19 / 39
第二章 ミア・ウェルツナー
19
しおりを挟む
ミアの名前はミア・ウェルツナー。
可愛いウサギの獣人よ♡
ミアには大好きな人がいる。出会うことすら奇跡と呼ばれた存在。ミアの運命
それがディアモン・ジュノン。
し・か・も!なんと!侯爵令息!
玉の輿じゃん!
こんな奇跡が立て続けに起こるなんて、ミアは選ばれた存在なのかしら。
きゃっは♡
ディアモンには婚約者がいたけど問題ない。だって運命の相手はミアだから。さっさと婚約破棄してもらおう。
まったく。ミアの男をとるなんて最低。きっといろんな人に媚びを売ってる娼婦みたいな女ね。
常識なんて通じない。頭がお花畑でできてるのよ、きっと。
どうしよう。そんな人が元婚約者ならミア、虐められるかも。シクシク(´A`。)グスン
でも大丈夫!ミアにはディアモンがいるから。
ディアモンはミアのこと守ってくれるよね。
だってディアモンはミアの番だもん。守ってくれるでしょ。ミアのこと、幸せにしてくれるでしょ。
ミアは可愛いからたくさんの人がミアに優しくしてくれるの。
ダニエル、メーラー、ベラミン。
みんな私の大切なお友達。
男の子だからディアモン、妬くかな?
そう思ってディアモンを見たらちょっとイライラしてるみたいだった。
ダニエル達にも冷たい態度。
うふふふ。嬉しい。
「ちょっといいかしら?」
モテモテの私はたまに一人になりたい時がある。
ぶらぶらと一人学内を歩いているとブス女に声をかけられた。
「なぁに?」
私の返答になぜかブス女は眉間にシワを寄せる。嫌なら声をかけなければいいのに。
こっちだってあんたみたいなブス女と関わり合いになりたくないし。
同類だと思われるのも嫌。
「あなた、私の婚約者に手を出さないでくださる?」
は?
なんか分からんけど冤罪をふっかけられた。
やだな、これだからブスは。すぐ難癖をつけるんだから。
私が可愛いからって。
女の嫉妬って本当に醜いわよね。
「変な言いがかりはしないでよね。あんたみない女の婚約者なんか知らないし」
「ダニエルよ!私の婚約者は!」
びっくり仰天!?
思わず吹き出しちゃった。
「何がおかしいのよっ!」
顔を赤くして、ぷるぷる震える姿がまた笑える。
「あんたみたいなブス女とダニエルが婚約だなんて笑う以外に何をしろって言うの?あははは。もう、ダメ。お腹が痛い」
笑い過ぎて目から涙が零れた。
「つり合ってないじゃん」
「っ」
パシンっ!
いったぁい。この暴力女。だからブスとは関わり合いになりたくないよね。
「ミア!エステル、ミアに何をするんだ」
「・・・・っ。ダニエル」
ダニエルは叩かれたミアの頬にそっと触れる。
そんなダニエルをエステルとか呼ばれてたブス女は憎々しそうに見る。
それはダニエルも同じだった。
なぁんだ。もう既に仲が冷えきってるじゃん。さっさと別れればいいのに。何でまだ婚約者の座に居座ってんの。
それでとばっちりで叩かれるとか意味不明だし。
可愛いウサギの獣人よ♡
ミアには大好きな人がいる。出会うことすら奇跡と呼ばれた存在。ミアの運命
それがディアモン・ジュノン。
し・か・も!なんと!侯爵令息!
玉の輿じゃん!
こんな奇跡が立て続けに起こるなんて、ミアは選ばれた存在なのかしら。
きゃっは♡
ディアモンには婚約者がいたけど問題ない。だって運命の相手はミアだから。さっさと婚約破棄してもらおう。
まったく。ミアの男をとるなんて最低。きっといろんな人に媚びを売ってる娼婦みたいな女ね。
常識なんて通じない。頭がお花畑でできてるのよ、きっと。
どうしよう。そんな人が元婚約者ならミア、虐められるかも。シクシク(´A`。)グスン
でも大丈夫!ミアにはディアモンがいるから。
ディアモンはミアのこと守ってくれるよね。
だってディアモンはミアの番だもん。守ってくれるでしょ。ミアのこと、幸せにしてくれるでしょ。
ミアは可愛いからたくさんの人がミアに優しくしてくれるの。
ダニエル、メーラー、ベラミン。
みんな私の大切なお友達。
男の子だからディアモン、妬くかな?
そう思ってディアモンを見たらちょっとイライラしてるみたいだった。
ダニエル達にも冷たい態度。
うふふふ。嬉しい。
「ちょっといいかしら?」
モテモテの私はたまに一人になりたい時がある。
ぶらぶらと一人学内を歩いているとブス女に声をかけられた。
「なぁに?」
私の返答になぜかブス女は眉間にシワを寄せる。嫌なら声をかけなければいいのに。
こっちだってあんたみたいなブス女と関わり合いになりたくないし。
同類だと思われるのも嫌。
「あなた、私の婚約者に手を出さないでくださる?」
は?
なんか分からんけど冤罪をふっかけられた。
やだな、これだからブスは。すぐ難癖をつけるんだから。
私が可愛いからって。
女の嫉妬って本当に醜いわよね。
「変な言いがかりはしないでよね。あんたみない女の婚約者なんか知らないし」
「ダニエルよ!私の婚約者は!」
びっくり仰天!?
思わず吹き出しちゃった。
「何がおかしいのよっ!」
顔を赤くして、ぷるぷる震える姿がまた笑える。
「あんたみたいなブス女とダニエルが婚約だなんて笑う以外に何をしろって言うの?あははは。もう、ダメ。お腹が痛い」
笑い過ぎて目から涙が零れた。
「つり合ってないじゃん」
「っ」
パシンっ!
いったぁい。この暴力女。だからブスとは関わり合いになりたくないよね。
「ミア!エステル、ミアに何をするんだ」
「・・・・っ。ダニエル」
ダニエルは叩かれたミアの頬にそっと触れる。
そんなダニエルをエステルとか呼ばれてたブス女は憎々しそうに見る。
それはダニエルも同じだった。
なぁんだ。もう既に仲が冷えきってるじゃん。さっさと別れればいいのに。何でまだ婚約者の座に居座ってんの。
それでとばっちりで叩かれるとか意味不明だし。
193
お気に入りに追加
10,011
あなたにおすすめの小説
竜王陛下の番……の妹様は、隣国で溺愛される
夕立悠理
恋愛
誰か。誰でもいいの。──わたしを、愛して。
物心着いた時から、アオリに与えられるもの全てが姉のお下がりだった。それでも良かった。家族はアオリを愛していると信じていたから。
けれど姉のスカーレットがこの国の竜王陛下である、レナルドに見初められて全てが変わる。誰も、アオリの名前を呼ぶものがいなくなったのだ。みんな、妹様、とアオリを呼ぶ。孤独に耐えかねたアオリは、隣国へと旅にでることにした。──そこで、自分の本当の運命が待っているとも、知らずに。
※小説家になろう様にも投稿しています
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
運命は、手に入れられなかったけれど
夕立悠理
恋愛
竜王の運命。……それは、アドルリア王国の王である竜王の唯一の妃を指す。
けれど、ラファリアは、運命に選ばれなかった。選ばれたのはラファリアの友人のマーガレットだった。
愛し合う竜王レガレスとマーガレットをこれ以上見ていられなくなったラファリアは、城を出ることにする。
すると、なぜか、王国に繁栄をもたらす聖花の一部が枯れてしまい、竜王レガレスにも不調が出始めーー。
一方、城をでて開放感でいっぱいのラファリアは、初めて酒場でお酒を飲み、そこで謎の青年と出会う。
運命を間違えてしまった竜王レガレスと、腕のいい花奏師のラファリアと、謎の青年(魔王)との、運命をめぐる恋の話。
※カクヨム様でも連載しています。
そちらが一番早いです。
異世界で狼に捕まりました。〜シングルマザーになったけど、子供たちが可愛いので幸せです〜
雪成
恋愛
そういえば、昔から男運が悪かった。
モラハラ彼氏から精神的に痛めつけられて、ちょっとだけ現実逃避したかっただけなんだ。現実逃避……のはずなのに、気付けばそこは獣人ありのファンタジーな異世界。
よくわからないけどモラハラ男からの解放万歳!むしろ戻るもんかと新たな世界で生き直すことを決めた私は、美形の狼獣人と恋に落ちた。
ーーなのに、信じていた相手の男が消えた‼︎ 身元も仕事も全部嘘⁉︎ しかもちょっと待って、私、彼の子を妊娠したかもしれない……。
まさか異世界転移した先で、また男で痛い目を見るとは思わなかった。
※不快に思う描写があるかもしれませんので、閲覧は自己責任でお願いします。
※『小説家になろう』にも掲載しています。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
【完結】私の番には飼い主がいる
堀 和三盆
恋愛
獣人には番と呼ばれる、生まれながらに決められた伴侶がどこかにいる。番が番に持つ愛情は深く、出会ったが最後その相手しか愛せない。
私――猫獣人のフルールも幼馴染で同じ猫獣人であるヴァイスが番であることになんとなく気が付いていた。精神と体の成長と共に、少しずつお互いの番としての自覚が芽生え、信頼関係と愛情を同時に育てていくことが出来る幼馴染の番は理想的だと言われている。お互いがお互いだけを愛しながら、選択を間違えることなく人生の多くを共に過ごせるのだから。
だから、わたしもツイていると、幸せになれると思っていた。しかし――全てにおいて『番』が優先される獣人社会。その中で唯一その序列を崩す例外がある。
『飼い主』の存在だ。
獣の本性か、人間としての理性か。獣人は受けた恩を忘れない。特に命を助けられたりすると、恩を返そうと相手に忠誠を尽くす。まるで、騎士が主に剣を捧げるように。命を助けられた獣人は飼い主に忠誠を尽くすのだ。
この世界においての飼い主は番の存在を脅かすことはない。ただし――。ごく稀に前世の記憶を持って産まれてくる獣人がいる。そして、アチラでは飼い主が庇護下にある獣の『番』を選ぶ権限があるのだそうだ。
例え生まれ変わっても。飼い主に忠誠を誓った獣人は飼い主に許可をされないと番えない。
そう。私の番は前世持ち。
そして。
―――『私の番には飼い主がいる』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる