131 / 131
国始動編
第130話 ドワーフ公国
しおりを挟む
「ねぇねぇ大地兄ちゃんは何処に行ったの?」
入口に来て早々、ライラがキョロキョロと辺りを見渡しながら大地の姿を探していた。
まさか目の前にいる茶髪の子供が大地だと思ってもみないライラ達は口々に大地は何処にいったのかマリカに聞いていた。
「大地は今大事な事をしていて手が離さなくてな。その間にお前達が楽しめそうな場所に案内してやってくれと大地にお願いされたのだ。今から行くところはお前達が見た事もない大きな機械があるんだ。どうだ楽しそうな場所だろ?」
「そうかぁ~大地は一緒じゃないのかぁ~・・・」
パーキがあからさまに残念そうに顔を伏せる。大地はその姿を見て思わず顔をにやけさせてしまう。
「大地兄ちゃんが昨日言ってたでしょ! 明日は仕事があるから変わりにマリカ姉ちゃん達が面白いところに連れて行ってくれるって。大地兄ちゃんも仕事が終わり次第にこっちに来るって言ってたし、そのうち来てくれるよ!」
「寂しいけど楽しみだよぉ~!」
ライラとマーレがすねるパーキを一生懸命に慰める。アースの為とはいえ純真無垢なパーキ達に嘘をついてしまったことに罪悪感という精神的なダメージを蓄積させていく大地。
『何苦い顔してんのよ。小人族にバレるリスクを極力減らす為にはパーキ達にも正体を隠すしかないってあんたも言ってたでしょ! まさかあんたがここまで子供には弱いとは想像もしなかったわよ。もしかしてあんたも・・・・』
『おいふざけた妄想はその辺にしとけ。俺はあくまでパーキ達に対しては親目線しか持っていない』
小人族と同様の疑惑をかけられた大地は即座にその可能性について否定する。そんなやり取りをメリアとしていると、大地達に気付いたパーキがこちらに走って向かってきた。
「なぁなぁお前達も一緒に行くのか!? 俺の名前はパーキ! ここより遠くの場所の教会って場所から来たんだ! お前達の名前は何だ!?」
マシンガントークで話しかけてくるパーキに思わず尻込みしてしまうメリア。
「俺の名前は空だ。俺達もこれからその大きい機械を見に行くんだ。よろしくな。」
「あっ・・・私の名前はマリアよ! よっよろしくね!」
パーキから自己紹介を促された大地達はあらかじめ用意しておいた偽名を名乗る。するとパーキの後ろにいたライラ達も自己紹介をしてきた。
全員の自己紹介が終わったところで、オズマがこれから向かう場所についての説明を始めた。
「今日一日案内役をすることになったオズマだ。俺の隣にいる奴はマリアという。何かわからに事があれば遠慮なく聞いてくれ」
「あのおっさん顔が傷だらけだぞ・・・・かっこいいな!」
「こらパーキ! もしかしたらおじさんは顔の傷のことを気にしてるかもしれないでしょ。そんなことは言わないの」
「このおじさん顔が怖いよぉ~!」
「あの・・・おじさんの話を聞いてくれないかな?」
早速収集の付かなくなった状態に慌てた様子を見せるオズマ。
パーキはオズマの顔の傷についてどうやって出来たものなのかしきりに聞いており、ライラはそれを必死に止めようとしている。マーレに関しては言わずもながオズマの顔を怖がって泣いていた。
「はぁ~これだからいい歳して結婚経験のないお・じ・さ・んは駄目なのだよ」
マリカはパーキ達に圧倒されるオズマを罵倒すると、自分がこの場をし切ろうとパーキ達の前に立つ。
「おじさんの顔の傷についてはまた今度話をしてやる。だから今はおとなしく私の話を聞いてくれ」
「私・・・? そういえばあの人女なのか?」
「どっからどう見ても女の人じゃないの!」
「だってあの人胸がまっ平らだぞ!? 男じゃねえのか!? ゼーレにマヒアにリリーナ、ルルにだって一応あるのに全くないってことは女じゃねえだろ」
「それは言ったら駄目なんだよ! 女の人でも胸が無い人はいるの!」
パーキはマリカの胸を凝視しながら「でもこんな女はいるのか・・・?」と首をかしげる。
「ほう・・・・そうか・・・小僧どうやらお前は私の敵のようだな・・・」
マリカは額に青筋を受かべながら至近距離にて、自身の無い胸を必死に観察するパーキに冷たい眼差しを向ける。
「とっとにかく出発するとしよう! みんなおじさんの後について来てくれ!」
マリカの殺気を察知したオズマはとりあえずマリカからパーキ達を離そうと、拠点の外でパーキ達を呼ぶ。
オズマに呼ばれたパーキ達はマリカが怒りで顔を歪ませていることに気付くことなくオズマの元へと走っていった。
「子供相手に本気になるなよ・・・・」
「本気になどなってないさ。ただ世の中の厳しさを教えるのも大人の役目かなと思ったまでだ」
完全に座った目をしているマリカはパーキから視線を外すことなく後を追っていく。
やれやれ。なんだか先行きが不安になってきた・・・・
大地はパーキ達に翻弄されるマリカ達を見て、今回の作戦に一抹の不安を覚えるのであった。
出発してから約三十分後。ディランチ連邦の拠点の背後に位置する形で存在していた小人族の集落であるドワーフ公国に着いた大地達。
ドワーフ公国はディランチ連邦の拠点と同様に至るところから蒸気が噴き出しており、甲高い金属音が鳴り響いていた。
ドワーフ公国の入口には門番と思われる小人族が二人、入口を塞ぐようにして立っていた。思った以上に小さい背丈に筋骨隆々の身体、そして多量のひげを蓄えたその姿は童話などで出てくるドワーフの姿そのものであった。
オズマが門番の小人族と何やら話をした後、門番達は左右に開き道を開ける。
「これからドワーフ公国だ。みんな来る前に話した約束事は守るように」
マリカはドワーフ公国に入る前に、ここまで来る道中に話していた注意事項について再度パーキ達に念押しを行う。
特に先程の胸が無い発言をしたパーキにはしつこいぐらいに確認を行うマリカ。
確かにパーキには余計な事を言い出しそうな気配を感じるが、どうやらマリカはそんな事を心配しているので無く、単なる憂さ晴らしでパーキに絡んでいるようだった。
事前に説明された注意事項は大きく分けて二つあった。
一つは鍛冶仕事をしている小人族に話しかけない事、これは鍛冶技術の向上を自分達の史上命題にしている小人族にとって、鍛冶仕事を邪魔することは最も嫌悪されることからしてはいけないらしい。
そしてもう一つは小さい等の小人族の背の低さを形容する言葉は使わないということ。これは言わずもなが小人族にとって差別用語になるからである。
パーキ達は元気よく片手を上げて返事をすると、マリカの後についてドワーフ公国に入っていった。
「なぁなぁ空にマリアはこの国に住んでいるのか?」
ドワーフ公国の無骨な建物を眺めながらパーキが大地とメリアの間に入るようにして肩を組んできた。
「そうだ。ドワーフ公国には来たことはないがここに住んでいる」
「わっ私もここに住んでいるわ!」
事前に決めていた設定に沿って返事をする大地とメリア。するとパーキが街を眺めながら自分達の国であるアースの事について話し始めた。
「そうなのかぁ! じゃあ今度一度俺達の国に遊びに来いよ! 俺達の国は凄いぞぉ! 旨い物いっぱいあるし、凄く早く走る物もあるし、銭湯っていって暖かいお湯で泳げる場所もあるんだぞ!」
「そっそうなの。もし機会があれば行ってみたいものね・・・」
子供とどう接していいのかわからないメリアはパーキへの返答にしどろもどろになりながらも何とか話を合わせる。
「こらパーキ! マリアちゃん困っているじゃない。自分の話ばっかりしないの!」
「ダメだよぉ~パーキ・・・」
メリアの困っている様子に気付いたライラがすかさずパーキをメリアから引き離すと、手慣れた様子でパーキに注意をする。
「だってせっかく会ったんだし仲良くしたいじゃねえか」
「あんたの場合は接し方が問題なの! 初対面に急に肩を組まれたら誰だってびっくりするに決まっているじゃない!」
