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それはある日のことだった。


「筋肉触らせて貰えないかな、、、?」

「、、、、、は?」


、、な、何を言ってんだ?こいつは、、、


「、、、もっぺん言ってみろ」

「筋肉を触らせてください!」

「、、、嫌だ」


聞き間違いじゃなかった、、、


「え~、、、だめか、、、」


男が明らか残念そうに肩を落としているのを横目で見る。

こいつ、、、確か同じクラスのやつか?名前は知らん

メモの殴り書きで呼び出されたと思えば、いきなり筋肉を触らせろなどありえないことが連続で起きており、俺は混乱していた。


「まず、お前はだれだ?」

「日向ヒロだよ、、、同じクラスなんだけど、分かる?」


、、、、居たようないなかったような、、?こいつ自体そんな目立つやつじゃないんだろうな


「知らんが、同じクラスなのはわかった」

「それなら、まだいいや、、」


俺には最大の疑問がまだ残っていた。


「筋肉を触りたいってなんだよ。あとなんで俺なんだ?」

「筋肉を触りたいだけだよ。それと君の筋肉が素晴らしくて」


男は真面目な顔をして目を見て言ってくる。


、、、こいつはやばい、変態だ、よし、逃げよう! 

俺はすぐさまその場を離れようと歩き出す。
しかし男も俺についてくるように歩いてきた。


「待ってくれよ!少しだけで良いからさ!」

「絶対にいやだ!」

「どうすれば触らせてくれる?」

「どうしても無理だ。あと、着いてくんな!」

「あ、待って!」


俺は全力疾走で逃げる。最初は着いてきてたが、途中から足音が聞こえなくなった。


「はぁ、、まいたか、、、?」


後ろを振り向くと誰もいない。良かったぜ、、

どうやったら俺の筋肉が触りたいっていう思考回路になんだよ、、、意味わかんねぇよ、、 、

あの男のことは忘れることにして家に帰ることにした。
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