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6章:失われた夏への扉を求めて
第5話
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「へっ。その通りだ。言ってしまえば『オングストロームマシン』だ。ナノマシンよりも更に微細な技術で製造している、超絶小型ロボット。世界は、日本の技術をなめてはいけない。そういう事だ」
「ふん。趣深い。つまり、だ。恐ろしく微細な技術で作られた複数の微小ロボットが俺たちの体内に入り込み、スキルを発現させたり、崩壊フェイズや爆発を誘発したりしている、という訳だ」
「そうとも。数万ではきかない数のマシンが、お前たちの体の中に入り込み、スキルを制御している。マシン1つ1つはウィルス並に小さいが、相互に連携してあらゆる装置や機能を形成したり、自己修復、増殖したりさえもする。まさにウィルスと同じ様相を呈しているし、ある観点からは、スキル者はサイボーグだとも言える」
「わ、わ、わた、私たちが、サ、サ、サ、サイボーグ…」
「…ふん。気に入らないわね」
「でも、おかしくないかしら? なんで近隣国家は、防衛省で開発していた、その新型兵器について、気づいてしまったの? ウィルスが漏れてしまったのかしら?」
「漏れた…か。まあ、その通りだろうな。近隣国家が気づいたのは、最も重要な火消しに失敗したからだ。つまり、全ての衛星を回収できなかった」
「衛星の回収だと? 話が飛躍しているではないか。ウィルスと人工衛星に何の関係がある」
「いや、豊橋…まさかとは思うけれど…衛星って…」
「気づいたか。その通りだ。俺たちが、お前たちのようなガキに大量の税金を投入してまで、監視し、始末する対象にしなければならなかったのは、どこかのバカが海岸に打ち上げられた衛星に興味本位で近づいたからだ。規制線が張られていたにも関らず、な」
「待て…話が見えない。確かに、僕たちは、あの隕石落下事件の後、海岸線で人工衛星のような物体を発見した…。あれが…スキル発現に関係あるのか? あの衛星は、GNSSではなかったのか…?」
「GNSSだ。つまり、あれは、準天頂衛星みちびきだ。それに間違いはない。だが、みちびきに課されている任務は、位置情報の測位だけではなかった、という事だ」
「ふむ。理解した。みちびきを使って、人工ウィルスの開発をしていたという訳だ」
「オングストロームマシンの製造精度の微細化には、地球の重力影響下、自転影響下では限度があった。それには、宇宙空間での製造開発が欠かせなかったという訳だ。だからといって、コウノトリを使って国際色豊かなISSに実験器具を持ち込むほど愚かじゃない」
「GNSS衛星を偽装して、兵器開発をしていた、という事だったのか…。信じられない…」
「お前たちも知っているかもしれんがな。発現したスキルのうち、人工発現と呼んでいるものは、地球上で作られた、精度が充分でない人工ウィルス、すなわちオングストロームマシンで発現している。翻って、自然発現と呼んでいるスキルは、みちびきで開発された最新のオングストロームマシンで発現している。両者間でスキルレベルに有意な差が生じていたのは、これが要因だ。だから俺たちは、余計に焦った訳だ。お前たち自然発現のスキル者を野放図にするのはリスクがあったからな」
「でも、まだわからない事があるわ…。そんな人工衛星が、なぜ地上に墜落してしまったの? あの隕石と関係があるのかしら…?」
「大アリだ。日頃、地球に衝突する隕石の数は少なくないが、大半は大気圏での摩擦で流れ星になって蒸発するか、落下したとしても破片レベルのサイズだ。生活環境を脅かすほどの規模の隕石落下は恐ろしく稀だ。大規模な隕石事故としてはツングースカやチェリャビンスクが有名だが、歴史を紐解けば、ソドムとゴモラが滅んだのも隕石衝突が要因だったなんて説もある。ああ、忘れていた。恐竜絶滅も隕石だったな。つまり、今回の隕石事故は、これらに匹敵する可能性があり、かつ、軌道上、みちびきと衝突する恐れがあった。どのみち、いずれ、みちびきは回収する必要があった。だから、隕石の存在にかこつけて、故意にみちびきを落下させたのさ。笑えるだろ。軌道上、到底隕石衝突とは関係のない位置にあるみちびきも、全部落下させたんだからな」
「落下させたって…。一体、いくつの衛星を落下させたんだ? 僕たちが見たのは…恐らく、2機だった」
「4機だ。そもそも、みちびきは、現時点では4機しか打ち上げられていない。2023年に3機打ち上げる予定だから、このタイミングでの回収は都合がよかった」
「なるほど…。4機のうちの2機は、あの海岸線に漂着した。その他の2機が、近隣国家に漂着してしまったのか…」
「防衛省で回収できたのは、海岸の2機を含めて、合計3機だ。当然、落下軌道は計算していたから、落ちる場所の目安はつけていた。だが、残りの1機の捜査に手間取っていた、って訳だ」
「鳴海よ。あの時、海岸に衛星を見に行ったメンバーが誰だったか、覚えているか」
「…1機目を見たのは、僕と豊橋の2人だけの筈だ。桜を探しに海岸線に行って…」
「そうだったな。そして、2回目は、桜の生存が確認されてからだった」
「ああ。2回目は…桜、豊橋、僕、それから国府、とこちゃん、上小田井くん…だったと思う」
「神宮前はいなかったか」
「神宮前はいない。でも、国府が爆発した時には、いた。ゴブリンも」
「理屈としては成立している訳だ。…だが、呼続はスキル発現の要素と接触がない」
「…豊橋さん、鳴海さん…。ごめんなさい。実は、ぼくと呼続さんと有松くんは、鳴海さんたちと衛星を見に行く前に、一度…」
「いや、上小田井くん、謝る事はないよ。第一、あの時、人工衛星を先に見つけた上小田井くんが、とこちゃんにも衛星を見せようと、連れていく途中だったもんな」
「え…ええ、そうでしたね」
「へっ。得心が行ったか? 面倒な事をしやがって。その通りだ。俺たちが主に監視対象にしていたのは、衛星と接触のあった、今、お前たちが名前を列挙した人間どもだ。ああ、それと、衛星の話ついでに、付け加えておく必要があるな。崩壊フェイズによる爆発の意味合いだが、兵器の研究開発の観点から、もう1つ重要な理由がある」
「まだあるのか…。防衛省は、よっぽどスキル者を爆発させたいんだな…」
「そうだ、その通りだ1162番よ。俺のような爆発好きの変態どもだけが、この手合の狂気とも言える新型兵器を発明する事ができる」
「ザンギエフよ。御託はいい。続けろ」
「さっきから言っている通り、スキル発現という兵器は開発途上であり、実験とサンプル回収を繰り返している。だが、お前たちの体内に跋扈するオングストロームマシンには、外部と情報を連携する機能がない」
「うそだろ…。遠隔で思考を読み取ったり、スキル鑑定をしたりといった、現実離れな事ができるのに、当のウィルスは外部連携ができないっていうのか?」
「正確には、外部連携をするには、スキル者を媒介する必要がある。だが、どうだ? 人間のような、愚鈍でリニアでコミュニケーションロスの多いメディアを使って、何の情報を外に出すことができると思う? まだコンピュータ黎明期のリールテープの方がマシってもんだ。あれはあれで読み取りバグが多かったがな」
「ふん。理解した。つまり、スキル者が生きているうちでは効率的な情報取得ができないという訳だ。爆発した後であれば、情報を回収できる」
「ビンゴだ神父よ。爆発した肉片、血液を収集し、そこからウィルスのデータを読み取る。古典的かつ悲劇的だろ」
「確かに古典的だけれど…生きているうちに血液採取をするのでは駄目なのかよ…」
「ダメだ。血液採取でもオングストロームマシンに感染しているかどうかの判別はある程度できるが、そこから必要な情報を取り出す事はできない。そもそも、オングストロームマシンの情報アクセスポートが開かれるのは、爆発した後だけという仕様になっていやがる」
「そんな馬鹿な…。スキル者が死なないと、情報を取り出せない仕様だなんて…不合理だよ」
「いや、鳴海よ。これは存外に合理的だ。スキル者が敵国に捕縛された場合、自分の命の保証と引き換えに、オングストロームマシンの情報の提供を試みる可能性がある。スキル者が死ななければ情報を取得できないのであれば、このリスクは回避できる」
「そ…そういう事か…。つくづく、僕たちには人権などないんだな…」
「ふん。趣深い。つまり、だ。恐ろしく微細な技術で作られた複数の微小ロボットが俺たちの体内に入り込み、スキルを発現させたり、崩壊フェイズや爆発を誘発したりしている、という訳だ」
「そうとも。数万ではきかない数のマシンが、お前たちの体の中に入り込み、スキルを制御している。マシン1つ1つはウィルス並に小さいが、相互に連携してあらゆる装置や機能を形成したり、自己修復、増殖したりさえもする。まさにウィルスと同じ様相を呈しているし、ある観点からは、スキル者はサイボーグだとも言える」
「わ、わ、わた、私たちが、サ、サ、サ、サイボーグ…」
「…ふん。気に入らないわね」
「でも、おかしくないかしら? なんで近隣国家は、防衛省で開発していた、その新型兵器について、気づいてしまったの? ウィルスが漏れてしまったのかしら?」
「漏れた…か。まあ、その通りだろうな。近隣国家が気づいたのは、最も重要な火消しに失敗したからだ。つまり、全ての衛星を回収できなかった」
「衛星の回収だと? 話が飛躍しているではないか。ウィルスと人工衛星に何の関係がある」
「いや、豊橋…まさかとは思うけれど…衛星って…」
「気づいたか。その通りだ。俺たちが、お前たちのようなガキに大量の税金を投入してまで、監視し、始末する対象にしなければならなかったのは、どこかのバカが海岸に打ち上げられた衛星に興味本位で近づいたからだ。規制線が張られていたにも関らず、な」
「待て…話が見えない。確かに、僕たちは、あの隕石落下事件の後、海岸線で人工衛星のような物体を発見した…。あれが…スキル発現に関係あるのか? あの衛星は、GNSSではなかったのか…?」
「GNSSだ。つまり、あれは、準天頂衛星みちびきだ。それに間違いはない。だが、みちびきに課されている任務は、位置情報の測位だけではなかった、という事だ」
「ふむ。理解した。みちびきを使って、人工ウィルスの開発をしていたという訳だ」
「オングストロームマシンの製造精度の微細化には、地球の重力影響下、自転影響下では限度があった。それには、宇宙空間での製造開発が欠かせなかったという訳だ。だからといって、コウノトリを使って国際色豊かなISSに実験器具を持ち込むほど愚かじゃない」
「GNSS衛星を偽装して、兵器開発をしていた、という事だったのか…。信じられない…」
「お前たちも知っているかもしれんがな。発現したスキルのうち、人工発現と呼んでいるものは、地球上で作られた、精度が充分でない人工ウィルス、すなわちオングストロームマシンで発現している。翻って、自然発現と呼んでいるスキルは、みちびきで開発された最新のオングストロームマシンで発現している。両者間でスキルレベルに有意な差が生じていたのは、これが要因だ。だから俺たちは、余計に焦った訳だ。お前たち自然発現のスキル者を野放図にするのはリスクがあったからな」
「でも、まだわからない事があるわ…。そんな人工衛星が、なぜ地上に墜落してしまったの? あの隕石と関係があるのかしら…?」
「大アリだ。日頃、地球に衝突する隕石の数は少なくないが、大半は大気圏での摩擦で流れ星になって蒸発するか、落下したとしても破片レベルのサイズだ。生活環境を脅かすほどの規模の隕石落下は恐ろしく稀だ。大規模な隕石事故としてはツングースカやチェリャビンスクが有名だが、歴史を紐解けば、ソドムとゴモラが滅んだのも隕石衝突が要因だったなんて説もある。ああ、忘れていた。恐竜絶滅も隕石だったな。つまり、今回の隕石事故は、これらに匹敵する可能性があり、かつ、軌道上、みちびきと衝突する恐れがあった。どのみち、いずれ、みちびきは回収する必要があった。だから、隕石の存在にかこつけて、故意にみちびきを落下させたのさ。笑えるだろ。軌道上、到底隕石衝突とは関係のない位置にあるみちびきも、全部落下させたんだからな」
