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草哉の素性
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それは、草哉からのプロポーズを受けた1週間後の話。
事の発端は草哉が受けた1本の電話だった。
休日、いつも通り家にやって来た彼と3人で昼食を食べた後、彼のスマホに着信があった。
「あ。兄からです。ちょっと話してきますね」
草哉は3人兄弟の末っ子で、上に2歳ずつ離れた兄が2人いる。
一番上の兄(31)は実家近くに暮らす既婚者で4歳の息子がいて、よく一緒に出掛けるほど仲が良いので、車にジュニアシートをつけたのだと草哉は言っていた。
二番目の兄は奔放な性格で、めったに連絡をとらないらしいので、恐らく今の電話は長男からだろう。
そんなことを思いながら後片付けをしていたら、廊下で話す彼の声をたまたま聞いてしまった。
「は?社内のグループチャットに俺と理恵子さんの写真が晒されている?」
(え?何の話?)
自分の名前が出たことで、思わず息を殺して盗み聞きしてしまう。
「…そういえば、ショッピングモールに行った時に会社の女の人たちに会ったかも。名前も知らないけど。すぐに消すように言ってくれる?…よかった、よろしくね。…はぁ?『最後の優良物件』って、そんなの知らないよ。俺、理恵子さんしか興味ないし。どうせそいつらは、俺が『朔花堂』の会長の孫だから騒いでるだけでしょ?」
「っ!?」
(朔花堂の会長の孫?草哉君が?)
「いや。まだ話してない。…わかってるよ。自分から話すから。…ああ、それもそのうち。…うん…わかった。わざわざありがとう」
そう言って電話を切った彼は、深いため息を吐いた。
「…はぁ…」
「何の話?」
「わっ!?」
声をかけると、彼はびくりと体を震わせた。
「り、理恵子さん…今の話、聞いて…」
「うん。草哉君が朔花堂の会長の孫って話は聞いてた。だから、詳しく説明をしてくれる?」
「…はい」
理恵子の言葉に草哉は小さく頷いて、ポツポツと話し始めた。
もともと朔花堂は、彼の曽祖父が立ち上げた会社で、草哉が高校の時までは彼の父が社長をしていたが、亡くなってからは叔父が社長をしているそうだ。
ちなみに、長男が副社長、次男が営業部長、そして三男の草哉が開発部チーフとして、蔵上家の兄弟全員が朔花堂で働いているという。
(朔花堂で働いているのは知っていたけど、まさか創業者一族だったなんて。…あ、でも、そういえば初めて会った時に、相続とか後継者とか言っていたような…)
「母は別の仕事をしていて、朔花堂の経営にはノータッチだったので、自然と叔父が引き継ぐ事になって。こういう話をすると、ドロドロしたのを想像するかもしれないんですけど、うちは叔父とも仲がいいし、兄たちも俺も、会社が好きだからそれぞれの得意な部署にいるだけなんで、後継者争いとか派閥とか、そういうのはないんですよ」
「事情はわかったけど、なんで今まで話してくれなかったの?」
「それは…理恵子さんにめんどくさい家って思われて、結婚を断られたら嫌だなって…」
(確かに、これは想定していなかったな…でも)
「びっくりしたけど、それで態度が変わることはないよ。草哉君は草哉君だし」
「理恵子さん」
「もう隠してる事はないよね?」と言った時、彼が目をそらしたから嫌な予感がした。
さらに問い詰めると、彼はモゴモゴと話し始めた。
「…理恵子さんの部屋の本棚に『世界のお菓子手帳』って本がありますよね?」
急に話が変わったことに驚きつつも、頷く。
「うん。料理研究家、楠原佐知子先生の本ね。私、あの先生のレシピが大好きで、シリーズ全巻揃えるくらいファンなんだよね。あの本がどうかした?」
「それ、俺の母親です」
「…は?」
思考が停止した。
「楠原は旧姓で、本名は蔵上佐知子。料理研究家の楠原佐知子は、俺の母親なんです。これ、証拠写真です。…今はイタリアにいるんですけど、俺が結婚すること話したら、来週には帰ってくるって言っていました」
見せてくれたスマホの写真は、草哉の大学の入学式と思われるもので、今より少し若い草哉と、白いジャケットスーツ姿の女性が映っていた。
その女性の顔は、確かにテレビや雑誌で見たことのある楠原佐知子先生だった。
「ええっ!?」
***
「で。それが原因で蔵上君と喧嘩になって、菜穂ちゃんを連れて家を飛び出したと?」
「いや。喧嘩ってほどではないんだけど…」
ここは舞の住むマンションの一室。
あの後、情報量の多さに混乱した理恵子は、菜穂を連れて舞の家に逃げてきた。
気持ちが落ち着くまで、草哉からの着信は無視している。
「トミやん君のこともあったから、もう隠し事はしないって約束したのに…」
あれほど隠し事は嫌だと伝えたのに、とんでもない秘密を持っていた彼にショックを受ける。
「…理恵ちゃんはさ。蔵上君がなんでずっと敬語でしゃべってるのか知ってる?」
「え?」
突然の質問に、理恵子は首を横にふる。
言われてみれば、草哉は理恵子に対して、常に敬語だ。
最初は慣れないだけかと思っていたが、恋人になっても敬語は変わらなかった。
そういう癖なのかと特に気にしていなかったのだけど、よく考えたらお兄さんや友達相手には敬語じゃなかった気がする。
「あれね。理恵ちゃんが昔、『いつも敬語で話す人っていいよね』って言ったからなんだよ」
「え?私、そんなこと言ったっけ?」
「アニメキャラの話だったんだけど、それを聞いた蔵上君が、少しでも理恵ちゃんに好感を持ってほしくて、敬語で話すようになったんだって」
まさかあの敬語が自分のためだったなんて、知らなかった。
「つまり何が言いたいかって言うと、蔵上君はドン引きするくらい理恵ちゃんのことが好きなんだから、心配しなくても絶対に裏切ることはないってこと。隠してたことだって、何か理由があったんだと思うよ」
舞の言葉がストンと胸に落ちて、気持ちが軽くなる。
「うん。ありがとう、舞ちゃん」
「また泣かされたら私に言って!蔵上君にとんでもなくエロくて下品な台詞を言わせるシナリオを張り切って書くから!」
「いや、私は別に泣かされたわけじゃ…」
(っていうか、見たいな。そのシナリオ)
ピンポーン
その時、チャイムが鳴って舞が玄関のドアを開けると、息を切らせた草哉が立っていた。
「なんでここに…」
「迎えに来ました」
「私が連絡したの。ほら、私も忙しいんだから、あとは二人で存分に話し合いなさい!」
半ば追い出されるようにして、舞の家をあとにする。
そして、帰り道の草哉の車の中。
眠ってしまった菜穂を後部座席に乗せて、自宅に向かう。
走行中に会話はなく、家の駐車場に着いても気まずい空気が車内を包み込む。
先に口を開いたのは、草哉だった。
「俺、自分の母親に嫉妬してたんです。理恵子さんが俺の母のファンだってわかってたから、会わせたら絶対にそっちに夢中になって、俺の事なんか放置するんだろうなぁって思ったら、ギリギリまで言えなくて…」
(そんな理由だったのか…ちょっと可愛いかも)
「私は、家のことやお母さんの事は関係なく、草哉君だから好きなんだよ。私をもっと信用して、教えて欲しかった。理由はどうあれ、隠し事をされたのが一番ショックだったから」
「…はい。すみません。もう本当に隠し事はしないって、約束します」
「うん。…じゃ、仲直りしよっか?」
「え?」
顔をあげた彼の唇に、ちゅっと触れるだけのキスをする。
「次は絶対に、許さないからね」
「っ、理恵子さん!…大好きですっ」
「ちょっ…そうやくっ…んっ…」
感極まった草哉に抱きつかれ、深いキスをされる。
そのまま服に潜りこんできた彼の手を、払いのけて言った。
「調子に乗らないの!」
事の発端は草哉が受けた1本の電話だった。
休日、いつも通り家にやって来た彼と3人で昼食を食べた後、彼のスマホに着信があった。
「あ。兄からです。ちょっと話してきますね」
草哉は3人兄弟の末っ子で、上に2歳ずつ離れた兄が2人いる。
一番上の兄(31)は実家近くに暮らす既婚者で4歳の息子がいて、よく一緒に出掛けるほど仲が良いので、車にジュニアシートをつけたのだと草哉は言っていた。
二番目の兄は奔放な性格で、めったに連絡をとらないらしいので、恐らく今の電話は長男からだろう。
そんなことを思いながら後片付けをしていたら、廊下で話す彼の声をたまたま聞いてしまった。
「は?社内のグループチャットに俺と理恵子さんの写真が晒されている?」
(え?何の話?)
自分の名前が出たことで、思わず息を殺して盗み聞きしてしまう。
「…そういえば、ショッピングモールに行った時に会社の女の人たちに会ったかも。名前も知らないけど。すぐに消すように言ってくれる?…よかった、よろしくね。…はぁ?『最後の優良物件』って、そんなの知らないよ。俺、理恵子さんしか興味ないし。どうせそいつらは、俺が『朔花堂』の会長の孫だから騒いでるだけでしょ?」
「っ!?」
(朔花堂の会長の孫?草哉君が?)
「いや。まだ話してない。…わかってるよ。自分から話すから。…ああ、それもそのうち。…うん…わかった。わざわざありがとう」
そう言って電話を切った彼は、深いため息を吐いた。
「…はぁ…」
「何の話?」
「わっ!?」
声をかけると、彼はびくりと体を震わせた。
「り、理恵子さん…今の話、聞いて…」
「うん。草哉君が朔花堂の会長の孫って話は聞いてた。だから、詳しく説明をしてくれる?」
「…はい」
理恵子の言葉に草哉は小さく頷いて、ポツポツと話し始めた。
もともと朔花堂は、彼の曽祖父が立ち上げた会社で、草哉が高校の時までは彼の父が社長をしていたが、亡くなってからは叔父が社長をしているそうだ。
ちなみに、長男が副社長、次男が営業部長、そして三男の草哉が開発部チーフとして、蔵上家の兄弟全員が朔花堂で働いているという。
(朔花堂で働いているのは知っていたけど、まさか創業者一族だったなんて。…あ、でも、そういえば初めて会った時に、相続とか後継者とか言っていたような…)
「母は別の仕事をしていて、朔花堂の経営にはノータッチだったので、自然と叔父が引き継ぐ事になって。こういう話をすると、ドロドロしたのを想像するかもしれないんですけど、うちは叔父とも仲がいいし、兄たちも俺も、会社が好きだからそれぞれの得意な部署にいるだけなんで、後継者争いとか派閥とか、そういうのはないんですよ」
「事情はわかったけど、なんで今まで話してくれなかったの?」
「それは…理恵子さんにめんどくさい家って思われて、結婚を断られたら嫌だなって…」
(確かに、これは想定していなかったな…でも)
「びっくりしたけど、それで態度が変わることはないよ。草哉君は草哉君だし」
「理恵子さん」
「もう隠してる事はないよね?」と言った時、彼が目をそらしたから嫌な予感がした。
さらに問い詰めると、彼はモゴモゴと話し始めた。
「…理恵子さんの部屋の本棚に『世界のお菓子手帳』って本がありますよね?」
急に話が変わったことに驚きつつも、頷く。
「うん。料理研究家、楠原佐知子先生の本ね。私、あの先生のレシピが大好きで、シリーズ全巻揃えるくらいファンなんだよね。あの本がどうかした?」
「それ、俺の母親です」
「…は?」
思考が停止した。
「楠原は旧姓で、本名は蔵上佐知子。料理研究家の楠原佐知子は、俺の母親なんです。これ、証拠写真です。…今はイタリアにいるんですけど、俺が結婚すること話したら、来週には帰ってくるって言っていました」
見せてくれたスマホの写真は、草哉の大学の入学式と思われるもので、今より少し若い草哉と、白いジャケットスーツ姿の女性が映っていた。
その女性の顔は、確かにテレビや雑誌で見たことのある楠原佐知子先生だった。
「ええっ!?」
***
「で。それが原因で蔵上君と喧嘩になって、菜穂ちゃんを連れて家を飛び出したと?」
