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しおりを挟む第一章 貴族家の第三子息、領主になる
「ん? おい、セバスチャン。もう一度言ってくれ。俺の聞き間違いだよな?」
俺は眩しい朝日に目を細めつつ、枕元に佇む初老の男に聞き返した。
彼の名前はセバスチャン。この屋敷の執事長である。タキシードを優雅に纏い、几帳面に整えた白髪と、口と顎に生えた髭がよく似合うダンディで渋い男だ。
「聞き間違いではございません。一月前に旦那様が亡くなられ、昨夜、ハーラン様とビードル様がそれぞれ婿養子として縁付かれました。成り行きというと失礼な言い方になりますが、本日よりダーヴィッツ家の当主はフローラル様になったわけです」
「え? 二人って婿養子になったの? 俺、そんなの知らないんだけど」
ハーランとビードルは俺の兄であるが、結婚したなんて初耳だ。しかも昨夜とは……なぜ教えてくれなかったんだ。
「お二人は、ダーヴィッツ家の跡を継ぐ事を嫌がっていたので、どうやら我々の知らぬところで話を進めていたようです。全く酷いお話です」
セバスチャンは白い顎髭を撫でながらため息を吐いた。
どうやら彼も知らなかったらしい。
たった一人の弟と召使達を置いていくなんて、無責任な兄達にはいつか仕返しをしないと気が済まないな。
「ひでぇな。ぬくぬく育った十五になりたての弟と十数人の召使を置いて逃げたのかよ。俺は当主になったところで何も出来ないぞ?」
父が亡くなったかと思えば、二人の兄が家を出て行ってしまった。
母がいれば良かったのだが、母は俺が生まれてすぐに病で倒れてこの世を去っているので、跡継ぎとなれるのは、俺しかいない。
「重々承知しておりますが、我々にも生活があります故、なんとかしてもらわないと困ります。ダーヴィッツ家の命運はフローラル様の手腕に懸かっているのです」
「……まあ、そうだよな。お前達も被害者だし、俺がなんとかしないと野垂れ死にだもんな」
俺はのそのそとベッドから抜け出して窓の外を眺めた。
そこからは澄んだ青空が見える。
ダーヴィッツ家は、スモーラータウンという小さな街を中心に領地を有しているのだが、ここからはやや離れているので見る事は出来ない。
「何か案はございますか?」
「んー……そうだなぁ……」
案、案、案……なんだろうな。
俺に出来る事は回復魔法くらいだしなぁ。
もしここで何も思いつかず、これからも何も出来なければ、俺達は領地を手放して野垂れ死にする事になる。
そのまま他の領地で奴隷にはなりたくない。人権も何もない生活なんて最悪だ。
いや、待てよ……奴隷はアリだな。
我が領地は、奴隷の取引や持ち込みを禁止してるから無理だが、他の領地なら奴隷売買も盛んなはずだ。
回復魔法を上手く組み合わせれば、ボロ儲けする事も出来るんじゃないか?
「よし、セバスチャン。執事とメイドを全員広間に集めてくれ。今後について話をする」
「承知いたしました」
俺の指示を聞いたセバスチャンは、一つ礼をすると早歩きで部屋を後にした。
父の遺言によると、召使の給与は未払いだそうだし、ダーヴィッツ家を救うためには、思い切った作戦が必要だ。
ウダウダ考えている暇もないし、今出来る最大限の事を試すとしよう。
広間には執事とメイド十数人が集められていた。
皆が皆、不安そうな表情を隠せずにいる。
そりゃそうだ。一月前に領主が老衰で亡くなったかと思ったら、二人の兄が家からいなくなっていたんだもんな。
そして跡を継ぐのは十五歳になったばかりの俺。
不安にならない方がおかしい。
「皆、よく集まってくれた。もう知ってると思うが、昨夜、ハーランとビードルが子爵家の婿養子になってこの家から出て行った。結果的に俺が当主になったわけだが……正直お先真っ暗だ。俺は当主の仕事は知らないし、まず何も仕事をした事がない。おまけに父上の遺言によると、君達の給与すら満足に払えてないらしいな……」
小さな台に立った俺は、召使達を見回しながら正直に状況を告げる。
不安な心にとどめを刺すようで悪いが、まずは目の前の現実を突きつける。というより、これらは知ってもらわなければいけない事実である。
ダーヴィッツ家は前当主である父の勝手な財の使用によって、既に数ヶ月の間召使達に給与を払えていないのだ。
遺言でそれを知らされた時は絶望したし、だからこそ兄達はこの家から出て行ったのだろう。
俺は一つ息を吐き出して、話を続ける。
