128 / 131
国始動編
第127話 小人族
しおりを挟む
「これは何だ!?」
「あぁそれは肉まんっていう蒸した生地の中に肉種が入っている料理だ」
「おぉこれは何だ!?」
「それはフランクフルト。肉を加工したものだ」
「この白いのは美味いな! これは何だ!?」
「それはソフトクリームだよ。牛型魔獣の乳を加工したもんだ」
「じゃあこれは――――」
「あぁいちいちうるさいぞ! 少しは黙って食べれないのか!?」
大地達は第一ペンタゴンにある飲食街にて食べ歩きをしながらアースの観光をしていた。
マリカはアースの料理をかなり気に入ってくれようで、機嫌も上々に現在はクレープにかぶりついている。
ルルやメリアもクレープは大好物の一つのようで、ルルはクレープを両手に持ち、メリアはシェイクと共にクレープを楽しんでいた。
一方犬斗は大地がネタ枠でレシピを上げていた広島菜漬けの入ったおにぎりを三つ買ってかぶりついていた。
「お前それがお気に入りなのか?」
「あっはい! これ美味しいですよね。毎日食べていますよ。大地さんはこれ嫌いなんですか?」
「いやむしろ好物だが。まさか犬斗が気に入るとは思っていなくてな。意外と渋い物が好きなんだな」
犬斗が意外に渋い味覚を持っていることに大地が驚いていると、ヘクトルから大地へと念話が届いてくる。
『大地殿。会談についてなのだが・・・・』
『あぁ一応ルルから大体の話は聞いているよ。俺から再度マリカに説明しておくよ』
『そうかすまないな。私も何とかわかりやすく説明したつもりなのだが、丁寧に説明しようとするあまり物言いが固くなってしまってな。それもあってかマリカ殿にはいまいち正しく情報が伝わっていないのだ。一応マリカ殿からはそれで同盟を結ぼうと同意はもらっているのだが、一応理解してくれた上で同盟の締結をしておかねば後々両国のひずみにもなりかねんからな。頼ってばかりで申し訳ないがよろしく頼む』
『わかった。ヘクトルさんもマリカの相手で疲れただろう。少し身体を休めたらどうだ?』
『はっはっは。確かに休めるなら休みたいがそうもいかん。これから技術交換の際に使う書類作りをリリスやカーンと行う予定だ』
ヘクトルは軽く笑い声を上げながら、忙しくて呆ける暇がないと、何処か楽しそうに大地に告げた後、再度マリカへの説明を大地へと丁寧にお願いして念話を閉じる。
ヘクトルから説明についてお願いされた大地は腰を落ち着けてマリカと話をしようと、マリカ達を連れて身近にあったハンバーガーの店に入った。
人目に付きにくい奥のテーブルの席へと着いた大地は、ひとまずハンバーガーのセットを注文する。マリカ達も大地と同じように各々にセットを頼んでいた。
あれだけ食べておきながらいまだにセットを食べるマリカを見て、大地はアースの料理は外部の人間にも高い評価を得られるものだと、改めて料理文化の発展を推し進めたヘクトルの手腕は大したものだと感じる。
それぞれ注文したハンバーガーが届いたところで大地はマリカに会談であった話についてどこまで理解しているのかを聞き始める。
「なぁマリカ。お前会談の内容はどこまでわかっているんだ?」
「とりあえずアースとディランチで帝国を倒そうってことは理解したぞ!」
ハンバーガーを口に含みながら、全く会談の内容がわかっていないことを晒したマリカに思わずハンバーガーを掴んでいる手を止める大地。
「そうか・・・・技術提供の話についてはどう思っている?」
「技術提供・・・? あぁお前達の鍛冶技術を教えてくれるってやつか!」
どうやらマリカは自分にとって都合の良いようにヘクトルの話を解釈しているらしい。
ヘクトルの言う通りこのまま同盟を結んでいれば、大変なことになっていただろう。大地はこの時マリカではなくオズマかジグルを連れてくるべきだったと、心底マリカを連れてきたことを後悔していた。
