19 / 29
好き
しおりを挟む
「…え?…今、何を…」
自分が何をされたのかわからず放心状態の彼に、理恵子は微笑む。
「今更遅いかもしれないけど、もう逃げないって決めたから、ちゃんと言うね」
そして目を逸らさずに言葉を続けた。
「私は蔵上君が大好きです。私と、付き合って下さい」
「っ!?」
理恵子の言葉に、蔵上が驚いたように目を見開く。
「え?だって、嫌われてたはずじゃ…本当に?…本当に俺を…」
混乱した様子の彼の瞳からは、涙が溢れている。
「ふふ。泣き顔、二回目」
男性を可愛くて愛しいと思うのは初めてだ。
その涙を拭おうと指を出した瞬間、ぐいっと抱き寄せられた。
「理恵子さんっ!!」
「わっ」
突然抱きしめられて驚いたけれど、嫌悪感は全くない。
それどころか、嗅ぎ慣れたその香りに安心感すら覚えて、そっと目を瞑った。
(やっぱり田所君の時と全然違う。なんだかすごく落ち着く)
無意識に猫のようにその胸に頬を擦り寄せる。
「夢じゃない、ですよね?本当に俺を?」
「…うん。好き。いつからかなんてわからないけど、気づいたら好きになってた。…迷惑、かな?」
「っ、そんなことないです!」
「んっ」
顔が近づいてきたと思ったら重なる唇。
先ほどのような触れるだけのキスではなく、ちゅ…ちゅ…と音を立てながら角度を変えて何度も唇を啄むようにキスされる。
「理恵子さん…好き…大好きです…愛してます」
色気のあるその声に、キュンと胸が高鳴る。
彼の「好き」という言葉が素直に胸に落ちてきて、嬉しくなった。
(ああ、もうどうしようもなく、蔵上君が好き)
「…私も好き…んっ」
熱っぽい視線が絡み合って、もう一度吸い寄せられるように唇を合わせる。
「…口、開けて…」
「…あっ…んっ…」
言われるまま口を開けると、湿った舌が侵入してきて口内の壁をなぞるように撫でていく。
(やっぱりこの人とのキス、好き)
唇が離れていく感覚が寂しくなるほど、彼が愛しかった。
一度じゃ足りないと言わんばかりに、彼に抱きついたまま、またちゅっとキスをする。
「…蔵上君、大好き…」
彼もまた、そのキスに応えるようにさらに深いキスで返してくれる。
「俺も。大好きです、理恵子さん」
お互いに「好き」と言いながら、雨が降ってくるまでずっとキスし続けていた。
***
「理恵子さん。これ、タオルと着替えです。パジャマは俺のですが、新品なので。中のシャンプーとか、適当に使ってくださいね」
「う、うん。ありがとう」
白くてふわふわのバスタオルと、まだ透明な袋に入ったままの紺色チェックのパジャマの上下を、ドキドキしながら受け取る。
(何でこんなことになったんだっけ?)
事の発端は数十分前。
念願の両思いになれて、お互いの気持ちを確かめあってキスに夢中になっているうちに、雨が降り出して服が濡れてしまった。
このままだと風邪をひいてしまうからと、その場所から比較的近かった蔵上の家に避難することになったのだ。
初めて来た蔵上の部屋は、駅からほど近い場所にある10階建ての綺麗なマンションの一室だった。
コンシェルジュがいるようなマンションではないが、2LDKの広めの部屋は、20代の独身男性が暮らすには少し高級な気がする。
案内された脱衣所で、ぼーっとするわけにもいかず、とりあえず濡れた服を洗濯機に入れて、シャワーを浴びることにした。
男性用のシャンプーからは彼の香りがして、何だかドキドキしてしまう。
(ど、どうしよう。付き合うと決めたとはいえ、これは想定してなかった…)
告白だけして帰るつもりだったのに、展開の早さに困惑する。
一度は身体を重ねた相手とはいえ、最近はずっと菜穂と3人で会っていたから、突然恋愛的な空気になると戸惑ってしまう。
(下着は可愛いやつだっけ?…菜穂は夜まで実家に預けてあるから大丈夫…あ、そういえば…)
菜穂の事を考えた瞬間、自分がまだ蔵上に話していないことがあったことに気がついた。
(お義母さんのこと、蔵上君にちゃんと話さないと)
ただの友達ならば、義母と蔵上が鉢合わせたとしても言い訳は出来るが、正式に付き合うと決めた以上、彼にも現状を知ってもらいたい。
何よりも、彼に隠し事をしたまま恋人になるのが嫌だった。
きゅ…とシャワーを止めると、理恵子は決意したように唇を噛んだ。
入れ替わりに浴室に向かった蔵上を待つため、リビングの布張りの茶色のソファに腰かける。
中央の透明なガラステーブルに置かれたミルクティーを飲みながら、リビングを見回した。
日当たりのよさそうな大きな窓には分厚いグレーのカーテンがかけられていて、その横の床には観葉植物が置かれている。
その隣に置かれている本棚の中に、気になるものを見つけたので思わず近寄った。
(あれ?この台本って…)
ちゃんと装丁された本ではなく、印刷した複数の紙を二つ折りにして束ねてホチキスで留めただけの簡易的な台本。
それは、過去に理恵子と蔵上を繋げた作品の台本だった。
(これ、まだ持ってたんだ。懐かしいな。…あ、そういえば私、結局この舞台を観に行かなかったんだよね)
9年前の演技指導のあと、K高校演劇部は県大会に出場予定で、本来は舞たちとそれを観に行くつもりだったのだが、理恵子だけは行かなかった。
(あの時は、トミやん君と顔を合わせるのが嫌で逃げたけど、今となってはちょっと見たいかも。蔵上君が舞台に立ってるところは、見たことがないし)
そんなことを考えながらふと視線をずらすと、テレビ台の下の棚に並んでいる数枚のDVDの中に『〇〇年度 K高校 高校演劇県大会公演作品』というラベルが貼ってあるものが目に入った。
(あ、これ!あの作品だ!)
思わず近づいてそれを手に取った時、後ろから声をかけられた。
「もしかして、それを見たいんですか?」
「わぁっ!びっくりした!」
振り返ると、シャワーから戻ってきた蔵上が、肩にタオルをかけて立っていた。
先ほど濡れた外出着は脱ぎ、今は黒いスウェット上下のラフな格好をしている。
濡れ髪をタオルで拭きながら近づく彼が、妙に色っぽく見えてドキンと胸が高鳴る。
「よかったら、一緒に見ます?」
「え、いいの?」
「俺の下手くそな演技を理恵子さんに観られるのは嫌ですけど、よく考えたらフェアじゃないなって思って」
「フェア?」
どういう意味だろうと思っていたら、彼が棚の奥から1枚のDVDを取り出してみせた。
そのDVDのタイトルは『〇〇年度 O高校文化祭上演作品』。
「っ!?それ、私の!何で?」
それは高校時代に理恵子が主役を演じた舞台作品のDVDだった。
「入手経路は秘密です。そんな訳で、俺のも見ていいですよ。あ、それともこっちを一緒に見ます?高校時代の理恵子さん、めちゃくちゃ可愛いので」
「絶対に嫌!」
過去の自分の演技なんて、下手すぎて恥の塊だ。
出来れば処分して欲しいのに、一緒に観るなんて拷問でしかない。
結局この後、K高校のDVDを一緒に観たのだが、ピッタリと隣にくっついてソファに座る蔵上のせいで、内容はあまり覚えていない。
自分が何をされたのかわからず放心状態の彼に、理恵子は微笑む。
「今更遅いかもしれないけど、もう逃げないって決めたから、ちゃんと言うね」
そして目を逸らさずに言葉を続けた。
「私は蔵上君が大好きです。私と、付き合って下さい」
「っ!?」
理恵子の言葉に、蔵上が驚いたように目を見開く。
「え?だって、嫌われてたはずじゃ…本当に?…本当に俺を…」
混乱した様子の彼の瞳からは、涙が溢れている。
「ふふ。泣き顔、二回目」
男性を可愛くて愛しいと思うのは初めてだ。
その涙を拭おうと指を出した瞬間、ぐいっと抱き寄せられた。
「理恵子さんっ!!」
「わっ」
突然抱きしめられて驚いたけれど、嫌悪感は全くない。
それどころか、嗅ぎ慣れたその香りに安心感すら覚えて、そっと目を瞑った。
(やっぱり田所君の時と全然違う。なんだかすごく落ち着く)
無意識に猫のようにその胸に頬を擦り寄せる。
「夢じゃない、ですよね?本当に俺を?」
「…うん。好き。いつからかなんてわからないけど、気づいたら好きになってた。…迷惑、かな?」
「っ、そんなことないです!」
「んっ」
顔が近づいてきたと思ったら重なる唇。
先ほどのような触れるだけのキスではなく、ちゅ…ちゅ…と音を立てながら角度を変えて何度も唇を啄むようにキスされる。
「理恵子さん…好き…大好きです…愛してます」
色気のあるその声に、キュンと胸が高鳴る。
彼の「好き」という言葉が素直に胸に落ちてきて、嬉しくなった。
(ああ、もうどうしようもなく、蔵上君が好き)
「…私も好き…んっ」
熱っぽい視線が絡み合って、もう一度吸い寄せられるように唇を合わせる。
「…口、開けて…」
「…あっ…んっ…」
言われるまま口を開けると、湿った舌が侵入してきて口内の壁をなぞるように撫でていく。
(やっぱりこの人とのキス、好き)
唇が離れていく感覚が寂しくなるほど、彼が愛しかった。
一度じゃ足りないと言わんばかりに、彼に抱きついたまま、またちゅっとキスをする。
「…蔵上君、大好き…」
彼もまた、そのキスに応えるようにさらに深いキスで返してくれる。
「俺も。大好きです、理恵子さん」
お互いに「好き」と言いながら、雨が降ってくるまでずっとキスし続けていた。
***
「理恵子さん。これ、タオルと着替えです。パジャマは俺のですが、新品なので。中のシャンプーとか、適当に使ってくださいね」
「う、うん。ありがとう」
白くてふわふわのバスタオルと、まだ透明な袋に入ったままの紺色チェックのパジャマの上下を、ドキドキしながら受け取る。
(何でこんなことになったんだっけ?)
事の発端は数十分前。
念願の両思いになれて、お互いの気持ちを確かめあってキスに夢中になっているうちに、雨が降り出して服が濡れてしまった。
このままだと風邪をひいてしまうからと、その場所から比較的近かった蔵上の家に避難することになったのだ。
初めて来た蔵上の部屋は、駅からほど近い場所にある10階建ての綺麗なマンションの一室だった。
コンシェルジュがいるようなマンションではないが、2LDKの広めの部屋は、20代の独身男性が暮らすには少し高級な気がする。
案内された脱衣所で、ぼーっとするわけにもいかず、とりあえず濡れた服を洗濯機に入れて、シャワーを浴びることにした。
男性用のシャンプーからは彼の香りがして、何だかドキドキしてしまう。
(ど、どうしよう。付き合うと決めたとはいえ、これは想定してなかった…)
告白だけして帰るつもりだったのに、展開の早さに困惑する。
一度は身体を重ねた相手とはいえ、最近はずっと菜穂と3人で会っていたから、突然恋愛的な空気になると戸惑ってしまう。
(下着は可愛いやつだっけ?…菜穂は夜まで実家に預けてあるから大丈夫…あ、そういえば…)
菜穂の事を考えた瞬間、自分がまだ蔵上に話していないことがあったことに気がついた。
(お義母さんのこと、蔵上君にちゃんと話さないと)
ただの友達ならば、義母と蔵上が鉢合わせたとしても言い訳は出来るが、正式に付き合うと決めた以上、彼にも現状を知ってもらいたい。
何よりも、彼に隠し事をしたまま恋人になるのが嫌だった。
きゅ…とシャワーを止めると、理恵子は決意したように唇を噛んだ。
入れ替わりに浴室に向かった蔵上を待つため、リビングの布張りの茶色のソファに腰かける。
中央の透明なガラステーブルに置かれたミルクティーを飲みながら、リビングを見回した。
日当たりのよさそうな大きな窓には分厚いグレーのカーテンがかけられていて、その横の床には観葉植物が置かれている。
その隣に置かれている本棚の中に、気になるものを見つけたので思わず近寄った。
(あれ?この台本って…)
ちゃんと装丁された本ではなく、印刷した複数の紙を二つ折りにして束ねてホチキスで留めただけの簡易的な台本。
それは、過去に理恵子と蔵上を繋げた作品の台本だった。
(これ、まだ持ってたんだ。懐かしいな。…あ、そういえば私、結局この舞台を観に行かなかったんだよね)
9年前の演技指導のあと、K高校演劇部は県大会に出場予定で、本来は舞たちとそれを観に行くつもりだったのだが、理恵子だけは行かなかった。
(あの時は、トミやん君と顔を合わせるのが嫌で逃げたけど、今となってはちょっと見たいかも。蔵上君が舞台に立ってるところは、見たことがないし)
そんなことを考えながらふと視線をずらすと、テレビ台の下の棚に並んでいる数枚のDVDの中に『〇〇年度 K高校 高校演劇県大会公演作品』というラベルが貼ってあるものが目に入った。
(あ、これ!あの作品だ!)
思わず近づいてそれを手に取った時、後ろから声をかけられた。
「もしかして、それを見たいんですか?」
「わぁっ!びっくりした!」
振り返ると、シャワーから戻ってきた蔵上が、肩にタオルをかけて立っていた。
先ほど濡れた外出着は脱ぎ、今は黒いスウェット上下のラフな格好をしている。
濡れ髪をタオルで拭きながら近づく彼が、妙に色っぽく見えてドキンと胸が高鳴る。
「よかったら、一緒に見ます?」
「え、いいの?」
「俺の下手くそな演技を理恵子さんに観られるのは嫌ですけど、よく考えたらフェアじゃないなって思って」
「フェア?」
どういう意味だろうと思っていたら、彼が棚の奥から1枚のDVDを取り出してみせた。
そのDVDのタイトルは『〇〇年度 O高校文化祭上演作品』。
「っ!?それ、私の!何で?」
それは高校時代に理恵子が主役を演じた舞台作品のDVDだった。
「入手経路は秘密です。そんな訳で、俺のも見ていいですよ。あ、それともこっちを一緒に見ます?高校時代の理恵子さん、めちゃくちゃ可愛いので」
「絶対に嫌!」
過去の自分の演技なんて、下手すぎて恥の塊だ。
出来れば処分して欲しいのに、一緒に観るなんて拷問でしかない。
結局この後、K高校のDVDを一緒に観たのだが、ピッタリと隣にくっついてソファに座る蔵上のせいで、内容はあまり覚えていない。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
イケメンエリート軍団の籠の中
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
唯一の女子、受付兼秘書係が定年退職となり
女子社員募集要項がネットを賑わした
1名の採用に300人以上が殺到する
松村舞衣(24歳)
友達につき合って応募しただけなのに
何故かその超難関を突破する
凪さん、映司さん、謙人さん、
トオルさん、ジャスティン
イケメンでエリートで華麗なる超一流の人々
でも、なんか、なんだか、息苦しい~~
イケメンエリート軍団の鳥かごの中に
私、飼われてしまったみたい…
「俺がお前に極上の恋愛を教えてやる
他の奴とか? そんなの無視すればいいんだよ」
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
若妻シリーズ
笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。
気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。
乳首責め/クリ責め/潮吹き
※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様
※使用画像/SplitShire様
これだから三次元なんて!
星咲ユキノ
恋愛
米田舞(よねだまい)(28)は病院の受付として働く傍ら、副業で18禁ボイスを配信する同人サークルのシナリオを書いている。
医者や患者からの理不尽な八つ当たりに、ストレスの溜まる日々だけど、二次元があれば生きていける!
そんな舞の日々に、高校時代の同級生である日浦滉大(28)がやたらと絡んできて…。
★マーク、死別表現がありますのでご注意ください。
「この声は秘密です」の主人公・理恵子の親友、舞の話。
時間軸は、「この声は秘密です」の5年前から始まり、最終的にはぶつかります。
理恵子、草哉も登場します。
前作を読んでいなくても単体で読めます。
サークル名、作品タイトルなどはフィクションです。
性描写のある話は後半です。※マークがついています。
ムーンライトノベルにも掲載しているものを、改稿して載せています。
寡黙な彼は欲望を我慢している
山吹花月
恋愛
近頃態度がそっけない彼。
夜の触れ合いも淡白になった。
彼の態度の変化に浮気を疑うが、原因は真逆だったことを打ち明けられる。
「お前が可愛すぎて、抑えられないんだ」
すれ違い破局危機からの仲直りいちゃ甘らぶえっち。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる