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20 凍結された人々
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「奇跡の発見だ。化石なんかとは、比較にならない!」
当時の状況を把握しようとして、二人は双眼鏡で、最初の「彼」の周囲を探る。
発見の歓喜は、すぐに消えた。
胸を槍で貫かれ、右手を差し上げて地面に横たわった者。
五、六本の槍を肩や腹、胸に食らって、地面に大の字に寝ころんだ者。その周りには、左腕に防具らしき当て木を添えた者たちが、てんでに横たわって、そのままの状態で凍結されている。
「どう見る?」
見つめるアルタモノフ博士に、低い声でヤマナカ博士が答える。
「…戦争だ。今から数十万年前、一〇〇万年前かもしれないが、原始的な戦争が、天変地異によって、そのまま一瞬にして凍結された……。脱出用の船を争ったのかもしれない」
この時、彼方の氷の表面にいた黒い鳥の群れが、羽音を立てて飛び立った。
当時の状況を把握しようとして、二人は双眼鏡で、最初の「彼」の周囲を探る。
発見の歓喜は、すぐに消えた。
胸を槍で貫かれ、右手を差し上げて地面に横たわった者。
五、六本の槍を肩や腹、胸に食らって、地面に大の字に寝ころんだ者。その周りには、左腕に防具らしき当て木を添えた者たちが、てんでに横たわって、そのままの状態で凍結されている。
「どう見る?」
見つめるアルタモノフ博士に、低い声でヤマナカ博士が答える。
「…戦争だ。今から数十万年前、一〇〇万年前かもしれないが、原始的な戦争が、天変地異によって、そのまま一瞬にして凍結された……。脱出用の船を争ったのかもしれない」
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