5 / 5
5
しおりを挟む
〈拝啓
目に鮮やかな紅葉の候 如何お過ごしでいらっしゃいますか?
その節は私の無実となる証拠の娘の日記を掲載して頂き 誠にありがとうございました
貴方様のお名前は生涯忘れる事はありません
野上逸郎様 この度は あの時のお礼として 僅かではありますが振り込ませて頂きました
また必要な時はご一報くださいませ
貴方様のお役に立てたら幸いです
あの事件に関してですが 主人には申しておりません
何せ知っての通りの怖い人ですので なかなか打ち明けられません
それより 私が心配なのは野上様の事です
ああいう人ですから もし今回の件を知ったら何をするか
野上様の身が危険です
どうかお気を付けくださいませ
かしこ〉
野上の指は小刻みに震えていた。雅子の恐ろしさをまざまざと見せつけられた思いだった。この手紙は紛れもなく脅迫状だ。
……これ以上、あの事件には関わるなと言うことか。
だが、この手紙に因って、岩水との共謀を雅子自らが認めたことになる。
……墓穴を掘ったな。さて、どう処分してやろうか。脅しには屈しないぞ。
この時、自分がまだジャーナリストの端くれだと言うことに野上は気づかされた。――考慮の末、野上はペンを手にした。
〈矢口雅子様へ
お手紙、ありがとうございます。
貴女様の優しさ、染み入りました。
お心遣い、感じ入りました。
さて、話は変わりますが、服役中の岩水が自白を翻したとの情報を入手しました。
何でも、「あの子さえいなければ、あなたと結婚できるのに」と、貴女様に言われたからミナちゃんを殺したと。
私は岩水の言葉は信じていません。
でも、このことが公になる前に何とかしなければ、ご主人の耳に入ったら、それこそ大変なことになります。
どうしましょうか?〉
……さて、返事を寄越すか。――果たして、雅子からの返事は速達だった。
〈お知らせ頂き、ありがとうございます。
早速ですが、会って頂けないでしょうか?〉
最後に日時と場所が書いてあった。
「やったー!」
野上は思わず歓喜の声を上げた。推測が的中した。雅子は焦燥感に駆られているようだ。
――約束の時間より早めに指定された喫茶店に行くと、目立たない奥の席を陣取った。交渉の準備は万端だった。
間もなくして、三年前を彷彿とさせる地味なカーディガンにフレアスカートの雅子が、だて眼鏡で変装して現れた。
「……野上さん?」
「ええ」
野上は即答すると、煙草を揉み消した。雅子は安心したのか、肩の力を抜くとテーブルを挟んだ。
「ごめんなさいね、お呼び立てして」
申し訳なさそうに頭を下げると、水を持ってきたウエイトレスにコーヒーを注文した。
「いいえ。お会いできて光栄です」
身を守るために、世辞を言った。
「ま、どうしましょう。こんな格好でごめんなさいね。オシャレをしてくれば良かったわ」
そう言って、恥ずかしそうに俯いた。
(わざとらしいことを言うなよ。綺麗な格好をすれば梶原の女房だとバレるからだろ?)
「……で、岩水の件ですけど――」
ウエイトレスが来たので、雅子は中断した。
「……私が言ったと?」
不安げな目を向けた。
「ええ。でもどうして、今頃になってそんなことを言うのか。何か心当たりはありませんか?」
野上は上手に話を作った。
「……いいえ」
心当たりを手繰るように、雅子は考える顔で俯いた。
「どうして今頃になって自供を翻すのか……。何か約束してて、それを守っていないとか?」
「……いいえ、ありません」
当てずっぽうで訊いた文句に、雅子が意外な反応を見せた。
(動揺している。はて、どんな約束を交わしたんだ?身代わりの報酬として。……例えば、出所したら結婚するとか?)
「……あなたを守ってあげるにはどうすれば」
野上は苦悩の表情を作った。
「……ありがとうございます。怖い。岩水が怖い」
だて眼鏡を外した雅子は、目を潤ませると、すがるように野上を見つめた。
(よっ!千両役者!)
雅子の強かさが歴然とした瞬間だった。この女は、自分が助かるためならどんなことでもする海千山千だと、野上は確信した。あの三年前に抱いた、この女への姉の面影が腹立たしかった。
(人を騙しやがって!)
野上の腹は決まった。
「あなたの無実を確実にするにはどうすればいいか。……岩水の口を塞ぐしか手がない」
野上は深刻な表情を作った。
「……野上さん。お願い、助けて」
雅子は、身を委ねんばかりに、顔を近づけてきた。
「岩水のことは俺がなんとかする。だから、あんたも正直に言ってほしい。……子供の殺害を岩水に仕向けた。それは間違いないか?」
野上は直球を投げた。
「……」
雅子はゆっくりと頷いた。
(やっぱりか……)
だが、あまりにも簡単に認めたことで、却って呆気に取られた。
「言葉にしなきゃ分からないだろ?岩水に仕向けたの?」
野上は寛容な物の言い方をした。
「……ええ、そうです。あの子さえいなければ、もっと違う人生があるのにって、いつも思ってた」
三年前の報道どおり、やはり、雅子は“鬼母”だった。
「でも、自分で殺る勇気はなかった。そんな時、岩水と出会った。女にモテそうもない岩水をその気にさせるのは簡単だった。結婚したがる岩水に、『子供がいるから無理よ』と冷たくあしらったら、却って、結婚をせがんできた。だから、露骨に言ってやった。『だったら、子供をどうにかしてよ』って。
臆病な岩水は、最初はつねったり、引っ張ったりしかできなかった。でも、慣れると麻痺するのね。蹴ったり、押し倒したりと大胆になっていたわ。私は見て見ぬふり。いいお母さんを演じるのは疲れたわ。
あの子が日記をつけていたのは知ってたから、靴のことをしつこく言ったわ。そうすれば必ず日記に書くって思ったから。案の定、お陰で無罪になった――」
そこには、人面獣心の鬼の顔があった。
――野上の手元には、雅子の会話が録音されたテープがあった。
……さて、これをどう利用するか……。伊東に渡したんでは、あまりにも芸が無さすぎる。
一年近くが過ぎた。野上は、趣味と実益を兼ねて、古本屋を営んでいた。資金の出所は勿論、雅子様だ。
金とテープの交換条件に、次のことを付け加えた。
「俺に万が一のことがあったら、ダビングしたテープが、あんたを取り調べた刑事の許に届く手筈になっている」と。雅子は怖じることもなく、まるで同志でもできたかのように、含み笑いを浮かべて承諾した。
郊外の閑静な住宅地に構えた古本屋は、客は少なかったが、散歩がてらに森林浴を満喫することができた。野上にとっては楽天地だった。
だが、間もなくして、梶原が収賄罪で逮捕された。資金源が途絶えるのかと危惧していると、突然、雅子がやって来た。
雅子は、虚栄を脱ぎ捨てたかのように清楚な格好をしていた。
「梶原と別れたわ」
ボストンバッグを提げた雅子があっけらかんと言った。
……俺にどうしろと言うんだ。まさか、一緒に棲むつもりか?
「行くとこなくなっちゃった」
……しつこいな。鬼母と一緒に暮らすわけないだろ?どっかに行ってくれよ。
「ここまで歩いてきたから、足が疲れちゃった」
そう言いながら、淡いピンクのスカートから伸びた細い脚を擦った。
……また、色仕掛けか?
「ちょっと座ってもいいでしょ?」
甘える表情で迫ってきた。
……俺も同じ穴の狢か。
そう思うと、断る言葉が見つからなかった。
結局、雅子と暮らす羽目になった。
……つまり、俺も、雅子と同類項だったわけだ。
野上はそう結論づけると、ドストエフスキーの『罪と罰』の上に載ったボストンバッグを手にした。――
完
目に鮮やかな紅葉の候 如何お過ごしでいらっしゃいますか?
その節は私の無実となる証拠の娘の日記を掲載して頂き 誠にありがとうございました
貴方様のお名前は生涯忘れる事はありません
野上逸郎様 この度は あの時のお礼として 僅かではありますが振り込ませて頂きました
また必要な時はご一報くださいませ
貴方様のお役に立てたら幸いです
あの事件に関してですが 主人には申しておりません
何せ知っての通りの怖い人ですので なかなか打ち明けられません
それより 私が心配なのは野上様の事です
ああいう人ですから もし今回の件を知ったら何をするか
野上様の身が危険です
どうかお気を付けくださいませ
かしこ〉
野上の指は小刻みに震えていた。雅子の恐ろしさをまざまざと見せつけられた思いだった。この手紙は紛れもなく脅迫状だ。
……これ以上、あの事件には関わるなと言うことか。
だが、この手紙に因って、岩水との共謀を雅子自らが認めたことになる。
……墓穴を掘ったな。さて、どう処分してやろうか。脅しには屈しないぞ。
この時、自分がまだジャーナリストの端くれだと言うことに野上は気づかされた。――考慮の末、野上はペンを手にした。
〈矢口雅子様へ
お手紙、ありがとうございます。
貴女様の優しさ、染み入りました。
お心遣い、感じ入りました。
さて、話は変わりますが、服役中の岩水が自白を翻したとの情報を入手しました。
何でも、「あの子さえいなければ、あなたと結婚できるのに」と、貴女様に言われたからミナちゃんを殺したと。
私は岩水の言葉は信じていません。
でも、このことが公になる前に何とかしなければ、ご主人の耳に入ったら、それこそ大変なことになります。
どうしましょうか?〉
……さて、返事を寄越すか。――果たして、雅子からの返事は速達だった。
〈お知らせ頂き、ありがとうございます。
早速ですが、会って頂けないでしょうか?〉
最後に日時と場所が書いてあった。
「やったー!」
野上は思わず歓喜の声を上げた。推測が的中した。雅子は焦燥感に駆られているようだ。
――約束の時間より早めに指定された喫茶店に行くと、目立たない奥の席を陣取った。交渉の準備は万端だった。
間もなくして、三年前を彷彿とさせる地味なカーディガンにフレアスカートの雅子が、だて眼鏡で変装して現れた。
「……野上さん?」
「ええ」
野上は即答すると、煙草を揉み消した。雅子は安心したのか、肩の力を抜くとテーブルを挟んだ。
「ごめんなさいね、お呼び立てして」
申し訳なさそうに頭を下げると、水を持ってきたウエイトレスにコーヒーを注文した。
「いいえ。お会いできて光栄です」
身を守るために、世辞を言った。
「ま、どうしましょう。こんな格好でごめんなさいね。オシャレをしてくれば良かったわ」
そう言って、恥ずかしそうに俯いた。
(わざとらしいことを言うなよ。綺麗な格好をすれば梶原の女房だとバレるからだろ?)
「……で、岩水の件ですけど――」
ウエイトレスが来たので、雅子は中断した。
「……私が言ったと?」
不安げな目を向けた。
「ええ。でもどうして、今頃になってそんなことを言うのか。何か心当たりはありませんか?」
野上は上手に話を作った。
「……いいえ」
心当たりを手繰るように、雅子は考える顔で俯いた。
「どうして今頃になって自供を翻すのか……。何か約束してて、それを守っていないとか?」
「……いいえ、ありません」
当てずっぽうで訊いた文句に、雅子が意外な反応を見せた。
(動揺している。はて、どんな約束を交わしたんだ?身代わりの報酬として。……例えば、出所したら結婚するとか?)
「……あなたを守ってあげるにはどうすれば」
野上は苦悩の表情を作った。
「……ありがとうございます。怖い。岩水が怖い」
だて眼鏡を外した雅子は、目を潤ませると、すがるように野上を見つめた。
(よっ!千両役者!)
雅子の強かさが歴然とした瞬間だった。この女は、自分が助かるためならどんなことでもする海千山千だと、野上は確信した。あの三年前に抱いた、この女への姉の面影が腹立たしかった。
(人を騙しやがって!)
野上の腹は決まった。
「あなたの無実を確実にするにはどうすればいいか。……岩水の口を塞ぐしか手がない」
野上は深刻な表情を作った。
「……野上さん。お願い、助けて」
雅子は、身を委ねんばかりに、顔を近づけてきた。
「岩水のことは俺がなんとかする。だから、あんたも正直に言ってほしい。……子供の殺害を岩水に仕向けた。それは間違いないか?」
野上は直球を投げた。
「……」
雅子はゆっくりと頷いた。
(やっぱりか……)
だが、あまりにも簡単に認めたことで、却って呆気に取られた。
「言葉にしなきゃ分からないだろ?岩水に仕向けたの?」
野上は寛容な物の言い方をした。
「……ええ、そうです。あの子さえいなければ、もっと違う人生があるのにって、いつも思ってた」
三年前の報道どおり、やはり、雅子は“鬼母”だった。
「でも、自分で殺る勇気はなかった。そんな時、岩水と出会った。女にモテそうもない岩水をその気にさせるのは簡単だった。結婚したがる岩水に、『子供がいるから無理よ』と冷たくあしらったら、却って、結婚をせがんできた。だから、露骨に言ってやった。『だったら、子供をどうにかしてよ』って。
臆病な岩水は、最初はつねったり、引っ張ったりしかできなかった。でも、慣れると麻痺するのね。蹴ったり、押し倒したりと大胆になっていたわ。私は見て見ぬふり。いいお母さんを演じるのは疲れたわ。
あの子が日記をつけていたのは知ってたから、靴のことをしつこく言ったわ。そうすれば必ず日記に書くって思ったから。案の定、お陰で無罪になった――」
そこには、人面獣心の鬼の顔があった。
――野上の手元には、雅子の会話が録音されたテープがあった。
……さて、これをどう利用するか……。伊東に渡したんでは、あまりにも芸が無さすぎる。
一年近くが過ぎた。野上は、趣味と実益を兼ねて、古本屋を営んでいた。資金の出所は勿論、雅子様だ。
金とテープの交換条件に、次のことを付け加えた。
「俺に万が一のことがあったら、ダビングしたテープが、あんたを取り調べた刑事の許に届く手筈になっている」と。雅子は怖じることもなく、まるで同志でもできたかのように、含み笑いを浮かべて承諾した。
郊外の閑静な住宅地に構えた古本屋は、客は少なかったが、散歩がてらに森林浴を満喫することができた。野上にとっては楽天地だった。
だが、間もなくして、梶原が収賄罪で逮捕された。資金源が途絶えるのかと危惧していると、突然、雅子がやって来た。
雅子は、虚栄を脱ぎ捨てたかのように清楚な格好をしていた。
「梶原と別れたわ」
ボストンバッグを提げた雅子があっけらかんと言った。
……俺にどうしろと言うんだ。まさか、一緒に棲むつもりか?
「行くとこなくなっちゃった」
……しつこいな。鬼母と一緒に暮らすわけないだろ?どっかに行ってくれよ。
「ここまで歩いてきたから、足が疲れちゃった」
そう言いながら、淡いピンクのスカートから伸びた細い脚を擦った。
……また、色仕掛けか?
「ちょっと座ってもいいでしょ?」
甘える表情で迫ってきた。
……俺も同じ穴の狢か。
そう思うと、断る言葉が見つからなかった。
結局、雅子と暮らす羽目になった。
……つまり、俺も、雅子と同類項だったわけだ。
野上はそう結論づけると、ドストエフスキーの『罪と罰』の上に載ったボストンバッグを手にした。――
完
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
四次元残響の檻(おり)
葉羽
ミステリー
音響学の権威である変わり者の学者、阿座河燐太郎(あざかわ りんたろう)博士が、古びた洋館を改装した音響研究所の地下実験室で謎の死を遂げた。密室状態の実験室から博士の身体は消失し、物証は一切残されていない。警察は超常現象として捜査を打ち切ろうとするが、事件の報を聞きつけた神藤葉羽は、そこに論理的なトリックが隠されていると確信する。葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共に、奇妙な音響装置が残された地下実験室を訪れる。そこで葉羽は、博士が四次元空間と共鳴現象を利用した前代未聞の殺人トリックを仕掛けた可能性に気づく。しかし、謎を解き明かそうとする葉羽と彩由美の周囲で、不可解な現象が次々と発生し、二人は見えない恐怖に追い詰められていく。四次元残響が引き起こす恐怖と、天才高校生・葉羽の推理が交錯する中、事件は想像を絶する結末へと向かっていく。
【毎日20時更新】アンメリー・オデッセイ
ユーレカ書房
ミステリー
からくり職人のドルトン氏が、何者かに殺害された。ドルトン氏の弟子のエドワードは、親方が生前大切にしていた本棚からとある本を見つける。表紙を宝石で飾り立てて中は手書きという、なにやらいわくありげなその本には、著名な作家アンソニー・ティリパットがドルトン氏とエドワードの父に宛てた中書きが記されていた。
【時と歯車の誠実な友、ウィリアム・ドルトンとアルフレッド・コーディに。 A・T】
なぜこんな本が店に置いてあったのか? 不思議に思うエドワードだったが、彼はすでにおかしな本とふたつの時計台を巡る危険な陰謀と冒険に巻き込まれていた……。
【登場人物】
エドワード・コーディ・・・・からくり職人見習い。十五歳。両親はすでに亡く、親方のドルトン氏とともに暮らしていた。ドルトン氏の死と不思議な本との関わりを探るうちに、とある陰謀の渦中に巻き込まれて町を出ることに。
ドルトン氏・・・・・・・・・エドワードの親方。優れた職人だったが、職人組合の会合に出かけた帰りに何者かによって射殺されてしまう。
マードック船長・・・・・・・商船〈アンメリー号〉の船長。町から逃げ出したエドワードを船にかくまい、船員として雇う。
アーシア・リンドローブ・・・マードック船長の親戚の少女。古書店を開くという夢を持っており、謎の本を持て余していたエドワードを助ける。
アンソニー・ティリパット・・著名な作家。エドワードが見つけた『セオとブラン・ダムのおはなし』の作者。実は、地方領主を務めてきたレイクフィールド家の元当主。故人。
クレイハー氏・・・・・・・・ティリパット氏の甥。とある目的のため、『セオとブラン・ダムのおはなし』を探している。
No.15【短編×謎解き】余命5分
鉄生 裕
ミステリー
【短編×謎解き】
名探偵であるあなたのもとに、”連続爆弾魔ボマー”からの挑戦状が!
目の前にいるのは、身体に爆弾を括りつけられた四人の男
残り時間はあと5分
名探偵であるあんたは実際に謎を解き、
見事に四人の中から正解だと思う人物を当てることが出来るだろうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作中で、【※お手持ちのタイマーの開始ボタンを押してください】という文言が出てきます。
もしよければ、実際にスマホのタイマーを5分にセットして、
名探偵になりきって5分以内に謎を解き明かしてみてください。
また、”連続爆弾魔ボマー”の謎々は超難問ですので、くれぐれもご注意ください
どんでん返し
あいうら
ミステリー
「1話完結」~最後の1行で衝撃が走る短編集~
ようやく子どもに恵まれた主人公は、家族でキャンプに来ていた。そこで偶然遭遇したのは、彼が閑職に追いやったかつての部下だった。なぜかファミリー用のテントに1人で宿泊する部下に違和感を覚えるが…
(「薪」より)
ピエロの嘲笑が消えない
葉羽
ミステリー
天才高校生・神藤葉羽は、幼馴染の望月彩由美から奇妙な相談を受ける。彼女の叔母が入院している精神科診療所「クロウ・ハウス」で、不可解な現象が続いているというのだ。患者たちは一様に「ピエロを見た」と怯え、精神を病んでいく。葉羽は、彩由美と共に診療所を訪れ、調査を開始する。だが、そこは常識では計り知れない恐怖が支配する場所だった。患者たちの証言、院長の怪しい行動、そして診療所に隠された秘密。葉羽は持ち前の推理力で謎に挑むが、見えない敵は彼の想像を遥かに超える狡猾さで迫ってくる。ピエロの正体は何なのか? 診療所で何が行われているのか? そして、葉羽は愛する彩由美を守り抜き、この悪夢を終わらせることができるのか? 深層心理に潜む恐怖を暴き出す、戦慄の本格推理ホラー。
LA・BAR・SOUL(ラ・バー・ソウル) 第1章 プロローグ
吉田真一
ミステリー
この物語は、仕事一筋だった美人エリート営業ウーマンが、一夜にして恋に敗れ、更には事件にも巻き込まれてしまうと言う、とにかくてんやわんやの一夜だけを描いた大逆転ドラマです。
涙あり、笑いあり、怒りあり、そして嫉妬あり、陰謀あり、推理あり......とにかく、あらゆる要素をふんだんに詰め込んだ少し長めの短編小説を是非ご堪能下さい。
きっと、純真無垢な主人公、結衣のことを、みんな好きになってしまうと思いますよ。
今夜は大好きな琢磨(たくま)君と特別な夜を過ごす筈だった。なのに、『俺達、もう終わりにしよう』......突如そんなLINEが届く。
う、嘘......そ、そんな......
長い一夜の物語は、そんな悲劇からスタートするのでした。 毎日0時更新です。
※ ※ ※ ※ ※ ※
今回、表紙は蒼耀(ソーヨー)さんに描いて頂きました。
下記リンクより、蒼耀さんの素晴らしき筆捌きをご堪能下さい! 感動しますよ!
Special thanks 蒼耀 san!
@soyo_sta
(※なお、同表紙イラストの著作権は蒼耀さんに帰属します。無断転用、転写は禁止とさせて頂きます)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる