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小旅行
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悠兄ちゃんから再び電話がかかってきたのは、それから二日後の夕方だった。
『今、大丈夫だった?』
「うん。お母さん、昨日から買い付けでヨーロッパに行ってる。今月一杯は出張みたい」
『父さんは相変わらず、ほとんど帰ってこない?』
「うん。……たぶん、大丈夫だと思う」
この質問が出るたびに私は、返事が慎重になる。
悠兄ちゃんは、私が家に一人で留守番というのが心配なのだろうけれど、私としては、義父がこの家に帰ってくることの方が怖い。それは、あの悪夢が繰り返されるということを意味している。それなら、愛人のところに外泊してきてくれた方が、ありがたいのだけど――悠兄ちゃんは、義父に愛人がいるのは知らないだろう。
気付いて助けて欲しいと思う反面、何かの拍子に気付かれてこんな私を嫌悪しないだろうかとはらはらして、そして、最後はいつも言葉を濁してしまう。
『なら、ちょうどいいや。明日、明後日と時間が取れそうなんだけど、暇?』
「予定はないけど」
『じゃ、明日のお昼過ぎにそっちに行くから』
「え? 明日のお昼って――」
連れ出してくれるのだろうか。
そうであれば、義父の突然の帰宅に怯える必要もない。
確かめようとした瞬間、受話器の向こうで、悠兄ちゃんが、誰かの呼びかけに応えるような小さな声が聞こえた。
『――ごめん、まだ、撮影中なんだ。とにかく、明日水着と荷物を準備して待ってて。詳しいことは明日話すから――』
悠兄ちゃんがあっさりと電話を切った後、私は、義父に友人の千尋と一泊旅行に行くと、メールを入れた。無断外泊などしてあの男を怒らせたら、どんな仕打ちが待っているかわからない。
対外的にはいい顔をしたがる義父は、きちんと連絡さえすれば、分かった顔をして送りだしてくれる。
果たして、数分後に「わかった」と返信が来た。
翌日。車で迎えに来てもらって、連れて行かれたのは、高速道路を利用して片道三時間ほどの山間のリゾート地だった。夏の間は避暑で賑わうそこも、冬の間は閑散としている。大きな通りに面したお店も、時間はまだ四時と早いのに、半分以上がシャッターを閉めている状態だ。
悠兄ちゃんが車を入れたのは、その中でも一番奥の方に立っている、白くて四角いリゾートホテルだった。
平日ということもあって、ちらほらといるお客さんは女性が多かったけど、悠兄ちゃんの出ている雑誌のターゲット層よりはかなり上らしく、普段着のユウヤには誰も気がついていない。
「お客さん、少ないね」
「結構、穴場だろ。雪が残ってればスキー客でもうちょっとにぎわうんだろうけど、今年は暖冬だったからな。……はい、こっちが綾の部屋の鍵」
落ち着いた廊下の、シンプルなドアの前で悠兄ちゃんは立ち止まって、一枚のカードを差し出した。
「私の部屋って、悠兄ちゃんは?」
私は渡されたカードキーを見つめて、驚いた声を上げた。
これまで、一人でホテルの部屋に泊まったことなどないのに。
「俺、隣だから。――って、そこ、驚くとこか? お前も年頃なんだし、俺と二人で同じ部屋って、そっちの方が問題だろう?」
「そう……かもしれないけど……」
家族旅行の延長のつもりだったから、同じ部屋って自然に思ってたけど、一回だけ行ったあれは、私たちが家族になって間もないころ――十年以上も前のことだ。
というか、年頃なんて言われたら、悠兄ちゃんは、私をそういう風に見てくれてるのかなって、ちょっと期待が沸いてくる。
「一応、コネクティングルームにしてあるから、なにかあっても大丈夫だよ」
なにかって――
先ほど牽制されたばかりなのに、悠兄ちゃんの、その台詞で良からぬ想像が、一気に膨らみ、何も言えなくなる。
「――じゃ、荷物置いたら、着替えて、プールサイドに集合な」
「これから?」
その台詞に私は驚いた。外はそろそろ暗くなりはじめていて、きれいに手入れをされている庭には、少しずつ明かりが灯り始めている。普通の旅行なら、ちょっと散策したら、食事をして、夜はゆっくり旅の疲れを癒しましょうってなりそうな時間だ。
「当たり前だ。何のためにここまで来たと思ってるんだ。せめて、プールに顔をつけられるくらいになって帰りたい」
顔がつけられるって――。
どうやら、悠兄ちゃんこの問題は思ったよりも深刻らしい。
更衣室で着替えて、プールサイドに出ると悠兄ちゃんはすでに準備を終えて待っていた。黒の長袖のラッシュガードに、黒のショートスパッツが黒髪の悠兄ちゃんによく似合っている。
「なんだ、ビキニじゃないんだ? つまんないな」
首まで詰まったフィットネス用のセパレートの水着を見て悠兄ちゃんは残念そうな顔をしてみせた。
「ちょっと泳ぐだけなら、これで十分でしょ」
胸元を露わに出来ない理由は別にあった。昨日の悪夢の形跡が服を着れば見えないところに残っている。
千尋との旅行というのを最初から疑っていたのだろう。――あるいは、外泊自体が気に入らなかったのか。旅行を反対をする代わりに、淫らな跡を残し、私が簡単に裸になれないようにしたのだ。
義父のことを考えていたら、気分が沈みそうになって、私は不自然なくらい明るく言葉を続けた。
今は、悠兄ちゃんとのこの時間を大事にしたい。
「それより、悠兄ちゃんこそ、日焼けもくらげも関係のないこの状況で、どうしてラッシュ着てるの?」
「できるだけ、水に触れる面積を小さくしようと――」
本当に、水が怖いようだ。
真面目にそんなことをいう悠兄ちゃんは、ちょっと子どもっぽい。
黙って立っていれば、すごくカッコいいから余計に、このギャップが愛らしかった。そして、この事実を知っているのが私だけというのが私の優越感と母性本能をくすぐる。
「ラッシュ着てても、濡れるよ?」
「あ、うん。……そうか」
平気そうな顔をしているけれど、たぶん、心はかなりの、テンパリようだ。その証拠に、プールのほうには全く目を向けようとしていない。
私たちの横には、競技にも使える短水路――二十五メートルプールと、小さいひょうたん型で水深三メートルの潜水用プールがでんと横たわっていた。
こんな冬の終わりの、しかも外も暗くなってきた時間に、プール遊びをするような酔狂な客は私たち以外にはいなくて、プールは貸し切り状態。監視員も、監視台の上でのんびりくつろいでいるように見える。
準備体操をして、二十五メートルプールに私が先に入り、悠兄ちゃんをプールサイドに座らせた。
「温水っていっても、結構冷たいんだな」
つま先を恐る恐る水につけた悠兄ちゃんは、不服そうだ。温水ではあるけれど、水温は三十度くらいで、おなじ「温」のつく温泉と無意識に比べるからか、中に入るとひんやり冷たく感じる。
「体を動かすと、温かくなるわ」
「俺は、泳ぐ以前の問題だからな」
「ま、まあ、とにかく、入っちゃえば、気にならなくなるから」
私は、プールの中から悠兄ちゃんに両手を伸ばす。
ごくりと喉を鳴らしてから、悠兄ちゃんは私の手を取った。
指先が、触れる。
それだけで、心臓が駆けるように早くなった。
気づかれて、いないだろうか。
動悸を抑えるために深呼吸をしながら、私は悠兄ちゃんの顔を窺ったが、幸い悠兄ちゃんは、少しずつ体を水につけるのに必死で私のことなど眼中にない様子。それどころか、少し痛いぐらいに強く私の手を握っている。
『今、大丈夫だった?』
「うん。お母さん、昨日から買い付けでヨーロッパに行ってる。今月一杯は出張みたい」
『父さんは相変わらず、ほとんど帰ってこない?』
「うん。……たぶん、大丈夫だと思う」
この質問が出るたびに私は、返事が慎重になる。
悠兄ちゃんは、私が家に一人で留守番というのが心配なのだろうけれど、私としては、義父がこの家に帰ってくることの方が怖い。それは、あの悪夢が繰り返されるということを意味している。それなら、愛人のところに外泊してきてくれた方が、ありがたいのだけど――悠兄ちゃんは、義父に愛人がいるのは知らないだろう。
気付いて助けて欲しいと思う反面、何かの拍子に気付かれてこんな私を嫌悪しないだろうかとはらはらして、そして、最後はいつも言葉を濁してしまう。
『なら、ちょうどいいや。明日、明後日と時間が取れそうなんだけど、暇?』
「予定はないけど」
『じゃ、明日のお昼過ぎにそっちに行くから』
「え? 明日のお昼って――」
連れ出してくれるのだろうか。
そうであれば、義父の突然の帰宅に怯える必要もない。
確かめようとした瞬間、受話器の向こうで、悠兄ちゃんが、誰かの呼びかけに応えるような小さな声が聞こえた。
『――ごめん、まだ、撮影中なんだ。とにかく、明日水着と荷物を準備して待ってて。詳しいことは明日話すから――』
悠兄ちゃんがあっさりと電話を切った後、私は、義父に友人の千尋と一泊旅行に行くと、メールを入れた。無断外泊などしてあの男を怒らせたら、どんな仕打ちが待っているかわからない。
対外的にはいい顔をしたがる義父は、きちんと連絡さえすれば、分かった顔をして送りだしてくれる。
果たして、数分後に「わかった」と返信が来た。
翌日。車で迎えに来てもらって、連れて行かれたのは、高速道路を利用して片道三時間ほどの山間のリゾート地だった。夏の間は避暑で賑わうそこも、冬の間は閑散としている。大きな通りに面したお店も、時間はまだ四時と早いのに、半分以上がシャッターを閉めている状態だ。
悠兄ちゃんが車を入れたのは、その中でも一番奥の方に立っている、白くて四角いリゾートホテルだった。
平日ということもあって、ちらほらといるお客さんは女性が多かったけど、悠兄ちゃんの出ている雑誌のターゲット層よりはかなり上らしく、普段着のユウヤには誰も気がついていない。
「お客さん、少ないね」
「結構、穴場だろ。雪が残ってればスキー客でもうちょっとにぎわうんだろうけど、今年は暖冬だったからな。……はい、こっちが綾の部屋の鍵」
落ち着いた廊下の、シンプルなドアの前で悠兄ちゃんは立ち止まって、一枚のカードを差し出した。
「私の部屋って、悠兄ちゃんは?」
私は渡されたカードキーを見つめて、驚いた声を上げた。
これまで、一人でホテルの部屋に泊まったことなどないのに。
「俺、隣だから。――って、そこ、驚くとこか? お前も年頃なんだし、俺と二人で同じ部屋って、そっちの方が問題だろう?」
「そう……かもしれないけど……」
家族旅行の延長のつもりだったから、同じ部屋って自然に思ってたけど、一回だけ行ったあれは、私たちが家族になって間もないころ――十年以上も前のことだ。
というか、年頃なんて言われたら、悠兄ちゃんは、私をそういう風に見てくれてるのかなって、ちょっと期待が沸いてくる。
「一応、コネクティングルームにしてあるから、なにかあっても大丈夫だよ」
なにかって――
先ほど牽制されたばかりなのに、悠兄ちゃんの、その台詞で良からぬ想像が、一気に膨らみ、何も言えなくなる。
「――じゃ、荷物置いたら、着替えて、プールサイドに集合な」
「これから?」
その台詞に私は驚いた。外はそろそろ暗くなりはじめていて、きれいに手入れをされている庭には、少しずつ明かりが灯り始めている。普通の旅行なら、ちょっと散策したら、食事をして、夜はゆっくり旅の疲れを癒しましょうってなりそうな時間だ。
「当たり前だ。何のためにここまで来たと思ってるんだ。せめて、プールに顔をつけられるくらいになって帰りたい」
顔がつけられるって――。
どうやら、悠兄ちゃんこの問題は思ったよりも深刻らしい。
更衣室で着替えて、プールサイドに出ると悠兄ちゃんはすでに準備を終えて待っていた。黒の長袖のラッシュガードに、黒のショートスパッツが黒髪の悠兄ちゃんによく似合っている。
「なんだ、ビキニじゃないんだ? つまんないな」
首まで詰まったフィットネス用のセパレートの水着を見て悠兄ちゃんは残念そうな顔をしてみせた。
「ちょっと泳ぐだけなら、これで十分でしょ」
胸元を露わに出来ない理由は別にあった。昨日の悪夢の形跡が服を着れば見えないところに残っている。
千尋との旅行というのを最初から疑っていたのだろう。――あるいは、外泊自体が気に入らなかったのか。旅行を反対をする代わりに、淫らな跡を残し、私が簡単に裸になれないようにしたのだ。
義父のことを考えていたら、気分が沈みそうになって、私は不自然なくらい明るく言葉を続けた。
今は、悠兄ちゃんとのこの時間を大事にしたい。
「それより、悠兄ちゃんこそ、日焼けもくらげも関係のないこの状況で、どうしてラッシュ着てるの?」
「できるだけ、水に触れる面積を小さくしようと――」
本当に、水が怖いようだ。
真面目にそんなことをいう悠兄ちゃんは、ちょっと子どもっぽい。
黙って立っていれば、すごくカッコいいから余計に、このギャップが愛らしかった。そして、この事実を知っているのが私だけというのが私の優越感と母性本能をくすぐる。
「ラッシュ着てても、濡れるよ?」
「あ、うん。……そうか」
平気そうな顔をしているけれど、たぶん、心はかなりの、テンパリようだ。その証拠に、プールのほうには全く目を向けようとしていない。
私たちの横には、競技にも使える短水路――二十五メートルプールと、小さいひょうたん型で水深三メートルの潜水用プールがでんと横たわっていた。
こんな冬の終わりの、しかも外も暗くなってきた時間に、プール遊びをするような酔狂な客は私たち以外にはいなくて、プールは貸し切り状態。監視員も、監視台の上でのんびりくつろいでいるように見える。
準備体操をして、二十五メートルプールに私が先に入り、悠兄ちゃんをプールサイドに座らせた。
「温水っていっても、結構冷たいんだな」
つま先を恐る恐る水につけた悠兄ちゃんは、不服そうだ。温水ではあるけれど、水温は三十度くらいで、おなじ「温」のつく温泉と無意識に比べるからか、中に入るとひんやり冷たく感じる。
「体を動かすと、温かくなるわ」
「俺は、泳ぐ以前の問題だからな」
「ま、まあ、とにかく、入っちゃえば、気にならなくなるから」
私は、プールの中から悠兄ちゃんに両手を伸ばす。
ごくりと喉を鳴らしてから、悠兄ちゃんは私の手を取った。
指先が、触れる。
それだけで、心臓が駆けるように早くなった。
気づかれて、いないだろうか。
動悸を抑えるために深呼吸をしながら、私は悠兄ちゃんの顔を窺ったが、幸い悠兄ちゃんは、少しずつ体を水につけるのに必死で私のことなど眼中にない様子。それどころか、少し痛いぐらいに強く私の手を握っている。
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