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2 憧れの堅物主任がド雌人妻♂だった件

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思うところあって行き先をコンビニからドラックストアに変更し、酒何本かとつまみとミネラルウォーターと、それからゴムとローションを買って戻る。
ゴムとローション買ったのは、完全にさっきの主任の裸を引きずってるからだ。そう、念のため!絶対使うシチュなんて訪れるはずねーんだけど!分かってるけど!!!
けど恋人要るにしてはあまりに体が、アレだしさあ…それよりは主任が実はゲイのバリネコで、不特定多数の男と遊びまくってるって方がまだしっくりくるよな……いや、普段俺が見てる主任の姿と乖離しすぎてて、それすら全く想像できねーけど……
けどもし主任がそういう男だったら、もしかしたら土下座してお願いしたら俺も一発くらいはヤらせて貰えるかもしれねーじゃん?
まずは体からでも良いから主任に俺のこと意識してもらいたい。好きになってもらうのはセックスしてからでも全然良いし。
だからってさっき見たので脅すとかは絶対ナシで。主任のこと貶めたい訳じゃねえから。
ホテルまでの短い距離をゆっくり歩きながら、これまで培ってきた色んな女の子との恋愛を必死に思い出し、どうにか主任とエッチするための算段を立てる。
とりあえず主任と酒飲んで、リラックスして貰うとこから始めてみるか? 主任、飲み会とか全然来ねーから酔っ払ったとこ見た事ないし。
腹割って色々話してるうちに口説く糸口掴めるかもだよな!
で、もし彼女か彼氏が居たら……いや、その時のことはその時考えよ……


「ただいまでーす……っと、主任…?」
「………」
「えっ、寝て、る……?」

ドラッグストアから帰ってくると、ホテルのバスローブを着た主任がソファに座ったまま備え付けの丸テーブルに突っ伏してすぅすぅ寝ていた。
手にはライムの缶チューハイ。持ち上げてみるとまだ半分は残ってる。
酔っ払ったせいか風呂上がりだからかぽぉっと上気した頬と、机に当たってずれた眼鏡に半開きの口。
普段キツい目は閉じると幾分か印象が柔らかくなってて、長いまつげが影を作っていつまでも見てられるくらい綺麗な顔だ。

「主任、酒激弱じゃん……」

フレーム歪みそうな眼鏡をそっと顔から抜き取って、文机の上に避ける。
まさか、これジュースと思って飲んだのか? いや、優秀でしっかり者の主任に限ってそれはないか…
てか、どうするよ?コレ……据え膳でいいの?

「主任、おーい鹿沼主任っ。寝るならベッドで寝ましょっ?ねっ?こんなとこで寝たら体痛めますって!」
「…ッんん、さわ、るなぁ……」

眉間に不快そうな皺寄せて、ゆらぁっと力なく手で払われる。疲れも溜まってんのか覚醒する気配はない。
はぁ…。しゃーないか……上司の寝込みを襲うわけにはいかねぇよな流石に…
俺は意を決して主任をお姫様抱っこする。俺より軽いけど身長はでかいから数歩先のベッドまで運ぶのも一苦労だ。
勢いがつかないように注意しながら、そぉ~っとベッドに下ろす。抱っこされたにも関わらず、主任はさっきより一層気持ちよさそうに仰向けですぅすぅ寝息を立てて寝ていた。

────いや。待てよ。これ、チャンスじゃね?

はだけたバスローブ。ちょっとでも捲れば例の乳首が見えるだろう。
主任はぐっすり寝てる。俺は抗えない誘惑に負けてしまう。

(寝込み襲うわけじゃないんだし…すんません!ちょっとだけ確認させて下さい!)

謝罪の意味も込めてしっかりと両手を合わせた俺は、恐る恐る主任のバスローブをはだけた。
主任の乳首は、白いハート形ニップレスで隠れていた。

「どゆこと???」

え、えぇ……? さ、誘ってんのか? これ………

何でニップレス?
何でハート型???
色々と想定していた筈の俺でも、流石に動揺を隠せない。
こ、これは……どう、解釈すればいいんだ……? 多分チクピ隠すために貼ってるん、だよな…?

幸いにも起きる気配はない。ここまできたらもう、とことん暴いていくしかない。
俺の中で得体の知れない変態的な興奮がふつふつと湧き上がってくるのを感じながら、主任を起こさないよう、細心の注意を払って右乳首のニップレスをゆっくり剥がしにかかる。

ペリペリペリ…
「ンぁ…?、♡……」

ビクッ。上の方からエロい声が聞こえて、ピタッと動きを止めた。ドギマギしながら主任の顔を伺う。すぅ……すぅ。剥がされた刺激で浮上しかけた意識はまた深い眠りの底に落ちていったようだ。
後に残ったのは手の中のジェルっぽいハート形のニップレスと、ストレートタイプのシンプルなバーベルピアスが貫通した、明らかに開発済のえっろいでか乳首。

「…ぅ、わぁ……マジだった……」

マジでチクピだった……!
こ、これが両胸に付いてるって……正気か?
え、じゃあ今日の視察中もずっとこれ付けてたってこと?
エロとは無縁そうなすました顔して仕事しながら、いつも服の中にはド変態なチクピとニップレス隠してるとか……一体どこのAVだよ……っ

「ハァ……ハァ……ッ」

興奮で、段々息の荒さが抑えきれなくなってくる。今まで付き合ってきたどの女の子にも、こんなドエロいピアス付いてなかった…
主任なんて、耳にさえ穴空いてねーのに!乳首だけピアス付けてるとか!しっかも乳輪に歯形めっちゃ集中してるし!!!これは…絶対出張直前にどぎついセックスしてる。間違いない。えっろいピアス貫通させた乳首弄られながらケモノみたいに喘ぎ乱れる主任を想像して、俺の股間は完全に臨戦態勢に入ってしまった。
もう、ここまできたらアナルも確認するしかないだろ。S女に主導権取られてちんぽ調教されてるか、男にちんぽハメられてケツ穴からメスにされてるか……いや、S女にペニバンで犯されてる可能性もあるからアナルが開通済でも男とセックスしてるの確定にはできねーけど…それでも見るしかない。見る以外の選択肢はないっ!!!

抱きしめるようにして、そぉっと主任の体を横に寝かせるように転がす。布地が乳首に擦れたのか、ピクッと反応するが睡眠欲が勝ってるようで反応は薄い。今度は尻の方の布地をぺらりと捲って、尻たぶを手で押し広げ、アナルの形を確認する。
主任のアナルは、見事に縦に割れていた。

(うおお、メス男子確定じゃんっ!!!)

主任が非処女確定だったことのショックと、普段とのギャップへの興奮で勃起しすぎたちんぽが放出先を見つけられずズキズキ痛む。さっきまで上司を襲うなんてとか何とか物わかりの良いこと言ってた俺はあっけなく霧散する。とにかくこのドエロい体を堪能してみたい。グチャグチャになるまで抱き潰して、主任が隠してる全部を暴いてやりたい…!

(寝てる間に……いたずらしたら。もし恋人居たら俺、殺されちゃうかもな……)

けど今だけは…俺が主任を好きにできるんだ。
主任の背後に見え隠れするどこぞの本命に仄暗い優越感を抱きながら、俺は睡眠姦という抗い難い誘惑にとうとう手を伸ばしてしまった。




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