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10 りっちゃん、君を立派なお手本犬♂にするからね♡

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「──ん。これでひとまず完成かな」

完成した犬小屋──ならぬ犬部屋を眺め、俺は満足いく出来映えにようやく一息つく。
この部屋が新開の趣味に添うかは分からないが、成人男性が暮らすに困らない最低限の調度品や家具家電は一式揃えた。これなら身一つでここへ放り込んでも快適に棲めるだろう。8方向から設置した見守りカメラに緊急時の外鍵も取付け済で、準備は完璧と言って差し支えないはず。

奴はりっちゃんに酷いことをした。俺からの信頼も簡単に裏切った、とても悪い犬だ。
けれど俺は新開がどれだけ出来の悪い犬であっても、決して途中で投げ出したり粗雑に扱ったりはしない。どんな個体であれ、飼うと決めたからには責任を持って最後までしっかりと世話するのが主人の役目というものだろう。
今は可愛げの欠片もないけれど、手を掛ければ掛けた分だけ、自ずと愛着も湧いてくるはずだ。
あとは奴にペットとして相応しい、適切な躾を施すことができれば──…

(やっぱり躾が一番厄介で、根気のいる作業になるだろうな)

犬の飼育本を捲りながら、今後の方針を頭の中で整理する。
初めて生き物を飼うんだ、出来るだけ準備段階から万全を期しておきたい。

果たしてあの悪辣な野生のケモノを俺たちに従順なペットとして飼い慣らすことはできるだろうか? 
きっと俺だけの力じゃ無理だ。あいつの牙を抜くには、りっちゃんの助力が必要不可欠──
そしてりっちゃんにも、これから少しずつ……飼い主としての威厳と誇りを芽生えさせてあげたい。

(今日はアイツに散々好き勝手されたもんな。あれじゃ飼い主の誇りも何もあったものじゃない。りっちゃんの為にも、もっと自信を持たせてあげたいけど……ぁ、)

「!」

思案しながら書斎へと戻ってきた俺を出迎えてくれたのは、とっても可愛い格好をしたりっちゃんだった。

「あぁっ、ひとりにしてごめんよ。寂しい思いさせちゃったね、よしよし。 犬小屋、綺麗に仕上がったよ。後で一緒に見に行こうね♡」
「 ♡ 」

一人きりで随分と心細かったんだろう。俺の姿を見つけるなり、りっちゃんがぱっと表情を綻ばせた。上気した頬はまるでみずみずしい薔薇の花びらのよう。潤んだ瞳が宝石みたいにキラキラしていて、何度見てもその美しさにうっとりと見惚れてしまう。あぁ、こうして幸せそうなりっちゃんを見ていると、些末な不安なんて一瞬にして吹き飛んでしまうなぁ♡
素直に喜びを顔に出すりっちゃんの愛らしい姿に、知らず口角が上がるのを抑えられない。

「尻尾の具合はどう? そろそろ馴染んできたかな……」
「ッぷぁ♡ ア゛ェ、お♡ むウ゛、ぉ♡ ェぁぅ゛♡」
「あっ、涎いっぱい垂れちゃってる! 気づかなくてごめん! 気持ち悪かったよね、お口キレイキレイしようね……んー、ビットギャグはベルト調整が難しいな……」
「ぅぶ♡ ン゛っぷ、ぷぁ♡」

駆けつけて、耳の裏まで垂れてしまった涎をウェットティッシュで丁寧に拭ってあげると、りっちゃんは腰をくねらせながらフンフンと鼻を鳴らして喜んだ。口枷のせいでうまく喋れない分、全身で感情表現してくれている。心配してる俺を安心させるために? なんて夫思いの良き妻なんだ♡

「──はい♡ 綺麗になった♡ ベルト痛くないかな? 平気?」

不自由な格好で、ファンシーな骨の形を模したシリコン製のビットギャグを口いっぱいに咥えたまま、とろりハートに蕩けた目でコクン♡と頷いてくれるりっちゃん。

今、りっちゃんは書斎の毛足ふかふかラグマットの上で、全裸にヒトイヌ拘束を施した状態で仰向けに寝そべっている。手足の関節を全部曲げた格好で拘束しているので、自力で起き上がることはできない。四つん這いだと手足の関節に負荷が掛かるのが心配で、柔らかい場所に仰向けに寝かせてあげていた。
りっちゃんは腫れ上がった小さなおちんちんをゆるく勃起させて、おまんこから生えたふわふわの尻尾をさらけ出した姿で健気に〈待て〉してくれていた。新開に酷使されたおちんちんは、真っ赤に腫れていて何とも痛そうだ。これ以上の摩擦は刺激が強すぎるかな……この後使い物になるだろうか?
イきやすいりっちゃんがこれ以上無駄射精しないよう、陰茎の付け根にコックリングを填め、薬を塗ってケアしてある。

「しっぽは、苦しくない?」
「ぷぁぅ♡」

コクっコクっ♡と縦に首を振るたび、ミルクティー色のふわふわ犬耳カチューシャがゆらゆら揺れてチリン♡と可憐な音を鳴らす。右耳には鈴付きの耳標型プレート。丸字で「りつ♡」と刻印してある。
モノづくりが趣味な俺は、時折こうして既製品を自分好みにアレンジする。もとは新開用に数点購入したものだったけれど、りっちゃん専用にひとつ作っておきたいなと思って、いつかのプレイの日のために密かにコスチューム一式を完成させていた。まさかこんなに早く使う機会がくるなんて思わなかったけど……

「あぁあ…っ♡ 犬の格好、とてもよく似合ってる♡ 本物の犬よりずっとずーっと可愛いよっ♡」

何度眺めても足りないくらい可愛い♡ 今回の出来栄えも我ながらパーフェクトだ♡ 正直新開のものより数段出来がいい。愛情のかけ方の違いが出てしまったな♡
ハァ♡ 犬耳似合いすぎてつらい♡ 華奢な首を覆う厳つい首輪♡ 両腕に伸びた真っ赤なハーネス♡ アナル差し込み型のバイブ付きふわふわしっぽ♡ 乳首には骨の形のバーベルピアス♡ 細部までとことんディティールに拘った甲斐があった♡ 肘と膝の関節をガードしてるぷにぷにの肉球が、更に一段階クオリティを上げてるっ♡
うぅっ♡ この完成度♡ 皆に見せてあげたいよっ♡♡ この、ハーネスから伸びたリードを握って、今すぐ四足歩行で街中をお散歩させてあげたいっ♡♡♡

「ハァ…♡ 可愛すぎてキスしたくなっちゃった…♡ してもいい…?」
「んぅ…♡」

恥じらうようにこくん、と頷くりっちゃん。
何て従順なんだっ♡ 馬鹿犬のことなんか放っておいて今すぐセックスに突入したいっ!
けれどこの後の段取りを鑑み、迸る興奮になんとか理性の蓋をする。セックスは後だ……今は味見くらいに留めておこう……

努めて紳士的な振る舞いを心がけながら、仰向けのりっちゃんにそっと跨がり両手でゆっくり頬を包み込む。そのまま真上から口枷を食むようにキスした。口づけを隔てる無機質なシリコンごと、ぺろぺろと薄い唇を舐め回してあげれば、上手くキスできずもどかしいのか、不満そうにう~う~唸り始めるりっちゃん。何度も顔の角度を変え俺のキスに応えようと必死だ。俺は唇には拘らず、頬に、額に、目尻に、鼻先にと、顔中余すところなくちゅっ♡ちゅっ♡音を立てて啄んでいく。

「ん♡ んちゅ♡ ちゅう♡ …っン、ふふっ♡ ありがとぉ♡ りっちゃんは犬になっても、とっても愛らしくて素敵だよ♡ これなら新開のお相手として申し分ない、立派なお手本犬になれそうだ♡」

〈新開〉の名前が出た途端、ビクッと肩を震わせ硬直してしまうりっちゃん。
途端に肌の色を無くし、眉根を寄せ不安そうに目を細める。
そんなに怯えて……資料室での〈ご褒美〉、思い出しちゃったかな?

『ぼ、僕は……またッ!不貞を犯してしまった……!にに、二度も君をッ!ぅ、裏切ってしまった……ッすまない、ごめんなさい!ごめんなさいッ!!……もうきっ、君に合わせる顔がない……ぼ、僕はりっ、りっ、離婚ッ、されても仕方ないと思ッ──』

なんて、帰ってくるなりガタガタ震えながら土下座を始めたりっちゃんに、最初はかなり困惑した。

だって。
離婚なんてする訳ないだろ?
たとえりっちゃんが6股不倫してたって借金で首が回らなくなったって最悪、人を殺したって俺は離婚なんかしないよ?

りっちゃんは俺の全てだ。俺の人生の全てを費やして費やしてやっと手に入れた宝物を何故、みすみす自分から手放さなきゃいけない?

ここまで落としてなお俺の愛がきちんと理解できてないりっちゃんには、適切な〈罰〉が必要だと判断した。
りっちゃんの罪悪感を軽くしてくれる、都合の良い〈罰〉。

結果的にこのヒトイヌ拘束が〈罰〉としてりっちゃんの罪の意識を軽くしてくれたようで安心した。
結腸奥までミチミチに詰まった尻尾の苦しさも、りっちゃんの被虐心を大いに満足させてくれてることだろう。

『ぅ゛っ♡ もおやだぁ゛っ♡ ゆきっ♡ ゆきぃ♡ たすけて、ゆきぃッ♡』

「ほら。聞こえるよねりっちゃん?これがりっちゃんが不貞してない何よりの証拠だ。君はこんなにも嫌がってるじゃないか!新開とのセックスは、不貞じゃなくて獣姦レイプだよ。あぁ、可哀想に……好きでもない男に無理矢理何度も無様イキさせられて、好き勝手に雄子宮蹂躙されて、とっても悲しかったよね……」

部屋中に響き渡る悲痛な〈音声〉をバックに、青い顔して引きつれたような呼吸を始めたりっちゃんを慰める。AIスピーカーは、りっちゃんの靴内蔵型GPS付録音機から取り出した音声データをリピート再生し続けている。

「あぁ、泣かないで……俺の方こそごめんね。君が怖い思いしながら俺に何度も助けを求めてくれたのに──俺は仕事にかまけて、愛する人の窮状に気付くことができなかった。悔しいよ! もっと早く知ることができてたら、部長のセクハラも新開の暴挙も、全部未然に防げたはず……俺だって罪深いんだ。だから一人で罪の意識を背負わないで。これから二度とこんな悲しいことが起こらないよう、もっともっと愛し合って素敵な夫夫になろう?ねっ?」

「ェ゛ぅうッ、 あェ゛えう゛ッ 」

「え? 自分だけが悪い? んもぉ……りっちゃんは強情だなあ。そんなに〈罰〉が欲しいの? んー……分かった。じゃあもっとキツく〈罰〉してあげようかな。嫌って言ってもやめないよ?」

顔を歪めながら激しく首を左右に振るりっちゃんを見かねて、俺は仕方なく更なる〈罰〉を与えることに決める。

りっちゃんは何とかして俺に赦されたいんだろう。やった事に対して釣り合うくらいのペナルティでなきゃ駄目なんだ。この欲求が満たされない限り、りっちゃんは何度でも俺から「離婚」なんて下らないこと言って逃げようとする。
〈罰〉を受けることでりっちゃんが俺の愛を確信出来るのなら、〈罰〉を与えることも愛だと割り切って楽しむまでのこと。

俺はなだらかに膨らんだりっちゃんの下腹部を掌でゆっくりと圧迫するように撫でた。大した刺激ではないけれど、ポルチオ開発済のりっちゃんの体はそれだけで十分気持ちよさを感じ取れるので、敏感にピクピク反応する。

「ぅ゛……♡ んふう…♡ …♡」

「お腹硬いねぇ。ここまでバイブ挿入ってるのかな? 新開のサイズじゃこんな奥までは届いてないと思うけど、若いからか射精の勢いだけは凄くて困るよね……奥までしつこく種が居座ってないか、もう一度確認しようか。」

言いながらお腹を撫でてると、スピーカーからりっちゃんの一際悲痛な叫び声が響く。

『あぁあッ♡ いやだあっ♡ ひぐぅッ、りゃめっ♡ も、ここ挿入ら、にゃいれッ♡ 奥はゆきのおちんぽ専用だかりゃッ♡ ふぐぅ、もぉ、やだぁ~~っ! ぐすッ、種ちゅけやめてえ…っ♡ ヒッ!? なかだしッ!? やだやだッ! しんかいのおちんぽいらないっ! もぉナカはいやあ~っ!』
「……」

はぁ~~~これだよこれ。この場面。あーーあーームカつくなあ~~?夫の俺に断りもなく人の嫁に好き勝手生ちんぽした挙句俺の聖域にレイプ魔の汚い遺伝子撒き散らすなんてさあ。犬畜生の分際でご主人様に無責任種付けするなんて、アイツはどこまで頭が足りてないんだ?ご主人様に対して同意なく繁殖交尾を行う犬なんて普通なら殺処分送りだぞ? りっちゃんに種付けしていいのは俺だけ。そんなことも理解できないんだもんなあ。りっちゃんに家畜の子なんか産ませられる訳ないだろ。ご主人様の子作りの邪魔するなんて許されざる蛮行だ。二度と許可なくイけないよう、イチから躾直してやらなきゃな───

言葉にするとりっちゃんを怖がらせてしまうから、新開への怒りは無言でやり過ごす。ピキピキとこめかみの血管が浮き出るのを感じながら、苛立つ気持ちのまま、従順にさらけ出してくれているりっちゃんの白い尻尾を掴んだ。そのまま思いっきり根元を引っぱる。すると腸液とローションでぐちょぐちょになったおまんこの縁がプクぅっ♡と盛り上がって、粘液でてらてら光るグロテスクな形状のシリコンバイブがずろろろろろぉっ♡と姿を現した。

「ムおお゛オ゛おぉお゛ーー~~ーッ♡♡っ?♡っ???♡」

日中の執拗な肛虐によって神経の尖りきった腸壁を、段々になった蛇腹凹凸がすごい勢いでキツく擦り上げていく。りっちゃんは喪失感とともに訪れた重たい快感に、黒目をぐりんとピクつく瞼の裏へ隠しながら、これでもかってくらい大きく、折り曲げた犬脚を180度開いてビクビクゥッ♡♡と背中をしならせる。

「オ゛ッッ♡♡ んぉほォ゛……ッ♡」

「───ん♡ 良かった。新開の汚いザーメンもう付かなくなったよ。綺麗な子宮に戻って嬉しいな♡ おなかスッキリだねぇ♡」

「オぁ……♡ あェっ…♡」

鼻水垂らして幸せそうにだらしない笑みを浮かべるりっちゃん。
しっぽバイブを引き抜くのはこれで3度目だ。さっき2回抜いた時はシャワー浣腸したにも関わらず、新開の精液が少量こびりついていた。そのたびに再度ナカを徹底的に洗浄して、バイブでお腹の奥をしっかり掻き混ぜて……それを繰り返すとようやくキレイになった。空っぽになったナカは研磨されすぎてすっかりつるつるピカピカだ。りっちゃんの体が新品に戻って嬉しい♡

「もっと酷い罰、か。んー、どうしようかな……」

俺は、虚ろな目で口枷の隙間から泡を吹きながら、ピクピク小さな痙攣を繰り返すりっちゃんを見つめた。焦点が全然合ってない♡ 太腿はガクガクで、時折思い出したように腰が跳ねるのがとてもえっちで可愛い。深いアクメに落ちてるのがよく分かる良い表情♡ よっぽどしっぽ抜くの気持ちよかったんだね♡
だらしなく開いたおまんこが、ぽってり腫れて美味しそうな媚肉を覗かせてる♡ トんでるりっちゃんを見てるだけで、湧き上がった怒りがすっかり影を潜めるんだから、奥さんというのは偉大だなあ。

「ほら見て。尻尾の根っこ、おなかにこんなに沢山収まってたんだよ♡ すごいよねえ♡ 27cmもあるんだってこのバイブ。あぁ、そうだ! 折角だからこれを〈罰〉にしようかな?」
「ぅ…?~~ッお゛ぼお゛!?」

ずぶう~~っ♡ にゅぷぷぷぷぷっ♡

抜け落ちたバイブ部分を、再びおまんこに宛がう。そのままぐぐぐ、と力を入れるだけでおまんこはすんなりとバイブを受け入れていった。汁を垂らした熟れ熟れのおまんこが美味しそうにずぶずぶとグロテスクなフォルムを食っていく様は絶景だ。
途中ひっかかりがあって、そのあと「ぐぽんっ♡」とナニかにハマる感覚があった。S字結腸を抜け更に奥まで満たした音だろう。

「ぐォ゛♡?? んぼぉおっ♡ ふィぐーー~~ーッ♡♡♡」
「ふふ♡ またおなかいっぱい♡ このバイブね、スイッチ入れたら高速トルネード回転するみたい。ナカでシリコンのでこぼこがドリルみたいにギュルギュル高速回転したら、きっともっと気持ち良くなれて──え? バイブは嫌? そっか、りっちゃんバイブ嫌いだっけ……でも、嫌なことだから〈罰〉になるんだよね? 少しだけ頑張ってみよっか♡」

「ッぷぁッ!ぁぷ、 んふッ♡ ふーーーっ♡ ゥふぅう゛ーーーっ!」
「うん? 何か伝えたいの? 口枷外す?」

モゴモゴと一生懸命何か伝えようとしているりっちゃんに気づいて、口枷のベルトを緩めてあげる。
ぷは、と勢いよく息を吸い込んだりっちゃんは、真っ赤な顔ではふはふしながら、痺れて呂律の回らない舌でどうにか言葉を紡ごうと頑張る。

「ぁエ、ぉ、えんらはぃっ! ゆきッ、ごぇンなひゃッ、 ア゛、ぁあ゛……おにぇが……ばぃぶは、ゆりゅひてくらしゃ…っ、ぉ、れがい、ゆきっ! ご、ごぇんなさい、 ほかのこと、なんでもすりゅ……するからっ! バイブだけはいやだ! こわいんだ! すいっちは、いれないでっ!」

震えて泣きながら懇願される。付き合った時から、バイブで機械的に強制絶頂キメさせられるのが大の苦手なりっちゃん。ディルドなら平気なのに。不思議だなぁ……りっちゃんはとにかく、俺のちんぽと手以外でおまんこイかされるのを嫌う。だから普段から2人で愛し合う時バイブ遊びは避けていた。青ざめた顔を見る限り、こればかりは本気でお断りらしい。
でも、嫌な事こそ〈罰〉に相応しい。これこそがりっちゃんの罪悪感に見合う対価なんだと確信する。

「ふぅん。じゃあもう〈罰〉、やめる?」
「ッ!」
「いらないんなら……別に……俺はどっちでも良いし。無理しなくていいよ? ほかのって言われてもな。俺はこれ以外の〈罰〉に興味ないし。りっちゃんがバイブ頑張れないって言うんなら、もういいや。やる気なくなっちゃった。罰はもうおしまいにしよ。バイブ抜くね。」
「ッや、やだっ!」
「うん?」
「やめない!」

俺が失望を滲ませたような表情を作ると、りっちゃんは慌てたように必死にイヤイヤをする。思わずニヤつきそうになる口元をむずむずと誤魔化しながら、半べそをかいた愛しいワンコをじっと見下ろす。

「でも、バイブ嫌なんでしょ?」
「ッ…………ぃ、やじゃ、ない……」
「嫌じゃないの?」
「……ぅん…」
「じゃあ頑張れる? 最後までトルネードおちんぽできる?」
「 で…っ……でき、る………」
「────そっか♡ ふふ♡ 良いこ♡ 大丈夫、俺が側にいるから全然怖くないよ♡ バイブも楽しめるようになったら、俺が新開のこと躾てる間も寂しくないからね♡ 」

しっぽと俺の間を視線で何度も往復しながら、半泣きの顔で頷くりっちゃん。
おずおずと僕を見上げ、観念したようにギュッと目を閉じた。


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