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4:年上上司の暴き方(※)
(3)※
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「あっ……っ! あんっ……っ!!」
「礼人さん、かわいい……」
もうイっちゃったんだ、と濱口が言う言葉に奥村は、かあっと頬を染めた。こんな風になってから、何度となく辱めを受けているが、今日の濱口は少し意地が悪いとも思う。もういいところなんてわかっているはずなのに、少しずつ焦らしたりして。
「お前……生意気……っ!」
「うあっ、っと……ちょ、さわられたらまずいから」
「いいだろ……お前も……」
そう、奥村が濱口のをスウェットの上からさわろうとすると、濱口は苦く笑った後に、まだイヤ、と奥村の耳元に唇を近づけた。
「だって。礼人さんの中にいれたい」
「っ……!」
びくっと体が揺れたのがわかって、濱口は少し傷ついた。緊張するのはわかるけれど、あんなの、使ってるんだから……と、あらぬことを想像して嫉妬しそうになる。
(違う……違うって! そうじゃなくて! ……そういうんじゃなくて、本当にしたいだけだって……)
嫉妬心や猜疑心が自分を後押しするようなのがイヤだった。そうじゃなくて、純粋に本当にしたいのに、と思いなおして、奥村に迫る。
「だめ? こっち……オレはちゃんとしたい」
「……っ」
「ねえ、礼人さん……」
かたまってしまった年上の恋人の反応を見て、濱口は無理かな、と思ったけれど、奥村がこくんっと一つうなずいたのは見逃さなかった。指先を彼の背骨の上からすうっと下に移動させ、そこをつかんでひらいていく。
「あっ……ぁあっ!」
「指、いれてみていい?」
「っ……!」
いちいち訊くな! という視線ににらまれて、濱口はたまんねえな……と自身の加虐心があおられるのをぞくぞくと感じる。
かわいいかわいい……と奥村の後孔をいじり、そこが少しずつ反応するのを待って、まだかたいですね、と言うと、彼がびくっとこわばったのがわかる。意地悪しちゃった、と思うが、脚を開いて震えている奥村から少し体を離して、スウェットの後ろから気づかれないように先ほどの器具を取り出し、それにローションを塗った。
ゆっくりとそれを押し宛て、奥村の後ろ側にいれると、奥村の体がはね、自分の中に入っている無機質な物を確かめようと身をよじった。
「やっ……!! な、何っ……っ!?」
「これ、気持ちいいから」
「えっ、ちょ……っ! お前、何……いれっ……!」
濱口! と奥村が濱口の体を押して抵抗するのだが、力では勝てるはずがない。濱口はいつものような優しい手つきではなくて、奥村の体をおさえこむと、抵抗する脚に体重をかけ、その器具をぐいっと奥までおしこんでいく。
「開発しないと……オレのは入んないだろうし」
「っ!?」
「それに……礼人さんがこれで後ろいじられて乱れてるところ、すげえ見たい」
いいだろ、と濱口が迫ると、奥村はぶるぶるとふるえ、渾身の力で濱口の体を押し退け、器具を抜き、濱口に投げつけた。真っ赤な顔で、泣きそうな瞳で濱口をにらみつけると、ブランケットをたぐりよせてその中に埋まってしまう。ああ、拗ねた……と思う頭は意外に冷静で、濱口は自分の中の感情が底からふつふつとわいてくるのがわかった。
(だめだ。言ったら……)
「なんだよ。怒んなよ……このくらいで」
「っ……!」
びくっと震えた髪の毛が見えた。濱口は、奥村をその上から抱きしめようとするが、全身で拒否される。
「オレとしたくないの?」
「……っ」
「オレじゃあ、だめってこと?」
濱口の声色が変わったのに奥村は驚いて、うかがうような視線を彼に送る。濱口は濱口で、何か言ってしまいそうで。
「……これ、洗面所に隠してた」
「っ!」
「誰と使ったんだよ。オレとしてねえのに……」
起きあがった奥村が、一瞬濱口をみたが、そのまま視線をそらせて、それをうろつかせている。まっすぐに見ようとしない彼の態度に、濱口は腹が立った。
「礼人さん、かわいい……」
もうイっちゃったんだ、と濱口が言う言葉に奥村は、かあっと頬を染めた。こんな風になってから、何度となく辱めを受けているが、今日の濱口は少し意地が悪いとも思う。もういいところなんてわかっているはずなのに、少しずつ焦らしたりして。
「お前……生意気……っ!」
「うあっ、っと……ちょ、さわられたらまずいから」
「いいだろ……お前も……」
そう、奥村が濱口のをスウェットの上からさわろうとすると、濱口は苦く笑った後に、まだイヤ、と奥村の耳元に唇を近づけた。
「だって。礼人さんの中にいれたい」
「っ……!」
びくっと体が揺れたのがわかって、濱口は少し傷ついた。緊張するのはわかるけれど、あんなの、使ってるんだから……と、あらぬことを想像して嫉妬しそうになる。
(違う……違うって! そうじゃなくて! ……そういうんじゃなくて、本当にしたいだけだって……)
嫉妬心や猜疑心が自分を後押しするようなのがイヤだった。そうじゃなくて、純粋に本当にしたいのに、と思いなおして、奥村に迫る。
「だめ? こっち……オレはちゃんとしたい」
「……っ」
「ねえ、礼人さん……」
かたまってしまった年上の恋人の反応を見て、濱口は無理かな、と思ったけれど、奥村がこくんっと一つうなずいたのは見逃さなかった。指先を彼の背骨の上からすうっと下に移動させ、そこをつかんでひらいていく。
「あっ……ぁあっ!」
「指、いれてみていい?」
「っ……!」
いちいち訊くな! という視線ににらまれて、濱口はたまんねえな……と自身の加虐心があおられるのをぞくぞくと感じる。
かわいいかわいい……と奥村の後孔をいじり、そこが少しずつ反応するのを待って、まだかたいですね、と言うと、彼がびくっとこわばったのがわかる。意地悪しちゃった、と思うが、脚を開いて震えている奥村から少し体を離して、スウェットの後ろから気づかれないように先ほどの器具を取り出し、それにローションを塗った。
ゆっくりとそれを押し宛て、奥村の後ろ側にいれると、奥村の体がはね、自分の中に入っている無機質な物を確かめようと身をよじった。
「やっ……!! な、何っ……っ!?」
「これ、気持ちいいから」
「えっ、ちょ……っ! お前、何……いれっ……!」
濱口! と奥村が濱口の体を押して抵抗するのだが、力では勝てるはずがない。濱口はいつものような優しい手つきではなくて、奥村の体をおさえこむと、抵抗する脚に体重をかけ、その器具をぐいっと奥までおしこんでいく。
「開発しないと……オレのは入んないだろうし」
「っ!?」
「それに……礼人さんがこれで後ろいじられて乱れてるところ、すげえ見たい」
いいだろ、と濱口が迫ると、奥村はぶるぶるとふるえ、渾身の力で濱口の体を押し退け、器具を抜き、濱口に投げつけた。真っ赤な顔で、泣きそうな瞳で濱口をにらみつけると、ブランケットをたぐりよせてその中に埋まってしまう。ああ、拗ねた……と思う頭は意外に冷静で、濱口は自分の中の感情が底からふつふつとわいてくるのがわかった。
(だめだ。言ったら……)
「なんだよ。怒んなよ……このくらいで」
「っ……!」
びくっと震えた髪の毛が見えた。濱口は、奥村をその上から抱きしめようとするが、全身で拒否される。
「オレとしたくないの?」
「……っ」
「オレじゃあ、だめってこと?」
濱口の声色が変わったのに奥村は驚いて、うかがうような視線を彼に送る。濱口は濱口で、何か言ってしまいそうで。
「……これ、洗面所に隠してた」
「っ!」
「誰と使ったんだよ。オレとしてねえのに……」
起きあがった奥村が、一瞬濱口をみたが、そのまま視線をそらせて、それをうろつかせている。まっすぐに見ようとしない彼の態度に、濱口は腹が立った。
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