「そうだよぉ~! ライラの言う通りだよぉ~」
メリアがしどろもどろになっていた理由はそこではないのだが、ライラ達の目にはパーキの馴れ馴れしい接し方のせいでメリアが困っているように見えたらしい。
「わかったよ。今度からは気を付けるよ」
流石のパーキもライラとマーレの二人がかりで詰め寄られるとどうも弱いみたいで、ライラに言われるがままにメリアに謝ってくる。
「マリアごめん。」
「いっいや私はそんな別に・・・・」
急に九歳児に謝られたメリアはどうしていいかわからず、先程以上にオロオロとし始める。ライラの優しさは結果としてメリアを苦しめてしまったようだ。
「でもマリアと空さえ良ければ、俺達の国に一回遊びに来なよ! 本当に凄い国だからさ!」
「パーキはともかくアースは本当に良い国よ! 王様やってる大地兄ちゃんも優しいし、私達みたいな子供でも毎日楽しいし!」
「私達の国は良いとこだよぉ~! 来てほしいよぉ~!」
三人は笑顔でアースは良いところだから遊びに来てほしいと声をそろえて大地達を誘ってくる。
『王様名利に尽きるんじゃないの?』
『確かにな。けど国を建てたのは俺でも国を作ったのはヘクトルさん達だ。これは一重に国の為に働いてくれている奴らの功績だよ』
口では俺の功績ではないと言いながらもパーキ達がアースは良いところだと口をそろえて話す光景に大地の口角はつりあがっていた。
帝国との問題が済んだら、もう少し頻繁に教会を訪ねてみるかな・・・
大地は楽しそうにドワーフ公国の街を歩く三人の姿を見て、今後はもう少しパーキ達の様子を見に行ってやろうと思ったのであった。
入口に来て早々、ライラがキョロキョロと辺りを見渡しながら大地の姿を探していた。
まさか目の前にいる茶髪の子供が大地だと思ってもみないライラ達は口々に大地は何処にいったのかマリカに聞いていた。
「大地は今大事な事をしていて手が離さなくてな。その間にお前達が楽しめそうな場所に案内してやってくれと大地にお願いされたのだ。今から行くところはお前達が見た事もない大きな機械があるんだ。どうだ楽しそうな場所だろ?」
「そうかぁ~大地は一緒じゃないのかぁ~・・・」
パーキがあからさまに残念そうに顔を伏せる。大地はその姿を見て思わず顔をにやけさせてしまう。
「大地兄ちゃんが昨日言ってたでしょ! 明日は仕事があるから変わりにマリカ姉ちゃん達が面白いところに連れて行ってくれるって。大地兄ちゃんも仕事が終わり次第にこっちに来るって言ってたし、そのうち来てくれるよ!」
「寂しいけど楽しみだよぉ~!」
ライラとマーレがすねるパーキを一生懸命に慰める。アースの為とはいえ純真無垢なパーキ達に嘘をついてしまったことに罪悪感という精神的なダメージを蓄積させていく大地。
『何苦い顔してんのよ。小人族にバレるリスクを極力減らす為にはパーキ達にも正体を隠すしかないってあんたも言ってたでしょ! まさかあんたがここまで子供には弱いとは想像もしなかったわよ。もしかしてあんたも・・・・』
『おいふざけた妄想はその辺にしとけ。俺はあくまでパーキ達に対しては親目線しか持っていない』
小人族と同様の疑惑をかけられた大地は即座にその可能性について否定する。そんなやり取りをメリアとしていると、大地達に気付いたパーキがこちらに走って向かってきた。
「なぁなぁお前達も一緒に行くのか!? 俺の名前はパーキ! ここより遠くの場所の教会って場所から来たんだ! お前達の名前は何だ!?」
マシンガントークで話しかけてくるパーキに思わず尻込みしてしまうメリア。
「俺の名前は空だ。俺達もこれからその大きい機械を見に行くんだ。よろしくな。」
「あっ・・・私の名前はマリアよ! よっよろしくね!」
パーキから自己紹介を促された大地達はあらかじめ用意しておいた偽名を名乗る。するとパーキの後ろにいたライラ達も自己紹介をしてきた。
全員の自己紹介が終わったところで、オズマがこれから向かう場所についての説明を始めた。
「今日一日案内役をすることになったオズマだ。俺の隣にいる奴はマリアという。何かわからに事があれば遠慮なく聞いてくれ」
「あのおっさん顔が傷だらけだぞ・・・・かっこいいな!」
「こらパーキ! もしかしたらおじさんは顔の傷のことを気にしてるかもしれないでしょ。そんなことは言わないの」
「このおじさん顔が怖いよぉ~!」
「あの・・・おじさんの話を聞いてくれないかな?」
早速収集の付かなくなった状態に慌てた様子を見せるオズマ。
パーキはオズマの顔の傷についてどうやって出来たものなのかしきりに聞いており、ライラはそれを必死に止めようとしている。マーレに関しては言わずもながオズマの顔を怖がって泣いていた。
「はぁ~これだからいい歳して結婚経験のないお・じ・さ・んは駄目なのだよ」
マリカはパーキ達に圧倒されるオズマを罵倒すると、自分がこの場をし切ろうとパーキ達の前に立つ。
「おじさんの顔の傷についてはまた今度話をしてやる。だから今はおとなしく私の話を聞いてくれ」
「私・・・? そういえばあの人女なのか?」
「どっからどう見ても女の人じゃないの!」
「だってあの人胸がまっ平らだぞ!? 男じゃねえのか!? ゼーレにマヒアにリリーナ、ルルにだって一応あるのに全くないってことは女じゃねえだろ」
「それは言ったら駄目なんだよ! 女の人でも胸が無い人はいるの!」
パーキはマリカの胸を凝視しながら「でもこんな女はいるのか・・・?」と首をかしげる。
「ほう・・・・そうか・・・小僧どうやらお前は私の敵のようだな・・・」
マリカは額に青筋を受かべながら至近距離にて、自身の無い胸を必死に観察するパーキに冷たい眼差しを向ける。
「とっとにかく出発するとしよう! みんなおじさんの後について来てくれ!」
マリカの殺気を察知したオズマはとりあえずマリカからパーキ達を離そうと、拠点の外でパーキ達を呼ぶ。
オズマに呼ばれたパーキ達はマリカが怒りで顔を歪ませていることに気付くことなくオズマの元へと走っていった。
「子供相手に本気になるなよ・・・・」
「本気になどなってないさ。ただ世の中の厳しさを教えるのも大人の役目かなと思ったまでだ」
完全に座った目をしているマリカはパーキから視線を外すことなく後を追っていく。
やれやれ。なんだか先行きが不安になってきた・・・・
大地はパーキ達に翻弄されるマリカ達を見て、今回の作戦に一抹の不安を覚えるのであった。
出発してから約三十分後。ディランチ連邦の拠点の背後に位置する形で存在していた小人族の集落であるドワーフ公国に着いた大地達。
ドワーフ公国はディランチ連邦の拠点と同様に至るところから蒸気が噴き出しており、甲高い金属音が鳴り響いていた。
ドワーフ公国の入口には門番と思われる小人族が二人、入口を塞ぐようにして立っていた。思った以上に小さい背丈に筋骨隆々の身体、そして多量のひげを蓄えたその姿は童話などで出てくるドワーフの姿そのものであった。
オズマが門番の小人族と何やら話をした後、門番達は左右に開き道を開ける。
「これからドワーフ公国だ。みんな来る前に話した約束事は守るように」
マリカはドワーフ公国に入る前に、ここまで来る道中に話していた注意事項について再度パーキ達に念押しを行う。
特に先程の胸が無い発言をしたパーキにはしつこいぐらいに確認を行うマリカ。
確かにパーキには余計な事を言い出しそうな気配を感じるが、どうやらマリカはそんな事を心配しているので無く、単なる憂さ晴らしでパーキに絡んでいるようだった。
事前に説明された注意事項は大きく分けて二つあった。
一つは鍛冶仕事をしている小人族に話しかけない事、これは鍛冶技術の向上を自分達の史上命題にしている小人族にとって、鍛冶仕事を邪魔することは最も嫌悪されることからしてはいけないらしい。
