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7章:ラプラスの悪魔はシュレーディンガーの猫の夢を見るか
第5話
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「あ…さ、さ、さきょ、さきょ、左京山さん、ク、ク、クレープのフードトラックがありますよ…」
「…ふふ。本星崎は、クレープが気に入ったみたいね。でも、夜店のクレープってどうなのかしらね」
「チョ、チョ、チョ、チョコバナナとか、イチゴとか、ふ、ふ、ふつ、普通のは揃ってるみたいですよ」
「…へえ。最近はお祭りの食べ物の質も、上がってるのね。本星崎、食べたい?」
「う…うんうん」
「…じゃあ、クレープ食べましょうか」
「お、お、おに、おい、お兄さん、ク、ク、クレープをお願いします」
「はい! クレープね、どれにしますか?」
「さ、さきょ、左京山さんは、ど、ど、どうしますか?」
「…クリームは生クリームとカスタードを選べて…へえ、焼きリンゴもあるじゃないの。じゃあ、焼きリンゴにミルフィーユパイをトッピングして、クリームはカスタードでお願いします」
「はいよ! そっちのお姉さんはどうしますか?」
「ど、ど、どう、どうしようかな…。じゃ、じゃ、じゃあ、ク、ク、ク、クリームは生クリームで、イチ、イチ、イ、イチゴにして、ラ、ラ、ラムネをトッピングできますか?」
「あ~ごめんなさい、ラムネはトッピングメニューにないんですよ」
「ガ、ガ、ガーン…」
「…ふふ、本星崎は、酸っぱいのが好きだもんね」
「あ、お姉さん、酸っぱいのが好きだったら、生搾りレモン果汁を最後にかける事ができますよ」
「レ、レモン果汁…。あ、あ、有りね…。じゃ、じゃ、じゃ、じゃあ、それでお願いします」
「は~い、ありがとうございます。焼き上がるまで少しお時間下さいね」
「た、た、た、たの、楽しみだな…」
「…よかったわね。普段なかなか自分を出さないアンタが、そうやって表情を緩めて、はしゃいで見せる瞬間、私、好きよ」
「そ、そう、そうですか…。は、は、は、恥ずかしいな」
「…いいのよ。クレープみたいな食べ物でも、嫌なことを忘れて幸せになれる時間が作れるなら、ステキな事よね」
「わ、わた、私に残された時間で、あ、あ、あと何枚のクレープを食べられるのかな…」
「…ふふ。本星崎、意外と食いしん坊なのね。でも、毎日クレープばっかり食べていても、すぐに飽きちゃうんじゃない? だから、残された時間を有意義に過ごすためには…そうだな、色々な事に挑戦するのがいいのかもね…」
「な、な、なや、悩ましい所ですよね…。い、い、い、伊奈さんは、逆に、ちょ、ちょ、挑戦することができなくなった、って、い、い、い、言ってたもの…。カ、カ、カフェでも、し、し、し、新作には手をだせないって…」
「あ~! ねえ、鳴海くん鳴海くん。左京山さんと本星崎さん、クレープ食べるみたいだよ? おいしそう! あたしたちもクレープにしない?」
「はいはい、なんでもお付き合いしますよ」
「あ…さ、さ、さ、桜さんに、なる、なる、鳴海くん…」
「くださいな!」
「桜…店員のお兄さん、聞こえてないみたいだぞ」
「あらら?」
「僕が注文してあげるよ」
「はい! クレープですね。どれにしますか?」
「桜、何がいいの?」
「ここはもちろん、チョコミントで!」
「チョコミント…だと? クレープ屋だぞ、ここは…。お兄さん、チョコミントなんてラインナップは…」
「チョコミントですか? さ、さすがにうちには、ないですね~…。お先にごめんなさい、先程注文のお姉さん2人、クレープできましたので、お渡ししますね~」
「おお~。お、お、お、おい、おいしそう…!」
「…鳴海、桜、お先に失礼して、食べさせてもらうわね」
「どうぞどうぞ。こっちは、桜がまだ時間がかかると思うので」
「い、い、いた、頂きます」
「…うん。おいしいわね…。甘いものはいいわよね…人を不幸にすることがないもの」
「左京山さん…食べ過ぎると、太ったり、病気になったりはしますけどね…」
「…アンタはいつも、ひとこと多いのよ…。本星崎はどう? イメージ通りの味だった?」
「お、お、お、おい、美味しいです…。ま、ま、また、ク、ク、クレープを食べられて、よ、よか、よかったな…」
「そこまで言われたら、クレープ屋も泣いて喜ぶだろうな…」
「あ…そ、そ、そうだ。な、な、なる、鳴海くん…。わ、わた、わた、私…。き、き、きに、気になる事があって…な、な、なる、鳴海くんと、お話したかったんだ…」
「気になる事? なんだい?」
「き、き、きり、霧の事…。こ、こ、ここで話しちゃっていいかな…?」
「僕は構わないよ?」
「あ、あ、あり、ありがとう。あの、あの、あの後、霧について、な、な、な、何かわかったの…?」
「ああ…。その事なら、防衛省も散々調べたみたいだけれど、未だに結論らしい結論は出ていないな…」
「そ、そ、そ、そう…。わ、わた、わ、私たち、あ、あ、あの、あの霧の時、いち、いち、一番近くにいたでしょ…?」
「ゴブリンの穴の中にいたわけだから、近くというよりも、霧の中にいたと言っても過言じゃないよな」
「そ、そ、それ、それで…。ま、ま、まち、間違っていなければ…。わ、わ、わた、私は、あ、あの、あの霧のスキル者と、せ、せ、せ、接触した…」
「…なんだって? 本星崎…それは確かなのか?」
「え…ええ。た、た、たぶ、多分…」
「いや、それはおかしい…。どう考えても、おかしいよ」
「お、お、おか、おかしい…? ど、どう、どうして…」
「だって、本星崎のスキルの有効範囲は、10mくらいだろ? 10m半径にスキル者がいれば、僕たちのうちの誰かが目視確認している筈だよ」
「で、で、で、でも…」
「本星崎、もしかして、そのスキル者は、透明人間だって言うのか?」
「そ、そ、それは…わからない…。だ、だ、だけ、だけれど、た、たし、た、確かに感じた…。い、い、いえ…や、や、や、やっぱり、勘違いだったのかな…」
「とりあえず、スキル者を察知したのは信じるとして…スキル内容の鑑定はできたのかい?」
「か、かん、鑑定は…で、で、で、できなかった…。と、と、と言うより、よ、よく、よくわからなかった…。で、で、でも、よ、よ、よび、よび、呼続ちゃんを経由すれば、な、な、鳴海くんに、スキ、ス、ス、スキルを追体験してもらえるかも…」
「呼続ちゃんか…。確かに。やってみる価値はありそうだな…」
「じゃ~ん、鳴海くん鳴海くん、みてみて! チョコミントクレープを作ってもらいました~」
「え? え? さ、桜…。い、一体、どうやって? 店員さん、できないって言ってたのに…」
「あそこのお店のチョコミントアイスを拝借してきて貰って、作ってもらったんだ~。すごいでしょ」
「す…すごいけど…。そこまでして食べたい桜の執念の方が、本当にすごいと思うよ…」
「鳴海くんにも、ひとくちあげるね」
「さすがに味の想像がつかないから、僕は遠慮しておくよ…」
「いただきま~す。うむ! ん~! おいしいよ~」
「そ、それはよかった…」
「…ふふ。本星崎は、クレープが気に入ったみたいね。でも、夜店のクレープってどうなのかしらね」
「チョ、チョ、チョ、チョコバナナとか、イチゴとか、ふ、ふ、ふつ、普通のは揃ってるみたいですよ」
「…へえ。最近はお祭りの食べ物の質も、上がってるのね。本星崎、食べたい?」
「う…うんうん」
「…じゃあ、クレープ食べましょうか」
「お、お、おに、おい、お兄さん、ク、ク、クレープをお願いします」
「はい! クレープね、どれにしますか?」
「さ、さきょ、左京山さんは、ど、ど、どうしますか?」
「…クリームは生クリームとカスタードを選べて…へえ、焼きリンゴもあるじゃないの。じゃあ、焼きリンゴにミルフィーユパイをトッピングして、クリームはカスタードでお願いします」
「はいよ! そっちのお姉さんはどうしますか?」
「ど、ど、どう、どうしようかな…。じゃ、じゃ、じゃあ、ク、ク、ク、クリームは生クリームで、イチ、イチ、イ、イチゴにして、ラ、ラ、ラムネをトッピングできますか?」
「あ~ごめんなさい、ラムネはトッピングメニューにないんですよ」
「ガ、ガ、ガーン…」
「…ふふ、本星崎は、酸っぱいのが好きだもんね」
「あ、お姉さん、酸っぱいのが好きだったら、生搾りレモン果汁を最後にかける事ができますよ」
「レ、レモン果汁…。あ、あ、有りね…。じゃ、じゃ、じゃ、じゃあ、それでお願いします」
「は~い、ありがとうございます。焼き上がるまで少しお時間下さいね」
「た、た、た、たの、楽しみだな…」
「…よかったわね。普段なかなか自分を出さないアンタが、そうやって表情を緩めて、はしゃいで見せる瞬間、私、好きよ」
「そ、そう、そうですか…。は、は、は、恥ずかしいな」
「…いいのよ。クレープみたいな食べ物でも、嫌なことを忘れて幸せになれる時間が作れるなら、ステキな事よね」
「わ、わた、私に残された時間で、あ、あ、あと何枚のクレープを食べられるのかな…」
「…ふふ。本星崎、意外と食いしん坊なのね。でも、毎日クレープばっかり食べていても、すぐに飽きちゃうんじゃない? だから、残された時間を有意義に過ごすためには…そうだな、色々な事に挑戦するのがいいのかもね…」
「な、な、なや、悩ましい所ですよね…。い、い、い、伊奈さんは、逆に、ちょ、ちょ、挑戦することができなくなった、って、い、い、い、言ってたもの…。カ、カ、カフェでも、し、し、し、新作には手をだせないって…」
「あ~! ねえ、鳴海くん鳴海くん。左京山さんと本星崎さん、クレープ食べるみたいだよ? おいしそう! あたしたちもクレープにしない?」
「はいはい、なんでもお付き合いしますよ」
「あ…さ、さ、さ、桜さんに、なる、なる、鳴海くん…」
「くださいな!」
「桜…店員のお兄さん、聞こえてないみたいだぞ」
「あらら?」
「僕が注文してあげるよ」
「はい! クレープですね。どれにしますか?」
「桜、何がいいの?」
「ここはもちろん、チョコミントで!」
「チョコミント…だと? クレープ屋だぞ、ここは…。お兄さん、チョコミントなんてラインナップは…」
「チョコミントですか? さ、さすがにうちには、ないですね~…。お先にごめんなさい、先程注文のお姉さん2人、クレープできましたので、お渡ししますね~」
「おお~。お、お、お、おい、おいしそう…!」
「…鳴海、桜、お先に失礼して、食べさせてもらうわね」
「どうぞどうぞ。こっちは、桜がまだ時間がかかると思うので」
「い、い、いた、頂きます」
「…うん。おいしいわね…。甘いものはいいわよね…人を不幸にすることがないもの」
「左京山さん…食べ過ぎると、太ったり、病気になったりはしますけどね…」
「…アンタはいつも、ひとこと多いのよ…。本星崎はどう? イメージ通りの味だった?」
「お、お、お、おい、美味しいです…。ま、ま、また、ク、ク、クレープを食べられて、よ、よか、よかったな…」
「そこまで言われたら、クレープ屋も泣いて喜ぶだろうな…」
「あ…そ、そ、そうだ。な、な、なる、鳴海くん…。わ、わた、わた、私…。き、き、きに、気になる事があって…な、な、なる、鳴海くんと、お話したかったんだ…」
「気になる事? なんだい?」
「き、き、きり、霧の事…。こ、こ、ここで話しちゃっていいかな…?」
「僕は構わないよ?」
「あ、あ、あり、ありがとう。あの、あの、あの後、霧について、な、な、な、何かわかったの…?」
「ああ…。その事なら、防衛省も散々調べたみたいだけれど、未だに結論らしい結論は出ていないな…」
「そ、そ、そ、そう…。わ、わた、わ、私たち、あ、あ、あの、あの霧の時、いち、いち、一番近くにいたでしょ…?」
「ゴブリンの穴の中にいたわけだから、近くというよりも、霧の中にいたと言っても過言じゃないよな」
「そ、そ、それ、それで…。ま、ま、まち、間違っていなければ…。わ、わ、わた、私は、あ、あの、あの霧のスキル者と、せ、せ、せ、接触した…」
「…なんだって? 本星崎…それは確かなのか?」
「え…ええ。た、た、たぶ、多分…」
「いや、それはおかしい…。どう考えても、おかしいよ」
「お、お、おか、おかしい…? ど、どう、どうして…」
「だって、本星崎のスキルの有効範囲は、10mくらいだろ? 10m半径にスキル者がいれば、僕たちのうちの誰かが目視確認している筈だよ」
「で、で、で、でも…」
「本星崎、もしかして、そのスキル者は、透明人間だって言うのか?」
「そ、そ、それは…わからない…。だ、だ、だけ、だけれど、た、たし、た、確かに感じた…。い、い、いえ…や、や、や、やっぱり、勘違いだったのかな…」
「とりあえず、スキル者を察知したのは信じるとして…スキル内容の鑑定はできたのかい?」
「か、かん、鑑定は…で、で、で、できなかった…。と、と、と言うより、よ、よく、よくわからなかった…。で、で、でも、よ、よ、よび、よび、呼続ちゃんを経由すれば、な、な、鳴海くんに、スキ、ス、ス、スキルを追体験してもらえるかも…」
「呼続ちゃんか…。確かに。やってみる価値はありそうだな…」
「じゃ~ん、鳴海くん鳴海くん、みてみて! チョコミントクレープを作ってもらいました~」
「え? え? さ、桜…。い、一体、どうやって? 店員さん、できないって言ってたのに…」
「あそこのお店のチョコミントアイスを拝借してきて貰って、作ってもらったんだ~。すごいでしょ」
「す…すごいけど…。そこまでして食べたい桜の執念の方が、本当にすごいと思うよ…」
「鳴海くんにも、ひとくちあげるね」
「さすがに味の想像がつかないから、僕は遠慮しておくよ…」
「いただきま~す。うむ! ん~! おいしいよ~」
「そ、それはよかった…」
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