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建国~対列強~編
203 差し迫る刻
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「サアラぁ、お腹おっきくなったねぇ」
ティナが私の、お腹に耳をくっつけてクスクスと笑う。私は顔が引き攣っているけれど。
ヤバい…これはヤバい。
内政干渉やらいろいろやっていたら、時間が経つのはあっという間で。全然数えてなかったけど…臨月だよな?いつ出てきても不思議じゃないよな?!
どうしよう…。
私は『男』を突き通すために、幻惑魔法で傍目にはスッキリ体型のサイラス・ウィリスなのだ。誰一人として、私の真実の姿を知らない。
だからって、「実は今こんな状態で…」とも言えない!
ペレアスのクーデターを成してまだいくらも経っていない。ここで、動揺を与える出来事を作ってはいけないのだ。
考えに考え。
「魔界に行くか」
腹の子には、魔王様が加護をくれた。なら、魔王様の傍で過ごすのが、恐らく最も安全だろう。万が一私に何かあっても、護ってくれる人(?)がいた方が安心だ。
「キノコ、私が動けない間、手紙とか報告書のやり取りを手伝ってもらえる?」
脚にくっついてきた平たい傘を撫でると、「いいぜ~♪」という答が返ってくる。頼りにしているよ。
覚悟を決めて、魔界に通じるダンジョンを訪れた私。しかし、ここで大きな誤算が。
「クッ…ふぅっ!!」
魔界への入口たるダンジョンは、お祭りの木の洞から入れる……のだが。
「は…腹がっ!」
パンパンに膨らんだ腹が引っかかって、入れないのだ。内側からゴブリンが引っ張ってくれるけど、アカン。これ以上やったら木が割れちゃうよ!
「ハァッ…ハァッ…」
努力むなしく、木の根元に座りこんだ私。うお~~…どこ行くよ?!
◆◆◆
「で?ここに来たと」
呆れた眼差しで、地に伸びた私を見下ろすのは、レダ。そう!ここは湖の底の白亜の宮殿……レダとティナのお家ですとも!
「少しの間だから…ここに居させてクダサイ…」
だって!利権云々絡まない知り合いって、レダしかいなかったんだもん!
ふあ~~…冷たい石の床がひんやり気持ちいいわ。
「阿呆か…」
「わかってるよぉ」
「あの男にも言っていないのか。まったく…」
「だって…」
未だに父さんはアルとの将来に首を縦に振ってはくれないし。アルに頼れば、きっとメドラウドで産むことになる。でもそれはマズい。この子は、きっと真人間の姿はしていないだろうし、ね…。
「心の狭い人間よの」
ブ~メラ~ン…グサッ!
私が意気地なしなんだよ…。はぁ…。
「サアラ…?」
「ごめん。寝させて」
つーか、もう無理。動けない。腹が張る。
ぞんざいにお願いすると、私は夢の世界へ旅立っていった。
◆◆◆
サイラスが湖に消えてから、数日が経った。消えたと言っても、報告書の類いは彼の使い魔たちが運んでくれるので、政に問題は出ていないが…
「?最近、よく傍にいるな。どうした?」
俺――アルフレッドは、ここ数日物言いたげな顔でついてくる幼女に話しかけた。彼女――魔の森の化身は、滅多なことではアルフレッドのことを見向きもしない。それがつきまとってくるとは…
「……。」
無言で幼女が指さしたのは、魔の森の方角。
「?ああ、サアラは魔の森にいるのか?」
それとも魔界だろうか。
まあ、彼女が姿を消すとしたら、だいたいどちらかにいるのだ。その点は心配していない。
と。
「?!」
ゴオッ!と、冷ややかな魔力が身体を打ちつけ、アルフレッドは目を白黒させた。何か知らないが、幼女はご機嫌斜めなようだ。
「おいおい、本当にどうしたんだよ」
宥めるように笑みを浮かべ、幼女と目線を合わせると、もう一度森の方角を指さす幼女。行け、ということか。
「すまないな。頼まれた会合を済ませ…うおっ?!」
後で、と言ったら凍てつくような殺気が飛んできた。なんか久しぶりだな…。
「わかったわかった。行くよ」
根負けしたアルフレッドは、愛剣を携えて森へと踏み出した。
そして。
幼女に先導されるがままに辿り着いたのは、睡蓮咲く湖。今では、湖岸から少し離れたところに、オンディーヌを祀る小さな神殿があるそこに、アルフレッドは立っていた。すると…
湖面を彩る睡蓮が、幾本もの白い女の手に変わって……
「……は?」
ちょいちょい、と手招きしたのだ。しかも…なんか、その手招きの仕方が「おい、ちょっと顔貸せや」的なモノ。怖いんだが。
と。
「早く、逝け」
ドン、と子供の足に背中を蹴飛ばされ、アルフレッドは顔から湖に突っ込んだ。
◆◆◆
打ちつけた後頭部をさすりながら、無人の宮殿を歩く。どうやら魔の森の化身は、気が立っているらしい。「行け」じゃなくて「逝け」とか言いやがった。
ともかく、サアラに会えばすべてがわかるだろう。宮殿内に漂う、人間とは少し異質な彼女の気配を追って…
「サアラ?!おい!どうしたんだよ!」
恋人の変わり果てた姿に、アルフレッドは頓狂な叫び声をあげた。
大きく膨れた腹、真っ青な顔には玉のような汗が浮いている。声を失っていると、
「早く連れていけ」
いつの間にか隣に立った、レダとかいう女に言われた。
「時間がないぞ」
ハッとする。手を伸ばしかけ、思い直して引っ込める。
「おい。何をオロオロしている」
「い…いや、その…抱き上げて、問題ないのか??」
かなり切迫した状態だ。動かしてよいのかもわからない。
「腰抜けが」
ため息とともに、視界が切り替わる――
「ッ?!」
睡蓮咲く……いや、白い手に尻を叩かれて、アルフレッドは我にかえった。目の前には、呻く恋人がいる。
「サアラ?!おい!しっかりしろ!」
しかし、彼女は苦悶の声を漏らすばかり。白い手が「何やってんだ」とばかりに、バシバシとアルフレッドの尻を叩いた。痛い…。
だが、妊婦なんかアルフレッドの専門外だ。高スペック攻略対象がウソのように、オロオロする。
どうすれば…どうすれば…
バシバシバシバシ
なんか、一部グーパンで尻を殴ってきている。殺意を感じるぞ。…じゃなくて!
時間が無いと言っていた。だが、アルフレッドにはどうしていいか検討もつかない。薬師に診せなければ…
「ッ!そうだ!《転移》!!」
アルフレッドが消えた後。湖から舌打ちが聞こえた。
転移したのは、女王の館だ。それもアイザックの部屋。お茶を飲もうと立ち上がったアイザックの目の前で、突如光の中から現れた二人――
ドッシーン!
アイザックのぎっくり腰、再び。
いや、だってさ。サイラスの姿があまりにも衝撃的で。「あうあう…」と言葉にならない声で口をパクパクさせるアイザックと、パニクるアルフレッドと…。
「うるっさいわねぇ!静かにしな…サイラス?!ええっ?!」
怒鳴りこんできた妻は、しかし肝が据わっていた。
「貴方…は役立たずね。アルフレッド、サイラスをあの人のベッドに寝かせて頂戴。それからメリッサ呼んで。お湯も用意して!」
テキパキと指示を出して、亭主と娘の彼氏を部屋から蹴り出した。
……。
……。
で。
部屋から閉め出された残念な男二人は、雁首揃えてドアの前で項垂れていた。
「…気づかなかった」
腰が抜けたままのアイザックが零した。何より、彼は『父親』の矜持を持っていたのだ。なのに、娘の一大事にまるで気づけなかった。ショックだった。
それはまた、隣に立ち竦む『虫』も同じなのだろう。余裕ぶった普段がウソのようにオロオロと扉を見つめていた。
嗚呼…今にしてみれば様子がおかしかったな。
どちらともなく、そう思った。
やたら後継問題を気にしていた。そして、姿を消す直前あたりは、なぜか傍に寄ってこなかった。奇妙に回り道をしているような動き――今にしてみれば、大きな腹を覚られぬように動いていたのだとわかる。
「信用されていなかったんだな…」
『虫』の口からこぼれ落ちた呟きは、アイザックにもまた当てはまる。けれど、自業自得だ。彼女の話を拒み続け、距離を開けていたのは自分自身なのだから。
「「父親失格だな…」」
奇遇なことに、ぼやきが被った。
と。
扉がほんの少し開いて、メリッサが顔を出した。無言で手招きされる。
「?!」
忍者のように扉に擦り寄った男共にメリッサは苦笑し、部屋の中を指さした。
ティナが私の、お腹に耳をくっつけてクスクスと笑う。私は顔が引き攣っているけれど。
ヤバい…これはヤバい。
内政干渉やらいろいろやっていたら、時間が経つのはあっという間で。全然数えてなかったけど…臨月だよな?いつ出てきても不思議じゃないよな?!
どうしよう…。
私は『男』を突き通すために、幻惑魔法で傍目にはスッキリ体型のサイラス・ウィリスなのだ。誰一人として、私の真実の姿を知らない。
だからって、「実は今こんな状態で…」とも言えない!
ペレアスのクーデターを成してまだいくらも経っていない。ここで、動揺を与える出来事を作ってはいけないのだ。
考えに考え。
「魔界に行くか」
腹の子には、魔王様が加護をくれた。なら、魔王様の傍で過ごすのが、恐らく最も安全だろう。万が一私に何かあっても、護ってくれる人(?)がいた方が安心だ。
「キノコ、私が動けない間、手紙とか報告書のやり取りを手伝ってもらえる?」
脚にくっついてきた平たい傘を撫でると、「いいぜ~♪」という答が返ってくる。頼りにしているよ。
覚悟を決めて、魔界に通じるダンジョンを訪れた私。しかし、ここで大きな誤算が。
「クッ…ふぅっ!!」
魔界への入口たるダンジョンは、お祭りの木の洞から入れる……のだが。
「は…腹がっ!」
パンパンに膨らんだ腹が引っかかって、入れないのだ。内側からゴブリンが引っ張ってくれるけど、アカン。これ以上やったら木が割れちゃうよ!
「ハァッ…ハァッ…」
努力むなしく、木の根元に座りこんだ私。うお~~…どこ行くよ?!
◆◆◆
「で?ここに来たと」
呆れた眼差しで、地に伸びた私を見下ろすのは、レダ。そう!ここは湖の底の白亜の宮殿……レダとティナのお家ですとも!
「少しの間だから…ここに居させてクダサイ…」
だって!利権云々絡まない知り合いって、レダしかいなかったんだもん!
ふあ~~…冷たい石の床がひんやり気持ちいいわ。
「阿呆か…」
「わかってるよぉ」
「あの男にも言っていないのか。まったく…」
「だって…」
未だに父さんはアルとの将来に首を縦に振ってはくれないし。アルに頼れば、きっとメドラウドで産むことになる。でもそれはマズい。この子は、きっと真人間の姿はしていないだろうし、ね…。
「心の狭い人間よの」
ブ~メラ~ン…グサッ!
私が意気地なしなんだよ…。はぁ…。
「サアラ…?」
「ごめん。寝させて」
つーか、もう無理。動けない。腹が張る。
ぞんざいにお願いすると、私は夢の世界へ旅立っていった。
◆◆◆
サイラスが湖に消えてから、数日が経った。消えたと言っても、報告書の類いは彼の使い魔たちが運んでくれるので、政に問題は出ていないが…
「?最近、よく傍にいるな。どうした?」
俺――アルフレッドは、ここ数日物言いたげな顔でついてくる幼女に話しかけた。彼女――魔の森の化身は、滅多なことではアルフレッドのことを見向きもしない。それがつきまとってくるとは…
「……。」
無言で幼女が指さしたのは、魔の森の方角。
「?ああ、サアラは魔の森にいるのか?」
それとも魔界だろうか。
まあ、彼女が姿を消すとしたら、だいたいどちらかにいるのだ。その点は心配していない。
と。
「?!」
ゴオッ!と、冷ややかな魔力が身体を打ちつけ、アルフレッドは目を白黒させた。何か知らないが、幼女はご機嫌斜めなようだ。
「おいおい、本当にどうしたんだよ」
宥めるように笑みを浮かべ、幼女と目線を合わせると、もう一度森の方角を指さす幼女。行け、ということか。
「すまないな。頼まれた会合を済ませ…うおっ?!」
後で、と言ったら凍てつくような殺気が飛んできた。なんか久しぶりだな…。
「わかったわかった。行くよ」
根負けしたアルフレッドは、愛剣を携えて森へと踏み出した。
そして。
幼女に先導されるがままに辿り着いたのは、睡蓮咲く湖。今では、湖岸から少し離れたところに、オンディーヌを祀る小さな神殿があるそこに、アルフレッドは立っていた。すると…
湖面を彩る睡蓮が、幾本もの白い女の手に変わって……
「……は?」
ちょいちょい、と手招きしたのだ。しかも…なんか、その手招きの仕方が「おい、ちょっと顔貸せや」的なモノ。怖いんだが。
