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飛べない鴎
しおりを挟む夕焼けの空に
鴎が一羽
波のしぶきに
こんにちは
さよなら
赤い
赤い
その顔には
一粒の涙が
頬を濡らしてた
風が吹いてくように
あの人が
いなくなって
何も知らずに
置き去りになった
あああああ……
愛が欲しい
あああああ……
愛が欲しい
風に消えた
あの人の影が
まだ
ここにあるようで……
静かな
静かな
夜が行くまで
このまま
哭いているのね……
あああああ……
愛が欲しい
あああああ……
愛が欲しい
風に消えた
あの人の影が
まだ
ここにあるようで……
静かな
静かな
朝が来るまで
このまま
生きているのね……
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