「いや違う。そうだな・・・・お前達のところに魔力を何処かに溜めておく技術があるだろう? そして俺達にはディシント鋼を加工する技術がある。そのお互いの技術を教え合おうって話だよ。二つの技術を合わせればもしかしたら凄い物を作り出せるかもしれないし、それに帝国と共に戦う者同士お互いの事を知るのは必要なことじゃないか?」
大地は小さい子に説明するようにマリカに技術提供についての説明を行う。流石のマリカも大地の説明でようやく技術提供の意味を理解したらしく、ふむふむと頷きだす。
「そういうことか。お互いの国の技術を教え合うか・・・・・」
意味を理解した途端、急にハンバーガーを食べる手を止め考えこみだすマリカ。
大地が何か不都合があるのかマリカに尋ねると、気まずそうな顔をしながらマリカがある一つの懸念について話し始めた。
「いや私はそれについては大いに賛成なんだが。小人族の奴らがその技術の交換に同意してくれるかどうかわからないんだ」
マリカによると小人族というのは全員が全員頑固な偏屈屋であり、なおかつ鍛冶技術の追求に一生をかけ、自身の命よりも培ってきた技術を優先する種族らしい。
マリカ達も小人族との交流はあるものの、その魔力を溜めておく技術に関してはほとんど何も教えられておらず、大きな装置が地下に備わっていることぐらいしか知らないらしい。それ故に自身の命以上の技術を容易く教えてくれるとは思えないとマリカは話した。
ディランチ連邦が滅べば、小人族は死ぬか、奴隷になるかの二択しかなくなる。それを防ぐために必要なことであれば、技術を教えることぐらい容易いもののように思えるが、小人族にとっては鍛冶が全てであり、それ以外はもはやどうでもいいことだという何とも難儀な種族らしい。
実際にマリカが小人族を助ける為に帝国に反旗を翻した時も、一部の小人族は奴隷になっても鍛冶が出来るなら構わないと帝国に残った者もいたぐらいであった。
そんな小人族から技術を教えてもらうのには相当な時間と労力を要する必要がある。
その為、まずは同盟という形だけでも結んで、後々頃合いを見てお互いの技術提供を行うという考えもありだろう。
しかし大地は帝国との本格的な戦いが始まる前に何としてもディランチ連邦の小人族の持つ魔力を溜める技術について知りたいと思っていた。
魔力を溜めておく装置をアースに配備出来れば、ヘキサゴンやスクエアの運用も楽になり、防衛機能の大幅な強化を行えることが出来る。
それにもしその技術装置の小型化に成功すれば、それを装備に組み込むことで装備者の魔力の増強を図ることも出来るかもしれない。
そう考えていた大地は何とかマリカに小人族の説得する方法がないか尋ねた。するとマリカは複雑な顔をしながら、もしかしたら小人族を懐柔出来るかもしれない方法について大地達に教えてくれた。
「この方法は正直あまりお勧めできないぞ?」
「魔力を溜めておく技術は今後の帝国との戦いに大きく作用してくるものだ。もし少しでも可能性があるならそれにかけてみたい。」
大地からどのような作戦でも良いと言われたマリカは大きくため息をついた後、意を決したようにその方法について述べる。
「はぁ~後で文句を言ってくるのは無しだぞ? その方法ってのは小さい子供を使っておねだりするってやり方だ」
「おねだりって・・・・」
「小さい子供って・・・小人族ってかなりやばい種族なんじゃ・・・」
「大地さん小人族の技術を教えてもらうのは諦めた方が良いんじゃ・・・」
メリア、犬斗、ルルはマリカから技術を教えてもらう方法には小さい子供が必要だと聞かされ、怪訝そうな顔を一斉にマリカに向ける。
「ほら! そんな反応してくると思ったからあんまし言いたくなかったんだ! 言っとくけど私は小人族じゃないんだからな。文句を言うなら小人族に言え!」
マリカはメリア達からの視線を浴びると、顔を真っ赤にして私は小人族ではない、小人族とは何も関係ないと何度も誤解を解くように言い続ける。
「それはわかっている。それよりなんで小人族から技術を教えてもらうのに子供が必要になってくるんだ?」
大地は店内で大きな声を挙げるマリカを制止しながら、何故子供が必要なのか詳しい話をマリカに聞く。
「小人族ってのは他の種族に比べて背が低くて、ずんぐりむっくりな体形をしているんだが。その体格について昔から他の種族に馬鹿にされてきた歴史があるんだ。そのせいで自分達と同じ身長もしくはそれよりも低い者にしかなかなか心を開くことが無くてな。それに小人族はどんだけ若くても爺みたいな思考の持ち主が多いから、子供を見るとまるで自分の孫みたいに可愛がってしまう性質があるみたいなんだ。まぁ実際に小人族は背の低い者としか結婚しないから、孫目線なのか恋愛対象なのかわかったものではないが・・・・」
「それっていわゆるロリコンじゃ・・・・」
「おい犬斗それ以上は何も言うな。孫目線だと信じよう。」
犬斗がジト目をマリカに向けながら、小人族に嫌悪感を示す。メリアやルルもマリカの話を聞いてなんとも言えない顔をしていた。
「だから小人族よりも小さな子供であれば、もしかしたらポロッと鍛冶技術について教えてもらえるかもしれない。まぁ話術が達者で、なおかつ鍛冶技術について小人族の話す内容を理解出来る子供が存在すればの話だがな」
マリカが実際には現実的に不可能な方法であると、ため息をつきながら再度ハンバーガーに手を伸ばした時、大地がメリアの姿を見ながら思いついたように口を開いた。
「いや。その方法いけるぞ。なぁメリア?」
「ちょっと待って。嫌な予感しかしないんだけど・・・・」
大地は薄ら笑みを浮かべた後、思いついた作戦について述べた。その後ハンバーガー屋にはメリアの悲鳴にも似た絶叫が響き渡った。
「あぁそれは肉まんっていう蒸した生地の中に肉種が入っている料理だ」
「おぉこれは何だ!?」
「それはフランクフルト。肉を加工したものだ」
「この白いのは美味いな! これは何だ!?」
「それはソフトクリームだよ。牛型魔獣の乳を加工したもんだ」
「じゃあこれは――――」
「あぁいちいちうるさいぞ! 少しは黙って食べれないのか!?」
大地達は第一ペンタゴンにある飲食街にて食べ歩きをしながらアースの観光をしていた。
マリカはアースの料理をかなり気に入ってくれようで、機嫌も上々に現在はクレープにかぶりついている。
ルルやメリアもクレープは大好物の一つのようで、ルルはクレープを両手に持ち、メリアはシェイクと共にクレープを楽しんでいた。
一方犬斗は大地がネタ枠でレシピを上げていた広島菜漬けの入ったおにぎりを三つ買ってかぶりついていた。
「お前それがお気に入りなのか?」
「あっはい! これ美味しいですよね。毎日食べていますよ。大地さんはこれ嫌いなんですか?」
「いやむしろ好物だが。まさか犬斗が気に入るとは思っていなくてな。意外と渋い物が好きなんだな」
犬斗が意外に渋い味覚を持っていることに大地が驚いていると、ヘクトルから大地へと念話が届いてくる。
『大地殿。会談についてなのだが・・・・』
『あぁ一応ルルから大体の話は聞いているよ。俺から再度マリカに説明しておくよ』
『そうかすまないな。私も何とかわかりやすく説明したつもりなのだが、丁寧に説明しようとするあまり物言いが固くなってしまってな。それもあってかマリカ殿にはいまいち正しく情報が伝わっていないのだ。一応マリカ殿からはそれで同盟を結ぼうと同意はもらっているのだが、一応理解してくれた上で同盟の締結をしておかねば後々両国のひずみにもなりかねんからな。頼ってばかりで申し訳ないがよろしく頼む』
『わかった。ヘクトルさんもマリカの相手で疲れただろう。少し身体を休めたらどうだ?』
『はっはっは。確かに休めるなら休みたいがそうもいかん。これから技術交換の際に使う書類作りをリリスやカーンと行う予定だ』
ヘクトルは軽く笑い声を上げながら、忙しくて呆ける暇がないと、何処か楽しそうに大地に告げた後、再度マリカへの説明を大地へと丁寧にお願いして念話を閉じる。
ヘクトルから説明についてお願いされた大地は腰を落ち着けてマリカと話をしようと、マリカ達を連れて身近にあったハンバーガーの店に入った。
人目に付きにくい奥のテーブルの席へと着いた大地は、ひとまずハンバーガーのセットを注文する。マリカ達も大地と同じように各々にセットを頼んでいた。
あれだけ食べておきながらいまだにセットを食べるマリカを見て、大地はアースの料理は外部の人間にも高い評価を得られるものだと、改めて料理文化の発展を推し進めたヘクトルの手腕は大したものだと感じる。
それぞれ注文したハンバーガーが届いたところで大地はマリカに会談であった話についてどこまで理解しているのかを聞き始める。
「なぁマリカ。お前会談の内容はどこまでわかっているんだ?」
「とりあえずアースとディランチで帝国を倒そうってことは理解したぞ!」
ハンバーガーを口に含みながら、全く会談の内容がわかっていないことを晒したマリカに思わずハンバーガーを掴んでいる手を止める大地。
「そうか・・・・技術提供の話についてはどう思っている?」
「技術提供・・・? あぁお前達の鍛冶技術を教えてくれるってやつか!」
どうやらマリカは自分にとって都合の良いようにヘクトルの話を解釈しているらしい。
ヘクトルの言う通りこのまま同盟を結んでいれば、大変なことになっていただろう。大地はこの時マリカではなくオズマかジグルを連れてくるべきだったと、心底マリカを連れてきたことを後悔していた。
「いや違う。そうだな・・・・お前達のところに魔力を何処かに溜めておく技術があるだろう? そして俺達にはディシント鋼を加工する技術がある。そのお互いの技術を教え合おうって話だよ。二つの技術を合わせればもしかしたら凄い物を作り出せるかもしれないし、それに帝国と共に戦う者同士お互いの事を知るのは必要なことじゃないか?」
大地は小さい子に説明するようにマリカに技術提供についての説明を行う。流石のマリカも大地の説明でようやく技術提供の意味を理解したらしく、ふむふむと頷きだす。
「そういうことか。お互いの国の技術を教え合うか・・・・・」
意味を理解した途端、急にハンバーガーを食べる手を止め考えこみだすマリカ。
大地が何か不都合があるのかマリカに尋ねると、気まずそうな顔をしながらマリカがある一つの懸念について話し始めた。
「いや私はそれについては大いに賛成なんだが。小人族の奴らがその技術の交換に同意してくれるかどうかわからないんだ」
マリカによると小人族というのは全員が全員頑固な偏屈屋であり、なおかつ鍛冶技術の追求に一生をかけ、自身の命よりも培ってきた技術を優先する種族らしい。
マリカ達も小人族との交流はあるものの、その魔力を溜めておく技術に関してはほとんど何も教えられておらず、大きな装置が地下に備わっていることぐらいしか知らないらしい。それ故に自身の命以上の技術を容易く教えてくれるとは思えないとマリカは話した。
ディランチ連邦が滅べば、小人族は死ぬか、奴隷になるかの二択しかなくなる。それを防ぐために必要なことであれば、技術を教えることぐらい容易いもののように思えるが、小人族にとっては鍛冶が全てであり、それ以外はもはやどうでもいいことだという何とも難儀な種族らしい。
実際にマリカが小人族を助ける為に帝国に反旗を翻した時も、一部の小人族は奴隷になっても鍛冶が出来るなら構わないと帝国に残った者もいたぐらいであった。
そんな小人族から技術を教えてもらうのには相当な時間と労力を要する必要がある。
その為、まずは同盟という形だけでも結んで、後々頃合いを見てお互いの技術提供を行うという考えもありだろう。
しかし大地は帝国との本格的な戦いが始まる前に何としてもディランチ連邦の小人族の持つ魔力を溜める技術について知りたいと思っていた。
魔力を溜めておく装置をアースに配備出来れば、ヘキサゴンやスクエアの運用も楽になり、防衛機能の大幅な強化を行えることが出来る。
それにもしその技術装置の小型化に成功すれば、それを装備に組み込むことで装備者の魔力の増強を図ることも出来るかもしれない。
そう考えていた大地は何とかマリカに小人族の説得する方法がないか尋ねた。するとマリカは複雑な顔をしながら、もしかしたら小人族を懐柔出来るかもしれない方法について大地達に教えてくれた。
「この方法は正直あまりお勧めできないぞ?」
「魔力を溜めておく技術は今後の帝国との戦いに大きく作用してくるものだ。もし少しでも可能性があるならそれにかけてみたい。」
大地からどのような作戦でも良いと言われたマリカは大きくため息をついた後、意を決したようにその方法について述べる。
「はぁ~後で文句を言ってくるのは無しだぞ? その方法ってのは小さい子供を使っておねだりするってやり方だ」
「おねだりって・・・・」
「小さい子供って・・・小人族ってかなりやばい種族なんじゃ・・・」
「大地さん小人族の技術を教えてもらうのは諦めた方が良いんじゃ・・・」
メリア、犬斗、ルルはマリカから技術を教えてもらう方法には小さい子供が必要だと聞かされ、怪訝そうな顔を一斉にマリカに向ける。
「ほら! そんな反応してくると思ったからあんまし言いたくなかったんだ! 言っとくけど私は小人族じゃないんだからな。文句を言うなら小人族に言え!」
マリカはメリア達からの視線を浴びると、顔を真っ赤にして私は小人族ではない、小人族とは何も関係ないと何度も誤解を解くように言い続ける。
「それはわかっている。それよりなんで小人族から技術を教えてもらうのに子供が必要になってくるんだ?」
大地は店内で大きな声を挙げるマリカを制止しながら、何故子供が必要なのか詳しい話をマリカに聞く。
「小人族ってのは他の種族に比べて背が低くて、ずんぐりむっくりな体形をしているんだが。その体格について昔から他の種族に馬鹿にされてきた歴史があるんだ。そのせいで自分達と同じ身長もしくはそれよりも低い者にしかなかなか心を開くことが無くてな。それに小人族はどんだけ若くても爺みたいな思考の持ち主が多いから、子供を見るとまるで自分の孫みたいに可愛がってしまう性質があるみたいなんだ。まぁ実際に小人族は背の低い者としか結婚しないから、孫目線なのか恋愛対象なのかわかったものではないが・・・・」
「それっていわゆるロリコンじゃ・・・・」
「おい犬斗それ以上は何も言うな。孫目線だと信じよう。」
犬斗がジト目をマリカに向けながら、小人族に嫌悪感を示す。メリアやルルもマリカの話を聞いてなんとも言えない顔をしていた。
「だから小人族よりも小さな子供であれば、もしかしたらポロッと鍛冶技術について教えてもらえるかもしれない。まぁ話術が達者で、なおかつ鍛冶技術について小人族の話す内容を理解出来る子供が存在すればの話だがな」
マリカが実際には現実的に不可能な方法であると、ため息をつきながら再度ハンバーガーに手を伸ばした時、大地がメリアの姿を見ながら思いついたように口を開いた。
「いや。その方法いけるぞ。なぁメリア?」
「ちょっと待って。嫌な予感しかしないんだけど・・・・」
大地は薄ら笑みを浮かべた後、思いついた作戦について述べた。その後ハンバーガー屋にはメリアの悲鳴にも似た絶叫が響き渡った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,167
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる