43 / 43
番外編
II.良い人はやはり幸せにならなくっちゃ!(^^)!
しおりを挟む
「あれ、君はセシル嬢の所のルルだね」
「ご無沙汰しております、クリス様」
「お買い物?」
「はい。セシル様に茶葉を買うように」
「そうなんだ。だったら安くしておくよ。
ここは僕の店だからね。
もう買う茶葉の種類は決まった」
「いいえ、まだ」
「じゃあ、一緒に選ぼう」
「はぁ」
申し遅れました。
私はセシル様に遣えているルルと申します。
元はスラム街の生まれなのですが運よくセシル様に拾って頂き、今は侍女として働いています。
私の隣で色々説明しながら茶葉を選んでくれているこの方はクリス様
1年前までは正式なものではないけれどグロリア様の婚約者でした。
正直言って、ちょっと苦手です。
私は感情が乏しくラインネット家の使用人に「人形」と揶揄されます。
そんな私に積極的に話しかける人なんてセシル様以外、いなかったの。
クリス様は貴族なのに使用人である私に気安く話しかけてくる。
とても不思議な方です。
「これなんか、どうかな?
このままだと苦いけど、一度中を掻き混ぜると甘くなるんだ」
「変わったお茶ですね」
「だろ」と、クリス様は子供のような顔で仰る。
くすりと笑ってしまった。
「ああ、今笑ったよね」
「いいえ」
「初めて見た、ルルの笑顔。
なんかいいね。笑うと可愛い」
「っ」
この方は天然なのですね。
というか、貴族の殿方はこういうことを簡単に言う習慣でもついているのでしょうか。
慣れないので顔が熱い上に、胸がドキドキします。
「では、これにします」
「毎度あり」
私はお茶を買い、急いで邸へ戻った。
「お帰り、ルル。どうしたの?何かあった?」
「ただいま戻りました、セシル様。?特に何もありません」
「そう。でも」
セシル様の手が私の額に触れる。
「顔は赤いけど、熱はないみたいね」
「あ、赤くなどありませんっ」
「!?」
つい、大声を出してしまった。
セシル様もジーク様も驚いた顔をされている。
「申し訳ありません、失礼します」
とんだ失態だ。
❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️
また別の日もクリス様にあった。
どうしてこうなっているのだろう?
私は今、なぜかクリス様とお茶をしている。
「ここのケーキが美味しいって評判なんだ。
グエンの出しているお店なんだけどね」
「そうなんですか」
「うん、そう。でもね、1人で甘い物を食べに行くのって結構勇気が居るんだよね。
ルルが居て良かった。ありがとうね」
「いいえ、お役に立てたとなら幸いです」
私は目の前に置かれたケーキを食べた。
美味しい。
「あら、クリスじゃない」
「・・・・やぁ、ミリアーノ嬢」
「?」
誰でしょう。心なしかクリス様の顏が引きつっています。
あのグロリア様の時でさえ笑顔を保っておられたので意外です。
ってきり強靭な心臓の持ち主かしと思っていたので。
クリス様にミリアーノと呼ばれて女性は私を品定めするかのように上から下まで見てからクスリと笑ってきました。感じの悪い女です。
まぁ、グロリア様で慣れていますが。
あの方がセシル様やジークの目がない所では散々、私のことをバカにしていましたら。
『使用人風情が、私を憐れんでいるんでしょ。
ろくにベッドからも起き上がれない病弱で役立たずな娘だと』
ふむ。「いや、あんた起き上がれるでしょうっ!」と突っ込まなかった私は凄いと思う。
使用人風情とは全く。よく言ったものです。
間違ってはいませんが。
「ねぇ、あなた」
ああ、いけない。ちょっと過去の回想に耽っていました。
「はい、何でしょう」
「どこの家の人?」
「ミリアーノ嬢!僕の連れに失礼な真似をしないでくれる」
「ああ、ごめんなさい。私はローレン子爵家の娘よ」
「そうですか。私はラインネット伯爵家で侍女として働いています」
「あは。あははは。そうよねぇ、可笑しいとは思ったのよ」
何が可笑しいのか分かりませんが。
よろしいのですか、ローレン子爵令嬢様。
ここ、お店の中ですよ。そして、あなたは今結構注目されています。
お気づきでないようですが。
ご愁傷さまです。
「可笑しいと思ったのよ。だって、侍女服を着ている令嬢がいるなんて」
「はぁ」
「ねぇ、そこ退いてくださらない。
たかが使用人如きが貴族と同じ席に着こうなんて失礼ではありませんか」
「失礼なのは君の方だよ、ミリアーノ嬢。
彼女は僕の連れだ、君にバカにされる筋合いはない。
それに貴族がそんなに偉いの?
偉そうにしているけど子爵や男爵位の生活なんてほとんど変わらないからね」
「なっ、何を言っていますの、クリス様。
この女に誑かされて、頭が茹で上がっていますの!そのような」
「喧しいっ!」
グワーン
うわぁ、痛そう。
「グエン」
グエン様は後ろからローレン子爵令嬢様の頭をフライパンで叩きました。
あの、よろしいのでしょうか?
グエン様は確か男爵位なのでは?こんなことをしてはマズいのでは?
「何をなさいますの!」
「黙れっ!店で騒ぐな!
あと、平民をバカにしたような口を叩いているけどな、俺の店はその平民を的にした店だ。
ここにいるのは全員、平民だ」
そこで初めてローレン子爵令嬢様は自分が周りの人間から睨まれていることに気づいたのです。
グロリア様もそうだったのですが、貴族の令嬢って結構鈍いんですかね?
「覚えておきなさいよっ」と悪役じみたセリフを言ってローレン子爵令嬢は店から出て行きました。
それを見たグエン様も何事もなかったかのようにフライパンを返しに厨房へ行ってしまいました。
「ごめんね、ルル。不快な思いをさせてしまって」
「いいえ、私のような使用人と一緒に居れば当然かと」
「当然じゃないよ!ルルはとても素敵な女性だよ」
「・・・・・・そ、それは、ありがとうございます」
何でしょう、この方。
私をドキドキで殺してしまいたいのでしょうか。
「あ、あの、ルル」
「はい」
「さっき言ったように、子爵位も男爵位も平民と変わらないんだ。
結婚とかもしなければいけないけど、無理に貴族とする必要はないんだ」
「?そうなんですか。それは知りませんでした」
「大抵は上流貴族との関係を持ちたいかったり、自分の家の利益になる家との繋がりを欲する為に貴族同士で結婚をするんだ。
でも、僕の母は平民出身で、恋愛結婚なんだ」
「それは、素敵ですね」
「そうだね。ねぇ、ルル」
「はい」
「僕と結婚を前提にお付き合いしてください」
「・・・・・・」
待て、落ち着こう。取り敢えず、落ち着こう。
深呼吸して。
こういう時はお茶を一口飲むと言いとお嬢様が言っていた。
うん、飲んだ。
・・・・・・・落ち着かない。
体温が一気に急上昇した。
何これ。高熱出して死にそう。
「えっと、あの」
「ダメ、かな?」
きゅんと捨てられた子犬に見えました。
「・・・・・・お願いします」
気がつけばそう言ってしまっていた。
パッと花が咲いたようにクリス様は笑った。
「良かったじゃなぇか、坊ちゃん」
実は周りも聞いていたようでお店の中が一気にお祝いモードだ。
まぁ、近くでミリアーノ嬢があれだけ騒いだ後だから注目されていたのは仕方のないことだ。
テクテクと厨房の奥から出て来たグエン様がホールのケーキを持って来てくれた。
「おめでとう」
「ありがとう、グエン」
なんだか流されてしまった気もするけれどクリス様となら良い関係が築けそうなので問題はないだろう。
「ご無沙汰しております、クリス様」
「お買い物?」
「はい。セシル様に茶葉を買うように」
「そうなんだ。だったら安くしておくよ。
ここは僕の店だからね。
もう買う茶葉の種類は決まった」
「いいえ、まだ」
「じゃあ、一緒に選ぼう」
「はぁ」
申し遅れました。
私はセシル様に遣えているルルと申します。
元はスラム街の生まれなのですが運よくセシル様に拾って頂き、今は侍女として働いています。
私の隣で色々説明しながら茶葉を選んでくれているこの方はクリス様
1年前までは正式なものではないけれどグロリア様の婚約者でした。
正直言って、ちょっと苦手です。
私は感情が乏しくラインネット家の使用人に「人形」と揶揄されます。
そんな私に積極的に話しかける人なんてセシル様以外、いなかったの。
クリス様は貴族なのに使用人である私に気安く話しかけてくる。
とても不思議な方です。
「これなんか、どうかな?
このままだと苦いけど、一度中を掻き混ぜると甘くなるんだ」
「変わったお茶ですね」
「だろ」と、クリス様は子供のような顔で仰る。
くすりと笑ってしまった。
「ああ、今笑ったよね」
「いいえ」
「初めて見た、ルルの笑顔。
なんかいいね。笑うと可愛い」
「っ」
この方は天然なのですね。
というか、貴族の殿方はこういうことを簡単に言う習慣でもついているのでしょうか。
慣れないので顔が熱い上に、胸がドキドキします。
「では、これにします」
「毎度あり」
私はお茶を買い、急いで邸へ戻った。
「お帰り、ルル。どうしたの?何かあった?」
「ただいま戻りました、セシル様。?特に何もありません」
「そう。でも」
セシル様の手が私の額に触れる。
「顔は赤いけど、熱はないみたいね」
「あ、赤くなどありませんっ」
「!?」
つい、大声を出してしまった。
セシル様もジーク様も驚いた顔をされている。
「申し訳ありません、失礼します」
とんだ失態だ。
❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️❄️
また別の日もクリス様にあった。
どうしてこうなっているのだろう?
私は今、なぜかクリス様とお茶をしている。
「ここのケーキが美味しいって評判なんだ。
グエンの出しているお店なんだけどね」
「そうなんですか」
「うん、そう。でもね、1人で甘い物を食べに行くのって結構勇気が居るんだよね。
ルルが居て良かった。ありがとうね」
「いいえ、お役に立てたとなら幸いです」
私は目の前に置かれたケーキを食べた。
美味しい。
「あら、クリスじゃない」
「・・・・やぁ、ミリアーノ嬢」
「?」
誰でしょう。心なしかクリス様の顏が引きつっています。
あのグロリア様の時でさえ笑顔を保っておられたので意外です。
ってきり強靭な心臓の持ち主かしと思っていたので。
クリス様にミリアーノと呼ばれて女性は私を品定めするかのように上から下まで見てからクスリと笑ってきました。感じの悪い女です。
まぁ、グロリア様で慣れていますが。
あの方がセシル様やジークの目がない所では散々、私のことをバカにしていましたら。
『使用人風情が、私を憐れんでいるんでしょ。
ろくにベッドからも起き上がれない病弱で役立たずな娘だと』
ふむ。「いや、あんた起き上がれるでしょうっ!」と突っ込まなかった私は凄いと思う。
使用人風情とは全く。よく言ったものです。
間違ってはいませんが。
「ねぇ、あなた」
ああ、いけない。ちょっと過去の回想に耽っていました。
「はい、何でしょう」
「どこの家の人?」
「ミリアーノ嬢!僕の連れに失礼な真似をしないでくれる」
「ああ、ごめんなさい。私はローレン子爵家の娘よ」
「そうですか。私はラインネット伯爵家で侍女として働いています」
「あは。あははは。そうよねぇ、可笑しいとは思ったのよ」
何が可笑しいのか分かりませんが。
よろしいのですか、ローレン子爵令嬢様。
ここ、お店の中ですよ。そして、あなたは今結構注目されています。
お気づきでないようですが。
ご愁傷さまです。
「可笑しいと思ったのよ。だって、侍女服を着ている令嬢がいるなんて」
「はぁ」
「ねぇ、そこ退いてくださらない。
たかが使用人如きが貴族と同じ席に着こうなんて失礼ではありませんか」
「失礼なのは君の方だよ、ミリアーノ嬢。
彼女は僕の連れだ、君にバカにされる筋合いはない。
それに貴族がそんなに偉いの?
偉そうにしているけど子爵や男爵位の生活なんてほとんど変わらないからね」
「なっ、何を言っていますの、クリス様。
この女に誑かされて、頭が茹で上がっていますの!そのような」
「喧しいっ!」
グワーン
うわぁ、痛そう。
「グエン」
グエン様は後ろからローレン子爵令嬢様の頭をフライパンで叩きました。
あの、よろしいのでしょうか?
グエン様は確か男爵位なのでは?こんなことをしてはマズいのでは?
「何をなさいますの!」
「黙れっ!店で騒ぐな!
あと、平民をバカにしたような口を叩いているけどな、俺の店はその平民を的にした店だ。
ここにいるのは全員、平民だ」
そこで初めてローレン子爵令嬢様は自分が周りの人間から睨まれていることに気づいたのです。
グロリア様もそうだったのですが、貴族の令嬢って結構鈍いんですかね?
「覚えておきなさいよっ」と悪役じみたセリフを言ってローレン子爵令嬢は店から出て行きました。
それを見たグエン様も何事もなかったかのようにフライパンを返しに厨房へ行ってしまいました。
「ごめんね、ルル。不快な思いをさせてしまって」
「いいえ、私のような使用人と一緒に居れば当然かと」
「当然じゃないよ!ルルはとても素敵な女性だよ」
「・・・・・・そ、それは、ありがとうございます」
何でしょう、この方。
私をドキドキで殺してしまいたいのでしょうか。
「あ、あの、ルル」
「はい」
「さっき言ったように、子爵位も男爵位も平民と変わらないんだ。
結婚とかもしなければいけないけど、無理に貴族とする必要はないんだ」
「?そうなんですか。それは知りませんでした」
「大抵は上流貴族との関係を持ちたいかったり、自分の家の利益になる家との繋がりを欲する為に貴族同士で結婚をするんだ。
でも、僕の母は平民出身で、恋愛結婚なんだ」
「それは、素敵ですね」
「そうだね。ねぇ、ルル」
「はい」
「僕と結婚を前提にお付き合いしてください」
「・・・・・・」
待て、落ち着こう。取り敢えず、落ち着こう。
深呼吸して。
こういう時はお茶を一口飲むと言いとお嬢様が言っていた。
うん、飲んだ。
・・・・・・・落ち着かない。
体温が一気に急上昇した。
何これ。高熱出して死にそう。
「えっと、あの」
「ダメ、かな?」
きゅんと捨てられた子犬に見えました。
「・・・・・・お願いします」
気がつけばそう言ってしまっていた。
パッと花が咲いたようにクリス様は笑った。
「良かったじゃなぇか、坊ちゃん」
実は周りも聞いていたようでお店の中が一気にお祝いモードだ。
まぁ、近くでミリアーノ嬢があれだけ騒いだ後だから注目されていたのは仕方のないことだ。
テクテクと厨房の奥から出て来たグエン様がホールのケーキを持って来てくれた。
「おめでとう」
「ありがとう、グエン」
なんだか流されてしまった気もするけれどクリス様となら良い関係が築けそうなので問題はないだろう。
28
お気に入りに追加
2,339
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(142件)
あなたにおすすめの小説
婚約者が庇護欲をそそる可愛らしい悪女に誑かされて・・・ませんでしたわっ!?
月白ヤトヒコ
ファンタジー
わたくしの婚約者が……とある女子生徒に侍っている、と噂になっていました。
それは、小柄で庇護欲を誘う、けれど豊かでたわわなお胸を持つ、後輩の女子生徒。
しかも、その子は『病気の母のため』と言って、学園に通う貴族子息達から金品を巻き上げている悪女なのだそうです。
お友達、が親切そうな顔をして教えてくれました。まぁ、面白がられているのが、透けて見える態度でしたけど。
なので、婚約者と、彼が侍っている彼女のことを調査することにしたのですが・・・
ガチだったっ!?
いろんな意味で、ガチだったっ!?
「マジやべぇじゃんっ!?!?」
と、様々な衝撃におののいているところです。
「お嬢様、口が悪いですよ」
「あら、言葉が乱れましたわ。失礼」
という感じの、庇護欲そそる可愛らしい外見をした悪女の調査報告&観察日記っぽいもの。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
【完結】嫌われている...母様の命を奪った私を
紫宛
ファンタジー
※素人作品です。ご都合主義。R15は保険です※
3話構成、ネリス視点、父・兄視点、未亡人視点。
2話、おまけを追加します(ᴗ͈ˬᴗ͈⸝⸝)
いつも無言で、私に一切の興味が無いお父様。
いつも無言で、私に一切の興味が無いお兄様。
いつも暴言と暴力で、私を嫌っているお義母様
いつも暴言と暴力で、私の物を奪っていく義妹。
私は、血の繋がった父と兄に嫌われている……そう思っていたのに、違ったの?
キスだけは断固拒否します!現実に帰りたくないので!~異世界での私は救世主らしいです~
空木切
ファンタジー
社会人生活に疲れ切った主人公(飯降絵子)が「愛が欲しい」と叫んだ瞬間何故か異世界へ召喚されてしまう。そこは魔法に満ちた世界……だったが魔力が枯渇しており人々は生きるだけで苦労していた。そんなところへ救世主として現れた絵子は、魔力を大量に作り出す特殊な体をしていた為に誰もが欲しがって色々と大変なことに巻き込まれてしまう。
召喚士の少年、一国の王子とその従者、心配性の青年、男の娘(?)と、枯渇した魔力を取り戻し世界を救う旅に出る。絵子の身を狙う刺客やら他国の人間やらの誘惑に耐えつつ、愛のキスを避けつつ?果たして絵子は何とか世界を救えるのか!?
※カタカナ用語ほぼ無いです。細かい設定スルーして読めます。
【3/20】完結しました。お付き合いいただきありがとうございました! またいつかおまけ話など更新するかもしれませんが、その際にはツイッターなどでお知らせします。
勝手にしなさいよ
棗
恋愛
どうせ将来、婚約破棄されると分かりきってる相手と婚約するなんて真っ平ごめんです!でも、相手は王族なので公爵家から破棄は出来ないのです。なら、徹底的に避けるのみ。と思っていた悪役令嬢予定のヴァイオレットだが……
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
悪役令嬢によればこの世界は乙女ゲームの世界らしい
斯波
ファンタジー
ブラック企業を辞退した私が卒業後に手に入れたのは無職の称号だった。不服そうな親の目から逃れるべく、喫茶店でパート情報を探そうとしたが暴走トラックに轢かれて人生を終えた――かと思ったら村人達に恐れられ、軟禁されている10歳の少女に転生していた。どうやら少女の強大すぎる魔法は村人達の恐怖の対象となったらしい。村人の気持ちも分からなくはないが、二度目の人生を小屋での軟禁生活で終わらせるつもりは毛頭ないので、逃げることにした。だが私には強すぎるステータスと『ポイント交換システム』がある!拠点をテントに決め、日々魔物を狩りながら自由気ままな冒険者を続けてたのだが……。
※1.恋愛要素を含みますが、出てくるのが遅いのでご注意ください。
※2.『悪役令嬢に転生したので断罪エンドまでぐーたら過ごしたい 王子がスパルタとか聞いてないんですけど!?』と同じ世界観・時間軸のお話ですが、こちらだけでもお楽しみいただけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
グロリアのようにどう見ても自分の行いのせいで責められているのに相手を悪者にして「善良でかわいそうな自分をよってたかって弱い者いじめする(´;ω;`)ウルウル」思考キャラといえば、鬼滅の半天狗ですね。
あいつも作中トップレベルの胸糞キャラです。
確かにΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
「自分は悪くない」って本気で思ってましたからね。
グロリアのような卑屈でネガティブ思考人間は自分下げをしている風をしながら相手を悪者にするから大嫌いです。
PSの魔女のお店はじめました~というゲームにまさにそういう少女が出て来てうざくて仕方がありませんでした。
「純真な乙女にキスしてもらうと呪いが解けるカエルの王子」というイベントでは散々こっちを「幼気なわたしにキモい行為を押し付ける悪女」扱いしてきましたね。
「だーっ!誰も無理強いなんてしてねえだろ!人の事いじめっ子扱いしやがって!そもそもお前は「純真な乙女」じゃなく被害者意識とひがみ根性強すぎる嫌な女だからどっちみち呪いは解けねえよ!」と切れまくりましたね。
感想ありがとうございます。
面白そうなゲームですね😅
自分で書きながら、現実にいたらうざいだろうなって思ってました。
ここまで酷くはないのですが、というかかなり盛っているのですが学生時代に被害妄想の激しい子がいたのでその子をモデルに書きました😅
タイプが違うのでモデルと言うにはかけ離れているのですが・・・・。
何度読んでもカーネル先生最高です😆😍😆
楽しい作品に感謝感謝です♪