3 / 17
銀行強盗
しおりを挟む
「預金残高2,000円って……いよいよだな……」
銀行に赴いた俺はATMの前で立ち尽くしていた。
ハローワークで知ったのだが、今は2020年の5月らしい。
このまま仕事も見つからなければ、俺は来月には順調に飢え死にしていることだろう。
「取り敢えず、食費と——」
「——両手を上げろ! 一歩も動くな! 少しでも変な動きを見せたらすぐにこいつが火を吹くからな!」
それは突然訪れた。
俺が金を下ろそうと数字を入力している時だった。
銀行の入り口が壊れそうな音ともに開かれると、そこから全身黒ずくめで覆面を被った二人組の男がズカズカと侵入してきた。
「……」
俺はゆっくりとATMから離れて壁際により、そっとしゃがみこんで両手を上げた。
何の力も持たない俺は無力なので、大人しく従うしかないのだ。
「全ての金をここに詰めろ! 急げ! 早くしろ!」
「は、はいっ!」
リーダーだと思われる一人の男が、カウンターの先にいる数人の銀行員に向かって銃で脅し始めた。
そしてカウンターに大きなバッグを置き、そこに金を入れるように首で指示を出している。
見た目と行動の通り、やはり銀行強盗だったらしい。
最悪だ。せっかく久しぶりの日本だというのに、何でこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ……。
「くそ! 急ぎやがれ! 早くしねぇとこいつの頭を吹っ飛ばすぞ!」
数分経っても中々金が用意されないことに手下の男は焦りを感じたのか、背後にいた一人の男の子の首を片手で絞めると、こめかみに銃を突きつけた。
「うわぁぁぁん! ママぁ! たすけてよぉぉ……っ! 怖いよーー!」
男の子は泣き喚いて母親に助けを求めるが、このような状況では流石の母親も容易に手を出すことはできない。悔しそうな顔をして涙を流している。
それは俺も同じで、日本では魔法が使えないので——って、いや待て! 俺は魔法を使えるじゃないか!
帰還した喜びがあまりにも大きすぎて、その事実をすっかり忘れていた。
俺は儀式をすっ飛ばして帰還したから、普通通り魔法を使えるんだ! どうしてもっと早く気がつかなかったんだ!
「ふふっ……」
俺がニヤケを押さえながらそんなことを考えていると、俺の隣にいる若い女性がひっそりとスマホを取り出して、素早く指を動かしてから耳にスマホを当てていた。
「も、もしもし……警察ですか! イースト銀行で強盗が——キャァッ!」
「——なにしてやがんだ! てめぇ殺されてぇのか!? リーダー! すぐにサツが来ます! 早いとこトンズラしましょう!」
手下の男は捕縛していた男の子を力任せに放り投げると、通報した張本人である若い女性ににじりより、眉間に銃を突きつけた。
どうやら若い女性は警察に電話をかけていたようだ。
その度胸と勇気は認めるが、その行動はあまりにも軽率でリスキーだ。
これはアニメや漫画ではなく……現実だ。
「くそっ! 仕方ねぇ! 早いとこ車に乗り込むぞ!」
リーダーの男はまるで重量感を感じさせないバッグを肩に下げると、手下の男を置いて外へ走っていった。
「へい! すぐに向かいます! はぁ……てめぇのせいで計画が台無しだ。どうしてくれんだ? あぁん!?」
しかし、手下の男はリーダーの男にはついていかず、その場に留まると、警察に通報した若い女性の胸ぐらを掴んで怒声を上げた。
頭に血が上っているのか顔は真っ赤になっており、銃を握る手には力が入っている。
「や、やめてください……!」
若い女性は手下の男から顔を背けて、怯えたような表情をしていた。
ったく、強盗なんかしておいて、通報されたら逆ギレかよ。盗人猛々しいやつらだな。
こんなチンケな二人組が警察からは逃げられるとは思わないが、流石に俺も腹が立った。
ここは文字通り本物の魔法を使って制裁を加えるとしよう。
「俺ァどうせこの後捕まっちまうだろうしよ、最後くらい有名になってもいいよな? 爪痕を残しても許されるよな? てめぇを殺しても大丈夫だよなァ? 可愛い女の叫び声はさぞ気持ちが良いだろうなァ!」
「だ、誰か……! 助けて……」
手下の男が引き金に手をかけると、その音を聞いた若い女性が涙混じりに助けを求める声を出した。
この男は人殺しをして自我を保とうとしているのか?
銀行強盗に手をかけたただのチンピラかと思っていたが、実は結構なサイコパス野郎なのかもしれないな。
「助けを求めても無駄なんだよ!」
誰もが息を呑んだ。目の前で起こる理不尽な死から目を逸らした。無力な自分を恨み、やるせない気持ちを胸に宿した。
このまま事が進めば、今のこの場にいる人々は一生胸に残るトラウマを植え付けられるのだろう。
だが、安心してほしい。
そんなことは俺が許さない。
「じゃあな……死——」
「——スリープ」
手下の男が引き金を引こうとした瞬間、俺は小さな声で魔法を発動させた。
「ぁ……ぅぅ……」
手下の男は若い女性からずっと手を離してふらふらと足をよろけさせると、その場に眠りにつくように倒れ込んだ。いや、強制的に眠らされた。
周囲の人々は何も分かっていない様子だ。
突如として手下の男が倒れたように見えたのだろう。
当の本人である若い女性は目を見開いて俺のことを見ていたが、俺はそんな視線に全く見向きせず、素知らぬふりを続けた。
「……」
静寂が訪れてから数十秒後。漸くと言わんばかりにパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
こんなところにこれ以上いたら警察が来て面倒ごとに巻き込まれるので、俺は静かに立ち上がって外へ続く扉に無言で向かった。
「あ、あの! あなたは……?」
結局金を下ろせなかった俺の後ろから、若い女性の透き通るような声が聞こえてきたが、追及されるのは嫌なので俺は振り返ることなく足を進めた。
「穏便に済んだな」
俺は銀行から程近い裏路地に気配を消して入り込んだ。
とにかく、人が死なずに済んだので良しとしよう。
それよりも。俺からすれば日本でも特に不自由なく魔法が使えることがわかったので、今回の経験は素晴らしい収穫だと言える。
魔法さえあれば何でもできるし、まずはサクッと金を稼いでからその後のことを考えるか。
銀行に赴いた俺はATMの前で立ち尽くしていた。
ハローワークで知ったのだが、今は2020年の5月らしい。
このまま仕事も見つからなければ、俺は来月には順調に飢え死にしていることだろう。
「取り敢えず、食費と——」
「——両手を上げろ! 一歩も動くな! 少しでも変な動きを見せたらすぐにこいつが火を吹くからな!」
それは突然訪れた。
俺が金を下ろそうと数字を入力している時だった。
銀行の入り口が壊れそうな音ともに開かれると、そこから全身黒ずくめで覆面を被った二人組の男がズカズカと侵入してきた。
「……」
俺はゆっくりとATMから離れて壁際により、そっとしゃがみこんで両手を上げた。
何の力も持たない俺は無力なので、大人しく従うしかないのだ。
「全ての金をここに詰めろ! 急げ! 早くしろ!」
「は、はいっ!」
リーダーだと思われる一人の男が、カウンターの先にいる数人の銀行員に向かって銃で脅し始めた。
そしてカウンターに大きなバッグを置き、そこに金を入れるように首で指示を出している。
見た目と行動の通り、やはり銀行強盗だったらしい。
最悪だ。せっかく久しぶりの日本だというのに、何でこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ……。
「くそ! 急ぎやがれ! 早くしねぇとこいつの頭を吹っ飛ばすぞ!」
数分経っても中々金が用意されないことに手下の男は焦りを感じたのか、背後にいた一人の男の子の首を片手で絞めると、こめかみに銃を突きつけた。
「うわぁぁぁん! ママぁ! たすけてよぉぉ……っ! 怖いよーー!」
男の子は泣き喚いて母親に助けを求めるが、このような状況では流石の母親も容易に手を出すことはできない。悔しそうな顔をして涙を流している。
それは俺も同じで、日本では魔法が使えないので——って、いや待て! 俺は魔法を使えるじゃないか!
帰還した喜びがあまりにも大きすぎて、その事実をすっかり忘れていた。
俺は儀式をすっ飛ばして帰還したから、普通通り魔法を使えるんだ! どうしてもっと早く気がつかなかったんだ!
「ふふっ……」
俺がニヤケを押さえながらそんなことを考えていると、俺の隣にいる若い女性がひっそりとスマホを取り出して、素早く指を動かしてから耳にスマホを当てていた。
「も、もしもし……警察ですか! イースト銀行で強盗が——キャァッ!」
「——なにしてやがんだ! てめぇ殺されてぇのか!? リーダー! すぐにサツが来ます! 早いとこトンズラしましょう!」
手下の男は捕縛していた男の子を力任せに放り投げると、通報した張本人である若い女性ににじりより、眉間に銃を突きつけた。
どうやら若い女性は警察に電話をかけていたようだ。
その度胸と勇気は認めるが、その行動はあまりにも軽率でリスキーだ。
これはアニメや漫画ではなく……現実だ。
「くそっ! 仕方ねぇ! 早いとこ車に乗り込むぞ!」
リーダーの男はまるで重量感を感じさせないバッグを肩に下げると、手下の男を置いて外へ走っていった。
「へい! すぐに向かいます! はぁ……てめぇのせいで計画が台無しだ。どうしてくれんだ? あぁん!?」
しかし、手下の男はリーダーの男にはついていかず、その場に留まると、警察に通報した若い女性の胸ぐらを掴んで怒声を上げた。
頭に血が上っているのか顔は真っ赤になっており、銃を握る手には力が入っている。
「や、やめてください……!」
若い女性は手下の男から顔を背けて、怯えたような表情をしていた。
ったく、強盗なんかしておいて、通報されたら逆ギレかよ。盗人猛々しいやつらだな。
こんなチンケな二人組が警察からは逃げられるとは思わないが、流石に俺も腹が立った。
ここは文字通り本物の魔法を使って制裁を加えるとしよう。
「俺ァどうせこの後捕まっちまうだろうしよ、最後くらい有名になってもいいよな? 爪痕を残しても許されるよな? てめぇを殺しても大丈夫だよなァ? 可愛い女の叫び声はさぞ気持ちが良いだろうなァ!」
「だ、誰か……! 助けて……」
手下の男が引き金に手をかけると、その音を聞いた若い女性が涙混じりに助けを求める声を出した。
この男は人殺しをして自我を保とうとしているのか?
銀行強盗に手をかけたただのチンピラかと思っていたが、実は結構なサイコパス野郎なのかもしれないな。
「助けを求めても無駄なんだよ!」
誰もが息を呑んだ。目の前で起こる理不尽な死から目を逸らした。無力な自分を恨み、やるせない気持ちを胸に宿した。
このまま事が進めば、今のこの場にいる人々は一生胸に残るトラウマを植え付けられるのだろう。
だが、安心してほしい。
そんなことは俺が許さない。
「じゃあな……死——」
「——スリープ」
手下の男が引き金を引こうとした瞬間、俺は小さな声で魔法を発動させた。
「ぁ……ぅぅ……」
手下の男は若い女性からずっと手を離してふらふらと足をよろけさせると、その場に眠りにつくように倒れ込んだ。いや、強制的に眠らされた。
周囲の人々は何も分かっていない様子だ。
突如として手下の男が倒れたように見えたのだろう。
当の本人である若い女性は目を見開いて俺のことを見ていたが、俺はそんな視線に全く見向きせず、素知らぬふりを続けた。
「……」
静寂が訪れてから数十秒後。漸くと言わんばかりにパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
こんなところにこれ以上いたら警察が来て面倒ごとに巻き込まれるので、俺は静かに立ち上がって外へ続く扉に無言で向かった。
「あ、あの! あなたは……?」
結局金を下ろせなかった俺の後ろから、若い女性の透き通るような声が聞こえてきたが、追及されるのは嫌なので俺は振り返ることなく足を進めた。
「穏便に済んだな」
俺は銀行から程近い裏路地に気配を消して入り込んだ。
とにかく、人が死なずに済んだので良しとしよう。
それよりも。俺からすれば日本でも特に不自由なく魔法が使えることがわかったので、今回の経験は素晴らしい収穫だと言える。
魔法さえあれば何でもできるし、まずはサクッと金を稼いでからその後のことを考えるか。
10
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる