上 下
21 / 205
少年期編

20 王国兵が来た!【後編】

しおりを挟む
「ちょいと邪魔するぜ!」
光を背に入り口に現れたのは、熊親父もといリチャードパパだった。熊親父は私の姿をみとめると「よぅ!」と手を上げてニタリと笑った。そして、机に広げられた地図を見て「なんだこりゃ?」と首を傾げた。ちなみに熊親父も他の村の大人同様、文字はわからない。村の外に出ない限り、文字は生活に必要ないもんね。
「地図ですよ。アイザック殿に見てもらいたいのですが…」
ヴィクターが困ったように、先ほどの話を熊親父にもした。話を聞いた熊親父は難しそうな顔で考えこむと、ふと地図に目を落とした。
「すまんな、俺は文字がわからんから読めないんだが。ベイリンというのはどこにある?」
「「ベイリン?!」」
私とヴィクターは二人同時に叫んだ。
なんで熊親父の口からベイリンが出てくるんだ?!私たちの反応に怪訝な顔をした熊親父だが、ややあって、
「ああ、いや。さっき俺はニマムから戻ったんだが、ヘクターの爺さんから言伝を頼まれたんだ。ベイリンが不穏な動きをしとる。物売りと街道の通行を当面控えろ、とな。」
私たちは顔を見合わせた。
「このことはアイザック殿には?」
「いや、これから行くところだ。」
「すぐに行きましょう!村の大人を集めてもらえませんか?」
何かを察した熊親父が急いで村へ向かい、ヴィクターと私もその後に続いた。

◆◆◆

広場の真ん中に机を持ち出し、それを村の大人たちが取り囲んでいる。机の前にはヴィクターがいて地図の説明をし、熊親父がベイリンの不穏な動きについての情報を皆に伝えた。
なんでもベイリンは、「モルゲンはそろばんの発明で大儲けをしている。周りの村も相当金を貯め込んでいる。」という噂を広めているのだという。よって領主のダライアスが、ニマムを通じてウィリス村に物を売るのを控え、街道を通るのも当面控えろと通達が来たのだ。これはそろばんの他に、ヴィクターが植物紙を売っていることもバレてるっぽい。輪の中心にいるアイザックは、困った顔で話を聞いている。
「植物紙とそろばんについては、販売をいったんやめましょう。それから、村の在庫も埋めます。」
ヴィクターが言った。
「ヴィクター殿がそう言うのならば」
と、アイザック。他の村人たちも重々しく肯いたところで…
「おい待った!どうして村の在庫まで埋める必要があるんだい?」
熊親父が手をあげた。
「先ほども話しましたが、王国が戦を始める気配があります。恐らくベイリンは王国から戦に協力せよと、金か物資を求められたのでしょう。それを自領ではなく、モルゲンに負わせようと企んだのではないかと。だとすれば、そう遠くないうちにここに王国兵がやってくる可能性があります。」
ヴィクター先生、相変わらず小難しい言葉を使われる。
「ざっくり言うと、この国の王様は今、お金が欲しくてたまらないの。ベイリンは「モルゲンはお金をたくさん持ってますよ~」って噂を流して、お金が欲しい王国兵をモルゲンに行かせようとしてるんだ。自分の領地に王国兵が来て欲しくないから。だから、王国兵が村のお金を狙ってここに来るかもしれない。お金になりそうな在庫は、盗られないように埋めて隠した方がいい。そういうことだよね?ヴィクター先生?」
私が説明を翻訳すると、ヴィクターは肯いた。
「なるほどな。わかった、在庫も金目の物も埋めよう。俺たちゃ田舎の貧乏人だ。何も持っちゃいねぇ。」
熊親父は納得したようだ。誰も好き好んで自分たちの財産差し出そうなんて思わないもんね。
「具体的にあとどれくらいで王国兵とやらは来るんだ?」
また別の大人が手をあげた。ヴィクターが地図を指す。
「少なくともベイリンの近くにはいるでしょう。すると、早ければ明日来てもおかしくありません。」
だよね。スマホとか文明の利器もないこの世界では、通信手段は手紙か直接赴くかの二択。ベイリンは隣領だし、ダライアスからの通達だって時間差がある。
「そうと決まりゃあ、すぐ作業に入るぞ。穴掘りだ。」
熊親父の掛け声に大人たちが続く。
「アイザック殿、」
ヴィクターはアイザックを呼びとめていた。念のため私も傍に行く。
「森を抜けるご許可をいただけませんか。アルスィルに助力を請えば…!」
「森は兵士を嫌う。通す手引きをすれば、村に何が起こるかわからない。」
苦い顔でアイザックは言った。アルスィルって、森の向こうにあるっていう隣国のアルスィル帝国?ヴィクターは、隣国に助けてもらおうとしているのだろうか。
「しかし…万が一ここに王国兵が来てしまえば、森が荒らされるのは見えています!」
言い縋るヴィクターだったが、「まずはできることをしよう」というアイザックの言葉に肩を落としていた。

◆◆◆

数日経った。王国兵はまだ姿を現していない。しかし、彼らの代わりに来た者があった。モルゲン領の紋を入れた甲冑を纏い、軍馬に跨がった兵である。即座に村人たちが広場に集められた。
「モルゲン領主ダライアス様の名代として命じる!これより、村から外へ出ることを禁ずる!」
ざわめく村人たちを睥睨し、兵はさらに村人たちに街道に駐屯する兵士に食糧を提供するよう命じた。
「いったいどういうことだい?!」
「ここから出るなって…」
なんとなく私にはダライアスの考えていることが読めているんだけど、大半の村人は情報が少なすぎて混乱している。
「兵隊さ~ん!」
ざわめきを割って、私はピカピカの甲冑姿に声をはりあげた。


ヴィクターの家に、先ほどの兵士のおっちゃんを招き入れ、薬草茶でおもてなしする。ホスト役は私、ヴィクター、アイザックに熊親父。え?むさ苦しい?しょうがないじゃん!
「王国兵が来たのですか?」
ヴィクターの問いかけに兵のおっちゃんは重々しく頷いた。
「ベイリンの浅知恵のおかげでな、我が領に兵と戦費を要求しに来たのだ。」
曰く、ダライアスは街にいる兵士の大半をニマムとウィリスに繋がる街道に派遣したのだという。名目は魔物討伐。ああ、やっぱり。兵士をこっちに避難させたんだ、ダライアスは。たぶんだけど、アイツも物資を埋めたね。
「ウィリスの森で魔物による甚大な被害が発生。戦況は悪い。そういうわけで、賑やかに行き来してもらっては困るのだ。」
と、兵のおっちゃんは申し訳なさそうに言った。魔物が暴れていると聞けば、王国兵はその先に進むのを躊躇う。だから、ボロが出ないようにしたいと。前から思っていたけど、王国の心象悪いね。不毛な戦争を起こしては、お金を要求してくるなら当然っちゃ当然だけど。
ダライアスの兵士は、村が見えないギリギリの地点に野営しているという。つまり、ダライアスを押し切って王国兵が来ても、そこで食い止める気だ。私はアイザックたちを振り返った。熊親父が大きく頷く。
「わしらの代わりに矢面に立ってくれるんだ。食糧はなんとかしよう。村人にはアイザックから話してくれ。」
「わかった。」
こうして、ウィリス村はダライアスの兵を受け入れることになった。

◆◆◆

季節は真夏。太陽がギラギラと街道を照りつけている。ダライアスの兵士は、大半がウィリス村の中に野営地を移していた。魔物討伐が難航していると装うのもあるけど、村の方が涼しいからだろう。あの不気味な湖があるせいか、ウィリス村は夏でもひんやりした風が吹く。まるで、標高の高い避暑地にいる気分だよ。アイザックの要望で、村では兵士たちは鎧を脱いで過ごしている。そうしていると見た目は普通の村人と大差ない。村人と兵士もだいぶ打ち解け、穏やかに日々が過ぎていた。まだ、王国兵が村までやってくる気配はない。


「差し入れ持ってってきな、サイラス」
そんなこんなで、夕方、村のおばちゃんたちからの差し入れを持たされて、私は街道にいる兵士のところへ向かった。
「魔物討伐だと?たかだか男爵の手下どもが。子爵たるゲイソン様に逆らってタダで済むと思うのか?」
見慣れない人間の姿に、咄嗟に鍋を持ったまま近くの繁みに身を潜めた。聞き耳をたてると…
「貴様らはモルゲン領主の家来である前に王国の家来だろうが。」
「たかだか田舎の村なんぞより王命が重要であろう。」
モルゲン兵とは違う形の鎧を着た二人組が、居丈高に街道に立つ兵士に迫っている。
あれ…もしかしてアイツらって王国兵なの?
モルゲン兵と王国兵?は押し問答を続けている。しばらくして日暮が迫り、空がオレンジ色から紫紺にその色を変える頃、
「チッ。日が落ちるか。今日は帰るぞ。」
「明日は村を見るからな。」
王国兵は舌打ちして背を向け………たと見せかけて、不意をついてモルゲン兵を持っていた杖みたいなもので殴り倒した。
「!!」
そして倒れた兵士を満足げに見下ろして、ゲラゲラ笑いながら街道を戻っていった。…心象悪いと思っていたけど、なんて奴らだ!二人組の姿が遠ざかるのを見計らって、私はモルゲン兵にかけ寄った。
「おじさん!大丈夫?!」
夕闇の中よく見えないけど、頭から血が滴っている。かけ寄ってきたのが私だとわかると、モルゲン兵は大丈夫だという風に片手を挙げてみせた。
「はは。このくらいでくたばるほど、おじさんはヤワじゃないよ。」
そうは言っても何もしないわけにはいかない。応急処置にと、傷口を押さえて魔法で冷やすと、モルゲン兵は気持ちよさそうに目を細めた。

◆◆◆

王国兵が来た。
なんとかしなければならない。ウィリス村の大人たちの話に耳をそばだてると、あの二人組が持っていた杖みたいな物は魔道具なのだそうだ。厄介な代物で、カメラみたいに魔道具が視た映像を離れたところにいる人間が見ることができるらしい。派遣された王国兵はたった二人でも、背後には王国の目がある。反発すれば王国が動くと脅しているのだ。
「アイツらを殴れば、王国に反逆の意志ありと見なされ、最悪モルゲン領ごと潰されるでしょう。」
ヴィクターが難しい顔で言った。
「明日、村に来ると?」
熊親父が憮然とした顔で腕を組む。絶対ろくなことしないよ、あの二人組。
「森に逃げるにしても、グラートンがいるしな…」
「なんとか諦めさせられればいいんだが…」
アイザックのそのセリフで私はふと閃いた。
……そうだよ!諦めさせればいいんだ。兵士も物資提供もめっちゃ無理な画を作ればいいんじゃない?
私は思いついたことを実行に移すため、熊親父の服を引っ張った。

◆◆◆

そして翌日。
昼を回る頃、またアイツら――二人組の王国兵がやってきた。彼らは昨日モルゲン兵を叩きのめした場所を見た途端、ギョッとした。
「兵隊さ~ん」
「うえ~ん」
昨日までモルゲン兵が立っていたところにいたのは、みんな年端もいかない子供ばかり。それが揃って縋りついてきたのだから。その中に私も紛れ込んで嘘泣きをしているんだけどね。
「魔物が…魔物が…」
「みんな死んじゃったのぉ…」
ピーピー泣きだした子供たちの背後――村の方向からタイミングを見計らったかのようにモクモクと怪しげな黒煙がたちのぼる。そして謀ったかのように、薄ら寒くなる空気。さらに遠くから獣の遠吠えが聞こえ、さすがの王国兵も異様さに息を呑んだ。そして、何の予告もなく大きな火球ファイアーボールが飛んできて、王国兵の足元に着弾。
「うわぁっ!」
「ひっ!?」
杖を取り落とし、尻餅をつく二人組。子供たちは、火球が落ちた途端、火がついたようにわあわあ泣きだした。
「魔物っ!魔物が来るぅ!!」
火竜フレイムドラゴンが来るよぅ!!」
パニックでこんなことを叫ばれたら…ビビるよね?ちなみに、ウィリスの森に火竜フレイムドラゴンなんか生息していません。
ちなみに獣の遠吠えは、村人――狩人たちの鳴き真似。薄ら寒い演出は、街道から少し離れた繁みに隠れた村人たちの魔法。黒煙を焚いているのはモルゲン兵。飛んできた火球ファイアーボールは死角からヴィクターが放ったもの。そうさ!ドッキリだよ~ん!
「何?!火竜フレイムドラゴンだと?!」
だけど、そんなことなど知りもしない王国兵は、昨日の威勢が嘘のように慌てふためき、先を争うように逃げていった。
「………。」
「………。」
「やったぁー!!」
二人組が見えなくなるなり、泣き真似をやめて快哉を叫ぶ子供たち。私も笑顔だ。この作戦を話したら、大人たちからも次々にアイディアが出たのだ。特にモルゲン兵はノリノリだったね。小屋を一つ派手に吹っ飛ばそうとか、ヴィクターが止めなきゃ危うく乗っかるところだった。ちなみにヴィクターは、子供たちを出すことについて、「そんな危険なことを」と渋い顔をしていたけど。結果オーライだ。王国兵め、ざまあみろ!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ

柚木 潤
ファンタジー
 実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。  そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。  舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。  そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。  500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。  それは舞と関係のある人物であった。  その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。  しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。  そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。  ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。  そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。  そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。  その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。  戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。  舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。  何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。  舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。  そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。   *第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編  第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。  第5章 闇の遺跡編に続きます。

元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます

みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。 女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。 勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。

田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。

けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。 日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。 あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの? ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。 感想などお待ちしております。

めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜

ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました 誠に申し訳ございません。 —————————————————   前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。 名前は山梨 花。 他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。 動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、 転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、 休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。 それは物心ついた時から生涯を終えるまで。 このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。 ————————————————— 最後まで読んでくださりありがとうございました!!  

【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。

ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」 実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて…… 「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」 信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。 微ざまぁあり。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

【完結】ガラクタゴミしか召喚出来ないへっぽこ聖女、ゴミを糧にする大精霊達とのんびりスローライフを送る〜追放した王族なんて知らんぷりです!〜

櫛田こころ
ファンタジー
お前なんか、ガラクタ当然だ。 はじめの頃は……依頼者の望み通りのものを召喚出来た、召喚魔法を得意とする聖女・ミラジェーンは……ついに王族から追放を命じられた。 役立たずの聖女の代わりなど、いくらでもいると。 ミラジェーンの召喚魔法では、いつからか依頼の品どころか本当にガラクタもだが『ゴミ』しか召喚出来なくなってしまった。 なので、大人しく城から立ち去る時に……一匹の精霊と出会った。餌を与えようにも、相変わらずゴミしか召喚出来ずに泣いてしまうと……その精霊は、なんとゴミを『食べて』しまった。 美味しい美味しいと絶賛してくれた精霊は……ただの精霊ではなく、精霊王に次ぐ強力な大精霊だとわかり。ミラジェーンを精霊の里に来て欲しいと頼んできたのだ。 追放された聖女の召喚魔法は、実は精霊達には美味しい美味しいご飯だとわかり、のんびり楽しく過ごしていくスローライフストーリーを目指します!!

処理中です...