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第0章【無口な勇者と、勇敢な副隊長】
立派な王、だからこそ
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「――で、用件は何ですか? 姉さんと、隣の無口さん」
無口さんて。俺たちは場所を移動し、城の中にある客室に招かれた。
ユリさん曰く、他の人たちにはなるべく聞かれない方が良いからとのこと。
勇者について書かれている「書物」というものがこの世界でどれだけ知られてるかは分からないが、恐らく一般的では無いんだろう。まあ納得だ。
「率直に言おう。私は、彼の旅について行こうと思ってるんだ」
それはつまり、護衛隊副隊長という役食から降りる。ということだろう。
中々に爆弾発言を放り込んできたな。俺も初めて聞いたんだがそれ。
が、プセット王はその言葉に眉をひそめて黙ったままだ。
喫茶店での取り乱しっぷりと違い、目の前にいるのは確かに一国の王である。
「まず初めに、彼の名前はヨウ=モトミヤ。空から降り注ぐ光の下に居たんだ」
「……ああ。あの、姉さんが正体を確かめに行くと言っていたやつ」
プセット王は高そうな革靴で床をとんとんと鳴らす。
しかしなぜだろうか、ほんの少しだけ靴のサイズが大きく見えた。
「そして目を覚ました彼は言ったんだ。『俺は勇者の血を引く者です』と」
120番目の、な。
「プセットも見たことはあるだろう? あの書物に書かれていた300年目は、ちょうど今年だよ」
自分のプレゼンをされる。少し恥ずかしい。
それにしても、その書物とは一体どこまで書かれているんだろう。まるで予言書じゃないか。
椅子から立ち上がり、机を挟んで目前にいる王様に説明するユリさん。
「……そんなの、信じられるわけがない」
残念ながら、その思いは伝わらなかったようだ。
まあ、言ってしまえば当然である。俺にはそれを証明するものが何もない。
有難いことにユリさんが俺を信じて、そのままなし崩し的にここまで来ただけ。
普通に考えればプセット王の反応が正しいんだ。仕方ない。仕方ないけれど。
「子供の頃に読んだ夢物語を、姉さんはまだ信じていたのかい?」
流石に、俺の恩人を悲しませるのは止めてくれよ。プセット王。
ユリさんの顔が、悲しみに歪む。綺麗な瞳が暗くなったような気がした。
「明後日はソフィ―班による遠征がある。それまでに、その男とは縁を切ってください」
「僕も、あと少ししたら大臣たちと会議を行わなければならないんだ」
その非情な宣告。それを聞いたユリさんは、顔を伏せながら後ろを向いた。
俺は、声を掛けることが出来ない。言葉が出なかったとか、喋らなかったわけでも無く。
この大きな姉弟喧嘩に、当事者のようで部外者な俺が挟む口なんて存在しない。
不思議な程に静まり返った空間。俺は立ち上がると、ユリさんの背中を追って部屋を出た。
豪華なカーペットを歩き、煌びやかな明かりを素通りしながら城の入り口までたどり着く。
気まずい。気まず過ぎる。学校とかで友達が怒られた後みたいになってるぞ。
城下町から微かに聞こえる賑やかな声と、今の俺たちはまさに対極の位置づけだ。
慰めになんてならないだろうが、俺はようやく彼女に声を掛けようと横に立つ。
「……………………フフッ」
すると突然、ユリさんが笑い出した。おかしくなったのかと一瞬だけ驚いた。
しかし、そんな俺の考えなんて吹き飛ばすような気持ちを彼女は打ち明ける。
「いやぁ、見たかいヨウ! 弟は立派な王様をやってるだろう?」
先ほどとは真逆に笑顔を見せ、高らかに空を見上げて同意を求めてくる。
沈みかけている太陽の代わりかと思わせるほど、明るいその姿に俺は微笑んだ。
これが気丈に振舞っているだけの可能性もあることは分かっているが、しかし。
ユリさんという女性の本質は、どこまでも人を想えるここにあるんだろうと本心で思う。
そしてそれは弟も同じだ。彼が立派な王だからこそ、実の姉に対しても厳しい言葉を掛けた。
この国はきっと、大きくなる。見ず知らずの俺が言うのもなんだが、きっとな。
俺は首を縦に振り、その場を後にしようとした。
「! どこに、行くんだい」
どこだろうな。俺にも分からないけど、とりあえず東にでも向かおうかね。
ここに長居するつもりもないし、名残惜しいがユリさんとはもうお別れだ。
ここまで一緒に、まあ俺が付いて行っただけだが。本当にありがとうございました。
「ちょっとまってくれ!」
引き留めないでくれ。俺だって、本音を言うと貴方と共に使命を果たしたかった。
この寂しさが爆発する前に国を出る。またいつか会いましょう。
さようならだ、ユリさん。
「アイネアスの外は、夜になるとB級下位の魔物が現れるんだ!」
「ここが私の家だよ。といっても最近は帰ってなかったんだがな」
わあとっても大きい家ですね。すごーい。
……いや本当は俺もカッコよく去りたかったんだけどもね。
正直、ご飯も寝床も魔物もすべてに於いて準備不足感は否めないのもまた事実で。
一先ず今日の晩だけは泊まらせていただいて、明日になったら出発しよう。
「簡単なものだけど、今からご飯を作るから待っていてくれ」
そう言いキッチンへと姿を消した。本当の本当に至れり尽くせり過ぎて泣きそうだ。
恵まれ過ぎて明日死ぬかもしれない。と、既に死の経験がある俺が言うのも変な話だが。
ユリさんに感謝し、少しばかりの時間で周りを見渡す。決して物色とかではない。
目立つインテリアは特に無い。比較的質素なリビング。だが俺と趣味が合っていて落ち着く。
テレビも当然無し。ラジオやPC、所謂電化製品はこの部屋では見当たらないな。
一見すると現代風。しかし、天井から吊るされた光は電球じゃない。なんだろうかこの小さい太陽みたいな物は。
それに窓に付いてあるカーテンのような布切れ。俺が見る角度を変えると、色が変化する。
外から見た時は真っ白で内装が見えなかったが、なるほどこれは面白い。
現代にはない魔法や不思議アイテムが、この世界を豊かに支えているようだな。
一人納得して座り込み、ふと横を見る。
そこには二段重ねになっている本棚が、ぽつんと置かれていた。
中には難しそうな内容の本が沢山入っているが……ちょっと待てよ。日本語?
入っていた本の背表紙は全てが日本語で書かれており、一目でその内容が分かった。
『A級魔物の発生源~対処法』
『魔法と寿命の関係』
『世界鎧辞典』
失礼は承知でいくつかの本を棚から取り出し、丁寧にページを開く。
専用の言葉自体は使われていたが、文字そのものは日本語で書かれていた。
頭の中にハテナが浮かび上がる。これは一体どういうとなんだろうか?
そもそも俺はこの世界に召喚されてから、何も違和感を持っていなかった。
使う言語、耳に入る言語、そして目に映る言語が今までと変わらない。
俺はそれが当たり前と思っていたが、よく考えればありえないはず。
ここは数千年後の日本か、パラレルワールドの日本か。頭の中に予想を立てていく。
……しかし、仮にそうだとして何か問題があるだろうか。別に、俺はこの世界から脱出したいわけでもない。
考えるだけ無駄だ。『種族間の仲を取り持つ』今はそれだけを頭の中に入れていこう。
「ヨウ! 晩御飯が出来たから来てくれ」
ユリさんの声が聞こえる。
たった十九年しか生きていない俺に、この世界の歴史は長過ぎるな。
本棚に戻して立ち上がり、赤から緑に移り変わるカーテンを視界の端に捉えながらキッチンへ向かう。
そこには非常に美味しそうな料理が並んでいた。現代で言う、生姜炒めという感じだろうか。
「ダミトを炒めてパショウを盛り付けてみたよ」
ふむ。知らない食材に知らない食材を盛り付けられてる事しか分からない。
――――――――――――――――――――――――――――――
『プセット! あの洞窟に入ってみよう!』
『ね、姉さん……危ないからやめようよ……』
『その本が、洞窟の中に捨てられてたの?』
『ああ。文字が擦れて読みづらいけど、勇者の血筋が――』
『私は、いつか世界を旅したいんだ。それが夢!』
『勇者の末裔と一緒にでしょ? 姉さん』
『あの若さで即位しても、きっと国は滅びてしまいます』
『大丈夫。プセットはとても強く、賢い子だ。ユリも助けてくれる』
『亡きグエイ王の意思は、彼が継いでくれるはずだ』
『「ユリ=シュトレーム」を、アイネアスの護衛隊副隊長に任命する』
『はい。承知しました、プセット王』
「…………~っ!」
プセットは一人ベッドから起き上がる。古い、朧げな夢を見たから。
いつからだろう?不定期に訪れるこの記憶の波が、苦しいと感じ始めたのは。
亡き父を、暮らしている民を、そして何よりも姉の事を考える毎日。
重圧に圧し潰されるなんて、甘え事。プセットは即位してから心に刻み込んでいた。
今大事なのは「国の繁栄」か「姉の夢」か。それを決断する日が、来たのである。
300年目の今年、空から降り注ぐ光の下に現れる勇者の血筋を引く者。
信じたくなかったが、信じるしかない。ヨウ=モトミヤは、本物だ。
「教えてください、父上」
「僕は姉さんを縛っているのですか?」
大きな窓に反射する満月が、寂しさと決意を満たしてくれているようで。
無口さんて。俺たちは場所を移動し、城の中にある客室に招かれた。
ユリさん曰く、他の人たちにはなるべく聞かれない方が良いからとのこと。
勇者について書かれている「書物」というものがこの世界でどれだけ知られてるかは分からないが、恐らく一般的では無いんだろう。まあ納得だ。
「率直に言おう。私は、彼の旅について行こうと思ってるんだ」
それはつまり、護衛隊副隊長という役食から降りる。ということだろう。
中々に爆弾発言を放り込んできたな。俺も初めて聞いたんだがそれ。
が、プセット王はその言葉に眉をひそめて黙ったままだ。
喫茶店での取り乱しっぷりと違い、目の前にいるのは確かに一国の王である。
「まず初めに、彼の名前はヨウ=モトミヤ。空から降り注ぐ光の下に居たんだ」
「……ああ。あの、姉さんが正体を確かめに行くと言っていたやつ」
プセット王は高そうな革靴で床をとんとんと鳴らす。
しかしなぜだろうか、ほんの少しだけ靴のサイズが大きく見えた。
「そして目を覚ました彼は言ったんだ。『俺は勇者の血を引く者です』と」
120番目の、な。
「プセットも見たことはあるだろう? あの書物に書かれていた300年目は、ちょうど今年だよ」
自分のプレゼンをされる。少し恥ずかしい。
それにしても、その書物とは一体どこまで書かれているんだろう。まるで予言書じゃないか。
椅子から立ち上がり、机を挟んで目前にいる王様に説明するユリさん。
「……そんなの、信じられるわけがない」
残念ながら、その思いは伝わらなかったようだ。
まあ、言ってしまえば当然である。俺にはそれを証明するものが何もない。
有難いことにユリさんが俺を信じて、そのままなし崩し的にここまで来ただけ。
普通に考えればプセット王の反応が正しいんだ。仕方ない。仕方ないけれど。
「子供の頃に読んだ夢物語を、姉さんはまだ信じていたのかい?」
流石に、俺の恩人を悲しませるのは止めてくれよ。プセット王。
ユリさんの顔が、悲しみに歪む。綺麗な瞳が暗くなったような気がした。
「明後日はソフィ―班による遠征がある。それまでに、その男とは縁を切ってください」
「僕も、あと少ししたら大臣たちと会議を行わなければならないんだ」
その非情な宣告。それを聞いたユリさんは、顔を伏せながら後ろを向いた。
俺は、声を掛けることが出来ない。言葉が出なかったとか、喋らなかったわけでも無く。
この大きな姉弟喧嘩に、当事者のようで部外者な俺が挟む口なんて存在しない。
不思議な程に静まり返った空間。俺は立ち上がると、ユリさんの背中を追って部屋を出た。
豪華なカーペットを歩き、煌びやかな明かりを素通りしながら城の入り口までたどり着く。
気まずい。気まず過ぎる。学校とかで友達が怒られた後みたいになってるぞ。
城下町から微かに聞こえる賑やかな声と、今の俺たちはまさに対極の位置づけだ。
慰めになんてならないだろうが、俺はようやく彼女に声を掛けようと横に立つ。
「……………………フフッ」
すると突然、ユリさんが笑い出した。おかしくなったのかと一瞬だけ驚いた。
しかし、そんな俺の考えなんて吹き飛ばすような気持ちを彼女は打ち明ける。
「いやぁ、見たかいヨウ! 弟は立派な王様をやってるだろう?」
先ほどとは真逆に笑顔を見せ、高らかに空を見上げて同意を求めてくる。
沈みかけている太陽の代わりかと思わせるほど、明るいその姿に俺は微笑んだ。
これが気丈に振舞っているだけの可能性もあることは分かっているが、しかし。
ユリさんという女性の本質は、どこまでも人を想えるここにあるんだろうと本心で思う。
そしてそれは弟も同じだ。彼が立派な王だからこそ、実の姉に対しても厳しい言葉を掛けた。
この国はきっと、大きくなる。見ず知らずの俺が言うのもなんだが、きっとな。
俺は首を縦に振り、その場を後にしようとした。
「! どこに、行くんだい」
どこだろうな。俺にも分からないけど、とりあえず東にでも向かおうかね。
ここに長居するつもりもないし、名残惜しいがユリさんとはもうお別れだ。
ここまで一緒に、まあ俺が付いて行っただけだが。本当にありがとうございました。
「ちょっとまってくれ!」
引き留めないでくれ。俺だって、本音を言うと貴方と共に使命を果たしたかった。
この寂しさが爆発する前に国を出る。またいつか会いましょう。
さようならだ、ユリさん。
「アイネアスの外は、夜になるとB級下位の魔物が現れるんだ!」
「ここが私の家だよ。といっても最近は帰ってなかったんだがな」
わあとっても大きい家ですね。すごーい。
……いや本当は俺もカッコよく去りたかったんだけどもね。
正直、ご飯も寝床も魔物もすべてに於いて準備不足感は否めないのもまた事実で。
一先ず今日の晩だけは泊まらせていただいて、明日になったら出発しよう。
「簡単なものだけど、今からご飯を作るから待っていてくれ」
そう言いキッチンへと姿を消した。本当の本当に至れり尽くせり過ぎて泣きそうだ。
恵まれ過ぎて明日死ぬかもしれない。と、既に死の経験がある俺が言うのも変な話だが。
ユリさんに感謝し、少しばかりの時間で周りを見渡す。決して物色とかではない。
目立つインテリアは特に無い。比較的質素なリビング。だが俺と趣味が合っていて落ち着く。
テレビも当然無し。ラジオやPC、所謂電化製品はこの部屋では見当たらないな。
一見すると現代風。しかし、天井から吊るされた光は電球じゃない。なんだろうかこの小さい太陽みたいな物は。
それに窓に付いてあるカーテンのような布切れ。俺が見る角度を変えると、色が変化する。
外から見た時は真っ白で内装が見えなかったが、なるほどこれは面白い。
現代にはない魔法や不思議アイテムが、この世界を豊かに支えているようだな。
一人納得して座り込み、ふと横を見る。
そこには二段重ねになっている本棚が、ぽつんと置かれていた。
中には難しそうな内容の本が沢山入っているが……ちょっと待てよ。日本語?
入っていた本の背表紙は全てが日本語で書かれており、一目でその内容が分かった。
『A級魔物の発生源~対処法』
『魔法と寿命の関係』
『世界鎧辞典』
失礼は承知でいくつかの本を棚から取り出し、丁寧にページを開く。
専用の言葉自体は使われていたが、文字そのものは日本語で書かれていた。
頭の中にハテナが浮かび上がる。これは一体どういうとなんだろうか?
そもそも俺はこの世界に召喚されてから、何も違和感を持っていなかった。
使う言語、耳に入る言語、そして目に映る言語が今までと変わらない。
俺はそれが当たり前と思っていたが、よく考えればありえないはず。
ここは数千年後の日本か、パラレルワールドの日本か。頭の中に予想を立てていく。
……しかし、仮にそうだとして何か問題があるだろうか。別に、俺はこの世界から脱出したいわけでもない。
考えるだけ無駄だ。『種族間の仲を取り持つ』今はそれだけを頭の中に入れていこう。
「ヨウ! 晩御飯が出来たから来てくれ」
ユリさんの声が聞こえる。
たった十九年しか生きていない俺に、この世界の歴史は長過ぎるな。
本棚に戻して立ち上がり、赤から緑に移り変わるカーテンを視界の端に捉えながらキッチンへ向かう。
そこには非常に美味しそうな料理が並んでいた。現代で言う、生姜炒めという感じだろうか。
「ダミトを炒めてパショウを盛り付けてみたよ」
ふむ。知らない食材に知らない食材を盛り付けられてる事しか分からない。
――――――――――――――――――――――――――――――
『プセット! あの洞窟に入ってみよう!』
『ね、姉さん……危ないからやめようよ……』
『その本が、洞窟の中に捨てられてたの?』
『ああ。文字が擦れて読みづらいけど、勇者の血筋が――』
『私は、いつか世界を旅したいんだ。それが夢!』
『勇者の末裔と一緒にでしょ? 姉さん』
『あの若さで即位しても、きっと国は滅びてしまいます』
『大丈夫。プセットはとても強く、賢い子だ。ユリも助けてくれる』
『亡きグエイ王の意思は、彼が継いでくれるはずだ』
『「ユリ=シュトレーム」を、アイネアスの護衛隊副隊長に任命する』
『はい。承知しました、プセット王』
「…………~っ!」
プセットは一人ベッドから起き上がる。古い、朧げな夢を見たから。
いつからだろう?不定期に訪れるこの記憶の波が、苦しいと感じ始めたのは。
亡き父を、暮らしている民を、そして何よりも姉の事を考える毎日。
重圧に圧し潰されるなんて、甘え事。プセットは即位してから心に刻み込んでいた。
今大事なのは「国の繁栄」か「姉の夢」か。それを決断する日が、来たのである。
300年目の今年、空から降り注ぐ光の下に現れる勇者の血筋を引く者。
信じたくなかったが、信じるしかない。ヨウ=モトミヤは、本物だ。
「教えてください、父上」
「僕は姉さんを縛っているのですか?」
大きな窓に反射する満月が、寂しさと決意を満たしてくれているようで。
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