「いや。喧嘩ってほどではないんだけど…」
ここは舞の住むマンションの一室。
あの後、情報量の多さに混乱した理恵子は、菜穂を連れて舞の家に逃げてきた。
気持ちが落ち着くまで、草哉からの着信は無視している。
「トミやん君のこともあったから、もう隠し事はしないって約束したのに…」
あれほど隠し事は嫌だと伝えたのに、とんでもない秘密を持っていた彼にショックを受ける。
「…理恵ちゃんはさ。蔵上君がなんでずっと敬語でしゃべってるのか知ってる?」
「え?」
突然の質問に、理恵子は首を横にふる。
言われてみれば、草哉は理恵子に対して、常に敬語だ。
最初は慣れないだけかと思っていたが、恋人になっても敬語は変わらなかった。
そういう癖なのかと特に気にしていなかったのだけど、よく考えたらお兄さんや友達相手には敬語じゃなかった気がする。
「あれね。理恵ちゃんが昔、『いつも敬語で話す人っていいよね』って言ったからなんだよ」
「え?私、そんなこと言ったっけ?」
「アニメキャラの話だったんだけど、それを聞いた蔵上君が、少しでも理恵ちゃんに好感を持ってほしくて、敬語で話すようになったんだって」
まさかあの敬語が自分のためだったなんて、知らなかった。
「つまり何が言いたいかって言うと、蔵上君はドン引きするくらい理恵ちゃんのことが好きなんだから、心配しなくても絶対に裏切ることはないってこと。隠してたことだって、何か理由があったんだと思うよ」
舞の言葉がストンと胸に落ちて、気持ちが軽くなる。
「うん。ありがとう、舞ちゃん」
「また泣かされたら私に言って!蔵上君にとんでもなくエロくて下品な台詞を言わせるシナリオを張り切って書くから!」
「いや、私は別に泣かされたわけじゃ…」
(っていうか、見たいな。そのシナリオ)
ピンポーン
その時、チャイムが鳴って舞が玄関のドアを開けると、息を切らせた草哉が立っていた。
「なんでここに…」
「迎えに来ました」
「私が連絡したの。ほら、私も忙しいんだから、あとは二人で存分に話し合いなさい!」
半ば追い出されるようにして、舞の家をあとにする。
そして、帰り道の草哉の車の中。
眠ってしまった菜穂を後部座席に乗せて、自宅に向かう。
走行中に会話はなく、家の駐車場に着いても気まずい空気が車内を包み込む。
先に口を開いたのは、草哉だった。
「俺、自分の母親に嫉妬してたんです。理恵子さんが俺の母のファンだってわかってたから、会わせたら絶対にそっちに夢中になって、俺の事なんか放置するんだろうなぁって思ったら、ギリギリまで言えなくて…」
(そんな理由だったのか…ちょっと可愛いかも)
「私は、家のことやお母さんの事は関係なく、草哉君だから好きなんだよ。私をもっと信用して、教えて欲しかった。理由はどうあれ、隠し事をされたのが一番ショックだったから」
「…はい。すみません。もう本当に隠し事はしないって、約束します」
「うん。…じゃ、仲直りしよっか?」
「え?」
顔をあげた彼の唇に、ちゅっと触れるだけのキスをする。
「次は絶対に、許さないからね」
「っ、理恵子さん!…大好きですっ」
「ちょっ…そうやくっ…んっ…」
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