ホール～初めてのHは冒険の始まりでした～

初恋の相手は異世界へのゲートでした

天才高校生 二階堂彼方

ーーうわぁぁぁぁ～！
二階堂彼方 19歳 今俺は時空間を急速落下している。
どうしてこうなったか？
話は長くなるが聞いてくれるか？
それは約1ヶ月前に遡る


俺は二階堂彼方 慶誠大学1年だ。
陸上競技をやっている人の中では有名だろうか。
慶誠大学附属高校 陸上競技部
そこで俺は八種競技を専門にしていた。
所謂オールラウンダーだ。
俺は素晴らしい功績を3年間で作り上げた。
インターハイに国体、いずれも2位
3年連続2位だぞ。一度も1位になることはできなかった。
それだけならいい
世界ユースで代表になったときも2位。
陸上競技だけのはなしではない。
・学校イケメンランキング2位
・テストの学年成績2位
・彼氏にしたいランキング2位
何をやっても1位になれない
そこでついたあだ名は『セカンド』
名字が二階堂ということもあり納得ではある。

一つだけ良いことはある
全て2位でも俺はモテた。
とても優しく、コミュニケーション能力に長けていて、成績優秀、スポーツ万能、料理もできる、高身長。
それに加え世間で言うところのイケメンだ。
ファンクラブが出来る程だった。
彼女がたくさん出来そうだろ？

だが、俺は非リア充歴=年齢だった。未だに童貞である。
なぜ彼女ができないのか？
俺には恋愛に対する致命的な感情があったからだ。

『どうせ皆、「ウチの彼氏イケメンでしょー」って自慢したいだけ』
『ヤリ目なんだろ？』
『女なんてただの生殖道具に過ぎない』

終わっている。
所謂女嫌いだった。

八種競技に明け暮れてあっという間に高校生活が終わった。
進路はエスカレーター式だから悩む必要もない。
女子に騒がれるのを防ぐため別の大学に行くという考えもあったが面倒なので即却下。
大学に行ったら陸上競技は辞めるつもりだ。

大学に入ってからの話は次回するとしよう。