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3章、初めての街的な所編
53、よく見て見ましょうよ
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「おはよう、ユーマ」
「おお、おはよー。キリア」
チュンチュンッとどこかからか小鳥のさえずりが聞こえた。
勇馬は眠そうにしながら新たな友人との挨拶を交わした。
結局昨日の段階ではあまり恋バナを聞き出せておらず少し不満な勇馬ではあった。しかし、今日もまたキリアと魔獣を狩りに行く際に聞き出すので別に問題ではない。
「2人とも遅すぎ~。もうご飯冷めちゃったんだけど。ねー、ランちゃん」
そういえば言ってなかったが魔獣狩りに行く時ランはここでお留守番、兼ボディーガードを行なっている。
この街にいる冒険者程度ならば罠を使われなければランなら楽に勝てるので、うってつけの配役だと思われる。
なのでここ最近、ランがあまり出ていないのは気のせいではなくこれが原因なのだ!決して作者が忘れていたなどということはない!ないのだ!
さらに言えば賢者の書についても最近書かれていないがそれも勇馬が出す場面がなかっただけなのだ!忘れていたわけじゃ(以下略)
そんな感じでランとリーラは仲良くなったらしく、リーラはランをナデナデしていた。・・・俺のなのに。
『嫉妬ほど醜いものはありませんよ』
・・・黙っとけ。ここぞとばかりに登場するな、賢者の書。
「たまにランちゃんが喋ったような気がするほど私はランちゃんを愛しているぅ~!!」
『・・・ラン、喋ったのか?』
俺はランに【念話】を使い、問いかける。
『・・・ごめんなさい、シショー』
気まずそうに顔を俺から反らしながら返事をした。
・・・あとでもふもふの刑だな。
『久し振りにランは激しくやられそうですね』
俺もそう思う。今日はいつもの3倍くらい激しくやると思う。
『・・・ドンマイ、とでも言っておきましょうラン』
賢者の書は静かに文字を浮かび上がらせた。
.........................................................................
ランをもふもふの刑に処してから俺たちは食事にかかった。
もふもふの刑をしていた間、リーラとキリアが俺を「なにあれ?・・・やべぇえ」みたいな感じで俺を見ていたような気がするが・・・気のせいだ。
ともあれやはりここの飯はなかなか美味い。
食レポ?邪神へどうぞ。あいつならノリノリでやってくれるって。
肉厚ベーコンと目玉焼き、あと軽いサラダと果物。ありふれている朝食だが、その分リーラの料理の腕がうかがえるというものだ。
肉厚ベーコンもそこまで油はなく、ヘルシーで胃に優しく仕上がっているところを見るとキリアに気を使っているところも分かる。
・・・こりゃあいい嫁になるぞ。頑張れキリア。
とりあえず勇馬はエールを送る。君に幸あれと。
「ところで勇馬君ってどれだけの間、この世界で暮らしてんの?」
暮らしてる期間・・・どんだけだっけ?
内容が濃密すぎて期間をもう忘れてしまったんだが?
「忘れた!」
「・・・忘れたって」
リーラは呆れの声を出した。お前よりかは残念ではないはずなのだがな。
「そういえばリーラってどんな風にキリアと出会ったわけ?」
ここでキリアに渡し船。
俺が見た限りはキリアはリーラと脈アリだが・・・どうだ!?
「うーん、初めてあったのは勇馬君と同じように暴漢に襲われてたときでね」
またかよお前、お前どんだけ襲われれば気がすむんだ?
「その時、3人に襲われてたんだけどね。瞬く間に相手を無血で倒しちゃって。あの時のキリア君はとってもかっこよかったよー」
リーラはなんでもないように言っているがすこし俯向き加減で頰を赤らめ、さらには目が潤いが現れていた。
・・・やっぱ、お前脈アリだと思うよ。キリア。
それに気付かないお前はどうかと思うが。
だってキリアの奴、「あの時の僕はかぁー」って感じで焦点が合ってない目をしてるんだもん。
コイツ、ほんとネガティブ思考だよなー。
「さて、そろそろ言って来なよ。2人とも。ちゃんと稼いで貰わねば困るのだよー」
お!もう9時か!
「行くぞ、キリア!ウジウジしてないで早く準備しろ!」
「・・・」
「ダメだコイツ。石化してやがる」
どんだけネガティブ思考が進化すればそんなことになるわけで?
