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♠︎セックスセラピー♠︎弘田宇丈
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みひろさんが振り返り、怯えた目でオレを見上げた。安心させるように肩を撫でてやる。
「まだ声を出せないのは、色んなことが気がなるからだと思うんですよね。ある程度感覚を遮蔽して、体の感覚に集中した方が、声も出しやすいと思うんで」
「…は、い」
「アイマスクするとリラックスできると思います。さっきからギュッと目をつぶってるけど、そうすると体に余計な力が入っていつまでも緊張が抜けないから」
「…はい」
「手枷はね、完全に受け身でいてほしいから」
「はい…」
「嫌ならしませんから」
アオは微笑んでみひろさんの答えを待つ。
しばらくの沈黙のあと、みひろさんは自らアイマスクに手を伸ばした。
「リラックス、できますか…?」
「できますよ。ここがどこかも忘れてしまうくらい…リラックスできます」
「分かりました」
彼女が震える手で、自らアイマスクをするのを見ていた。髪にゴムが引っかかったのを、そっと取ってやる。
「宇丈さん…」
視界を遮られたみひろさんが、手探りでオレの手を探す。その手をしっかりと握り、耳元で囁く。
「両手、頭の上にあげて?」
素直に両手を頭の上に上げた。その細い手首に、アオから渡されたフカフカの手枷を嵌める。
「嫌だったら言って。すぐ外すから」
「…大丈夫、です…」
両手首の金具を合わせて、嵌める。かちり、と音がした。
「…じゃあ、再開しましょうか?」
「まだ声を出せないのは、色んなことが気がなるからだと思うんですよね。ある程度感覚を遮蔽して、体の感覚に集中した方が、声も出しやすいと思うんで」
「…は、い」
「アイマスクするとリラックスできると思います。さっきからギュッと目をつぶってるけど、そうすると体に余計な力が入っていつまでも緊張が抜けないから」
「…はい」
「手枷はね、完全に受け身でいてほしいから」
「はい…」
「嫌ならしませんから」
アオは微笑んでみひろさんの答えを待つ。
しばらくの沈黙のあと、みひろさんは自らアイマスクに手を伸ばした。
「リラックス、できますか…?」
「できますよ。ここがどこかも忘れてしまうくらい…リラックスできます」
「分かりました」
彼女が震える手で、自らアイマスクをするのを見ていた。髪にゴムが引っかかったのを、そっと取ってやる。
「宇丈さん…」
視界を遮られたみひろさんが、手探りでオレの手を探す。その手をしっかりと握り、耳元で囁く。
「両手、頭の上にあげて?」
素直に両手を頭の上に上げた。その細い手首に、アオから渡されたフカフカの手枷を嵌める。
「嫌だったら言って。すぐ外すから」
「…大丈夫、です…」
両手首の金具を合わせて、嵌める。かちり、と音がした。
「…じゃあ、再開しましょうか?」
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