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イレギュラー
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「なんだよコイツ」
雪緒はまるで負け犬のように、言った、いや、鳴いた。
サラサラの髪の毛、雪緒よりも華奢な、まるで女のような…
そう、女なのかと思った、コイツの見た目は。
「雪緒くん‼️俺転校生の利根川省吾‼️お世話に…」ガタンッ
ドアがキツく閉まった。
省吾の指が挟まった。
雪緒は、うんざりらしい。
トランスジェンダー的な、ユニセックスな見た目に、更に磨かれた顔立ち。
少し前まで自分がそうだったのに…
しかも、よりにもよってそいつの治療を、先生が…
「皆さんこの光景は見せ物じゃないんだ、自己紹介なら治療が終わってからにしてくれる?」
「相撲が言うんだし…後で話しかけよ」「あぁ…まぁ俺達の相撲がとられるわけじゃないしな」
把瑠都先生のあだ名は相撲。
「痛い?」
「ううん」
「こうしたら痛いとかある?」
「あっ痛い…」
「転入折角したけどね、よく泣かなかったね」
「あっはい」
雪緒の学校中が噂している。
最初は利根川省吾という男子中学生は、この学園の女子寮にでも入るのかと誰もが思った。
校舎の窓の外を、見る度に把瑠都や他の教員、教頭が、女性のような姿の利根川を隠すような歩き方をしていた。
「イレギュラー」
最初はそんなあだ名だったが、その内、
"謎の美少年"や、"幻の美少女"などといったあだ名へ。
謎の美少年、利根川省吾は、
体が弱く、保健室で勉強をしていた。
そんな子に、レギュラー生徒の雪緒は、愛の妬みやら何やら、寂しさすら感じる、
いつも把瑠都と一緒に使っていた保健室のベッドは何故か利根川省吾の為のものに…。
雪緒はまるで負け犬のように、言った、いや、鳴いた。
サラサラの髪の毛、雪緒よりも華奢な、まるで女のような…
そう、女なのかと思った、コイツの見た目は。
「雪緒くん‼️俺転校生の利根川省吾‼️お世話に…」ガタンッ
ドアがキツく閉まった。
省吾の指が挟まった。
雪緒は、うんざりらしい。
トランスジェンダー的な、ユニセックスな見た目に、更に磨かれた顔立ち。
少し前まで自分がそうだったのに…
しかも、よりにもよってそいつの治療を、先生が…
「皆さんこの光景は見せ物じゃないんだ、自己紹介なら治療が終わってからにしてくれる?」
「相撲が言うんだし…後で話しかけよ」「あぁ…まぁ俺達の相撲がとられるわけじゃないしな」
把瑠都先生のあだ名は相撲。
「痛い?」
「ううん」
「こうしたら痛いとかある?」
「あっ痛い…」
「転入折角したけどね、よく泣かなかったね」
「あっはい」
雪緒の学校中が噂している。
最初は利根川省吾という男子中学生は、この学園の女子寮にでも入るのかと誰もが思った。
校舎の窓の外を、見る度に把瑠都や他の教員、教頭が、女性のような姿の利根川を隠すような歩き方をしていた。
「イレギュラー」
最初はそんなあだ名だったが、その内、
"謎の美少年"や、"幻の美少女"などといったあだ名へ。
謎の美少年、利根川省吾は、
体が弱く、保健室で勉強をしていた。
そんな子に、レギュラー生徒の雪緒は、愛の妬みやら何やら、寂しさすら感じる、
いつも把瑠都と一緒に使っていた保健室のベッドは何故か利根川省吾の為のものに…。
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