「こんな貧乏貴族についていけないって人がいたら、もうこの時点で辞めてもらって構わない。未払いの給与はきっちり払わせてもらうし、感謝を胸に、後腐れなく主従関係を解消しよう!」
自分で言って情けない気持ちになったが、俺は迷う事なく口にした。
そして、皆に見えるように、懐から大金貨が詰め込まれた麻袋を取り出す。
これは俺のポケットマネーである。幼い頃からもらい続けていたお小遣いを貯めたものだ。
当主と召使。領主と領民。領主となった実感はまだないが、俺には責任がある。
これからのダーヴィッツ家が上がるか堕ちていくかはまだ分からないし、これから行う俺の判断に彼らを巻き込む必要はない。
「さあ、遠慮なく申し出てくれ」
一瞬の静寂の後、一人のメイドが手を挙げると、次々に意思表明をしていった。
「わ、私は実家に帰って、大人しく農家になろうと思います」
「……お金をもらえるなら別のところで働くのもありかなって」
「ごめんなさい。俺もフローラル様には回復魔法で大火傷を治してもらった恩があるけど、やっぱりお金がないと食べていけないから、辞めさせてもらいます」
一人、二人、三人と申し訳なさそうにそう言うと、やがてセバスチャンとメイド長のメアリーを除く全員が退職を申し出た。
「それぞれに大金貨を一枚渡すから順に並んでくれ。これは君達に渡すはずだった給与よりはかなり多いが、申し訳ない気持ちと感謝の心の表れだと思ってくれ」
俺の言葉に、退職を申し出た十数名の召使達が一列に並んだ。俺は一人一人に感謝の言葉をかけながら大金貨を手渡していった。
彼らは喜びと悲しみを織り交ぜたような表情でそれを受け取ると、深い礼をしてゆっくりと広間を後にした。
ちなみに、大金貨一枚は金貨十枚、金貨一枚は銀貨十枚、銀貨一枚は銅貨十枚と同じ価値だ。
大金貨一枚あれば、余裕のある暮らしを半年くらいは送る事が出来る。正直、未払いの給与よりも遥かに多い額だが、迷惑料にしては足りないくらいだろう。
今の俺に出来る事はこれくらいなので許して欲しい。
やがて大金貨を全員に配り終えた俺は、一つ息を吐いて台から下りた。
既に広間は閑散としている。
残ったのは執事長セバスチャンとメイド長メアリーだけだった。
「……残ったのは一番長く仕えてくれている二人だけか。お前達も無理しないでいいんだぞ?」
「何をおっしゃいますか。私はダーヴィッツ家にこの身を捧げると決めたのですから、大金貨一枚程度では心を揺さぶられません」
「セバスチャンに同意です。ワタシもフローラル様についていきます」
俺が赤子の頃、いや、それよりずっと前から仕えているというだけあって忠誠心はとてつもなく強い。
「ありがとう。というわけで、ダーヴィッツ家は貴族のくせにたった三人になったわけだが、早速これからやる事を説明してもいいか?」
俺の問いかけに二人が頷いたので、俺は麻袋に残された数枚の大金貨を二つに分けて、セバスチャンとメアリーに手渡した。
「これは?」
数枚の大金貨を受け取った二人は不思議そうな表情で首を傾げた。
「俺が回復魔法を得意としている事は知っているな?」
「もちろん。我々召使が業務で負傷した際は、何度も助けられました。砕けた骨を再生し、大火傷すらもなかったものにするなんて、天性の才能です」
セバスチャンよ、間違っていないが褒めすぎだ。
俺からの好感度をまだまだ上げるつもりか。
この策士め。
「二人は馬車でレイドールとコックバイドに向かって、奴隷を買ってきて欲しい」
レイドールとコックバイドはどちらも奴隷売買が盛んに行われている領地だ。
奴隷市場が盛況で、様々な奴隷が流通している。
俺達の領地では奴隷制度を設けていないが、ほとんどの領地では人員不足を補うために、使い潰しても支障がない奴隷が重宝されているらしい。
なんとも残酷な話だ。
「失礼ですが、この金額では、奴隷を買えても一人が限界かと思われます。場合によっては、一人すら買えません。それにワタシには奴隷を買う理由が分かりません。大金をはたいてまで買うメリットがありますか?」
メアリーよ、もっともな質問だ。
確かに奴隷は高いし、警戒心が強くて扱いにくいので、財のあるやつしか買おうと思わない。
「普通の奴隷なら買うメリットはないだろうな……二人は欠損奴隷って知ってるか?」
「ええ、あまり考えたくはありませんが……」
表情こそ変わっていないが、メアリーはほんの僅かに声色を変えて答えた。セバスチャンも、あまり良い感情を持っていないように思える。
欠損奴隷というのは、文字通り心身にどこかしら不調のある奴隷の事だ。
彼らは主人の求める通りの仕事が出来ないと判断されるため、通常よりもかなり安く売られている。
「知ってるならそれでいい。二人にはこの大金貨で、そういった奴隷を買ってきてもらいたい。働き手になれるように年は若い方がいいが、強いこだわりはないから三人くらい買えれば万々歳だ」
「まさかとは思いますが、回復魔法で完治させるおつもりですか?」
「そのまさかだ。俺の回復魔法なら、不治の病すら治す事が出来るからな。それを活かさない手はない。というわけで、二人とも出発してくれ。ありったけの食料と毛布を荷台に詰め込むのを忘れるなよ?」
レイドールとコックバイドは、それぞれここと往復するのに二、三日は必要となるので、衰弱した人間を生存した状態で運び込むためには食料や毛布が欠かせない。
「御意」
胸に手を当てて返事をしたセバスチャンが部屋から出ていくと、メアリーも後を追うように立ち去った。
「さて、俺は少し魔力の練度を高めておくか」
俺は腕捲りをして右の掌に魔力を集中させた。
緑色の魔力が宙に浮いてゆらめいている。
二人が不在のうちに回復魔法の練度を高めておく事にしよう。
三人になってしまった事で、しばらくは忙しい日々が続きそうだが、いずれは貴族らしく働く事なくのんびり暮らしたいものだ。
まあ、そんな願望を抱いたところで、それが叶うのはいつになるか分からないけどな。
セバスチャンとメアリーが屋敷を出発してから三日後の早朝の事。
俺は馬の嘶きで目が覚めた。
なんだなんだと思いながら、のそのそとベッドから這い出して窓から外を眺めると、屋敷の前に二台の馬車が止まっているのが見えた。
どうやら、セバスチャンとメアリーが帰ってきたようだ。
二人は疲労を感じさせない表情で荷台の方に向かうと、何やらジェスチャーを織り交ぜながら、荷台の中に声をかけているように見えた。
俺の要望通りの奴隷を買ってきてくれたのだろう。
「やはり二人は驚くほど優秀だな」
俺は軽く髪の毛を整え顔を洗ってから、正装に着替えると、空腹を訴えてくる腹を摩りながら正面玄関に向かった。
そして待つ事数分。ゆっくりと正面玄関の大扉が開かれる。
「メアリー、ただいま戻りました」
「セバスチャン、ただいま、戻りました」
二人は恭しく一礼した。
「お疲れさん。トラブルはなかったか?」
「ええ。私の方は特に何もありませんでした。メアリーはいかがでしたか?」
「ええ、こちらもトラブルには見舞われなかったので大丈夫ですよ。それより……フローラル様こそ、お一人で大丈夫でしたか? 少しお痩せになったように見えます」
メアリーは俺の顔をじっくりと見ながら言った。
二人がいない間の俺の生活については顔色や身なり、雰囲気からなんとなく察しているのか、確信めいた言い方をしてくる。
確かに食事は一日一食だったし、掃除も自分の部屋だけ最低限しかしていないので、何も言い返す事が出来ない。
「……で、後ろのがそうか?」
「露骨に話を逸らされましたが。彼女達がお望みの奴隷で間違いありません。ワタシとセバスチャンが購入したのは合わせて三人です。ご要望の通り出来るだけ若い者を見繕いましたが、どれも満足に食事を取れておらず、まずはゆっくり休んでもらった方が良いかと……でも本当によろしかったのですか?」
メアリーは背後に控える三人の少女達を一瞥すると、悲しげな様子で聞いてくる。
見たところ、容態は良くなさそうだ。
皆が皆、血色が悪く痩せ細っており、劣悪な環境で過ごしてきたのだと一目で分かる。
ありったけの食料を持たせたはずだが、三日では栄養を補うには足りなかったようだ。
「この先どうなっても最後まで面倒を見るつもりだが……とにかく彼女達に温かい食事と体を休める事の出来る寝床を用意してやってくれ。二人とも疲れただろうし、詳しい話はまた明日にしよう」
「御意。では、彼女達をこれから過ごすお部屋に案内して参ります。メアリーは食事の用意をお願いします」
「ええ」
セバスチャンは彼女達を引き連れてゆっくりと歩いていき、メアリーは一人で厨房へ向かう。連れられているのは全員が女性だった。
両腕の肘から先を失った少女は、スタイルの良い獣人の女性に背負われ、脱力した両足をぶらつかせている。
さらにその隣には少女が一人いた。その少女は両の瞳を覆うようにして黒い布を巻いており、獣人の女性の服の裾を掴みながら歩いている。誰からも生気は感じない。
「……」
俺は無言で思考する。
奴隷制度を禁止しているダーヴィッツ領では、絶対に見る事のない残酷な光景だ。
生まれつき不幸な者もいれば、なんらかの理由があって奴隷となった者もいるのだろう。
そんな彼女達の命を買い受けたからには、俺も真っ直ぐ向き合わなければならない。
急な環境の変化に戸惑っているだろうし、回復魔法で治療するのは、明日にしよう。
三人の少女を迎えた翌日。
もう昼過ぎになろうかというのに、俺は自室のベッドで寝転がって眠りこけていた。
小気味好いリズムで扉がノックされる音が聞こえて、上体を起こす。
俺の元を訪ねてくるのは、セバスチャンかメアリーしかいない。
「入っていいぞ」
一言だけ声をかけると、セバスチャンがゆっくりと入室してきた。
「失礼いたします」
険しい顔つきをしている彼の背中の上には、見覚えのある一人の少女が乗せられていた。
「……容態は……聞くまでもないか」
俺は少女の姿を見て、すぐさまベッドから出る。
「あまりにも可哀想なので……出来れば早めにお願いいたします」
彼女は両腕の肘から先を失っており、失われた部分には包帯が雑に巻き付けられている。
誰が包帯を巻いたのか分からないが、少なくとも医療の心得がある者でない事は確かだ。
彼女は全てに絶望したような顔をしており、まともに手足が動く状態であれば、今にも自らその命を絶ってしまいそうだった。
「その娘をそこのソファに座らせてやってくれ。終わったら声をかける」
「御意。では、また後ほど参ります」
セバスチャンは一人掛けソファの上に丁寧な所作で少女を座らせると、期待するような瞳でこちらを見てから部屋を後にした。
彼は人が好いので、こういった奴隷を買う事に対して前向きではなかったはずだが、俺の思惑を理解して協力してくれている。
俺が回復魔法を得意としていて、この程度の傷なら簡単に治療可能だという事も分かっているからだろう。
まあ、当の本人である、目の前の少女は恨みのこもった目つきでこちらを睨んでいるのだが……
「さて、初めまして。言葉は話せるか?」
二人きりになった部屋の中で、俺は少女の向かいのソファに座り、声をかける。
少女のくすんだ赤色の髪の毛は伸びきって目元にかかり、より暗い表情をしているように見える。
年は俺と同じか少し下だろうか。おそらく十三から十六の間だろう。
両腕だけでなく両足にも問題があるのか、まるで力が込められていないように見える。
「……」
「俺はフローラル・ダーヴィッツ。一応貴族だが……対等に接してくれて構わない。君の名前は?」
「……私達をどうするの?」
どうやら言葉は話せるらしい。第一声は絶望感を孕んだ声色で発せられた。
口元が震えており怯えているのは間違いない。
「ん?」
「食べるの? それとも、もっと酷い目に遭わせるの?」
「あいにくそんな趣味はない」
人を食べたら病気になりそうだし、いたいけな少女に酷い事をしたら悪夢を見そうだ。
「貴族なんてみんな最低で最悪。そんなやつらの言葉は信じない。どうせ無責任に弄んだら殺すんでしょ」
少女は俺の言葉など耳に入っていないのか、尚も言葉を続ける。
「この腕と足? それとも口とか眼球? 耳に針でも刺す? そして最後は首を切って終わり? 弱者を虐めて何がそんなに楽しいのよ!」
満足に動かせる首から上だけで、器用に負の感情を表現している。
両腕に雑に巻かれた包帯は切断面を隠すためだけのものだろうか。とにかく、まともな処置を継続して受けられていないようだ。
「ふむ……勘違いしないでもらいたいのだが、俺はそんなチンケな目的のために君達を買ったわけじゃない」
「……嘘よ」
弱々しい声で否定する少女。
さすがにそんな簡単に信じてくれるわけないか。
「嘘じゃない」
「じゃあ買ったなら責任を取ってよ! 私の腕と足を返してよ! 大好きなお料理とお散歩を自由に出来るようにしてよ! なんで……なんで私だけこんな目に遭わなければならないのよ!」
「料理が得意なのか?」
泣き叫ぶ少女に向かって、俺は平静を保って聞き返す。
誤解させたまま話を進めるのは可哀想だが、もう少しだけ彼女の事を知っておきたい。
「……そうよ」
「掃除や洗濯は?」
「昔は大好きだった……でも、もうこの体じゃ出来ないし、そんな事を知っても仕方がないでしょ?」
無愛想だが普通に会話は成立している。
それに、料理と掃除、洗濯といった家事が好きで、尚且つ人とのコミュニケーションも円滑に行えるように思える。加えて、物怖じしない性格となれば、彼女にはメアリーのもとで働いてもらうのがよさそうだ。
メアリーの躾は召使の間では厳しいと言われていたらしいが、彼女であれば問題なく対応出来るだろう。
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