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1章、王国在住編

閑話、部屋の問題

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 俺がイミスと労働時間について語り合った後、イミスが「さてと・・・」とある話題を俺とさらに呼び出された蓮に語りかけてきた。

「・・・ところでお主らはどこで就寝するのだ?」

 という風に。

 なにを言い出すのかと思えば・・・ハハハ、おかしなことを。となりを見れば蓮も「ふふふ」と華麗に笑っていた。

 そうだよなぁ~、答えは決まってるよなぁ~。

 そりゃあ、決まってんだろ。

「「自分の性別に合わせるに決まってんだろ、この駄王がぁぁぁああああ!!!」」

 異世界人達の攻撃!!“ヤクザキック”!

 駄王はかわした!!!

「お主らならそう答えると思ったのじゃがのー」

 そんな風にのんびりと答えた駄王様。

「「ならなぜ!!?」」
「・・・わしに当たるなよ、お主ら」

 ・・・約束してやらんでもない!

「・・・なぜお主上から目線なのだ?」

 そんなくだらんことは別によいであろう。
はよう答えい。 

「・・・もういいのじゃ、で理由なのじゃが・・・」
「「なのじゃが?」」

 なんですか?

「お主らのクラスメイトにそのことについて聞くと『勇馬と一緒の空間で一夜過ごすなんざ、理性がもたねぇぇ!!!だから無理!!』やら『私達と同じ部屋に!!そうすれば、勇馬お姉様とあん なことやこんなことを・・・うふふふふフフフフフ・・・・・・ハフハフ、ハハハハハ!!』とか『蓮様覚悟して下さいましぃぃい!!!』などと申してあったからじゃな」

「「『『グシャッ』』・・・・・・」」

 勇馬達は床に倒れ、死んだ魚の目をしていた。どうやら【現実逃避】をしているようだ。

「・・・いきておるのかお主ら?」
「「・・・・・・いえす、あいいず」」
「・・・誰か、医者を呼んでくれ。こやつら早急に処置が必要じゃ」

 二人の狂った英語を聞いたイミスはとりあえず医者を呼ぶことにした。

 だが次の瞬間、

 むくり

 二人は起き上がった。人間が構造的に無理な起き方で。恐ろしいくらいの殺気を纏いながら。

「あー、えっと・・・お二人さん?」

 イミスの口調が盛大に崩れた。それほどに二人の雰囲気にビビっているのだ。

「なぁ、イミス」
「え?なに?」

 イミスさんの口調が全く戻らない!

 慌てて部下の皆様は国王に回復の神法を唱えようとしている!

「それ言ってたの、だれ?」

 勇馬さんの目がいっちゃている。ついでに蓮さんも雰囲気が尋常じゃない。

「それ、教えたらどうされます?」

 イミス、ついに敬語を使う!

 イミスと異世界人の雰囲気はまるでカエルと蛇みたいな感じになっちゃている!

「決まってんだろぉ、イミスさんや・・・」

 勇馬がヤのつく方々のような表情をしながら喋る。しかし、見た目は美女である。

 そして勇馬と蓮が目を見開き、

「「生きていたことを後悔させてやる!!!!」」
「「「「「却下ぁぁぁああ!!!」」」」」

 騎士達は勇馬達に催眠系の神法を放った!!

 それでも勇馬達は立ち上がる!!

 それは傷つけられたプライドのため。

 こうして異世界人二人とクラスメイト防衛軍の戦いが始まった!

......................................................................

 ~???~

 最近、俺の扱いが雑なような気がする

 まるで、アナウンサーみたいじゃねーか

 俺、これでもこの世界の上位者なんですが!?

 むしろ神なんですが!?

 扱い雑すぎんだろおがぁぁぁ!!

 ・・・すまねぇ、喋りすぎた

 むしろネタバレしてしまったような気がした

 忘れろ

 そんで、結果二人とも鎮圧されましたとも

 やっぱ国王軍つえーな

 重傷者がだれもいない

 もっとも、軽傷者は大量にいたけど

 そんであいつらの部屋割りは勇馬には園田とやらが、蓮て言う奴には蝶々の名前の奴が一緒に寝ることになった

 ちなみに園田とやらと蝶々はしばらく一部のクラスメイトに呪われることとなったらしい

 それを勇馬、蓮とか言う奴は知らない
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