不思議な巡り合わせ

kitty369

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そして次の世代へ

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実は表沙汰にはなっては居なかったが、ハルとイザヤの間には
女児と男児の双子の子供が居たそうな。

太陽と月の波動と龍神の波動を持ち合わせた恐らく
人間としては史上最強の存在ではなかろうか。
男児はハルヒト、女児はイトと呼ばれハルの許へと引き取られた。
あの時、何が起こったのか誰もが覚えては居ない。
ハルが人々の記憶を一部分だけ消し、
イザヤが事故死してしまった事だけを残した。
其処で巫女としてこの村の繁栄を祈り続けてきた功績を讃えられ
先日の社が建立となったわけで。
もちろん、儂は愛しの妻が亡くなった哀しみをそっと
胸の片隅に置くことも出来ずに居たが
育児に追われ暇を持て余す事もなく年月が過ぎた。
龍神であるハルを狙ってあの悲劇が起きたのにどうなったのか

それはこうである。
龍神である神力を使い姿形を人間と同じようにしたからだ。
これが龍族のルーツと後になるのである。

社が建立されあの世の噂も聞く事が出来た。
妻イザヤが神上がりを果たし死して尚、人助けに活躍をしているようだ。

イザヤノヒメという神名を頂きこの神宮に
夫である儂もハルノミコト、息子はハルヒトノミコト
娘はイトノヒメと名付けられ神格を賜った。

代々遡ればイザヤノヒメは天皇の家系でもあったので
神格を賜った事は不思議では無いのだった。

あの出来事が起こった日、
ハルが出した涙が地に落ち
金剛石のように宝石化されイザヤ神宮に奉納される事となった。
天下泰平に大いに貢献しているそうだ。
「君が何度産まれ変わろうとしても僕は君を
必ず探し出す。」そう誓った。
ハルはと言えば
人間の身体を手に入れたことで、不老不死の力も半減。
残りの人生
妻を娶る事を薦められたが生涯独身を貫いたのだった。



イザヤノヒメ
イザヤ神宮の主祭神となった
元は人間の天皇家子孫の巫女。
彼女の母君は太陽の姫巫女であり、
彼女の父君が月の皇子であったことから
陽月の姫巫女などと生前呼ばれていた。
生前と言うのは人間の欲による事が原因での事故死。
村に繁栄と平和の祈りを捧げてきた功績が認められ死後神上がりを果たしたのだが、
巫女家系であった事から実は生前から
神上がりを果たしていたようだ。
神としての御神徳は
「良縁」「天下泰平」「病気平癒」
「美容」「繁栄」

ハルノミコト
元は白金の龍神でイザヤノヒメがハルという名前を命名。
瀕死のピンチをイザヤノヒメに救われて以来、彼女を妻にし、二児の父。
彼女が亡くなった事からなかなかのイクメンである。
年齢は555歳の龍神。
いま現在は人の形を取り人間社会に溶け込む神としての新しい命を授かる。
御神徳は「繁栄」「良縁」「厄除け開運」
「金運」「勝運」

夫婦神であることから良縁が主な御神徳とされるが二柱ともオールマイティ。
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