83 / 94
4章、無法侵入する帝国編
78、路地裏で交渉って本当にあるんだね
しおりを挟む
結局、俺以外のメンバーは全員が二日酔いになった。特にランは未だ起きないという状態に陥っている。やはり身体が小さい分、酒が回るのは早かったか・・・。
というわけで今日は俺と賢者の書で適当に外をぶらつくということになった。
『【鑑定】・・・あれはどうやらククリカの実のようですね』
「へぇー、・・・うまいの?」
『ええ、渋みこそありますがそれを生かした甘みが絶品ですね』
「ふーん、じゃあ俺も買っていくかな?」
こうゆうのは普通リシャーナがしてくれるのだが、今日は二日酔いで死にそうなので俺が食事を作ることになったのだ。・・・一応午後からは元気で始めるかな?
「おおお!!【剣姫】じゃねぇか!!これ買うのかい!?」
「ああ、よろしく頼む」
「だったら負けとくぜ!!どうだい?銅貨3枚だ!!」
ふむ、【読心】でも嘘をついてる気配はないな。
「それじゃあ、甘えるようで済まないがそうさせてもらおう」
「毎度ありぃ!!そりゃあこの村の英雄だからな!!逆に損させたらこっちが赤っ恥ってもんよ!!」
ポケットから出すフリをしてアイテムボックスから銅貨を取り出し、彼の手の平に置く。
「あんがとうな!【剣姫】様!!また来ておくれよ!!」
・・・あの二つ名が広まるのは不本意だがな。
さてとこの後どうするか?適当にぶらつく感じか?
「ーーー!!ーー!!?」
「ーー。ーーーー。」
不意に耳が密かな声を拾う。・・・片方がキレているのか?
その音源を【探知】で探し出す。別に盗み聞きしたいわけじゃない。片方の慌てようがおかしいからだ。
異常があれば先に壊す。それが家のモットーである。
この言葉に違和感を感じないあたり、やはり俺は普通とはかけ離れているのだろうか?
そしてやはり【探知】様は万能。賢者の書、恐るべし。すぐに見つけ出せたのだ。
そして、相手がいたのは50メートル先ぐらいの家と家の間の狭い道。そこだった。
屋根へと俺は着地し、俺は耳を傾けた。
ついでに盗み聞きをするためイヤーカフスをアイテムボックスから取り出し装着。姿をエルフにする。
エルフになった俺の姿は髪が翡翠色となり目は蒼く、なによりもエルフの特徴である尖った耳へと変化する。
これ、変身能力こそあるが見た目の性別変換はできないようで・・・残念だ。とっても。
「なんでエルフの奴隷がこんだけ高いんだ!!?こんなのぼったくりだろうが!!!??」
「いえいえ、そんなことはございません。エルフ一人当たり金貨5枚、これをびた一文負けるわけにはいきませぬ」
・・・エルフの奴隷か。アイツら以外にも奴隷になったのはいたのか。
奴隷の相場は確か銀貨5枚の五万円。一方エルフは500万円。結構高い。だが俺の財布的には余裕である。
2人の外見も覚えておくとしよう。
片方の声を荒げている方はサングラスをかけたおハゲ様。なんだか火星でゴキブリと戦った偉大なロシア人を思い出させる雰囲気を持つ。
一方、奴隷売人であろう男は黒くつばの大きいハットをめいいっぱい被り、顎から垂れる白髭が目立つ。
オーブを羽織っているため詳しく体格がわからないが・・・只者ではない雰囲気が伺える。
すると白髭の男が不意にこちらを見た。おそらく察知したのであろう。
下手に邪魔すれば排除するぞ、そんな殺気が俺に襲いかかる。
なるほど、コイツは久しぶりに強者に出会えたかな?
賢者の書も【鑑定】を終えたようなので一旦離脱することにしよう。コイツの動きは【探知】で常に追うようにも設定しておく。
すると背後から微細な神法が放たれた。
俺は慌てて身体を横に回転させそのついでに蹴りを入れる。
驚いたのは俺の攻撃が見えていた気配もないのに紙一重で身を屈めたこと。
そして相手の両の腕が俺が蹴りを放った脚に絡みついて来ようとする。
慌てて俺はあげられている脚で空中を踏むように蹴ることで後ろへと飛ぶ。そしてまた別の屋根へと着地する。
相手の黒いフードが僅かにはだける。
そこから漏れた髪の毛は黒く逆立っており短髪。目は黄金色をしており、確かな戦意を疑える。
フードによって分かりづらいが、全身の筋肉は凝縮されらと同時に洗練されている。観せ筋は一切ない。
コォーンと甲高い木製音が鳴る。
精錬な音とは真逆に男は俺との距離を凄まじい速度で埋めに来た。
というわけで今日は俺と賢者の書で適当に外をぶらつくということになった。
『【鑑定】・・・あれはどうやらククリカの実のようですね』
「へぇー、・・・うまいの?」
『ええ、渋みこそありますがそれを生かした甘みが絶品ですね』
「ふーん、じゃあ俺も買っていくかな?」
こうゆうのは普通リシャーナがしてくれるのだが、今日は二日酔いで死にそうなので俺が食事を作ることになったのだ。・・・一応午後からは元気で始めるかな?
「おおお!!【剣姫】じゃねぇか!!これ買うのかい!?」
「ああ、よろしく頼む」
「だったら負けとくぜ!!どうだい?銅貨3枚だ!!」
ふむ、【読心】でも嘘をついてる気配はないな。
「それじゃあ、甘えるようで済まないがそうさせてもらおう」
「毎度ありぃ!!そりゃあこの村の英雄だからな!!逆に損させたらこっちが赤っ恥ってもんよ!!」
ポケットから出すフリをしてアイテムボックスから銅貨を取り出し、彼の手の平に置く。
「あんがとうな!【剣姫】様!!また来ておくれよ!!」
・・・あの二つ名が広まるのは不本意だがな。
さてとこの後どうするか?適当にぶらつく感じか?
「ーーー!!ーー!!?」
「ーー。ーーーー。」
不意に耳が密かな声を拾う。・・・片方がキレているのか?
その音源を【探知】で探し出す。別に盗み聞きしたいわけじゃない。片方の慌てようがおかしいからだ。
異常があれば先に壊す。それが家のモットーである。
この言葉に違和感を感じないあたり、やはり俺は普通とはかけ離れているのだろうか?
そしてやはり【探知】様は万能。賢者の書、恐るべし。すぐに見つけ出せたのだ。
そして、相手がいたのは50メートル先ぐらいの家と家の間の狭い道。そこだった。
屋根へと俺は着地し、俺は耳を傾けた。
ついでに盗み聞きをするためイヤーカフスをアイテムボックスから取り出し装着。姿をエルフにする。
エルフになった俺の姿は髪が翡翠色となり目は蒼く、なによりもエルフの特徴である尖った耳へと変化する。
これ、変身能力こそあるが見た目の性別変換はできないようで・・・残念だ。とっても。
「なんでエルフの奴隷がこんだけ高いんだ!!?こんなのぼったくりだろうが!!!??」
「いえいえ、そんなことはございません。エルフ一人当たり金貨5枚、これをびた一文負けるわけにはいきませぬ」
・・・エルフの奴隷か。アイツら以外にも奴隷になったのはいたのか。
奴隷の相場は確か銀貨5枚の五万円。一方エルフは500万円。結構高い。だが俺の財布的には余裕である。
2人の外見も覚えておくとしよう。
片方の声を荒げている方はサングラスをかけたおハゲ様。なんだか火星でゴキブリと戦った偉大なロシア人を思い出させる雰囲気を持つ。
一方、奴隷売人であろう男は黒くつばの大きいハットをめいいっぱい被り、顎から垂れる白髭が目立つ。
オーブを羽織っているため詳しく体格がわからないが・・・只者ではない雰囲気が伺える。
すると白髭の男が不意にこちらを見た。おそらく察知したのであろう。
下手に邪魔すれば排除するぞ、そんな殺気が俺に襲いかかる。
なるほど、コイツは久しぶりに強者に出会えたかな?
賢者の書も【鑑定】を終えたようなので一旦離脱することにしよう。コイツの動きは【探知】で常に追うようにも設定しておく。
すると背後から微細な神法が放たれた。
俺は慌てて身体を横に回転させそのついでに蹴りを入れる。
驚いたのは俺の攻撃が見えていた気配もないのに紙一重で身を屈めたこと。
そして相手の両の腕が俺が蹴りを放った脚に絡みついて来ようとする。
慌てて俺はあげられている脚で空中を踏むように蹴ることで後ろへと飛ぶ。そしてまた別の屋根へと着地する。
相手の黒いフードが僅かにはだける。
そこから漏れた髪の毛は黒く逆立っており短髪。目は黄金色をしており、確かな戦意を疑える。
フードによって分かりづらいが、全身の筋肉は凝縮されらと同時に洗練されている。観せ筋は一切ない。
コォーンと甲高い木製音が鳴る。
精錬な音とは真逆に男は俺との距離を凄まじい速度で埋めに来た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
177
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる