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3章、初めての街的な所編
55、冒険者ギルドに再び!!
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「・・・で本当に去勢したの?」
「・・・いい加減にしろ」
キリアのウザい尋問をスルーしながら向かっていたのはもう何話ぶりのギルドであった。
今日、ついに換金が終わるそうなので捉えた魔獣の換金のついでに来たというわけだ。
・・・にしても、ゴリラっていくらになんのかなぁー?さらに言えば合計額っていくらに?
できれば次の街まで楽にいける額はほしいかな?
「ユーマの換金かぁー、ムスクから出鱈目って聞いてるけどどれだけになるのかな?」
もちろん換金の場にはキリアも付き合ってもらう。もう俺が化け物ってバレてるし今更だしね。
「だいたい銀貨50枚くらいあればいいほうか?」
「それだけあれば旅はできるけど・・・胃がまた痛くなる予感がするんだよ」
お前はもうすこし胃を鍛えたらどうだ?というかこの世界って胃薬無いの?だとしたらだいぶ不便だよなぁー。
「って、あれ?向こうが少し騒がしいような・・・」
「あっちて・・・ギルドの方向であってるよな?」
『合ってますね』
見ると俺たちが進む先に人だかりができていた。あの先にはギルドしか無いのだが・・・。
「僕、もう帰るよ!じゃあね、ユーマ!」
「なんで!?」
キリアがなんでかそそくさと寝所に帰ろうとする。もう一度言う、なんで!?
俺がキリアの腕を掴み、引っ張る。それだけでキリアは逃げ出せない!
「イタタタタタッ!!だって、嫌な予感しかしないじゃん!今からユーマ向かう方向で!ユーマの換金を行うタイミングで!人だかりができる!常識を!遥かに超えるユーマが!向かう!方向で!」
「・・・よし、キリア。後でお前とO・HA・NA・SIする必要が出て来たぞ」
コイツ、俺のことをそんな風に思ってたのか。
常識人な俺のことをこんな風に言うなど万死に値する。
『そういうところだと思われますが・・・』
黙れ、賢者の書。お前は今お呼びでない。
「ほら。さっさと行くぞ、キリア。引きずられたく無けりゃついてこい」
「横暴だー、横暴だー」
批判が聞こえるが聞こえはしない。
俺は人垣を掻き分け進んで行く。途中、尻を触られることもあったがそこは穏便にデコピン一発で済ましてやった。俺エライ。
『・・・鬼畜』
「・・・人としてオカシイ」
・・・俺エライ。
そうして、やっと到着。ついた頃にはエロ犠牲者は十数名が俺のデコピンの犠牲になっていた。キリアが哀れむように後ろを見ていたが気にしないことにする。
「・・・また、なにかやらかしたのかい?君は?」
ムスクが「たぶん、やらかしたな」と言う顔をしながら尋ねてくる。・・・してませんが?
「いや、なにも」
「・・・よく平然と嘘をつけるね、ユーマ」
『本当にソレです』
ホントニナニモヤッテイマセンガ?
「まあ、君に関してはもう“そういう生物”として考えているからそこまでストレスはたまらないんだがね。ホントなんだよ。ここ最近書類すごかったけどストレス溜まってないんだよ」
「・・・すまん」
ムスクがプルプルしながら瞳から涙をこぼす。流石に哀れんでしまう。
「『わーるいんだ、悪いんだー。ユーマ君が、悪いんだー』」
「黙れ」
多少【威圧】を行いながら、1人と一冊に警告をかける。その瞬間、ピタリと止まった。
「お久しぶりです。ユーマさん。お元気ですか?」
Ms.読心様ことシシラさん登場。ユーマは内心怯えた。
「怖く・・・ないですよ」
あんたが怯えてどうする。多少、顔が青くなってんじゃねーか。
・・・俺、なんかしました?
「さて、・・・そろそろ本題に入ろうか?」
「あんた、毎度本題を遅らせないと気が済まないのか?」
以前もそうじゃなかった?記憶が合ってればの話だけど。
「換金の件だが・・・正直予想以上だった」
・・・とは?
「今回、ユーマさんが狩った魔獣は全てCランク以上でした」
ウンウン、知ってるよ。それすら以外だったけど。
「その中でも特に高ランクだったのがバーバリアン、Bランクの魔獣でした」
・・・本気でアレがBっていうのが有り得ないんだがな。正直、オーガと同じでいいと思う。
「また、ランク自体は低くても捕獲が困難なものもいました。それより、ユーマさんが捕獲した魔獣たちは高額で取引できます」
おお~。これは目標額期待してもよろしいでしょうか?
「ただし、魔石や肉などは無いためそこは引かせていただきます」
たしかにそれはもっともだな。
肉は魔獣のでも普通に食えるし、むしろうまい。だから重宝されているわけだ。・・・俺が食べました。はい。
また、魔石もこの世界では神具に使う電池みたいなものでこれもまた重宝されている。・・・俺がまた食べました。はい。
これを考えると難しいかな・・・残念。
「という点を含めまして、換金額は金貨520ですね」
・・・ん?
幻聴ですか?目標額の1040倍、日本では52億円いっちゃってんだけど?
どういうこと?
キリアは「やらかしたよこの人ー」みたいな感じで俺を見ていて、モブどもは俺を見て目をギラギラさせたり、キラキラしてたり、妙に熱のこもった目で見てくるものもいた。
・・・主に男や「お姉様ぁ~」と呟く明らか年下の女性が熱のこもった目で見てくることに関してはスルーだ。
スルーするのだ、俺!右ストレートは封印しろ!
俺は右手を左手で押さえ込みながら呻く。
「なんといっても、全てが全てCランク以上ですからね。皮や骨だけとは言え300近くいればそれだけいきますよ」
「・・・これ、魔石や肉つきだったらどんだけになってた?」
その言葉を聞いてシシラさんはおもむろに電卓を取り出し、弾くように計算を始めた。ちなみにこの電卓も神具である。
そして数十秒後に、
「金貨8000はいきますかね?」
「「「『『・・・・・・』』」」」
全員絶句
・・・俺、これからは少しは残すようにしようかな?
そんなことを思っていると俺たちの中心に一枚の紙が落ちてきた。
ナニコレ?
俺は視界の端で白い男が逃げなことをお金ショックで意識曖昧に確認しながらその紙を拾い上げていた。
そらに書いてある文字を見ると
『女は預かった、アルコール教の神殿まで黒髪ロングとキリアとやらはこい』
と書いてあった。
・・・は?
「・・・いい加減にしろ」
キリアのウザい尋問をスルーしながら向かっていたのはもう何話ぶりのギルドであった。
今日、ついに換金が終わるそうなので捉えた魔獣の換金のついでに来たというわけだ。
・・・にしても、ゴリラっていくらになんのかなぁー?さらに言えば合計額っていくらに?
できれば次の街まで楽にいける額はほしいかな?
「ユーマの換金かぁー、ムスクから出鱈目って聞いてるけどどれだけになるのかな?」
もちろん換金の場にはキリアも付き合ってもらう。もう俺が化け物ってバレてるし今更だしね。
「だいたい銀貨50枚くらいあればいいほうか?」
「それだけあれば旅はできるけど・・・胃がまた痛くなる予感がするんだよ」
お前はもうすこし胃を鍛えたらどうだ?というかこの世界って胃薬無いの?だとしたらだいぶ不便だよなぁー。
「って、あれ?向こうが少し騒がしいような・・・」
「あっちて・・・ギルドの方向であってるよな?」
『合ってますね』
見ると俺たちが進む先に人だかりができていた。あの先にはギルドしか無いのだが・・・。
「僕、もう帰るよ!じゃあね、ユーマ!」
「なんで!?」
キリアがなんでかそそくさと寝所に帰ろうとする。もう一度言う、なんで!?
俺がキリアの腕を掴み、引っ張る。それだけでキリアは逃げ出せない!
「イタタタタタッ!!だって、嫌な予感しかしないじゃん!今からユーマ向かう方向で!ユーマの換金を行うタイミングで!人だかりができる!常識を!遥かに超えるユーマが!向かう!方向で!」
「・・・よし、キリア。後でお前とO・HA・NA・SIする必要が出て来たぞ」
コイツ、俺のことをそんな風に思ってたのか。
常識人な俺のことをこんな風に言うなど万死に値する。
『そういうところだと思われますが・・・』
黙れ、賢者の書。お前は今お呼びでない。
「ほら。さっさと行くぞ、キリア。引きずられたく無けりゃついてこい」
「横暴だー、横暴だー」
批判が聞こえるが聞こえはしない。
俺は人垣を掻き分け進んで行く。途中、尻を触られることもあったがそこは穏便にデコピン一発で済ましてやった。俺エライ。
『・・・鬼畜』
「・・・人としてオカシイ」
・・・俺エライ。
そうして、やっと到着。ついた頃にはエロ犠牲者は十数名が俺のデコピンの犠牲になっていた。キリアが哀れむように後ろを見ていたが気にしないことにする。
「・・・また、なにかやらかしたのかい?君は?」
ムスクが「たぶん、やらかしたな」と言う顔をしながら尋ねてくる。・・・してませんが?
「いや、なにも」
「・・・よく平然と嘘をつけるね、ユーマ」
『本当にソレです』
ホントニナニモヤッテイマセンガ?
「まあ、君に関してはもう“そういう生物”として考えているからそこまでストレスはたまらないんだがね。ホントなんだよ。ここ最近書類すごかったけどストレス溜まってないんだよ」
「・・・すまん」
ムスクがプルプルしながら瞳から涙をこぼす。流石に哀れんでしまう。
「『わーるいんだ、悪いんだー。ユーマ君が、悪いんだー』」
「黙れ」
多少【威圧】を行いながら、1人と一冊に警告をかける。その瞬間、ピタリと止まった。
「お久しぶりです。ユーマさん。お元気ですか?」
Ms.読心様ことシシラさん登場。ユーマは内心怯えた。
「怖く・・・ないですよ」
あんたが怯えてどうする。多少、顔が青くなってんじゃねーか。
・・・俺、なんかしました?
「さて、・・・そろそろ本題に入ろうか?」
「あんた、毎度本題を遅らせないと気が済まないのか?」
以前もそうじゃなかった?記憶が合ってればの話だけど。
「換金の件だが・・・正直予想以上だった」
・・・とは?
「今回、ユーマさんが狩った魔獣は全てCランク以上でした」
ウンウン、知ってるよ。それすら以外だったけど。
「その中でも特に高ランクだったのがバーバリアン、Bランクの魔獣でした」
・・・本気でアレがBっていうのが有り得ないんだがな。正直、オーガと同じでいいと思う。
「また、ランク自体は低くても捕獲が困難なものもいました。それより、ユーマさんが捕獲した魔獣たちは高額で取引できます」
おお~。これは目標額期待してもよろしいでしょうか?
「ただし、魔石や肉などは無いためそこは引かせていただきます」
たしかにそれはもっともだな。
肉は魔獣のでも普通に食えるし、むしろうまい。だから重宝されているわけだ。・・・俺が食べました。はい。
また、魔石もこの世界では神具に使う電池みたいなものでこれもまた重宝されている。・・・俺がまた食べました。はい。
これを考えると難しいかな・・・残念。
「という点を含めまして、換金額は金貨520ですね」
・・・ん?
幻聴ですか?目標額の1040倍、日本では52億円いっちゃってんだけど?
どういうこと?
キリアは「やらかしたよこの人ー」みたいな感じで俺を見ていて、モブどもは俺を見て目をギラギラさせたり、キラキラしてたり、妙に熱のこもった目で見てくるものもいた。
・・・主に男や「お姉様ぁ~」と呟く明らか年下の女性が熱のこもった目で見てくることに関してはスルーだ。
スルーするのだ、俺!右ストレートは封印しろ!
俺は右手を左手で押さえ込みながら呻く。
「なんといっても、全てが全てCランク以上ですからね。皮や骨だけとは言え300近くいればそれだけいきますよ」
「・・・これ、魔石や肉つきだったらどんだけになってた?」
その言葉を聞いてシシラさんはおもむろに電卓を取り出し、弾くように計算を始めた。ちなみにこの電卓も神具である。
そして数十秒後に、
「金貨8000はいきますかね?」
「「「『『・・・・・・』』」」」
全員絶句
・・・俺、これからは少しは残すようにしようかな?
そんなことを思っていると俺たちの中心に一枚の紙が落ちてきた。
ナニコレ?
俺は視界の端で白い男が逃げなことをお金ショックで意識曖昧に確認しながらその紙を拾い上げていた。
そらに書いてある文字を見ると
『女は預かった、アルコール教の神殿まで黒髪ロングとキリアとやらはこい』
と書いてあった。
・・・は?
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