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動乱編
116 彼らは今
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モルゲンの戦が終結する少し前。ペレアス王国南部でも、大きな戦が終わりを告げていた。街道を引き揚げてゆく隊列――各地より集められた鎮圧部隊は、ようやく故郷へ帰ることを許された。しかし、その列にかの国の王太子の姿はなかった。
「ライオネル様!おめでとうございます!」
相変わらず格好だけは一人前に飾り立てられた王太子は恋人の言葉に微笑み、己の前に跪く数人の人物を見下ろした。彼らは元・反乱軍の首領で、今はライオネル側にひれ伏していた。無論、自らの意志ではなく、ライオネルの恋人――ノエルの傀儡術によってだが。
「ライオネル様、どうかこの地の安寧を御守り下さい。貴方様こそ民の上に立つに相応しい」
「どうか我らが王に」
口々に己に賛辞を送る元・敵の首領たち。その目はやはり…どこか虚ろだ。ライオネルはほんの少しだけ、憐れむような眼差しを彼らに向けた。
「ライオネル様、彼らの願いを叶えて差し上げては?」
…美形の執事から言われると、途端にライオネルがビクリと反応する。
「ライオネル様、私もそれが最善かと思います!復興の先頭にライオネル様がいらっしゃれば、民の希望になりますわ!」
それを無理矢理笑顔で押し切らせようとするノエル……滑稽だ。冷静な者から見れば、この中の誰が傀儡で誰が主導権を握っているのか一目でわかる。
どうにもぎこちない台詞で、茶番劇は幕を閉じた。
◆◆◆
その頃。ペレアス王国の王宮にも、南部鎮圧の報が早馬でもたらされていた。
「そう…。あの子が反乱を鎮圧したのね」
最上級の絹を張った豪奢なソファに、その華奢な肢体を艶めかしく横たえて、彼女――王妃は相槌を打った。
「それで?例のあの女と一緒にいるのね?」
王妃の問いに、報告を持ってきた男は是と答えた。
「なら、いいわ。監視を続けなさい」
王妃にとって、息子がノエルといるのなら、この件についてそれ以外のことは些事だ。しかし、部下の男の報告はまだ終わってはいなかった。
「恐れながら申し上げます。あの娘は、殿下にこのまま南部を我が物にせよと唆しております。このまま何もなさらないのは…」
南部には国の財源を支える鉱山がある。それを奪われかねない、ということか。
(あのヒロインはやっぱり雌ギツネで強欲なのね…)
王妃は微かに表情を歪めた。さすがの彼女も、王太子によって国内に独立国家を作られるのは看過できない。シナリオが狂ってしまう。しばし思案して。
「フッ。ならこうしましょう。取られる前に、私から下賜するわ。王国の土地の自治を任されたに過ぎない。王太子に領主の肩書きが加わっただけですもの」
パサリと繊細なレースの扇を開いて、王妃は機嫌よく笑った。
「何かテキトーにあの子の自尊心を満足させる形だけの称号を用意なさい」
攻略対象の中身は、ただのボンクラ王子だ。御すに容易い。
彼女の望む物語の役者は三人と一匹――ヒロインと攻略対象、悪役令嬢とラスボスだ。前者三人はどうにでもなる。いざとなったら王命でイベント地点へ誘導すれば済むのだ。厄介なのは、悪役令嬢だが…
「申し上げます!イヴァンジェリン殿下が!」
悪い予感は当たるもので。悪役令嬢が王宮から姿を消したとの報に、王妃は扇を床に叩きつけた。
◆◆◆
ライオネルは、執事服を纏ったロザリーを護衛に、彼が制圧した城下を見て回ることにした。
……やることがなく、手持ち無沙汰だったのだ。
飾り立てた白馬に跨がり、カポカポとメインストリートを見て回るが。
(やはり田舎は田舎でしかないか)
王都と比較すること自体、おかしな話なのだが、ライオネルの持つ『常識』は王都のそれでしかないので、彼の落胆は仕方ないといえば仕方ないのかもしれない。
「人が少なすぎる。店も襤褸屋ではないか。領主は何をしていたんだ、まったく」
王都には煌びやかな店、特に王侯貴族を相手にしたそれは立派な店が軒を連ねているというのに、この鄙びて萎びたような通りはどうだろう。ライオネルは内心で憤慨した。
(俺が領主ならこうはせぬぞ…)
それこそ、王都と同等かそれ以上に素晴らしい街にするだろう。ライオネルに、経済如何についての考えは欠片も浮かばない。
王都は貴族という、カネを多く落とす者がいるから、高級な店が生きていけるのだ。為政者なら、そのようなモノがない時点で、この地域の現状を多少なりとも察せねばならないのだが…。
「この地域は貧しいんだよ、ボンクラ」
ドスのきいた声にライオネルは思わず振り返った。
「きゅ…急になんだ?ろろ…ロザリー?」
「あ゛?」
なんだか執事の様子がおかしい。いや、恐ろしいのは変わらないが。しかし…
「?」
おろおろするライオネルをよそに、かの執事は明後日の方角を向いている。
「すすす…すまなかった…?」
なんだかよくわからないが、『彼女』を怒らせるのはよくないだろう。そういう勘は働くのだ。
「おや?どうされたのですか?」
「え…」
また、変わった…。振り向いた『彼女』は、ライオネルの見慣れた読めない笑みを浮かべている。
(なんなんだ…?)
「さて…。どちらに参りましょう」
何事もなかったように尋ねられ、ライオネルは咄嗟に、
「た…民の話でも、そ、その、聞いてみる?」
妙な疑問形で答えたのだった。
◆◆◆
フェリックス様をはじめとした人質を連れ、モルゲンへ戻る途中。街道の半ばで野営をする一行を、私はアルと飛竜に乗り、空から見下ろしていた。
星すら見えない、新月の夜。野営地は、篝火で明々としているが、上空は真っ暗闇だ。
「サアラ…」
私の後ろに跨がっていたアルが、背中からそっと私を包みこむ。
「フィルから聞いた。おまえの左腕のこと」
温かくて骨張った手が、手袋で隠した私の左手に指を絡めた。
「…うん」
そうだね…話す約束をしたんだった。
トクトクと速まる胸を押さえて、私は順を追ってアルに隠していた左手のことを話し始めた。
◆◆◆
サアラは、淡々と順を追って左手の変化について語った。発端は、魔法学園の森でのこと。イヴァンジェリンからの情報も。
ニマム村が吞まれたことを話す時の彼女の声は、途切れ途切れになって震え、それをきっかけに湖の『王』となることを決めたことも。
「アル…お願いがあるんだ」
全てを話した彼女の手が、キュッと俺の手を握り返して。空色の瞳がまっすぐ俺の目を見つめた。
「もし、私が…理性も何もないバケモノに成り下がった時には、私を殺して欲しい」
決意を固めた声だった。
「たくさんの人が犠牲になったよ…。モルゲンもベイリンも。私も…この手で何人も殺した…。もう、戦争はしたくない。誰も殺したくないよ」
泣きそうな声で「だから、」と彼女は一度俯けた顔を上げて、俺に微笑んだ。
「私が間違って馬鹿な判断を下そうとしたら止めて。この左腕のバケモノに吞まれて、私が私でなくなってしまったら、どうか躊躇わずに私を討って…。アルなら、私よりよほど強いもの」
『お願い』――殺してくれと言いながら、彼女は甘えるように俺の胸に額をくっつける。
「不安なんだ…」
ポツリと零れたのが、彼女の偽らざる本音だろう。
「独立なんて…きっと厳しい未来が待ってる。私はお嬢様を…故郷を護らなきゃいけない…いや、護りたいんだ」
この言葉こそ己の意志だと言わんばかりに、彼女は切々と訴えた。
「アル…私は『男』にならなきゃいけない。勝手なこと言ってるのはわかってるよ。でも…お願い。私の傍にいて…」
潤んだ空色の瞳で、哀願するように見上げてくる彼女は普段が嘘のように頼りなげだ。
「決まっているだろう。そんなこと」
いつかしたように彼女の目元に口づけて、俺は今一度変わらぬ意志を告げた。
「どちらであろうと、俺は『サアラ』を手放す気はない。それに、」
人間のものではなくなってしまった左腕を、そっと撫でた。彼女を討つつもりなど毛頭ない。必ず、元に戻すと、助けると誓う。
「一人にはさせない。必ず助ける」
決意を胸に、俺は彼女に囁いた。
◆◆◆
全部とはいかないまでも、アル、君に話せてよかったよ。話したら、少しだけ楽になって、前を向かなきゃとも思えたんだ。
さっきまで泣き言いってた奴が、急にヘラヘラしだしたら不気味だろうけど。
「さあ!これから忙しくなるぞぉー!」
清々しい顔で言えば、彼は案の定目をぱちくりさせた。そんな彼に、私はニカッと笑ってみせた。
「頼りにしてるぜ、アル!」
甘えるのはおしまいだ。何の因果か一国の王配になってしまったけれど、父さんに金持ちの老後をプレゼントする目標は変わらない。もう後手には回らないよ。この立場を最大限利用して足掻いてやる。必ず、作るんだ。ペンが剣よりも強い世界を!
「ライオネル様!おめでとうございます!」
相変わらず格好だけは一人前に飾り立てられた王太子は恋人の言葉に微笑み、己の前に跪く数人の人物を見下ろした。彼らは元・反乱軍の首領で、今はライオネル側にひれ伏していた。無論、自らの意志ではなく、ライオネルの恋人――ノエルの傀儡術によってだが。
「ライオネル様、どうかこの地の安寧を御守り下さい。貴方様こそ民の上に立つに相応しい」
「どうか我らが王に」
口々に己に賛辞を送る元・敵の首領たち。その目はやはり…どこか虚ろだ。ライオネルはほんの少しだけ、憐れむような眼差しを彼らに向けた。
「ライオネル様、彼らの願いを叶えて差し上げては?」
…美形の執事から言われると、途端にライオネルがビクリと反応する。
「ライオネル様、私もそれが最善かと思います!復興の先頭にライオネル様がいらっしゃれば、民の希望になりますわ!」
それを無理矢理笑顔で押し切らせようとするノエル……滑稽だ。冷静な者から見れば、この中の誰が傀儡で誰が主導権を握っているのか一目でわかる。
どうにもぎこちない台詞で、茶番劇は幕を閉じた。
◆◆◆
その頃。ペレアス王国の王宮にも、南部鎮圧の報が早馬でもたらされていた。
「そう…。あの子が反乱を鎮圧したのね」
最上級の絹を張った豪奢なソファに、その華奢な肢体を艶めかしく横たえて、彼女――王妃は相槌を打った。
「それで?例のあの女と一緒にいるのね?」
王妃の問いに、報告を持ってきた男は是と答えた。
「なら、いいわ。監視を続けなさい」
王妃にとって、息子がノエルといるのなら、この件についてそれ以外のことは些事だ。しかし、部下の男の報告はまだ終わってはいなかった。
「恐れながら申し上げます。あの娘は、殿下にこのまま南部を我が物にせよと唆しております。このまま何もなさらないのは…」
南部には国の財源を支える鉱山がある。それを奪われかねない、ということか。
(あのヒロインはやっぱり雌ギツネで強欲なのね…)
王妃は微かに表情を歪めた。さすがの彼女も、王太子によって国内に独立国家を作られるのは看過できない。シナリオが狂ってしまう。しばし思案して。
「フッ。ならこうしましょう。取られる前に、私から下賜するわ。王国の土地の自治を任されたに過ぎない。王太子に領主の肩書きが加わっただけですもの」
パサリと繊細なレースの扇を開いて、王妃は機嫌よく笑った。
「何かテキトーにあの子の自尊心を満足させる形だけの称号を用意なさい」
攻略対象の中身は、ただのボンクラ王子だ。御すに容易い。
彼女の望む物語の役者は三人と一匹――ヒロインと攻略対象、悪役令嬢とラスボスだ。前者三人はどうにでもなる。いざとなったら王命でイベント地点へ誘導すれば済むのだ。厄介なのは、悪役令嬢だが…
「申し上げます!イヴァンジェリン殿下が!」
悪い予感は当たるもので。悪役令嬢が王宮から姿を消したとの報に、王妃は扇を床に叩きつけた。
◆◆◆
ライオネルは、執事服を纏ったロザリーを護衛に、彼が制圧した城下を見て回ることにした。
……やることがなく、手持ち無沙汰だったのだ。
飾り立てた白馬に跨がり、カポカポとメインストリートを見て回るが。
(やはり田舎は田舎でしかないか)
王都と比較すること自体、おかしな話なのだが、ライオネルの持つ『常識』は王都のそれでしかないので、彼の落胆は仕方ないといえば仕方ないのかもしれない。
「人が少なすぎる。店も襤褸屋ではないか。領主は何をしていたんだ、まったく」
王都には煌びやかな店、特に王侯貴族を相手にしたそれは立派な店が軒を連ねているというのに、この鄙びて萎びたような通りはどうだろう。ライオネルは内心で憤慨した。
(俺が領主ならこうはせぬぞ…)
それこそ、王都と同等かそれ以上に素晴らしい街にするだろう。ライオネルに、経済如何についての考えは欠片も浮かばない。
王都は貴族という、カネを多く落とす者がいるから、高級な店が生きていけるのだ。為政者なら、そのようなモノがない時点で、この地域の現状を多少なりとも察せねばならないのだが…。
「この地域は貧しいんだよ、ボンクラ」
ドスのきいた声にライオネルは思わず振り返った。
「きゅ…急になんだ?ろろ…ロザリー?」
「あ゛?」
なんだか執事の様子がおかしい。いや、恐ろしいのは変わらないが。しかし…
「?」
おろおろするライオネルをよそに、かの執事は明後日の方角を向いている。
「すすす…すまなかった…?」
なんだかよくわからないが、『彼女』を怒らせるのはよくないだろう。そういう勘は働くのだ。
「おや?どうされたのですか?」
「え…」
また、変わった…。振り向いた『彼女』は、ライオネルの見慣れた読めない笑みを浮かべている。
(なんなんだ…?)
「さて…。どちらに参りましょう」
何事もなかったように尋ねられ、ライオネルは咄嗟に、
「た…民の話でも、そ、その、聞いてみる?」
妙な疑問形で答えたのだった。
◆◆◆
フェリックス様をはじめとした人質を連れ、モルゲンへ戻る途中。街道の半ばで野営をする一行を、私はアルと飛竜に乗り、空から見下ろしていた。
星すら見えない、新月の夜。野営地は、篝火で明々としているが、上空は真っ暗闇だ。
「サアラ…」
私の後ろに跨がっていたアルが、背中からそっと私を包みこむ。
「フィルから聞いた。おまえの左腕のこと」
温かくて骨張った手が、手袋で隠した私の左手に指を絡めた。
「…うん」
そうだね…話す約束をしたんだった。
トクトクと速まる胸を押さえて、私は順を追ってアルに隠していた左手のことを話し始めた。
◆◆◆
サアラは、淡々と順を追って左手の変化について語った。発端は、魔法学園の森でのこと。イヴァンジェリンからの情報も。
ニマム村が吞まれたことを話す時の彼女の声は、途切れ途切れになって震え、それをきっかけに湖の『王』となることを決めたことも。
「アル…お願いがあるんだ」
全てを話した彼女の手が、キュッと俺の手を握り返して。空色の瞳がまっすぐ俺の目を見つめた。
「もし、私が…理性も何もないバケモノに成り下がった時には、私を殺して欲しい」
決意を固めた声だった。
「たくさんの人が犠牲になったよ…。モルゲンもベイリンも。私も…この手で何人も殺した…。もう、戦争はしたくない。誰も殺したくないよ」
泣きそうな声で「だから、」と彼女は一度俯けた顔を上げて、俺に微笑んだ。
「私が間違って馬鹿な判断を下そうとしたら止めて。この左腕のバケモノに吞まれて、私が私でなくなってしまったら、どうか躊躇わずに私を討って…。アルなら、私よりよほど強いもの」
『お願い』――殺してくれと言いながら、彼女は甘えるように俺の胸に額をくっつける。
「不安なんだ…」
ポツリと零れたのが、彼女の偽らざる本音だろう。
「独立なんて…きっと厳しい未来が待ってる。私はお嬢様を…故郷を護らなきゃいけない…いや、護りたいんだ」
この言葉こそ己の意志だと言わんばかりに、彼女は切々と訴えた。
「アル…私は『男』にならなきゃいけない。勝手なこと言ってるのはわかってるよ。でも…お願い。私の傍にいて…」
潤んだ空色の瞳で、哀願するように見上げてくる彼女は普段が嘘のように頼りなげだ。
「決まっているだろう。そんなこと」
いつかしたように彼女の目元に口づけて、俺は今一度変わらぬ意志を告げた。
「どちらであろうと、俺は『サアラ』を手放す気はない。それに、」
人間のものではなくなってしまった左腕を、そっと撫でた。彼女を討つつもりなど毛頭ない。必ず、元に戻すと、助けると誓う。
「一人にはさせない。必ず助ける」
決意を胸に、俺は彼女に囁いた。
◆◆◆
全部とはいかないまでも、アル、君に話せてよかったよ。話したら、少しだけ楽になって、前を向かなきゃとも思えたんだ。
さっきまで泣き言いってた奴が、急にヘラヘラしだしたら不気味だろうけど。
「さあ!これから忙しくなるぞぉー!」
清々しい顔で言えば、彼は案の定目をぱちくりさせた。そんな彼に、私はニカッと笑ってみせた。
「頼りにしてるぜ、アル!」
甘えるのはおしまいだ。何の因果か一国の王配になってしまったけれど、父さんに金持ちの老後をプレゼントする目標は変わらない。もう後手には回らないよ。この立場を最大限利用して足掻いてやる。必ず、作るんだ。ペンが剣よりも強い世界を!
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