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第20話 史上最高クラスのぶつかり合い
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二つの拳は音速を容易に超えて、置き去りにされた空気の壁は破壊力に変換し衝撃として解放される。
そして、二人を中心とし周囲の物質全てが消し飛んだ。
(やっぱり拳じゃ敵わねえな、、、俺を百人重ねても打ち負けるのかよッ)
ルチアーノはあの一瞬で予備準備無しに出せるフルパワーを拳に込めていた。
則獣『ボストレイム』の権能をフル活用して『ルチアーノが拳を打ち込む』という動作によって発生する結果を右腕一本に100回重ねて単純に威力百倍の攻撃を放つ。
しかし、打ち負けたのはルチアーノであった。
「どうした? 腕が痺れてピクリとも動かないか??」
「お前の土俵で相撲取ってやったんだよ、、、痺れで済んでる時点で俺の勝ちみたいなもんだろッ」
ルチアーノが負け惜しみを言った、この事実がライオネルが肉弾戦で世界最強を凌駕している事を示す充分な証拠ある。
そしてその発言は、ライオネルへの賞賛に溢れていた。
「次はコッチの土俵で踊って貰うぜッ」
ルチアーノは砕けた拳に変わって地面を蹴り、後方上空に飛び上がって距離を取る。
そして周辺が歪む程のエネルギーを左手に集めて荒々しく敵目掛けて振り下ろした。
「『アマノムラクモ』」」
斬撃という結果が座標を変えながら無限にリピートし、街一つを容易に呑み込む切断の大波を生み出してライオネルを包んだ。
ライオネルの姿は数万の斬撃によって発生した粉塵の中に消える。
「此れで3秒って所か、、、残り約16秒!!」
ルチアーノは楽しそうにそう呟き、地面に右手を押しつける。
次の瞬間ルチアーノが制御して流し込んだエネルギーによって地面のある場所は隆起、そしてある場所は陥没していく。
いとも簡単に街の地形を変えて、自分が有利な様に作り変えたのだ。
「鬼ごっこでの逃走者の勝率は公園の複雑さに比例する、、、無敵が切れる前に捕まえてみろよライオネルッ!!」
そう言った瞬間、粉塵の中から無傷のライオネルが現われた。
二人共子供の様に表情を歪め、再び弾丸の様に突進してくるライオネルをルチアーノが待ち構える。
「此処だッ」
ルチアーノが呟いた瞬間、二人の側方に一際大きく聳え立っていた岩の柱が切り刻まれてライオネルの上に降り注ぐ。
相手が真っ直ぐ突進してくる事を予期して、ルチアーノが予め切り込みを入れていたのだ。
しかし岩石の雨もライオネルに1秒のラグを与える程度の効果しか発揮せず、岩石を容易に打ち砕きながらルチアーノの前に現われた。
だが降り注ぐ岩石を乗り越えたライオネルの放った拳は空を切る。
ルチアーノには1秒で充分であった、1秒の間に地面を蹴って跳躍して空中から見下ろしていたのだ。
「『オロチアラマサ』」
呪文の様にルチアーノがそう呟いた瞬間、ライオネルの身体を中心として巨大な斬撃の竜巻が発生し周囲を斬撃の暴風吹き荒れた。
先程ルチアーノが切断して落とした大量の岩石がミキサーに入れられた野菜の様に細切れにさせて、塵や小石となって吹飛ばされていく。
「残り11秒ッ、大体半分削は削ったか、、、」
ルチアーノが地面に着地してライオネルが呑み込まれた斬撃の竜巻を見ていると、一つの影が浮かび上がってきて竜巻から飛び出した。
その人影は、当然の様に無傷で脱出したライオネルであった。
「面倒な技を放ちおって、、、四方八方から小突かれるのは良い気分では無いのだぞ?」
「うわー、回りくどい嫌味なんて覚えやがって~。安心しろよッ次はズドンと腹に響くような攻撃をお見舞いしてやるからよ」
ルチアーノが自らに歩み寄ってくれライオネルを出迎える様に歩き始める。
その空間に有る限られた則を引っ張り合って火花を散らしながら、それぞれの左手にエネルギーを集めていく。
そして二人の距離が1.5メートルに到達した瞬間、其れまで押さえ込まれて膨張する法則の力を思う存分解き放った。
「『クサナギ』」「『ゴールデンゴング』」
ルチアーノは右手を一閃して限界までエネルギーを貯めた斬撃を放ち、ライオネルは無骨に則でエネルギを溜め込んだだけの拳を叩き付ける。
二人の大技は正面からぶつかり合い、互いに相殺しあって周囲に破壊を破壊を撒き散らした。
その衝撃波は再び周囲の物体全てを吹飛ばし、再度何も無い砂地だけの空間が二人を中心として現われたのだった。
「次は俺の勝ちだな」
「チッ、、、」
ライオネルが舌打ちをした瞬間、彼の拳がパッカリと割れて少量の血が零れ出る。
しかし傷は余り深くない様で、一滴の赤い雫が伝ったあとは血が止まってVCFの隊服に擦りつけ血を拭った。
「余りに強力な攻撃は無効化しきれず貫通されちゃうんだっけ? この分じゃ本気の攻撃を叩き込めば首の一つや二つ飛ばすのは簡単だな」
「ぬかせ、此れから死にゆく貴様に花を持たせてやる為に薄皮一枚切らせてやったのだよ。本気を出せば貴様の攻撃など訳無いわッ」
そう言ってライオネルの身体を一瞬黄金色のオーラが包み、真っ赤なマントを纏いライオンの被り物を被ってチャンピオンベルトを巻いた則獣『ゴールデン・レジェンド』が現われる。
ゴールデンレジェンドの能力は制限時間20秒で、全ての攻撃を無効化して無敵に成れるというもの。
ライオネルは無敵化のオン・オフを高速で繰り返す事によって、ルチアーノの攻撃を無効化しながら一方的に攻撃を叩き込んでいたのだ。
加えて無敵化する事により、攻撃の反動で自らがダメージを受けないようにエネルギーをコントロール必要が無くなって全ての則を攻撃に向ける事が出来る。
しかし余りに強力過ぎる攻撃を受けるとダメージが貫通してしまうという欠点も有る様だ。
「もういい加減時間が無くなっていたわい。次の一撃で一旦幕引きとしよう、、、多大の全力をぶつけて最後の勝負じゃッ!!」
「良いのかよ? お前の能力は防御特化で、俺の能力は攻撃特化、、、勝負は見えてるぜ??」
「フンッ、最強の盾は最強の矛を兼ねるという事を教えてやるわッ」
その事を合図に二人は各々の決め技を放つ為に神経を研ぎ澄まし始める。
約3秒の沈黙の後、二人は言葉も無く呼吸を合わせて同時に地を蹴り互いを倒す為に残していた取って置きを解放する。
『ゴールデン・ライトバスター』
ライオネルが数千、数万の戦いの果てに辿り着いた究極の一撃。
『ゴールデン・レジェンド』をフル出力で発動し、身体を全身全霊の無敵で覆うことによってルチアーノの攻撃、そして自らのエネルギーによって崩壊する事を防ぐ。
そして意図的に脳のリミッターを外して自らで自らを破壊しかねないエネルギーを引き出し、其れに加えて身体が押し潰されそうな程の則を右手に集めて敵に叩き付ける。
『アマノサカホコ』
ルチアーノが嘗て破帝を殺す為に編み出した伝説の一撃。
『ボストレイム』の能力によって数万発の『クサナギ』を同時に発生させ、其れを『デルタ・カルト』の能力を使用して一つの斬撃に束ねる。
脳に莫大なダメージが蓄積する為乱発は出来ないが、攻撃の威力だけでいえば右に出る者はいないオーバキル過ぎる斬撃。
二人は今まで数多の強敵達を沈めてきた切り札である『ゴールデン・バスター』と『アマノサカホコ』をぶつけ合う。
