういえば魔族は敵だとずっと言っていたが、こいつだけは最後まで平和的にいけたな。今でいうレスバみたいなものだな。逆にメルルーサが居たからレスバが受け入れられたとも言えるが。
【ぶえっくしょい!?】
「汚っ!」
『成敗!』
【ぎゃぁぁぁ!?】
急に夏那へ向かってくしゃみをしたレスバがリーチェに成敗されていた。それをみながらメルルーサは頬に手を当てながら笑う。
【いいのよー! どうなるかなんてわからないだろうし、それこそ魔王様に負ける可能性だってあったわけだから。こうやってちょっといい男になって帰ってきてくれたらそれで十分よ♪】
「悪いな」
【それにもう聖女は居ないしー? ようやく私のものに出来るのも大きいわね】
「「は?」」
「おい、だからお前の希望は叶わねえって言ってる――」
「「リク(さん)はちょっと黙ってて!」」
「おお……?」
もう少し強く言っておくかと思ったところで夏那と水樹ちゃんが再び立ち上がって怒声を上げた。何事かと思っていると、二人がメルルーサの前に立った。
「リクさんはウチのリーダーです! あなたに渡すことはできませんね!」
「そうよ。情報だけくれればいいのよ」
【あなたたち……ふうん? そういうこと? 相変わらずねえリクは……いいわ、この私の力を見て恐れおののきなさい……!】
「おい、なんでそうなる!?」
【うひょーわたしもわたしも! メルルーサ様、その二人にはいつも煮え湯を飲まされているので手伝いますよ!】
「あ、馬鹿やめとけ――」
なんかよくわからんが女子二人とメルルーサが戦うことに? なったらしい。レスバが面白がって突っ込んで行ったが何故かあいつだけオチが読めた。
「い、いいんですか……?」
「まあ、あいつが二人を殺すことはないだろうから」
【それにしても、メルルーサは倒されていなかったとはな……】
「そういうことだ。まだ謎はあるが……」
【あるが?】
「確認できる存在が魔王しか居ないんだよな。悪いがもう少し付き合ってもらうぞ」
そして船から降りた女子同士の戦いが始まった――
【む……これは、一体……】
【どういうことなのですか!?】
メルルーサが歓喜の表情で俺の手を取って上下にぶんぶんと振る。こいつはまったく変わらないなと考えていると、そこへ夏那と水樹ちゃんが割って入って来た。
「ちょっと待ったぁ!」
「そこまでです! あなたは将軍の一人、メルルーサさんで合っていますか?」
【え、なに? この小娘達……まさかリクの女? 聖女はどうしたのよ】
「結構知ってるわね……!? って、リクの女ってなによ! ま、まあ、許してあげるけど」
「というか、もしかして記憶が……?」
夏那はともかく水樹ちゃんは重要なことに気付いてくれたようだ。俺は前に立つ二人の肩に手を置いてから口を開いた。
「やはり、お前は覚えているんだなメルルーサ」
【そりゃあもうね♪ リクのことを忘れたことなんてないけど? ……まあ、帰ってきてくれなかったのが寂しかったかな】
「リク……あんたこの人となんかあったの? いやらしいこととか……」
「ねえよ!? おい、メルルーサ。こいつらが勘違いするからやめろ。こいつが一方的に俺に絡んでくるだけだ」
【メルルーサ……お前……】
ブライクが呆れた顔でそう呟く。話が進まないのでとりあえず俺の考えていることを口にする。
「単刀直入に聞くぞ。メルルーサ、お前は俺を覚えているんだな? 『はい』か『いいえ』だけ応えてくれ」
【ええ】
『うーん、ってことはやっぱりリクの予想は当たっていたのか』
「どういうことだい?」
ファングの頭の上でリーチェが腕組みをして言うと、風太が疑問を投げかけた。それに対しては俺が答え合わせをすることにした。
「今まで出会った魔族で『俺を知っているはず』奴は殆どいなかった。特に将軍のレムニティとグラジール、そしてそこにいるブライクなんかだな。だけどレスバとビカライアは俺を知っていた。この共通点は覚えているか?」
「えっと、多分リクさんが前の世界で倒したかどうか、ですよね?」
「そうだ。だから俺はそれが確定するかどうか、それを知るためこいつのところに来たんだよ」
【正解は……】
レスバが冷や汗をかきながら一言、俺を見て呟いた。それに頷いてから話を続ける。
「ビンゴだった。メルルーサは俺を覚えていて、今もあの時と変わらないままの姿と記憶をもってここに立っている」
【そういえば、ブライク達の様子がおかしかったけどそういうことだったの? リクに倒されたのに生きているのもおかしいと思っていたけどさ】
「その認識もあるんだな」
【なにがなんだかわからないわ。詳しく教えてくれるのよね?】
「もちろんだ――」