そしてもう一つは小さい等の小人族の背の低さを形容する言葉は使わないということ。これは言わずもなが小人族にとって差別用語になるからである。
パーキ達は元気よく片手を上げて返事をすると、マリカの後についてドワーフ公国に入っていった。
「なぁなぁ空にマリアはこの国に住んでいるのか?」
ドワーフ公国の無骨な建物を眺めながらパーキが大地とメリアの間に入るようにして肩を組んできた。
「そうだ。ドワーフ公国には来たことはないがここに住んでいる」
「わっ私もここに住んでいるわ!」
事前に決めていた設定に沿って返事をする大地とメリア。するとパーキが街を眺めながら自分達の国であるアースの事について話し始めた。
「そうなのかぁ! じゃあ今度一度俺達の国に遊びに来いよ! 俺達の国は凄いぞぉ! 旨い物いっぱいあるし、凄く早く走る物もあるし、銭湯っていって暖かいお湯で泳げる場所もあるんだぞ!」
「そっそうなの。もし機会があれば行ってみたいものね・・・」
子供とどう接していいのかわからないメリアはパーキへの返答にしどろもどろになりながらも何とか話を合わせる。
「こらパーキ! マリアちゃん困っているじゃない。自分の話ばっかりしないの!」
「ダメだよぉ~パーキ・・・」
メリアの困っている様子に気付いたライラがすかさずパーキをメリアから引き離すと、手慣れた様子でパーキに注意をする。
「だってせっかく会ったんだし仲良くしたいじゃねえか」
「あんたの場合は接し方が問題なの! 初対面に急に肩を組まれたら誰だってびっくりするに決まっているじゃない!」
「そうだよぉ~! ライラの言う通りだよぉ~」
メリアがしどろもどろになっていた理由はそこではないのだが、ライラ達の目にはパーキの馴れ馴れしい接し方のせいでメリアが困っているように見えたらしい。
「わかったよ。今度からは気を付けるよ」
流石のパーキもライラとマーレの二人がかりで詰め寄られるとどうも弱いみたいで、ライラに言われるがままにメリアに謝ってくる。
「マリアごめん。」
「いっいや私はそんな別に・・・・」
急に九歳児に謝られたメリアはどうしていいかわからず、先程以上にオロオロとし始める。ライラの優しさは結果としてメリアを苦しめてしまったようだ。
「でもマリアと空さえ良ければ、俺達の国に一回遊びに来なよ! 本当に凄い国だからさ!」
「パーキはともかくアースは本当に良い国よ! 王様やってる大地兄ちゃんも優しいし、私達みたいな子供でも毎日楽しいし!」
「私達の国は良いとこだよぉ~! 来てほしいよぉ~!」
三人は笑顔でアースは良いところだから遊びに来てほしいと声をそろえて大地達を誘ってくる。
『王様名利に尽きるんじゃないの?』
『確かにな。けど国を建てたのは俺でも国を作ったのはヘクトルさん達だ。これは一重に国の為に働いてくれている奴らの功績だよ』
口では俺の功績ではないと言いながらもパーキ達がアースは良いところだと口をそろえて話す光景に大地の口角はつりあがっていた。
帝国との問題が済んだら、もう少し頻繁に教会を訪ねてみるかな・・・
大地は楽しそうにドワーフ公国の街を歩く三人の姿を見て、今後はもう少しパーキ達の様子を見に行ってやろうと思ったのであった。
0
お気に入りに追加
1,171
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(20件)
あなたにおすすめの小説

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
【死の偽装】は戦力、準備期間、主人公の能力的を考慮すると話数引き伸ばしでしかないし、それでグダグダした結果エタるとか笑
‥まだかな~(*´ω`*)
誤字報告です。2
17話 メリアがミリアになってる箇所が2箇所程。
23話 ルルのステータスが 「敏捷性あA」