Love affair〜ラブ アフェア〜

橘 薫

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♠︎出会い♠︎弘田宇丈

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 みひろさんからはその後、連絡はなかった。
 やりすぎたかな…。それか、オレの思い違いか…。
 一ヶ月経っても彼女から連絡はなく、オレはみひろさんを諦めつつあった。

 再び電話がかかってきたのは、それからさらに一ヶ月後だった。
「真柴です」と、短く言うと、彼女は日時と場所を告げてきた。オレの都合を聞くわけでもなく、一方的に。

 待ち合わせ場所に現れた彼女は、能面のように表情のない顔で、オレにカードキーを手渡すと、「五分後に来て」と言って、行ってしまった。

 きっちり五分後に渡されたカードキーの部屋に行くと、みひろさんは何かを決意したような目をして…自分からキスしてきた。

 あれから何度、肌を重ねただろう。言葉だけでは伝わらない何かを、肌を通して教えあった。
 共に過ごす時間は、わずかでも。オレ達は、理解し合って、今も…そのプロセスの最中で。

「くっ……は、あ、っ……」
 何度目かの快感を呼吸で逃がした。流石にこれ以上はもう無理だ…。
「みひろ、出るっ…」
 一層深く抉りこめば、みひろさんのソコはぎゅうっと締まり、オレを捕らえて…離さない。

「あぁ…、あぁ…、くそっ…出るっ…」
 本当はもっと持たせたい…なのにみひろさんの締め付けが極上過ぎて、オレはすぐに快楽に振り回される…。

 なかで「びくんっ」と痙攣し、目の前が真っ白になるような強い快感と解放感に浸る…。
 イッた余韻は、しっかりと意識を持っていないと倒れてしまいそうなくらいに…凄かった。

「みひろ…?」
 全身で感じた快楽が、波が引くようになくなっていく…。みひろさんの様子を伺うと、蕩けそうな表情で口が半開きにし、体が…ひくひくと痙攣していた。

 女の体、すげぇな…。男が感じる快楽とは違う種類の快楽。もし男がそのエクスタシーを体験したら、きっと気が狂うほどなんだろう。

「みひろ…」
 愛してる、の言葉は心の中で呟いて、彼女の髪を撫でる。
「気持ちよかったか?」と聞けば、オレに目を合わせ、こっくりと頷く…。

「今日は、何時まで大丈夫?」
「…四時に、出れれば…」
「わかった」
 後二時間。抱き尽くして、次の逢瀬まで忘れないように。少しの休憩の後、また…肌を重ね合わせた。
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