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♠︎過去のトラウマ♠︎弘田宇丈
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「自由になれた、と思った…」
「はい」
「今は?自由ではないんですか?」
「今も…自由ではないです」
「どうして?」
「…義母が…」
「御主人のお母さん?」
「はい」
「御主人のお母さんがどうしましたか?」
「監視、されてる気がします…」
「それはどうして?」
「わかりませんけど…宇丈さんとのことを感づいているのか、嫁として…認められてないのかも知れません…」
「どうして宇丈のことを知っている、と思いましたか?」
「…携帯をチェックされたことがありました」
「なるほど…わかりました」
アオはちらり、と時計を確認した。
「別の質問をしてもいいですか?」
「はい」
「真柴さんは弟さんがいますよね?」
「はい」
「お祖母さんは弟さんにも厳しかったですか?」
「はい…厳しかったですけど、弟は、かなり反抗的と言うか…」
「反抗してた?」
「はい…祖母も手を焼くほど…」
「弟さんは今はどちらに?」
「都内に住んでいます」
「実家ですか?」
「いいえ…」
みひろさんはここでひとつ、大きく息をついた。
「弟は…大学のときに家を出てからずっと一人暮らしです」
「ご結婚は?」
「まだしてないです…恋人が居るという話も聞かないので…」
アオは、少し姿勢を正すと、みひろさんを気遣った。
「疲れましたか?」
「はい…でも、まだ大丈夫です」
「もう少し質問したいんですが、いいですか?」
「はい」
「次の質問が終わったら、休憩にしましょう」
「はい」
「真柴さんは」
アオの目が…真実を、どんな兆候も見逃すまいと…みひろさんを観察する。
「ご両親のことは、お好きですか?」
「はい」
「今は?自由ではないんですか?」
「今も…自由ではないです」
「どうして?」
「…義母が…」
「御主人のお母さん?」
「はい」
「御主人のお母さんがどうしましたか?」
「監視、されてる気がします…」
「それはどうして?」
「わかりませんけど…宇丈さんとのことを感づいているのか、嫁として…認められてないのかも知れません…」
「どうして宇丈のことを知っている、と思いましたか?」
「…携帯をチェックされたことがありました」
「なるほど…わかりました」
アオはちらり、と時計を確認した。
「別の質問をしてもいいですか?」
「はい」
「真柴さんは弟さんがいますよね?」
「はい」
「お祖母さんは弟さんにも厳しかったですか?」
「はい…厳しかったですけど、弟は、かなり反抗的と言うか…」
「反抗してた?」
「はい…祖母も手を焼くほど…」
「弟さんは今はどちらに?」
「都内に住んでいます」
「実家ですか?」
「いいえ…」
みひろさんはここでひとつ、大きく息をついた。
「弟は…大学のときに家を出てからずっと一人暮らしです」
「ご結婚は?」
「まだしてないです…恋人が居るという話も聞かないので…」
アオは、少し姿勢を正すと、みひろさんを気遣った。
「疲れましたか?」
「はい…でも、まだ大丈夫です」
「もう少し質問したいんですが、いいですか?」
「はい」
「次の質問が終わったら、休憩にしましょう」
「はい」
「真柴さんは」
アオの目が…真実を、どんな兆候も見逃すまいと…みひろさんを観察する。
「ご両親のことは、お好きですか?」
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