15 / 15
15
しおりを挟む「お前なぁ、、、何してっ、ー」
口を塞がれる。視界いっぱいに日向の顔が映る。唇に温かさを感じる。
「ー、、、」
一瞬だっかもしれないが、時が止まったかのように感じた。
「っ!な、に、、してんだよ、、、」
「へへ、さっき出来なかったからしちゃった」
「おま、えなぁ、、、!」
キーンコーンカーンコーン
次は本鈴がなった。
「「あ」」
2人の声が重なり、顔を見合い笑う。
「あはははっ!」
「はぁー、たっく、、、ほら、立て」
俺は先に立ち上がり、日向に手を差し出す。
「ははっ、ありがとう」
そう言いながら、日向は俺の手を掴む。
「ほら、早く行くぞ」
俺は日向を引っ張って走る。
「やっぱ大和はかっこいいね」
「っ、んな事言ってる余裕あんのかよ、これから2人で仲良く怒られるんだぜ?」
「大和と一緒ならいいよ」
日向はそう言って、とても幸せそうな笑顔で笑った。
俺も、日向と一緒ならいいか、、、
なんて思うほど、こいつに惚れてると気づいてしまった。
「っ、置いてくぞ、、、」
そして2人は教室に向かった。その間も手を繋いだままだった。
その後、生徒指導の先生にめちゃくちゃ怒られたのは言うまでもない。
0
お気に入りに追加
18
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメンに惚れられた俺の話
モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。
こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。
そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。
どんなやつかと思い、会ってみると……
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
素直じゃない人
うりぼう
BL
平社員×会長の孫
社会人同士
年下攻め
ある日突然異動を命じられた昭仁。
異動先は社内でも特に厳しいと言われている会長の孫である千草の補佐。
厳しいだけならまだしも、千草には『男が好き』という噂があり、次の犠牲者の昭仁も好奇の目で見られるようになる。
しかし一緒に働いてみると噂とは違う千草に昭仁は戸惑うばかり。
そんなある日、うっかりあられもない姿を千草に見られてしまった事から二人の関係が始まり……
というMLものです。
えろは少なめ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる