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❤︎一夜明けて…❤︎真柴みひろ
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気がついたらかなり時間が経っていた。いけない…宇丈さん、そろそろ起こさないと。
部屋の外にでて鍵をかけると、ちょうど宇丈さんが階段から降りてきた。
「すっげぇ寝ちまった」
寝ぼけ眼で私を確認するとそう言って、頭を掻きながら近づいてくる彼…愛おしくて堪らない。
「お腹空いてますよね?何か用意します」
「うん、腹減った…」
急いで台所に立ち、献立を考える。
何も食べずにこの時間だから…ボリュームのあるものでも大丈夫かしら?
最初は温かい汁物。普段は野菜が足らないだろうから、野菜多めにして…お肉とお魚、どちらがいいかしら?
料理をする私の横で、彼がじっと私を見る。見られていることを意識して、手元が震えてしまう。
「飯、何?」
「温かいスープと、豚しゃぶサラダとお魚を焼きます。後は適当につまむものを…」
「ふうん」
見られて、ドキドキしてしまう。
「なあ」
声に甘えが入ってる。宇丈さん…心臓が飛び出しそうだから、やめてください…。
「なんか手伝おうか?」
「いえ、大丈夫です。テレビでもご覧になっててください」
「ん、じゃあさ、お茶ちょうだい」
「はい、ただいま」
返事をしながらも赤くなる頰を隠したくなる。
急に…愛し合い、求めあった記憶が蘇って。恥ずかしげもなくあられもない声をあげて、求めてしまった…。
嫌がられてないかしら?変に思われてないかしら?
「みひろ、なんかつまむもんある?」
「あ、はい」
持ってきたぬか漬けを切って出すと、喜んで食べてくれた。
昨晩のご飯の残りを握って焼きおにぎりにすると、これも喜んで食べてくれた。
嬉しい…すごく、作りがいがある…。
部屋の外にでて鍵をかけると、ちょうど宇丈さんが階段から降りてきた。
「すっげぇ寝ちまった」
寝ぼけ眼で私を確認するとそう言って、頭を掻きながら近づいてくる彼…愛おしくて堪らない。
「お腹空いてますよね?何か用意します」
「うん、腹減った…」
急いで台所に立ち、献立を考える。
何も食べずにこの時間だから…ボリュームのあるものでも大丈夫かしら?
最初は温かい汁物。普段は野菜が足らないだろうから、野菜多めにして…お肉とお魚、どちらがいいかしら?
料理をする私の横で、彼がじっと私を見る。見られていることを意識して、手元が震えてしまう。
「飯、何?」
「温かいスープと、豚しゃぶサラダとお魚を焼きます。後は適当につまむものを…」
「ふうん」
見られて、ドキドキしてしまう。
「なあ」
声に甘えが入ってる。宇丈さん…心臓が飛び出しそうだから、やめてください…。
「なんか手伝おうか?」
「いえ、大丈夫です。テレビでもご覧になっててください」
「ん、じゃあさ、お茶ちょうだい」
「はい、ただいま」
返事をしながらも赤くなる頰を隠したくなる。
急に…愛し合い、求めあった記憶が蘇って。恥ずかしげもなくあられもない声をあげて、求めてしまった…。
嫌がられてないかしら?変に思われてないかしら?
「みひろ、なんかつまむもんある?」
「あ、はい」
持ってきたぬか漬けを切って出すと、喜んで食べてくれた。
昨晩のご飯の残りを握って焼きおにぎりにすると、これも喜んで食べてくれた。
嬉しい…すごく、作りがいがある…。
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