ライカがいる宇宙(そら)

 九州の南、種ヶ島というロケット打上げ場がある街で、小学三年生のタカシは暮らしています。
 タカシのパパとママは一緒に研究する科学者さん。タカシは家に一人でいる事が多いのですが、寂しくはありません。
 大好きなライカのお陰です。

 六年前、交通事故にあう瀬戸際でタカシを救ってくれた野良犬がライカ。
 傷ついたライカは家族の一員となったのですが、年をとり、おばあちゃん犬になったライカは元気がありません。
 昔の元気を取り戻してほしくて、タカシは六年前の事故の時、壊れたライカの首輪を探します。
 不思議な輝きの金属で作られている首輪は、何故か元通り直っていました。
 首を傾げながらタカシが首輪をライカへ付けてやると、辺りは温かい光に包まれ、いつの間にかライカは若返っています。
「ありがとう、タカシ。あなたのおかげ」
 信じられない成り行きにタカシが目を丸くすると、何とライカは人の言葉で話しかけ、UFOまで呼び出してしまいます。

 さぁ、散歩に行きましょう。
 ライカに誘われ、UFOに乗ったタカシは、パパとママの作り上げた探査用ロボットが今、まさに降り立とうとしている月へ向うのですが……



エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
24h.ポイント 0pt
0
小説 194,403 位 / 194,403件 児童書・童話 3,615 位 / 3,615件

あなたにおすすめの小説

それゆけ!しろくま号

七草すずめ
児童書・童話
これは、大人になったあなたのなかにいる、子供のころのあなたへおくるお話です。 サイドミラーはまるい耳。ひなた色をした体と、夜空の色をしたせなか。 しろくま号は、ヒナタとミツキを、どこへだって連れて行ってくれるのです。 さあ、今日はどんなところへ、冒険に出かける?

いぼ石の河童

関シラズ
児童書・童話
 須川の河童・京助はある日の見回り中に、川木拾いの小僧である正蔵と出会う。  正蔵は「川の者への土産」と叫びながら、須川へ何かを流す。  川を汚そうとしていると思った京助は、正蔵を始末することを決めるが…… ‪     ‪*‬  群馬県の中之条町にあった旧六合村(クニムラ)をモチーフに構想した物語です。

【完結】6番街の裏道

西東友一
児童書・童話
いつも真面目な僕がハロウィンの日にいたずらをしたらこっぴどく怒られた。 家を飛び出して走っていると、不思議な老婆にぶつかり、「6番街の裏道」へ行くように案内される。 行く気はなかったけれども、帰りたくなかった僕がそこを訪れると―――

使役されたい召喚獣と、使役したくない召喚士ちゃん(仮題)

Lesewolf
児童書・童話
召喚。それは夢のような魔法。召喚によって、人々の暮らしが豊かになるだけではない。その者の人生も大きく変えてしまう。使役する召喚獣によって、その活動範囲は様々ある。 これは、使役されることを夢見た召喚獣と、その召喚士とのお話です。 感想等頂けると嬉しいです。 ルビ振りました!

地球一家がおじゃまします

トナミゲン
児童書・童話
1話10分読み切りで、どれから読んでもOK。各10分の話の中にカルチャーショックと平均2回のどんでん返しを盛り込みました。アニメの脚本として書いたものを、多くの人に読んでいただきたいので、小説形式にしました。アニメ化を目指していますので、応援よろしくお願いします! あらすじ:地球に住む父、母、長男ジュン、長女ミサ、次男タク、次女リコの一家6人を『地球一家』と呼ぶことにする。6人は、地球とよく似た星を巡るツアーに参加し、ホームステイしながらいろいろな星の生活を見て回る。ホストファミリーと共に過ごし、地球では考えられないような文化や習慣を体験し、驚きの毎日を過ごしながら家族が成長していく。 アルファポリス、小説家になろうで連載中です。 以下の情報提供サイトで、縦書きやふりがな付きの文章を用意します。 https://twitter.com/gentonami1225

生まれることも飛ぶこともできない殻の中の僕たち

はるかず
児童書・童話
生まれることもできない卵の雛たち。 5匹の殻にこもる雛は、卵の中でそれぞれ悩みを抱えていた。 一歩生まれる勇気さえもてない悩み、美しくないかもしれない不安、現実の残酷さに打ちのめされた辛さ、頑張れば頑張るほど生まれることができない空回り、醜いことで傷つけ傷つけられる恐怖。 それぞれがそれぞれの悩みを卵の中で抱えながら、出会っていく。 彼らは世界の美しさを知ることができるのだろうか。

【完結】月夜のお茶会

佐倉穂波
児童書・童話
 数年に一度開催される「太陽と月の式典」。太陽の国のお姫様ルルは、招待状をもらい月の国で開かれる式典に赴きました。 第2回きずな児童書大賞にエントリーしました。宜しくお願いします。

虹の橋を渡った猫が教えてくれたこと

菊池まりな
児童書・童話
あけみが生まれた頃には愛猫のちゃおがいた。遊ぶ時も寝るときもずっと一緒。そんなある日、ちゃおが虹の橋を渡ってしまう。家族は悲しむが、あけみは不思議な夢を見るようになり…。