「落下させたって…。一体、いくつの衛星を落下させたんだ? 僕たちが見たのは…恐らく、2機だった」
「4機だ。そもそも、みちびきは、現時点では4機しか打ち上げられていない。2023年に3機打ち上げる予定だから、このタイミングでの回収は都合がよかった」
「なるほど…。4機のうちの2機は、あの海岸線に漂着した。その他の2機が、近隣国家に漂着してしまったのか…」
「防衛省で回収できたのは、海岸の2機を含めて、合計3機だ。当然、落下軌道は計算していたから、落ちる場所の目安はつけていた。だが、残りの1機の捜査に手間取っていた、って訳だ」
「鳴海よ。あの時、海岸に衛星を見に行ったメンバーが誰だったか、覚えているか」
「…1機目を見たのは、僕と豊橋の2人だけの筈だ。桜を探しに海岸線に行って…」
「そうだったな。そして、2回目は、桜の生存が確認されてからだった」
「ああ。2回目は…桜、豊橋、僕、それから国府、とこちゃん、上小田井くん…だったと思う」
「神宮前はいなかったか」
「神宮前はいない。でも、国府が爆発した時には、いた。ゴブリンも」
「理屈としては成立している訳だ。…だが、呼続はスキル発現の要素と接触がない」
「…豊橋さん、鳴海さん…。ごめんなさい。実は、ぼくと呼続さんと有松くんは、鳴海さんたちと衛星を見に行く前に、一度…」
「いや、上小田井くん、謝る事はないよ。第一、あの時、人工衛星を先に見つけた上小田井くんが、とこちゃんにも衛星を見せようと、連れていく途中だったもんな」
「え…ええ、そうでしたね」
「へっ。得心が行ったか? 面倒な事をしやがって。その通りだ。俺たちが主に監視対象にしていたのは、衛星と接触のあった、今、お前たちが名前を列挙した人間どもだ。ああ、それと、衛星の話ついでに、付け加えておく必要があるな。崩壊フェイズによる爆発の意味合いだが、兵器の研究開発の観点から、もう1つ重要な理由がある」
「まだあるのか…。防衛省は、よっぽどスキル者を爆発させたいんだな…」
「そうだ、その通りだ1162番よ。俺のような爆発好きの変態どもだけが、この手合の狂気とも言える新型兵器を発明する事ができる」
「ザンギエフよ。御託はいい。続けろ」
「さっきから言っている通り、スキル発現という兵器は開発途上であり、実験とサンプル回収を繰り返している。だが、お前たちの体内に跋扈するオングストロームマシンには、外部と情報を連携する機能がない」
「うそだろ…。遠隔で思考を読み取ったり、スキル鑑定をしたりといった、現実離れな事ができるのに、当のウィルスは外部連携ができないっていうのか?」
「正確には、外部連携をするには、スキル者を媒介する必要がある。だが、どうだ? 人間のような、愚鈍でリニアでコミュニケーションロスの多いメディアを使って、何の情報を外に出すことができると思う? まだコンピュータ黎明期のリールテープの方がマシってもんだ。あれはあれで読み取りバグが多かったがな」
「ふん。理解した。つまり、スキル者が生きているうちでは効率的な情報取得ができないという訳だ。爆発した後であれば、情報を回収できる」
「ビンゴだ神父よ。爆発した肉片、血液を収集し、そこからウィルスのデータを読み取る。古典的かつ悲劇的だろ」
「確かに古典的だけれど…生きているうちに血液採取をするのでは駄目なのかよ…」
「ダメだ。血液採取でもオングストロームマシンに感染しているかどうかの判別はある程度できるが、そこから必要な情報を取り出す事はできない。そもそも、オングストロームマシンの情報アクセスポートが開かれるのは、爆発した後だけという仕様になっていやがる」
「そんな馬鹿な…。スキル者が死なないと、情報を取り出せない仕様だなんて…不合理だよ」
「いや、鳴海よ。これは存外に合理的だ。スキル者が敵国に捕縛された場合、自分の命の保証と引き換えに、オングストロームマシンの情報の提供を試みる可能性がある。スキル者が死ななければ情報を取得できないのであれば、このリスクは回避できる」
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