そう言って俺達はメルルーサを引き連れて一旦、船へと戻るとここまでの経緯……それこそ魔王を倒したところから今日までのことを語ってやる。
……一つ、魔王について気になることができたが、後で風太達だけに放すとしよう。
【うう……お辛いことばかりあったのね……】
「改めて聞くとホントきつい話よね……」
「おい、やめろ。同情してもらいたくて話したわけじゃねえんだからよ。夏那も泣くな」
「でも、本当に最初からリクさんに一目惚れしたんですねメルルーサさん……」
全員が気になっていたメルルーサを倒していない理由は水樹ちゃんの言う通り、出会った際に一目惚れされて敵対しない、人間を襲わないという約束をしてくれたのだ。あの時は若かくその言葉を信用するのは難しかった。
しかし、彼女はそれを証明するため自身の軍勢を撤退させてこちらの部隊の治療を優先して行ってくれた。
「信用はできますけど、それは魔王的にどうなんですか?」
【そりゃ怒りますよ? 処刑とかあったんじゃないですか?】
【まあねえ。だけど、私が海に潜伏したら如何に魔王様でも捉えることは難しいわ。あの時点でリク達は快進撃が続いていたし私をどうにかできるほど余裕は無かったと思うわ】
「そういうことだな」
レムニティを倒したり、リーチェを作った後くらいに出会ったからほぼ終盤戦に出会ったんだよな。メルルーサと戦わなくて良かったのは楽だった。
最終的にメルルーサに魔王本拠地へ連れて行ってもらうという話もしていたんだが、最終決戦は魔王側の奇襲という形になったのでこいつと会うことなく俺は日本へ帰ってしまったわけだ。
「で、次の話だ。魔王が倒された後、お前はどうなった?」
【あの後……魔王様が倒されたと分かった直後から私は自分の軍勢を引き連れて海の底へ行ったの。……あなたの仲間からリクが居なくなったことを知らされたからね」
そう言って寂し気に顔を伏せるメルルーサ。魔族は敵だったが、最後まで裏切るようなことはなく魔王軍の中でただ一人、中立を貫いてくれた。
「すまないな。お前の好意には応えられないと言ったのに、最後まで協力してくれた上に別れの挨拶もできなくて」
肩を竦めて俺はそう告げた。そういえば魔族は敵だとずっと言っていたが、こいつだけは最後まで平和的にいけたな。今でいうレスバみたいなものだな。逆にメルルーサが居たからレスバが受け入れられたとも言えるが。
【ぶえっくしょい!?】
「汚っ!」
『成敗!』
【ぎゃぁぁぁ!?】
急に夏那へ向かってくしゃみをしたレスバがリーチェに成敗されていた。それをみながらメルルーサは頬に手を当てながら笑う。
【いいのよー! どうなるかなんてわからないだろうし、それこそ魔王様に負ける可能性だってあったわけだから。こうやってちょっといい男になって帰ってきてくれたらそれで十分よ♪】
「悪いな」
【それにもう聖女は居ないしー? ようやく私のものに出来るのも大きいわね】
「「は?」」
「おい、だからお前の希望は叶わねえって言ってる――」
「「リク(さん)はちょっと黙ってて!」」
「おお……?」
もう少し強く言っておくかと思ったところで夏那と水樹ちゃんが再び立ち上がって怒声を上げた。何事かと思っていると、二人がメルルーサの前に立った。
「リクさんはウチのリーダーです! あなたに渡すことはできませんね!」
「そうよ。情報だけくれればいいのよ」
【あなたたち……ふうん? そういうこと? 相変わらずねえリクは……いいわ、この私の力を見て恐れおののきなさい……!】
「おい、なんでそうなる!?」
【うひょーわたしもわたしも! メルルーサ様、その二人にはいつも煮え湯を飲まされているので手伝いますよ!】
「あ、馬鹿やめとけ――」
なんかよくわからんが女子二人とメルルーサが戦うことに? なったらしい。レスバが面白がって突っ込んで行ったが何故かあいつだけオチが読めた。
「い、いいんですか……?」
「まあ、あいつが二人を殺すことはないだろうから」
【それにしても、メルルーサは倒されていなかったとはな……】
「そういうことだ。まだ謎はあるが……」
【あるが?】
「確認できる存在が魔王しか居ないんだよな。悪いがもう少し付き合ってもらうぞ」
そして船から降りた女子同士の戦いが始まった――
210
お気に入りに追加
8,780
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん
夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。
のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。