ホール～初めてのHは冒険の始まりでした～

伝説の3匹のリュウ

奇跡の出会い

「あんちゃんたち！そこで何してんだ？」
オールバックの青年がこちらへ歩いてくる。
桜が対応する。
「あのー、大変申し上げにくいんですが、なにか食べるもの持ってませんか？」
「食いもんか？それなら丁度良い！
俺が作ってやるよ。」
「ほんとに！ありがとうございます！」

アタッシュケースを開くとそこにはキレイに磨かれた包丁が沢山入っていた。
片方には何やら別空間のような黒いものが漂っている。
その別空間から調理台とまな板とフライパンと生肉を取り出す。
カッカッカッ
ジュジュー
まな板で肉を切る音や肉を焼く音が心地よい。
香ばしい香りが辺りに広がる。
「よし！出来たぞ。」
アタッシュケースから皿とフォークを4枚取り出して盛り付ける。
「召し上がれ！」
いただきまーす！
4人は貪るように食べた。
「美味しい！」
「そうかそうか。それは良かった！
それでこんなところで何してたんだ？」
「あー、俺たちはこの子を魔獣から助けてたんです。
助けたのは良いんですけど食料が無くて困ってたところに」
「おお！俺救世主的な！？」
「はい。ありがとうございました。
ところで貴方は一体…」
「俺は…」
彼は一体何者なのだろうか。