と。
「早く、逝け」
ドン、と子供の足に背中を蹴飛ばされ、アルフレッドは顔から湖に突っ込んだ。
◆◆◆
打ちつけた後頭部をさすりながら、無人の宮殿を歩く。どうやら魔の森の化身は、気が立っているらしい。「行け」じゃなくて「逝け」とか言いやがった。
ともかく、サアラに会えばすべてがわかるだろう。宮殿内に漂う、人間とは少し異質な彼女の気配を追って…
「サアラ?!おい!どうしたんだよ!」
恋人の変わり果てた姿に、アルフレッドは頓狂な叫び声をあげた。
大きく膨れた腹、真っ青な顔には玉のような汗が浮いている。声を失っていると、
「早く連れていけ」
いつの間にか隣に立った、レダとかいう女に言われた。
「時間がないぞ」
ハッとする。手を伸ばしかけ、思い直して引っ込める。
「おい。何をオロオロしている」
「い…いや、その…抱き上げて、問題ないのか??」
かなり切迫した状態だ。動かしてよいのかもわからない。
「腰抜けが」
ため息とともに、視界が切り替わる――
「ッ?!」
睡蓮咲く……いや、白い手に尻を叩かれて、アルフレッドは我にかえった。目の前には、呻く恋人がいる。
「サアラ?!おい!しっかりしろ!」
しかし、彼女は苦悶の声を漏らすばかり。白い手が「何やってんだ」とばかりに、バシバシとアルフレッドの尻を叩いた。痛い…。
だが、妊婦なんかアルフレッドの専門外だ。高スペック攻略対象がウソのように、オロオロする。
どうすれば…どうすれば…
バシバシバシバシ
なんか、一部グーパンで尻を殴ってきている。殺意を感じるぞ。…じゃなくて!
時間が無いと言っていた。だが、アルフレッドにはどうしていいか検討もつかない。薬師に診せなければ…
「ッ!そうだ!《転移》!!」
アルフレッドが消えた後。湖から舌打ちが聞こえた。
転移したのは、女王の館だ。それもアイザックの部屋。お茶を飲もうと立ち上がったアイザックの目の前で、突如光の中から現れた二人――
ドッシーン!
アイザックのぎっくり腰、再び。
いや、だってさ。サイラスの姿があまりにも衝撃的で。「あうあう…」と言葉にならない声で口をパクパクさせるアイザックと、パニクるアルフレッドと…。
「うるっさいわねぇ!静かにしな…サイラス?!ええっ?!」
怒鳴りこんできた妻は、しかし肝が据わっていた。
「貴方…は役立たずね。アルフレッド、サイラスをあの人のベッドに寝かせて頂戴。それからメリッサ呼んで。お湯も用意して!」
テキパキと指示を出して、亭主と娘の彼氏を部屋から蹴り出した。
……。
……。
で。
部屋から閉め出された残念な男二人は、雁首揃えてドアの前で項垂れていた。
「…気づかなかった」
腰が抜けたままのアイザックが零した。何より、彼は『父親』の矜持を持っていたのだ。なのに、娘の一大事にまるで気づけなかった。ショックだった。
それはまた、隣に立ち竦む『虫』も同じなのだろう。余裕ぶった普段がウソのようにオロオロと扉を見つめていた。
嗚呼…今にしてみれば様子がおかしかったな。
どちらともなく、そう思った。
やたら後継問題を気にしていた。そして、姿を消す直前あたりは、なぜか傍に寄ってこなかった。奇妙に回り道をしているような動き――今にしてみれば、大きな腹を覚られぬように動いていたのだとわかる。
「信用されていなかったんだな…」
『虫』の口からこぼれ落ちた呟きは、アイザックにもまた当てはまる。けれど、自業自得だ。彼女の話を拒み続け、距離を開けていたのは自分自身なのだから。
「「父親失格だな…」」
奇遇なことに、ぼやきが被った。
と。
扉がほんの少し開いて、メリッサが顔を出した。無言で手招きされる。
「?!」
忍者のように扉に擦り寄った男共にメリッサは苦笑し、部屋の中を指さした。
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