衝突した瞬間音よりも先に凄まじい光が溢れ、次に超高音の衝撃音が響き渡り二人の聴覚を消し去っていく。
0,0001秒後に漸く衝撃が追い付き、爆発が二人の身体を包み込んで意識を奪い去ったのだった。
そして、二人を中心とし周囲の物質全てが消し飛んだ。
(やっぱり拳じゃ敵わねえな、、、俺を百人重ねても打ち負けるのかよッ)
ルチアーノはあの一瞬で予備準備無しに出せるフルパワーを拳に込めていた。
則獣『ボストレイム』の権能をフル活用して『ルチアーノが拳を打ち込む』という動作によって発生する結果を右腕一本に100回重ねて単純に威力百倍の攻撃を放つ。
しかし、打ち負けたのはルチアーノであった。
「どうした? 腕が痺れてピクリとも動かないか??」
「お前の土俵で相撲取ってやったんだよ、、、痺れで済んでる時点で俺の勝ちみたいなもんだろッ」
ルチアーノが負け惜しみを言った、この事実がライオネルが肉弾戦で世界最強を凌駕している事を示す充分な証拠ある。
そしてその発言は、ライオネルへの賞賛に溢れていた。
「次はコッチの土俵で踊って貰うぜッ」
ルチアーノは砕けた拳に変わって地面を蹴り、後方上空に飛び上がって距離を取る。
そして周辺が歪む程のエネルギーを左手に集めて荒々しく敵目掛けて振り下ろした。
「『アマノムラクモ』」」
斬撃という結果が座標を変えながら無限にリピートし、街一つを容易に呑み込む切断の大波を生み出してライオネルを包んだ。
ライオネルの姿は数万の斬撃によって発生した粉塵の中に消える。
「此れで3秒って所か、、、残り約16秒!!」
ルチアーノは楽しそうにそう呟き、地面に右手を押しつける。
次の瞬間ルチアーノが制御して流し込んだエネルギーによって地面のある場所は隆起、そしてある場所は陥没していく。
いとも簡単に街の地形を変えて、自分が有利な様に作り変えたのだ。
「鬼ごっこでの逃走者の勝率は公園の複雑さに比例する、、、無敵が切れる前に捕まえてみろよライオネルッ!!」
そう言った瞬間、粉塵の中から無傷のライオネルが現われた。
二人共子供の様に表情を歪め、再び弾丸の様に突進してくるライオネルをルチアーノが待ち構える。
「此処だッ」
ルチアーノが呟いた瞬間、二人の側方に一際大きく聳え立っていた岩の柱が切り刻まれてライオネルの上に降り注ぐ。
相手が真っ直ぐ突進してくる事を予期して、ルチアーノが予め切り込みを入れていたのだ。
しかし岩石の雨もライオネルに1秒のラグを与える程度の効果しか発揮せず、岩石を容易に打ち砕きながらルチアーノの前に現われた。
だが降り注ぐ岩石を乗り越えたライオネルの放った拳は空を切る。
ルチアーノには1秒で充分であった、1秒の間に地面を蹴って跳躍して空中から見下ろしていたのだ。
「『オロチアラマサ』」
呪文の様にルチアーノがそう呟いた瞬間、ライオネルの身体を中心として巨大な斬撃の竜巻が発生し周囲を斬撃の暴風吹き荒れた。
先程ルチアーノが切断して落とした大量の岩石がミキサーに入れられた野菜の様に細切れにさせて、塵や小石となって吹飛ばされていく。
「残り11秒ッ、大体半分削は削ったか、、、」
ルチアーノが地面に着地してライオネルが呑み込まれた斬撃の竜巻を見ていると、一つの影が浮かび上がってきて竜巻から飛び出した。
その人影は、当然の様に無傷で脱出したライオネルであった。
「面倒な技を放ちおって、、、四方八方から小突かれるのは良い気分では無いのだぞ?」
「うわー、回りくどい嫌味なんて覚えやがって~。安心しろよッ次はズドンと腹に響くような攻撃をお見舞いしてやるからよ」
ルチアーノが自らに歩み寄ってくれライオネルを出迎える様に歩き始める。
その空間に有る限られた則を引っ張り合って火花を散らしながら、それぞれの左手にエネルギーを集めていく。
そして二人の距離が1.5メートルに到達した瞬間、其れまで押さえ込まれて膨張する法則の力を思う存分解き放った。
「『クサナギ』」「『ゴールデンゴング』」
ルチアーノは右手を一閃して限界までエネルギーを貯めた斬撃を放ち、ライオネルは無骨に則でエネルギを溜め込んだだけの拳を叩き付ける。
二人の大技は正面からぶつかり合い、互いに相殺しあって周囲に破壊を破壊を撒き散らした。
その衝撃波は再び周囲の物体全てを吹飛ばし、再度何も無い砂地だけの空間が二人を中心として現われたのだった。
「次は俺の勝ちだな」
「チッ、、、」
ライオネルが舌打ちをした瞬間、彼の拳がパッカリと割れて少量の血が零れ出る。
しかし傷は余り深くない様で、一滴の赤い雫が伝ったあとは血が止まってVCFの隊服に擦りつけ血を拭った。
「余りに強力な攻撃は無効化しきれず貫通されちゃうんだっけ? この分じゃ本気の攻撃を叩き込めば首の一つや二つ飛ばすのは簡単だな」
「ぬかせ、此れから死にゆく貴様に花を持たせてやる為に薄皮一枚切らせてやったのだよ。本気を出せば貴様の攻撃など訳無いわッ」
そう言ってライオネルの身体を一瞬黄金色のオーラが包み、真っ赤なマントを纏いライオンの被り物を被ってチャンピオンベルトを巻いた則獣『ゴールデン・レジェンド』が現われる。
ゴールデンレジェンドの能力は制限時間20秒で、全ての攻撃を無効化して無敵に成れるというもの。
ライオネルは無敵化のオン・オフを高速で繰り返す事によって、ルチアーノの攻撃を無効化しながら一方的に攻撃を叩き込んでいたのだ。
加えて無敵化する事により、攻撃の反動で自らがダメージを受けないようにエネルギーをコントロール必要が無くなって全ての則を攻撃に向ける事が出来る。
しかし余りに強力過ぎる攻撃を受けるとダメージが貫通してしまうという欠点も有る様だ。
「もういい加減時間が無くなっていたわい。次の一撃で一旦幕引きとしよう、、、多大の全力をぶつけて最後の勝負じゃッ!!」
「良いのかよ? お前の能力は防御特化で、俺の能力は攻撃特化、、、勝負は見えてるぜ??」
「フンッ、最強の盾は最強の矛を兼ねるという事を教えてやるわッ」
その事を合図に二人は各々の決め技を放つ為に神経を研ぎ澄まし始める。
約3秒の沈黙の後、二人は言葉も無く呼吸を合わせて同時に地を蹴り互いを倒す為に残していた取って置きを解放する。
『ゴールデン・ライトバスター』
ライオネルが数千、数万の戦いの果てに辿り着いた究極の一撃。
『ゴールデン・レジェンド』をフル出力で発動し、身体を全身全霊の無敵で覆うことによってルチアーノの攻撃、そして自らのエネルギーによって崩壊する事を防ぐ。
そして意図的に脳のリミッターを外して自らで自らを破壊しかねないエネルギーを引き出し、其れに加えて身体が押し潰されそうな程の則を右手に集めて敵に叩き付ける。
『アマノサカホコ』
ルチアーノが嘗て破帝を殺す為に編み出した伝説の一撃。
『ボストレイム』の能力によって数万発の『クサナギ』を同時に発生させ、其れを『デルタ・カルト』の能力を使用して一つの斬撃に束ねる。
脳に莫大なダメージが蓄積する為乱発は出来ないが、攻撃の威力だけでいえば右に出る者はいないオーバキル過ぎる斬撃。
二人は今まで数多の強敵達を沈めてきた切り札である『ゴールデン・バスター』と『アマノサカホコ』をぶつけ合う。
衝突した瞬間音よりも先に凄まじい光が溢れ、次に超高音の衝撃音が響き渡り二人の聴覚を消し去っていく。
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