「まあしゃあないし、引きずって行くよ」
「・・・鬼畜だよね、勇馬君って。ホントに」
「ほっとけ、それじゃ行ってくる」
「・・・行ってきます」
「え?ホントにそれで行くの?ネタじゃないの?2人とも?」
そんな感じで今日も出発いたしまーす。
あとホントに俺は引きずって町の外まで出たよー。
後ろから「・・・痛い」という声も聞こえたが気にしない気にしないことにしていた。
「おお、おはよー。キリア」
チュンチュンッとどこかからか小鳥のさえずりが聞こえた。
勇馬は眠そうにしながら新たな友人との挨拶を交わした。
結局昨日の段階ではあまり恋バナを聞き出せておらず少し不満な勇馬ではあった。しかし、今日もまたキリアと魔獣を狩りに行く際に聞き出すので別に問題ではない。
「2人とも遅すぎ~。もうご飯冷めちゃったんだけど。ねー、ランちゃん」
そういえば言ってなかったが魔獣狩りに行く時ランはここでお留守番、兼ボディーガードを行なっている。
この街にいる冒険者程度ならば罠を使われなければランなら楽に勝てるので、うってつけの配役だと思われる。
なのでここ最近、ランがあまり出ていないのは気のせいではなくこれが原因なのだ!決して作者が忘れていたなどということはない!ないのだ!
さらに言えば賢者の書についても最近書かれていないがそれも勇馬が出す場面がなかっただけなのだ!忘れていたわけじゃ(以下略)
そんな感じでランとリーラは仲良くなったらしく、リーラはランをナデナデしていた。・・・俺のなのに。
『嫉妬ほど醜いものはありませんよ』
・・・黙っとけ。ここぞとばかりに登場するな、賢者の書。
「たまにランちゃんが喋ったような気がするほど私はランちゃんを愛しているぅ~!!」
『・・・ラン、喋ったのか?』
俺はランに【念話】を使い、問いかける。
『・・・ごめんなさい、シショー』
気まずそうに顔を俺から反らしながら返事をした。
・・・あとでもふもふの刑だな。
『久し振りにランは激しくやられそうですね』
俺もそう思う。今日はいつもの3倍くらい激しくやると思う。
『・・・ドンマイ、とでも言っておきましょうラン』
賢者の書は静かに文字を浮かび上がらせた。
.........................................................................
ランをもふもふの刑に処してから俺たちは食事にかかった。
もふもふの刑をしていた間、リーラとキリアが俺を「なにあれ?・・・やべぇえ」みたいな感じで俺を見ていたような気がするが・・・気のせいだ。
ともあれやはりここの飯はなかなか美味い。
食レポ?邪神へどうぞ。あいつならノリノリでやってくれるって。
肉厚ベーコンと目玉焼き、あと軽いサラダと果物。ありふれている朝食だが、その分リーラの料理の腕がうかがえるというものだ。
肉厚ベーコンもそこまで油はなく、ヘルシーで胃に優しく仕上がっているところを見るとキリアに気を使っているところも分かる。
・・・こりゃあいい嫁になるぞ。頑張れキリア。
とりあえず勇馬はエールを送る。君に幸あれと。
「ところで勇馬君ってどれだけの間、この世界で暮らしてんの?」
暮らしてる期間・・・どんだけだっけ?
内容が濃密すぎて期間をもう忘れてしまったんだが?
「忘れた!」
「・・・忘れたって」
リーラは呆れの声を出した。お前よりかは残念ではないはずなのだがな。
「そういえばリーラってどんな風にキリアと出会ったわけ?」
ここでキリアに渡し船。
俺が見た限りはキリアはリーラと脈アリだが・・・どうだ!?
「うーん、初めてあったのは勇馬君と同じように暴漢に襲われてたときでね」
またかよお前、お前どんだけ襲われれば気がすむんだ?
「その時、3人に襲われてたんだけどね。瞬く間に相手を無血で倒しちゃって。あの時のキリア君はとってもかっこよかったよー」
リーラはなんでもないように言っているがすこし俯向き加減で頰を赤らめ、さらには目が潤いが現れていた。
・・・やっぱ、お前脈アリだと思うよ。キリア。
それに気付かないお前はどうかと思うが。
だってキリアの奴、「あの時の僕はかぁー」って感じで焦点が合ってない目をしてるんだもん。
コイツ、ほんとネガティブ思考だよなー。
「さて、そろそろ言って来なよ。2人とも。ちゃんと稼いで貰わねば困るのだよー」
お!もう9時か!
「行くぞ、キリア!ウジウジしてないで早く準備しろ!」
「・・・」
「ダメだコイツ。石化してやがる」
どんだけネガティブ思考が進化すればそんなことになるわけで?
「まあしゃあないし、引きずって行くよ」
「・・・鬼畜だよね、勇馬君って。ホントに」
「ほっとけ、それじゃ行ってくる」
「・・・行ってきます」
「え?ホントにそれで行くの?ネタじゃないの?2人とも?」
そんな感じで今日も出発いたしまーす。
あとホントに俺は引きずって町の外まで出たよー。
後ろから「・・・痛い」という声も聞こえたが気にしない気にしないことにしていた。
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