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クリスマスツリーがやってきた

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亮一と可南子、二人が付き合い始めた、ちょっと先の話です。
本編終了してないですが、ご容赦ください。(2015/12/25現在)

*************

 ピンポーン。
 ドアチャイムの音に、可南子は台所から顔を出してダイニングの壁に掛かっている時計を見た。
 午後七時を指している。
 土曜日のこんな時間に誰だろうと思いながら、インターフォンに出ようとした。
「ああ、俺が出る。荷物が届いたんだと思う」
 ノートパソコンをスリープモードにした亮一が立ち上がる所だった。
 その背中越しの黒いノートパソコンの画面が黒く変わるのを見ながら、可南子は呟いた。
「荷物」
 可南子と亮一は、お互いの両親の許可を得るという過程を経て、同棲を始めて一ヶ月程経っていた。
 その間、亮一宛の荷物が届いた事が無かったので可南子は驚いてしまった。
 可南子はどちらかというと何でもパソコンで買ってしまう方で、亮一に苦笑いされたのはつい最近だ。
 インターフォンに出て宅配業者だとわかって、亮一がオートロックを解錠した。
 可南子は着ていたエプロンを脱いだ時に乱れた髪を手櫛で整えながら、亮一のそばによる。
「ご実家からですか?まさか、買い物?」
 亮一の目鼻立ちがはっきりした顔が、不適に笑んだ。
 本当に悪いことをしてそうな顔で、可南子は顔を険しくしてしまう。
 すぐに玄関まで宅配業者が来て、亮一が受け取った荷物の大きさに可南子は言葉を失った。
 三十センチ四方の位の底で、亮一と同じくらいの身長の長細い段ボール箱だった。
 まさか、仕事が大変すぎて血迷って、深夜テレビ通販の筋トレマシンでも買ってしまったとか……!
 その箱の大きさと、亮一の絶対にかかさないジム通いがリンクして、可南子は内心焦る。
「可南子」
 亮一はそれをがっちりした片腕で抱えるように持ちながら、可南子を手招きした。
「り、亮一さん」
「そこの下の、小さい箱を持ってきてくれるか」
「あ、はい」
 こっちも三十センチ四方くらいだが、高さは十センチほどしかない箱だった。
 亮一は大きな箱を軽々とダイニングへと運んでいく。
「どこに置くの?」
「置くのはダイニング、仕舞うのは物置だろうな」
 亮一の家は二人で住むには少し広い2DKで、同棲し始めて、初めてもう一つの部屋、亮一が称するところの『物置』のドアを開けた。
 開けた事が無いというと亮一は心底驚いた顔をしていたが、お世話になっている身がおいそれと探検のようにすべての扉を開(あ)けれるわけが無い。
 ドアを開けると、本が重ねてあるくらいで、何も無いといっていい六畳ほどの部屋だった。
 けれど、そこに簡易ベッドと布団が入った布団収納袋が鎮座していたときは言葉を失った。
『……り、亮一さん、私、こちらでお世話になれば良かった気が』
『あっちのベッドのほうが大きくて、寝心地がいい』
 ベッドが大きくても一緒に寝ている人が大きいので、可南子に然(さ)したる変わりは無い。
 それを思い出して、なんとも言えない顔をしてしまった。
 そんな可南子を気にもせず亮一はカッターを出すと、丁寧に梱包部分の透明のビニルテープを切って行く。
 その丁寧さに小首を傾げながら、箱を机の上に置く。
「これ、ここに置いてて大丈夫?」
「もし手が空いてたら開けて」
 11月も中旬から下旬に差し掛かり寒くなってきたのと、朝から亮一がジムでいないのとで、可南子はのんびりと今日はおでんを作っていた。
 ほうじ茶の茶飯は炊飯器が作ってくれるし、ほうれん草の胡麻和えも冷蔵庫にもう作って入れている。
 台所にもう用事は無いので、可南子は頷いた。
 亮一は大きなダンボールの横長の辺を蓋のように開けた。
 本当に筋トレマシンが出てきたらどうしよう……。
 本気で心配しながらちらちら見ていると、緑が目に入った。
「わ……」
 緩衝材をとった箱の中から出てきたのは、クリスマスツリーだった。
 呆気にとられて、口を開(あ)けて見てしまう。
 100センチは優(ゆう)に超えた大きさと、ちょっと離れた所から見てもわかる針葉樹特有の緑の針葉の精工さと、自然な色合い。
「クリスマスツリーですよね、これ」
 髪を耳にかけながら、箱を覗き込む。
 まだ寝たままのクリスマスツリーは本当の木のようだった。
「この間、広信の家に行った時に結衣とツリーの話をしてただろ」
「聞こえてたんですか」
 真田夫婦は先月マンションを購入した。
 既に建っていたものだが、お互いの会社からの距離や周辺施設と駅までの距離が、ちょうど良かったそうだ。
 そこに新居祝いを持って言ったのだが、確かに、可南子は結衣に言った覚えがある。『大きいクリスマスツリーが飾れますね』と。
「ツリーくらい、うちにも置ける」
 憮然とした顔で亮一はそう言って、寝ていたツリーに足を挿して起こすとその場に立てた。
 結衣と亮一は仲が良いのか悪いのか、何かにつけて勝負をしている気がする。
 真田夫婦と亮一と可南子、四人で会う事が多くなって思ったことだ。
 でも、まさか、そんなことでツリーを買うなんて。
 まだ広げていない枝が上を向いて伸びている、クリスマスツリーを見る。
「結衣さんとの勝負ですか?結衣さんに言ったら、これよりも大きなのを絶対に買うと思いますよ」
「……俺は、可南子に買ったんだ」
 亮一に不服そうに見られて、しかも、自分のために買ったといわれて、言葉が続かなくなった。
 ……なんだか、嬉しい。
 白い頬を赤く染めながら、亮一を見上げた。
「あの、ありがとうございます。筋トレマシンかと思ってたから、驚いて」
「……ジムに行ってるだろ」
 可南子は慌てて笑って誤魔化す。
「触ってもいいですか」
「ちょっと待て。手に色が付く。軍手がいるな、これ」
 亮一が自分の手に付いた塗装を見て、可南子を制した。
「可南子はその小さい箱を開けてくれ。軍手を持ってくるから、それから触ったほうがいい」
「すいません」
 亮一の気遣いに、可南子はまた頬を染めてしまった。
 一緒に住んでから亮一の可南子への甘やかしは酷(ひど)くなっていて、まだ慣れずに照れてしまう。
 時折、敬語が混ざって話しても、前ほど何も言われなくなった。
 亮一のすべてを許すような態度に、可南子はこそばゆくなることが多い。
 気を取り直すように小さな箱を開けると、中から出てきたのは造花のクリスマスリースだった。
 直径25センチほどのリースは、中央の空間が小さく、落ち着いた大人な雰囲気を醸し出している。
 緑の針葉樹の、少し葉先を丸くした針葉を模したものを基調に、小さなまつぼっくりが三つほどついていた。
 一番目立つように編みこんであるのは、黄緑のやや太い茎に、長細いほんの少しだけ肉厚の薄い緑の葉、緑がかった白っぽい実がいくつもついている植物だった。
「はい、軍手」
 物置部屋から工具箱と、軍手を持ってきた亮一は、真っ白い軍手を可南子に渡した。
「ありがとうございます。ねえ、これは何ですか?落ち着いた雰囲気で可愛いリースですね」
 初めて見る、白い実が付いている造花の植物を指差す。
「知らないか?」
「……リースってことだけ、わかるけど」
「ヤドリギ、だ」
 亮一は洗ってきたらしい手に軍手をはめながら、植物の名前を可南子に教えた。
「やどりぎ」
「初めて聞いた様子だな」
 亮一に、一瞬、すごく悪い笑顔が浮かんだ。
 でもそれはすぐに消えて、可南子は首を傾げる。
「どこに飾るんですか」
「まぁ、ドアの上かな」
「そうなんだ。可愛いから、寝室のドアの上でも良いですか?ずっと見られるし」
 中央の輪が小さいリースを見た事が無かったが、ボリュームがあるように感じてとても可愛い。
 亮一が可南子から顔をそらした。
「可南子が好きな所でいいよ」
「あの、ありがとうございます」
 クリスマスの飾り付けをしたいなどとは思っていなかったが、こうやって華やかなものを見せられると嬉しい。
 軍手をしてツリーに向き直った亮一の二の腕部分の服を掴んだ。
 可南子は亮一の腕を掴もうとすると手をいっぱいに広げなくてはならず、咄嗟に対応できない。
 白い頬を染め、綺麗な黒い瞳を向けられて、亮一は苦く笑った。
「可南子、あのな……ま、いいか」
 亮一の態度に引っかかりながらも、仕事柄ダンボール仕事は慣れているので、可南子は慣れた手つきで大きなダンボールや緩衝材を片付ける。
 ゴミを片付けながら、亮一の手によってどんどん本物のもみの木のようになっていくクリスマスツリーを見やった。
「亮一さん……。ツリーがとても立派に見えるんだけど……」
「立派に見えるなら良かった」
 ……絶対に、高価だ。
 可南子はなんとも言えない目を亮一に向ける。
 お金の話をすると『俺は稼いでる』で終了してしまうので話ができない。
「これ、木だけだから飾りは明日か来週に買いに行こう」
 可南子が手伝うまでもなく、ツリーの形が整ってきた所で亮一が可南子に言う。
 近くで見てみると、針葉がすごい精巧なのがわかった。
 これで木のにおいがしたら、本物だと思うだろう。
 ……背丈がそんなに変わらない。
 こんな大きなツリーを結衣との会話を拾って買ってくれたという事実に、突然、居心地の悪さを感じた。
 亮一は恋人と付き合ってみると理想的過ぎて、気後れをしてしまう。
 それでも亮一は毎日毎日、可愛いと言いながら撫でてくれる。
 見た目が端正すぎる人にそんな事を言われ続けると疑問を持つのも疲れてきて、可南子も自分を落としこんで考えることが少なくなってきた。
 亮一は、よくこんなに卑屈で面倒な女を選んだものだと可南子は自分で思う。
 素直で明るくて、夏の太陽みたいな人がどこかにいるだろうに。
「……亮一さんと結婚できる人は幸せですね。こんなツリーを買ってきてもらえるほど、大事にされるんだもの」
 びりっと、亮一の雰囲気が割れる音がした。久しぶりに亮一が纏う不機嫌に可南子は背筋を正した。
 自分以外の他の女を連想させるような失言を、とても自然にこぼしたことに気づいて、青ざめる。
 意を決して亮一の顔を上目遣いに窺ったが、意志の強そうな眉が強張っていることも、大きく切れ長の目に苛立ちが浮かんでいる事も、くっきりと描かれた唇の口角が不自然に歪んでいることも無くて、胸を撫で下ろす。
「ヤドリギ、あそこに飾りたいんだよな」
「あ、はい」
 寝室に続くドアの上を長い指で指されて、頷く。
 あまり気にしてないのだと思って、ほっとする。
 亮一は緑がついている軍手を取った。
 あの不機嫌な雰囲気は気のせいだったのかと思うほど自然に工具箱からフックが付いた画鋲を取り出すと、腕を伸ばして寝室のドアの上の枠の水平線上の横の壁あたりに押し込んだ。
 背が高いって便利だなと思いながらそれを見ていると、リースを取るように言われて、それを渡す。
 フックに掛けると、無機質だった壁に、緑の彩りが加わって華やかになる。
「問題ないか」
「すごく可愛いです」
「そのリースの下に立って」
「どうして」
「いいから、立ってみて」
 よくわからないままリース真下あたりの壁に立つ。目の前には壁しかない状態に首を傾げる。
「何もないけど……」
 そう言って振り返るのと、亮一が可南子の頭の上に右肘下(みぎひじした)を置き、左側に手をついたのは、ほぼ同時だった。
 可南子は亮一の作った影の中に囚(とら)われる。
 亮一の苛立ちでぎらぎらした目で見下ろされて、やっぱり、失言をしてしまったのだと痛感する。
「クリスマス、ヤドリギの下で男からのキスを女は拒めない」
「……な、なにを」
「欧米の風習」
「し、知らない。私、生粋の日本人ですし」
「無邪気に可愛くヤドリギを寝室のドアの上に掛けるとか言うから、クリスマスだけにしておこうと思ったけど、やめた」
 亮一の整った顔が近づいてくる。
 ……流される!
 可南子は身を屈めて、空いている亮一の右脇をくぐると、ソファの後ろまで逃げた。
「待って、あの、ご飯を食べようよ。お風呂もまだ入ってないし」
 このまま朝までというのをこの一ヶ月で2回は経験した。未遂は数え切れない。
「……逃げたな」
「違うの。あのね、ご飯を食べよう、ね。朝からおでんを作ったの」
「もうそろそろ、手加減を止(や)めて良いって事だな」
 手加減って何!
 数々の夜のことを思い出して、あれで手加減ならこんなに怖いことはない。
 ソファに近づいてくる亮一にどうにか留まってもらえないかを考えるが、思いつかない。
「聞いて、ね、聞いて!」
「他の女との結婚を勧める彼女の話を聞けっていうのか」
 やっぱり、失言に怒っていた……。
 後悔先に立たずというやつだ。自分の思考回路が本当に嫌になる。
 亮一は、他の誰でもない可南子に、結婚しようと言ってくれている。
 ソファを挟んで向かい合うと、可南子は亮一を拝むように手を合わせた。
「ごめんなさい!全面的に謝ります!ごめん!ごめんなさい!」
「俺は傷ついたぞ」
「本当にごめんなさい!幸せすぎておかしくなりました!」
 可南子の言葉に、亮一は追及の手を緩めたように、息をひとつ吐いた。
「……じゃ、慰めてくれ」
 亮一はソファの中央に腰掛けると、ソファの背の上に両腕を伸ばした。
「……コーヒーを淹れますか?ケーキを買ってきましょうか?」
 ソファに座っている亮一が、背もたれに預けるように首を後ろに倒して、ソファの背側に立っている可南子を見上げた。
 亮一の顔は、呆れている。
「もう手加減なしだって言ったろ、ほら」
 亮一は顎で自分の所に来いと指す。
 可南子は亮一の正面に心配そうに立つ。
「ご飯を食べさせるとか、そういうことじゃだめ?」
「……俺は五歳上だが、まだ爺さんではない」
 亮一は眉を顰めながらソファに浅く腰掛け直し手を伸ばすと、正面にいる可南子の相変わらず艶のある黒い髪に触れる。
「あのな、可南子はいい彼女だぞ。家で仕事してても、出掛けてるのに仕事のメールをチェックしても文句言わない。黙ってそばにいてくれる。貴重種(きちょうしゅ)だ。おまけに甲斐甲斐しく食事の準備もしてくれてる。おまけに可愛い。他の女をあてがおうとするな」
「はい……」
「あとな、私なんかとか。別に良いが、それ、化粧をもう少ししてみるとか、そういう努力の方向には行かないのか」
「……ひっど」
「ひどいのは可南子だろ。それだけ恵まれてる容姿なのにうじうじしてたら、他の女から恨まれるぞ」
「うじうじって言った……」
「可愛いって男前の俺がどれだけ言っても信用しない上に、他の女をあてがおうとするのが悪い」
 自分で自分を男前って言ってしまっているし、いろいろと、反論したいけれど、正論過ぎて何も言い返せない。
 ……手加減って、この毒舌の事だったのか。
 可南子は唇を噛む。
 ……絶対に、化粧をうまくなってやる。
 可南子は眉間に皺を寄せながら亮一を睨むが、亮一はどこ吹く風、平然としていた。
「俺は傷ついたから、慰めてくれ」
 眉ひとつ動かさず「傷ついた」と言ってしまう厚顔(こうがん)な態度に、可南子は開いた口が塞がらない。
「き、傷ついたって、今、口ですっごい言い負かしてきたじゃないの。すでに攻撃だったよ。私が慰めて欲しいくらい」
「そうか、悪かった。慰めるから許してくれ」
 ……はめられた。気づいた時には遅かった。

 もう、二度と失言はしない……。
 ベッドの上で仰向けのまま息も絶え絶えに横たわりながら、可南子は決意する。
 亮一はすでに起きて、夕食の準備をしてくれていた。
 少し空いたドアから、隣の部屋で皿を並べるようなかちゃかちゃとした音が聞こえてくる。
「できすぎ君……」
 こんなに大事してくれているのに、変なことを言ったら申し訳ないと、猛省する。
 ぐっと腕に力を入れて体を起こす。
 とっておきのオーナメントを、毎年ひとつずつ増やしませんかと言ったら、どんな顔をするだろう。
 クリスマスツリーの飾り付けを一緒に買いに行く事を思うと、笑みが漏れた。
 ふと、ベッド脇の椅子に可南子の衣類が畳んで置いてあるのが目に入る。
「……細かい」
 相変わらずの几帳面さに、苦笑いをしてしまう。
 あの大きな体で女物の服を畳んでくれたかと思うと、申し訳ないが笑いが出てしまう。
 季節が徐々に変わるように変化していた気持ちが、ふっと固まった気がした。
 あの人の横に並んでも、何も言われないような女の人に……なろう。
「まずは、化粧……」
 可南子は椅子の上の服に手を伸ばす。
 久しぶりの自分に対しての前向きな目標は、可南子の気持ちを明るくした。
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