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番外編
アクラムの場合4
しおりを挟む結局…自分のしてきたことは何だったのだろうか…
でも…
マレーネのすべてが欲しくて、マレーネの周囲の人間が嫌で、マレーネを孤立させた。
途中、ブリュンヒルドがマレーネに接触したりしたので、やっぱり母の言ったことは正しかったのだと
切ろうと思った。
その矢先、彼女が家を出ていき、そこで俺はマレーネに離縁を言い渡された。
なんでだ?
真実、彼女を愛していたのに。
彼女の長い髪が好きだった。良い匂いのする彼女の髪が愛おしかった。
ふわっと香る彼女の匂いは俺に安らぎを与えてくれていた。
屋敷に帰るとマレーネが一緒の空間にいるというだけで俺の下半身は熱を持つ。
あれだけブリュンヒルドを抱いてももう何も感じなかった。
マレーネのいなくなった屋敷は熱を持たず寒々しいものだった。
久しぶりに見たマレーネに興奮した。
使用人がマレーネの髪に触っていた。それだけでそいつを殺してやりたくなった。
”触るな!俺のマレーネに!!俺の妻に!!”
そう心で怒り狂った。
久しぶりに触った彼女の熱に焦がれた。
でも
彼女の指輪を返されたときは理解できなかった。
彼女は残酷な言葉を吐いた。
「離縁してください」
なぜ?なぜ?俺はどこで間違えた?
愛しているんだ
お前のすべてが欲しかった。
本当に彼女を愛していたんだ。
母の言うとおりにしたのがダメだった?
何がいけなかった?
理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない!!!!
要らない、マレーネがいないのならこんな世界要らない。
要らない要らない要らない要らない!!!!!
俺は暗闇の中でひたすらそう叫んだ。
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