無能な神は、代替わりを探している。
神は所詮、人が作り上げた人工物でしかない__。
主人公である那岐は、小さい島国ながらも先進国である「日桜」(ひおう)の最高神として祀られている。しかし、本人の称する通り、那岐はなんの権能も持たないまさに「無能」の神だった。
「人は何故神頼みなんてものをする?
俺がしてやれることなど、何もないというのに。」
那岐はどんな願いを向けられてもそれの一つにさえ応えられない自分に嫌気がさし、
同じ神社に祀られる神の使いである狐の勧めで、自分が神の役目を降りるために、代替わりとなる人間を探すことになったが…
主人公である那岐は、小さい島国ながらも先進国である「日桜」(ひおう)の最高神として祀られている。しかし、本人の称する通り、那岐はなんの権能も持たないまさに「無能」の神だった。
「人は何故神頼みなんてものをする?
俺がしてやれることなど、何もないというのに。」
那岐はどんな願いを向けられてもそれの一つにさえ応えられない自分に嫌気がさし、
同じ神社に祀られる神の使いである狐の勧めで、自分が神の役目を降りるために、代替わりとなる人間を探すことになったが…
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
春風さんからの最後の手紙
平本りこ
キャラ文芸
初夏のある日、僕の人生に「春風さん」が現れた。
とある証券会社の新入社員だった僕は、成果が上がらずに打ちひしがれて、無様にも公園で泣いていた。春風さんはそんな僕を哀れんで、最初のお客様になってくれたのだ。
春風さんは僕を救ってくれた恩人だった。どこか父にも似た彼は、様々なことを教えてくれて、僕の人生は雪解けを迎えたかのようだった。
だけどあの日。いけないことだと分かっていながらも、営業成績のため、春風さんに嘘を吐いてしまった夜。春風さんとの関係は、無邪気なだけのものではなくなってしまう。
風のように突然現れて、一瞬で消えてしまった春風さん。
彼が僕に伝えたかったこととは……。
十年後、いつかの君に会いに行く
やしろ慧
キャラ文芸
「月島、学校辞めるってよ」
元野球部のエース、慎吾は同級生から聞かされた言葉に動揺する。
月島薫。いつも背筋の伸びた、大人びたバレリーナを目指す少女は慎吾の憧れで目標だった。夢に向かってひたむきで、夢を掴めそうな、すごいやつ。
月島が目の前からいなくなったら、俺は何を目指したらいいんだろうか。
龍神山の蛙
Yoshinari F/Route-17
キャラ文芸
明治時代。
龍神の巫女である龍加美紗夜(りゅうかみ・さや)は、干ばつで水不足に陥った村を救うため、たった一人で龍神山迷い込む。龍神山には多くの妖(あやかし)が棲むと言われ、誰も近づくことのない魔の山。その山頂にある龍神湖には「主様=龍神様」が棲み、雨を降らせる力を持っているといわれている。またその生き血はあらゆる病を治し、肉には不老不死の力が宿っているという。しかし、そこで1尺(30㎝)もあろうかという蛙が紗夜の目の前に現れ口づけを懇願する。
「巫女殿、口づけを…!!」
「い…嫌ぁぁぁ!!」
16歳の経験のない乙女の唇を狙う蛙の目的は? そして紗夜は「主様」のもとに辿り着き雨を降らせてもらい、村を救うことが出来るのか? やがて紗夜の失われた記憶と蛙との過去が明らかになり、物語は急展開を見せる。
原作 Yumi F
文 Yoshinari F/Route-17
遥か
カリフォルニアデスロールの野良兎
キャラ文芸
鶴木援(ツルギタスケ)は、疲労状態で仕事から帰宅する。何も無い日常にトラウマを抱えた過去、何も起きなかったであろう未来を抱えたまま、何故か誤って監獄街に迷い込む。
生きることを問いかける薄暗いロー・ファンタジー。
表紙 @kafui_k_h
ノン・フィクション ― 嘘だと気付かないうちは幸せな虚像の物語 ―
彩白 莱灯
キャラ文芸
貴方にはハッピーエンドの創作を。
私には――バッドエンドの現実を。
兼業作家のライター。
彼はハッピーエンドが大好きだ。
誰かが幸せになる。それはつまり、誰かがバッドエンドを迎えているからだ。
自分がしたいように生きるハッピーエンドの裏側で、都合よく使われたバッドエンドの誰かがいる。
彼はそんな話が大好きだ。
だから彼は、お悩み相談所【幸せ本舗・ハッピーエンド】を開業した。
依頼主は幸せになりに来る。
誰かを踏み台にして――
『皆に内緒で手紙を出すの。名前と、職業と、悩み事を書いて扉に貼り付けて。お返事が来ても言っちゃだめ。じゃないと悩みを解決してくれないよ。何も言わなければ絶対、ハッピーエンドだよ』
生命の樹
プラ
キャラ文芸
ある部族に生まれた突然変異によって、エネルギー源となった人。
時間をかけ、その部族にその特性は行き渡り、その部族、ガベト族はエネルギー源となった。
そのエネルギーを生命活動に利用する植物の誕生。植物は人間から得られるエネルギーを最大化するため、より人の近くにいることが繁栄に直結した。
その結果、植物は進化の中で人間に便利なように、極端な進化をした。
その中で、『生命の樹』という自身の細胞を変化させ、他の植物や、動物の一部になれる植物の誕生。『生命の樹』が新たな進化を誘発し、また生物としての根底を変えてしまいつつある世界。
『生命の樹』で作られた主人公ルティ、エネルギー源になれるガベト族の生き残り少女グラシア。
彼らは地上の生態系を大きく変化させていく。
※毎週土曜日投稿