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ままならない現実
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ブリュンヒルデが講師として時折Fクラスに授業をしに来るようになって、十日ほどが経った。
その頻度は大体三、四日に一度といったところで、ちょうど今はその四回目の授業が行われているところである。
その声は相変わらず明朗で聞き取りやすく、話もやはり分かり易い。
だが授業よりも他の事が気になってしまうのは、決してその内容が既に分かっているものだからというだけが理由ではないだろう。
「えーと、それじゃあここは……リーゼロッテさん、いいかしら?」
「……ええ、分かったわ」
講師が生徒の誰かを指し、指された生徒が答える。
授業中であることを考えれば極普通の光景ではあるも、そう言い切ってしまうには講師生徒両方の反応が普通ではなかった。
初回はそれほどでもなかったのだが、二回目以降の授業でブリュンヒルデは明らかにリーゼロッテを意識していたのだ。
リーゼロッテを指す回数が明らかに多かったし、何かを言いたげにその顔をジッと見つめていることも多かった。
対してリーゼロッテはリーゼロッテでそれにまったく反応を返していないのが逆に不自然だし、何よりもブリュンヒルデの顔をまったく見ることがない。
どんな鈍い人物だろうと、二人の間に何かがあるのは簡単に分かってしまうだろうという有様であった。
エミーリアはそんな二人へと、ここ最近は呆れたような目を向けることが多い。
寮では同室の彼女だが、そっちでは何も聞かないようにしているようだ。
貴族であるならば、色々人に話すことの出来ない事情を抱えているのは当たり前。
そう判断しているようであった。
イリスも二人のことは気になっているようだが、特に行動を起こすようなことはない。
ただ、相変わらず表情に乏しいながら、そこには困惑があるように見えた。
どちらかと言えばどうすればいいのか分からないから動けない、といった感じなのだろう。
何となくそうなのだろうと思ってはいたが、対人関係はあまり得意ではないらしい。
そして今日もまた、微妙な雰囲気の中でブリュンヒルデの授業が終わり――
「で、結局どういうことなの?」
その後にやってきたいつもの訓練場で、レオンは思い切ってリーゼロッテへと尋ねてみた。
「……またストレートに聞いてきたわね」
一瞬面食らったかのように目を見開いた後、呆れ交じりの苦笑を浮かべたリーゼロッテに、肩をすくめて返す。
この十日の間のことから、こうするのが最も手っ取り早いと判断出来たのだから仕方があるまい。
「遠回しに聞こうとしたところで、はぐらかされて終わるだけだろうと思ったからね」
「……まあ確かに、そうしてたでしょうけど。でもそう言うってことは、ある程度の事情は理解してるみたいね」
「ま、どこまで正確に理解出来てるのかは分からないけどね。ただ、今の君の立場に関してはある程度分かってるとは思うよ? 公爵家の次期当主様」
レオンの言葉に、リーゼロッテは苦さの中に諦めの混じったような表情を浮かべた。
「……そりゃ分かってないわけがないわよね」
「ザーラ先生が初日に言ってたしね」
防御魔法しか使えない公爵家の次期当主。
それがリーゼロッテを指す言葉であったのは、考えるまでもないことだ。
だからその時点で、リーゼロッテの現在の肩書きがそうなっているのだということには気付いていたし、それでも触れることはなかったのは、踏み込んでいいものか分からなかったからである。
本来ならば有り得ないことだからだ。
既に述べたように、ブリュンヒルデとリーゼロッテの間には十歳の差がある。
そしてブリュンヒルデは王立学院の騎士科に通い、そのまま騎士となった。
学院では純粋に成績によってAクラスに在籍していたらしいので、そこには何の問題もなかったようだ。
それは箔付けのためであり、レベル上げのためでもあるが、爵位持ちの家の者ならば珍しい道ではない。
むしろ次期当主であることを考えれば極自然なものだ。
そう、少なくともその時点では、ブリュンヒルデこそが次期公爵家当主だったのである。
レオンもそう記憶していたし、そこまでの間に問題らしい問題は特に見当たらない。
ブリュンヒルデは順調に次期公爵家当主としての道を歩んでいたし、普通ならば間違いなくそのまま当主を継いでいただろう。
そもそも貴族の次期当主の座というのは、余程のことがない限り変わることはないのだ。
そんなポンポンと変わられたら本人達はもちろんのこと、周囲の者達もたまったものではない。
だが、逆に言うのならば……余程のことがあれば、変わるということでもあるのだ。
「ちなみにちょっと聞きたいんだけど、君の今のレベルって幾つ?」
「そうね……先日39になったわ」
「なるほど……予想以上ではあるけど、だからこそ納得でもあるかな」
エミーリアの予想によれば、30台だろうとのことではあったが、後半も後半だとは。
それは確かに公爵家としても放っておくわけにはいくまい。
まあつまるところ、リーゼロッテが次期公爵家当主となったのは、あまりにも優秀すぎたからであった。
聞いた話によれば、現在のブリュンヒルデのレベルは25前後程度だという。
これは公爵家の次期当主として考えた場合、平均的なものである。
何の問題になることでもない。
しかし、リーゼロッテの年齢とレベルを考えた場合、それは余程のことが起こってしまうほどの差なのだ。
ある意味ではエミーリアと、そしてレオンと逆である。
ブリュンヒルデは本来劣っているというわけではなかったが、優れすぎている妹と比べた場合、相対的に劣っていると判断せざるを得なかったのだ。
ただ、リーゼロッテはリーゼロッテで防御魔法しか使えないという欠点があったが、それが欠点となりうるのは騎士になろうとした場合だけである。
公爵家の当主としてみた場合は何の問題もないのだ。
むしろ直接的に民を守ることが出来ると考えれば、相応しいと言えるかもしれない。
ともあれそうして、リーゼロッテは次期公爵家当主となってしまったのだ。
次期公爵家当主として順調な道を進んでいたはずの姉を、意図せず蹴落とす形となって。
エミーリアから聞いた話を思い返しながら、レオンは小さく溜息を吐き出す。
ままならないものだと思いつつ、今尋ねるべきはそのことではない。
「それで、ブリュンヒルデ先生は君のことを手助けに来た、って認識でいいのかな?」
「そうね……基本的にはそれで問題ないとは思うわ」
「基本的に、ね」
まあ本当にそれだけであったならば、リーゼロッテもブリュンヒルデを避けるような真似はしまい。
色々と思うところはあって当然だが、リーゼロッテは既に成人しているのだ。
貴族として、公爵家の人間として教育されてきたリーゼロッテが、その程度のことを飲み込めないはずがない。
である以上は、現在の様子は何か他に理由があるということである。
「あんたが今の国内の貴族のことをどれだけ理解してるのかは知らないけど、今一部の貴族の間には焦りみたいなのがあるのよ」
「焦り……?」
「ええ。最近公爵家にまで成り上がった家がある、っていうのは知ってるわよね?」
「まあ当時は割と騒ぎになったしね。そうじゃなくても知ることになったとは思うけど」
この国の公爵家というのは少々特殊で、必ず四家しか存在しないと決められている。
つまりはどこかが公爵家になるということはどこかがそうではなくなるということで、当時は随分と騒がしいことになったものであった。
「市井ではその影響は大分収まったみたいだけど、貴族の間ではまだ収まってないのよ。一部では次は自分達も降格させられるんじゃないかって焦ってるし、逆に一部は次は自分達の番じゃないかって期待してる。特に今は時期が時期だもの。自分達の存在意義の半分ぐらいが消失するかもしれないってなれば、色々と考えたりするわ」
「ああ……なるほど」
存在意義の半分の消失というのは、イリスが本当に魔王を倒すかもしれない、ということだ。
魔獣とは魔王がいることで発生する存在なのだから、その原因がいなくなれば当然これ以上の魔獣は生まれないことになる。
となれば、必然的に魔獣から民を守ることを最大の役目としていた貴族達のその役割も必要がなくなってしまうということであった。
「それは公爵家も例外ではないし、特にうちは最近これといった功績を残せてないから大分焦ってるみたいなのよね。あたしを次期当主にしたのはその辺も関係あるみたいだし。……で、あの人が来たのも、多分そういうことなんでしょうね」
「何らかの形でリーゼロッテするように、ってこと? でもそれならむしろ協力すべきなんじゃ……?」
「あんたも分かってることだとは思うけど、公爵家ってのは色んな人達の思惑が入り混じってるところだもの。あの人が来たのは家のためだろうけど、あたしのためとは限らないわ。実際、やっぱりあたしを次期当主にしたのは間違いであの人を次期当主に戻すべきだって主張してる人の話もそれなりに聞くもの」
「次期当主ってそんなポンポン気軽に変えられるもんじゃなかったと思うんだけどなぁ」
「そんな常識なんてどうでもよくなるぐらいには、うちも焦ってるってことよ。……あの人と気軽に話をしたりするわけにはいかない程度には」
そこから何がどう転がり、リーゼロッテにとって不利益なことが生じてしまうか分かったものではない。
そういうことのようだ。
「相変わらず貴族ってのは面倒だなぁ……」
「まったくね。でもそういうわけだから、授業の空気を悪くしてるのは自覚してるけれど、しばらくは我慢してもらうしかないわね」
そう言って肩をすくめるリーゼロッテも、決して現状をよく思っているわけではないようであった。
まあ、当然と言えば当然か。
レオンの記憶にある限り、少なくとも八年前のリーゼロッテは、姉のことを慕っていたはずだから。
そしてそれは今も変わっていないように見え……だがあの頃とは、立場も何もかもが異なる。
まったく本当にままならないものだと、リーゼロッテの横顔を眺めながら、レオンは溜息を吐き出すのであった。
その頻度は大体三、四日に一度といったところで、ちょうど今はその四回目の授業が行われているところである。
その声は相変わらず明朗で聞き取りやすく、話もやはり分かり易い。
だが授業よりも他の事が気になってしまうのは、決してその内容が既に分かっているものだからというだけが理由ではないだろう。
「えーと、それじゃあここは……リーゼロッテさん、いいかしら?」
「……ええ、分かったわ」
講師が生徒の誰かを指し、指された生徒が答える。
授業中であることを考えれば極普通の光景ではあるも、そう言い切ってしまうには講師生徒両方の反応が普通ではなかった。
初回はそれほどでもなかったのだが、二回目以降の授業でブリュンヒルデは明らかにリーゼロッテを意識していたのだ。
リーゼロッテを指す回数が明らかに多かったし、何かを言いたげにその顔をジッと見つめていることも多かった。
対してリーゼロッテはリーゼロッテでそれにまったく反応を返していないのが逆に不自然だし、何よりもブリュンヒルデの顔をまったく見ることがない。
どんな鈍い人物だろうと、二人の間に何かがあるのは簡単に分かってしまうだろうという有様であった。
エミーリアはそんな二人へと、ここ最近は呆れたような目を向けることが多い。
寮では同室の彼女だが、そっちでは何も聞かないようにしているようだ。
貴族であるならば、色々人に話すことの出来ない事情を抱えているのは当たり前。
そう判断しているようであった。
イリスも二人のことは気になっているようだが、特に行動を起こすようなことはない。
ただ、相変わらず表情に乏しいながら、そこには困惑があるように見えた。
どちらかと言えばどうすればいいのか分からないから動けない、といった感じなのだろう。
何となくそうなのだろうと思ってはいたが、対人関係はあまり得意ではないらしい。
そして今日もまた、微妙な雰囲気の中でブリュンヒルデの授業が終わり――
「で、結局どういうことなの?」
その後にやってきたいつもの訓練場で、レオンは思い切ってリーゼロッテへと尋ねてみた。
「……またストレートに聞いてきたわね」
一瞬面食らったかのように目を見開いた後、呆れ交じりの苦笑を浮かべたリーゼロッテに、肩をすくめて返す。
この十日の間のことから、こうするのが最も手っ取り早いと判断出来たのだから仕方があるまい。
「遠回しに聞こうとしたところで、はぐらかされて終わるだけだろうと思ったからね」
「……まあ確かに、そうしてたでしょうけど。でもそう言うってことは、ある程度の事情は理解してるみたいね」
「ま、どこまで正確に理解出来てるのかは分からないけどね。ただ、今の君の立場に関してはある程度分かってるとは思うよ? 公爵家の次期当主様」
レオンの言葉に、リーゼロッテは苦さの中に諦めの混じったような表情を浮かべた。
「……そりゃ分かってないわけがないわよね」
「ザーラ先生が初日に言ってたしね」
防御魔法しか使えない公爵家の次期当主。
それがリーゼロッテを指す言葉であったのは、考えるまでもないことだ。
だからその時点で、リーゼロッテの現在の肩書きがそうなっているのだということには気付いていたし、それでも触れることはなかったのは、踏み込んでいいものか分からなかったからである。
本来ならば有り得ないことだからだ。
既に述べたように、ブリュンヒルデとリーゼロッテの間には十歳の差がある。
そしてブリュンヒルデは王立学院の騎士科に通い、そのまま騎士となった。
学院では純粋に成績によってAクラスに在籍していたらしいので、そこには何の問題もなかったようだ。
それは箔付けのためであり、レベル上げのためでもあるが、爵位持ちの家の者ならば珍しい道ではない。
むしろ次期当主であることを考えれば極自然なものだ。
そう、少なくともその時点では、ブリュンヒルデこそが次期公爵家当主だったのである。
レオンもそう記憶していたし、そこまでの間に問題らしい問題は特に見当たらない。
ブリュンヒルデは順調に次期公爵家当主としての道を歩んでいたし、普通ならば間違いなくそのまま当主を継いでいただろう。
そもそも貴族の次期当主の座というのは、余程のことがない限り変わることはないのだ。
そんなポンポンと変わられたら本人達はもちろんのこと、周囲の者達もたまったものではない。
だが、逆に言うのならば……余程のことがあれば、変わるということでもあるのだ。
「ちなみにちょっと聞きたいんだけど、君の今のレベルって幾つ?」
「そうね……先日39になったわ」
「なるほど……予想以上ではあるけど、だからこそ納得でもあるかな」
エミーリアの予想によれば、30台だろうとのことではあったが、後半も後半だとは。
それは確かに公爵家としても放っておくわけにはいくまい。
まあつまるところ、リーゼロッテが次期公爵家当主となったのは、あまりにも優秀すぎたからであった。
聞いた話によれば、現在のブリュンヒルデのレベルは25前後程度だという。
これは公爵家の次期当主として考えた場合、平均的なものである。
何の問題になることでもない。
しかし、リーゼロッテの年齢とレベルを考えた場合、それは余程のことが起こってしまうほどの差なのだ。
ある意味ではエミーリアと、そしてレオンと逆である。
ブリュンヒルデは本来劣っているというわけではなかったが、優れすぎている妹と比べた場合、相対的に劣っていると判断せざるを得なかったのだ。
ただ、リーゼロッテはリーゼロッテで防御魔法しか使えないという欠点があったが、それが欠点となりうるのは騎士になろうとした場合だけである。
公爵家の当主としてみた場合は何の問題もないのだ。
むしろ直接的に民を守ることが出来ると考えれば、相応しいと言えるかもしれない。
ともあれそうして、リーゼロッテは次期公爵家当主となってしまったのだ。
次期公爵家当主として順調な道を進んでいたはずの姉を、意図せず蹴落とす形となって。
エミーリアから聞いた話を思い返しながら、レオンは小さく溜息を吐き出す。
ままならないものだと思いつつ、今尋ねるべきはそのことではない。
「それで、ブリュンヒルデ先生は君のことを手助けに来た、って認識でいいのかな?」
「そうね……基本的にはそれで問題ないとは思うわ」
「基本的に、ね」
まあ本当にそれだけであったならば、リーゼロッテもブリュンヒルデを避けるような真似はしまい。
色々と思うところはあって当然だが、リーゼロッテは既に成人しているのだ。
貴族として、公爵家の人間として教育されてきたリーゼロッテが、その程度のことを飲み込めないはずがない。
である以上は、現在の様子は何か他に理由があるということである。
「あんたが今の国内の貴族のことをどれだけ理解してるのかは知らないけど、今一部の貴族の間には焦りみたいなのがあるのよ」
「焦り……?」
「ええ。最近公爵家にまで成り上がった家がある、っていうのは知ってるわよね?」
「まあ当時は割と騒ぎになったしね。そうじゃなくても知ることになったとは思うけど」
この国の公爵家というのは少々特殊で、必ず四家しか存在しないと決められている。
つまりはどこかが公爵家になるということはどこかがそうではなくなるということで、当時は随分と騒がしいことになったものであった。
「市井ではその影響は大分収まったみたいだけど、貴族の間ではまだ収まってないのよ。一部では次は自分達も降格させられるんじゃないかって焦ってるし、逆に一部は次は自分達の番じゃないかって期待してる。特に今は時期が時期だもの。自分達の存在意義の半分ぐらいが消失するかもしれないってなれば、色々と考えたりするわ」
「ああ……なるほど」
存在意義の半分の消失というのは、イリスが本当に魔王を倒すかもしれない、ということだ。
魔獣とは魔王がいることで発生する存在なのだから、その原因がいなくなれば当然これ以上の魔獣は生まれないことになる。
となれば、必然的に魔獣から民を守ることを最大の役目としていた貴族達のその役割も必要がなくなってしまうということであった。
「それは公爵家も例外ではないし、特にうちは最近これといった功績を残せてないから大分焦ってるみたいなのよね。あたしを次期当主にしたのはその辺も関係あるみたいだし。……で、あの人が来たのも、多分そういうことなんでしょうね」
「何らかの形でリーゼロッテするように、ってこと? でもそれならむしろ協力すべきなんじゃ……?」
「あんたも分かってることだとは思うけど、公爵家ってのは色んな人達の思惑が入り混じってるところだもの。あの人が来たのは家のためだろうけど、あたしのためとは限らないわ。実際、やっぱりあたしを次期当主にしたのは間違いであの人を次期当主に戻すべきだって主張してる人の話もそれなりに聞くもの」
「次期当主ってそんなポンポン気軽に変えられるもんじゃなかったと思うんだけどなぁ」
「そんな常識なんてどうでもよくなるぐらいには、うちも焦ってるってことよ。……あの人と気軽に話をしたりするわけにはいかない程度には」
そこから何がどう転がり、リーゼロッテにとって不利益なことが生じてしまうか分かったものではない。
そういうことのようだ。
「相変わらず貴族ってのは面倒だなぁ……」
「まったくね。でもそういうわけだから、授業の空気を悪くしてるのは自覚してるけれど、しばらくは我慢してもらうしかないわね」
そう言って肩をすくめるリーゼロッテも、決して現状をよく思っているわけではないようであった。
まあ、当然と言えば当然か。
レオンの記憶にある限り、少なくとも八年前のリーゼロッテは、姉のことを慕っていたはずだから。
そしてそれは今も変わっていないように見え……だがあの頃とは、立場も何もかもが異なる。
まったく本当にままならないものだと、リーゼロッテの横顔を眺めながら、レオンは溜息を吐き出すのであった。
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