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❤︎解放❤︎真柴みひろ

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ひとしきり二人の愛撫を受け止め、何も考えられないほどに気持ちよくて、蕩けた。
 なのに…声が出せない。喉の奥で何かが引っかかる。
 それを解消できればきっと、きっと…出したいように声を出せるのに。

「宇丈に変わるね?」
 青島さんが体を起こす気配。そして…宇丈さんの、気配。
 視界を奪われていても感じる、わかる。私…ちゃんと宇丈さんを、捉えてる。

「みひろ」
 今は、そう呼んで。呼び捨てで構わない…今は、今だけは。
 宇丈さんで体を満たしたい。心も体も…魂までも。
 こんなにも愛おしく、すべてを捧げたいと思えるのは…あなただけだから。

「オレの名前、呼んで?呼べる?」
「宇丈、さん」
 掠れる声で呼ぶと、唇に彼の指が触れて…人差し指をしゃぶらされる。
「ん…」
 しゃぶりながら体に走る疼き。
「気持ちいい?」
 答えられないまま、頷きながら丹念に…しゃぶる。

「気持ちよかったら、オレの名前呼んで?それならできるよね」
 返事の代わりに彼の指をきゅっと吸い上げた。
 私の唾液でしとどに濡れた人差し指で、彼が私の敏感な突起に触れる。
 優しく、柔らかく、小さな円を描くように与えられる刺激に、頭の中で火花が散る。

「宇丈、さん…っ」
 捏ねられて、押される。
「んあっ、う、じょうさ、んっ…」
「いい?気持ちいいの?」
「ん、ん、ぃぃっ…宇丈さん、いいっ…」

 初めて、なんの罪悪感もなく宇丈さんの愛撫を受け入れた。ただ、ただ…女であることを受け入れて、快楽を感じる。

 彼はどんな私も受け入れてくれる。見せる覚悟ができていなかったのは私で。彼は…こんなにも私を愛してくれている…。

「はっ…あん、あっ…ああっ」
 自分の声なのに、とてもいやらしくて、官能的で、物凄く…そそられる。
 後ろから青島さんが私の耳をねぶり、ふたつの膨らみに触れ、突起を刺激する。
 足の間では宇丈さんが、熱く激しく…愛を込めて、私の蜜が溢れる場所を愛してる。

「いいっ…気持ちいい…」
「その調子」
 青島さんが、声を出せるようになった私を、愛撫しながら励ます。
「あんっ」腰が浮く。体がしなる。背中が反る…。

「イクっ…あああ、イクっ、イクぅっ」
 激しくなる舌と、指の動き。いやらしく響く水音に煽られて…私はねだった。
「宇丈さんの、欲しいっ…くださいっ…」

 雄々しくいきり立つ彼のシンボルが、一気に深いところまで突き上げる。
 私は我を忘れ…彼のシンボルを深々と咥えこみ、快楽の声を上げ続けた。
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