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第一章
初めての街は
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シオンは先ずは、これからの生活をするための買い物をするために、聖都ラムズメルダの神殿のある聖山の中腹にある村、メーレに向かうことにした。
といっても彼女の墓は神殿の近くあるため、そう遠い訳でもなかった。
女性の買い物はわからないので、もちろんリーゼロッタも連れてきた。
日用品などはシオンが生活しているホテルにもあるが、やはり全て同じ物を使うわけにも行かないし、服なども必要だろう。
もちろん彼女の正体がバレてはいけないので、あらかじめ買っておいたフードを被せてある。
街につくと道は人でごった返していた。
聖山の中腹と言ってもここもかなり標高が高い。
坂道をズラーッと露店が並んでいるその先には遥かな山々が広がっており、麓にはこの国の王や貴族が住まう都カリストリスのレンガ造りの街並みが広がっている。
「わー、凄い人。リゼこうやって自分でお買い物するのって初めて」
そうはしゃぐ声にシオンはため息を吐いた。
今まで神殿から余り出られなかったのはわかるが、道の真ん中であんなにキョロキョロしていては、何かと危ない。
「自分の立場が解っているのか? あまり目立つな」
「大丈夫よ。フードも被っているし、まさか死んだ筈の聖女様がこんな所を歩いているなんて思わないわ。仮に私の顔を覚えている人が居たとしても、そっくりな人くらいに思うんじゃないかしら?」
彼女はそう言って笑うと楽しそうに人混みを掻き分けて、何処かに行ってしまう。
「こら、待て」
やっとの想いで追いつくと、彼女は色とりどりの人形が置かれた屋台の前にいた。かなりデフォルメされた動物などの子供向けのものから、精巧に作られたドレス姿の少女向けの人形などが、所狭しと置かれている。
おそらく魔法人形だろうとシオンは思った。
魔法人形とは魔力を原動力に動く人形のことだ。高価なものなどは、人間の言葉を理解し時に話相手になったり、愛玩動物のような役割を担ったりする。
全く馬鹿らしい。人形は所詮は作りもの。人形は人形でしかないのに。
魔法……。
今からおよそ100年程前に魔力というエネルギーが確認されて以来、様々なことが目まぐるしく変わった。
魔力の力で街には鉄道が走り、ネオンが光り、学のある一部の人達は魔法を使うようになった。
いわく、魔力は全てのものに宿っている。
いわく、魔力は如何なる状態変化を経ても総量は一定である。
等々。
心霊現象だとか、魂の存在というのも全て魔力で片付けることが出来る。
人が持つ魔力差は個別性があるが、どんなに魔力が少ない人でも、死んでからしばらくは身体に魔力が残る。
そうして段々と魔力が消えて行き人は本当の意味での死を迎えるのだ。
その残った魔力の発露が心霊現象となる訳だ。
ネクロマンシブは、つまり死んだ身体ではどうしても作り出せない魔力を、術者の血液で補う技術である。
シオンは数年前にその適正に目覚め、そして独自に開発を重ねネクロマンシブを完成させた。
そう、数年前。暗くカビ臭い、あの牢獄のようなーーーーー。
ふと嫌なことを思い出しそうになって首を振って顔をあげる。
すると目の前でリーゼロッタが謎の踊り狂う狸の置物を買わされそうになっている所だった。
「ちょっと待て! 服や日用品を買えとは言ったが、そんなものを買わせるために金を渡したわけじゃないぞ」
財布からお金を出して払おうとしたリーゼロッタをシオンは慌てて止める。
「えっと、ごめんなさい。でもこんなに可愛いんだもの」
彼女は両頬を赤らめるとシオンより数センチ高い背を屈めて、こちらを覗きこんでくる。
色素の薄い金色の髪が肩からコトリと落ちる。
「可愛いのか? コレが?」
シオンには女性の言う可愛いと言う物が分からないので、狸の置物をマジマジと見てみた。
三日月型の目は嫌らしくニンマリと笑っていて、激しく振られている腰の下の方には早すぎて見えないが何かブラブラと動くものがある。
そうか、コレがいわゆる女性が好むファンシーな小物と言うやつかもしれない。
「可愛いでしょう。しかも空気中の魔力を使って半永久的に動くのでお得ですよ。さらに恋愛運アップ!」
店主は狸のような顔で、手を擦り合わせている。
「いくらだ?」
「更に着せ替え用褌10枚つけて100リシク!」
「安いな。買った」
リーゼロッタは今まで聖女として教会にいた。だから、こう言う女性らしいものを買って部屋に置いたりすることも無かったに違いない。
だから、一つくらい買ってやっても良いのではないか。そう思った。
「ありがとう。大好き」
「こう言った女性らしいものも、多少は必要だろう」
「……? うん。女性らしいかはわからないけどリゼすごく大切にするね」
彼女は満面の笑みを浮かべながら、踊る狸の置物を抱きしめた。
春の柔らかな日差しが彼女を照らしだして、長い金色のまつ毛が澄んだ空色の瞳に影を落とす。
「君は変わらないな」
ネモフィラの甘い花の香りがする。もう戻れない遠い遠いあの日々。
あれから様々なことが目まぐるしく変わっていった。
一緒にここを逃げようと言ったあの人はあの日からずっと居ない。
僕の手を引いて笑いかけてくれた少女も、もう今は冷たい手で偽りの生を歩んでいる。
けれどその笑顔だけはいつまでも変わらないのだろう……。
日用品や服、雑貨などの買い物を終えると辺りはほんのりと夜の気配を漂わせていた。
ポツリポツリと魔法灯の光がともりだし、幻想的な風景になってくる。家々やレストランなどからは夕飯を作る美味しそうな匂いが漂いだした。
シオンの大好物であるチーズ料理の香りもしてくる。
丁度目の前にある、小洒落たテラスのある店からだ。
シオンは先程血液を失っていることもあって、強い空腹を感じたが、まさか彼女の前で一人だけ食事する訳にも行かない。
だからと言って一人で入れる雰囲気の店でもなかった。
そもそも、シオンは一人で店に入るタイプではない。
ホテルに帰った後で部屋でこっそりルームサービスでも頼んで軽い食事を済ませようかと、少し名残り惜しげに見ていると突然袖を引かれた。
「ねぇ、ここに入りましょう。私こう言うお店、入ったことないの」
「さっき説明したはずだ。君は食べられないんだぞ」
ネクロマンシブによって返された人間は、人間の血液からでしか魔力の供給が出来ない。
よって普通の食べものは受け付けなくなるのだ。
「飲み物くらいなら飲めなくもないんでしょう? 雰囲気だけ味わうわ」
しかし彼女はシオンの袖をぐいぐいと引っ張りながら中に入っていってしまう。
仕方がないので、シオンも中に入ることにした。
決してチーズが食べたいから中に入る訳ではない。
とは思ったものの、シオンは直ぐに前言撤回をすることになる。
何故ならこの店の料理は控えめに言って絶品だった。
まず前菜はルッコラとトマトとパプリカのマリネをサイコロ状に切ってありそれを生ハムと和えたものに、霊山で朝だけしかとれないインスという実からたっぷりと絞ったオイルがかけられたサラダ。
ヤギ科の聖獣エクゥから採れるミルクと、それから作られるチーズをたっぷり使ったキノコのスープに、チーズが焦げた所がなんとも美味しい具だくさんな卵焼きフリッタータ。
卵焼きと同じお皿にはベーコンとニンニクと黒胡椒で炒められたジャガイモが添えられている。
あまりにも美味しかったので、思わずマナーを忘れて食べそうになり、慌ててとり繕う。
食べられるない人の前でこんなに美味しい食事を摂るなんて……。
シオンはどうしても罪悪感を覚えてしまう。
チラリとリーゼロッタのほうを伺うと彼女は初めて味わうお酒に酔ったのかウツラウツラ船を漕ぎ始めていた。
「お姉ちゃん寝ちゃったんだね。ちょっとまってな。今毛布持ってくるから」
恰幅の良い女店主が朗らかにそう言うと店の奥のほうに消えた。
しばらくすると今度は六、七歳くらいの幼い少女が毛布を手に持って来た。
「はい。どうぞ!」
「ありがとう」
シオンは少女から毛布を貰うとリーゼロッタに掛けてあげた。
「山の夜は冷えるの。こんな風に薄着で寝てたら風邪ひいちゃうんだから」
少女は茶色のお下げ髪の先端を弄りながらライトグリーンの瞳を片方だけ瞑って言った。
まるで人形のように可愛らしい少女である。
シオンは少女顔をつい最近見た気がしたが、思い出せなかった。
といっても彼女の墓は神殿の近くあるため、そう遠い訳でもなかった。
女性の買い物はわからないので、もちろんリーゼロッタも連れてきた。
日用品などはシオンが生活しているホテルにもあるが、やはり全て同じ物を使うわけにも行かないし、服なども必要だろう。
もちろん彼女の正体がバレてはいけないので、あらかじめ買っておいたフードを被せてある。
街につくと道は人でごった返していた。
聖山の中腹と言ってもここもかなり標高が高い。
坂道をズラーッと露店が並んでいるその先には遥かな山々が広がっており、麓にはこの国の王や貴族が住まう都カリストリスのレンガ造りの街並みが広がっている。
「わー、凄い人。リゼこうやって自分でお買い物するのって初めて」
そうはしゃぐ声にシオンはため息を吐いた。
今まで神殿から余り出られなかったのはわかるが、道の真ん中であんなにキョロキョロしていては、何かと危ない。
「自分の立場が解っているのか? あまり目立つな」
「大丈夫よ。フードも被っているし、まさか死んだ筈の聖女様がこんな所を歩いているなんて思わないわ。仮に私の顔を覚えている人が居たとしても、そっくりな人くらいに思うんじゃないかしら?」
彼女はそう言って笑うと楽しそうに人混みを掻き分けて、何処かに行ってしまう。
「こら、待て」
やっとの想いで追いつくと、彼女は色とりどりの人形が置かれた屋台の前にいた。かなりデフォルメされた動物などの子供向けのものから、精巧に作られたドレス姿の少女向けの人形などが、所狭しと置かれている。
おそらく魔法人形だろうとシオンは思った。
魔法人形とは魔力を原動力に動く人形のことだ。高価なものなどは、人間の言葉を理解し時に話相手になったり、愛玩動物のような役割を担ったりする。
全く馬鹿らしい。人形は所詮は作りもの。人形は人形でしかないのに。
魔法……。
今からおよそ100年程前に魔力というエネルギーが確認されて以来、様々なことが目まぐるしく変わった。
魔力の力で街には鉄道が走り、ネオンが光り、学のある一部の人達は魔法を使うようになった。
いわく、魔力は全てのものに宿っている。
いわく、魔力は如何なる状態変化を経ても総量は一定である。
等々。
心霊現象だとか、魂の存在というのも全て魔力で片付けることが出来る。
人が持つ魔力差は個別性があるが、どんなに魔力が少ない人でも、死んでからしばらくは身体に魔力が残る。
そうして段々と魔力が消えて行き人は本当の意味での死を迎えるのだ。
その残った魔力の発露が心霊現象となる訳だ。
ネクロマンシブは、つまり死んだ身体ではどうしても作り出せない魔力を、術者の血液で補う技術である。
シオンは数年前にその適正に目覚め、そして独自に開発を重ねネクロマンシブを完成させた。
そう、数年前。暗くカビ臭い、あの牢獄のようなーーーーー。
ふと嫌なことを思い出しそうになって首を振って顔をあげる。
すると目の前でリーゼロッタが謎の踊り狂う狸の置物を買わされそうになっている所だった。
「ちょっと待て! 服や日用品を買えとは言ったが、そんなものを買わせるために金を渡したわけじゃないぞ」
財布からお金を出して払おうとしたリーゼロッタをシオンは慌てて止める。
「えっと、ごめんなさい。でもこんなに可愛いんだもの」
彼女は両頬を赤らめるとシオンより数センチ高い背を屈めて、こちらを覗きこんでくる。
色素の薄い金色の髪が肩からコトリと落ちる。
「可愛いのか? コレが?」
シオンには女性の言う可愛いと言う物が分からないので、狸の置物をマジマジと見てみた。
三日月型の目は嫌らしくニンマリと笑っていて、激しく振られている腰の下の方には早すぎて見えないが何かブラブラと動くものがある。
そうか、コレがいわゆる女性が好むファンシーな小物と言うやつかもしれない。
「可愛いでしょう。しかも空気中の魔力を使って半永久的に動くのでお得ですよ。さらに恋愛運アップ!」
店主は狸のような顔で、手を擦り合わせている。
「いくらだ?」
「更に着せ替え用褌10枚つけて100リシク!」
「安いな。買った」
リーゼロッタは今まで聖女として教会にいた。だから、こう言う女性らしいものを買って部屋に置いたりすることも無かったに違いない。
だから、一つくらい買ってやっても良いのではないか。そう思った。
「ありがとう。大好き」
「こう言った女性らしいものも、多少は必要だろう」
「……? うん。女性らしいかはわからないけどリゼすごく大切にするね」
彼女は満面の笑みを浮かべながら、踊る狸の置物を抱きしめた。
春の柔らかな日差しが彼女を照らしだして、長い金色のまつ毛が澄んだ空色の瞳に影を落とす。
「君は変わらないな」
ネモフィラの甘い花の香りがする。もう戻れない遠い遠いあの日々。
あれから様々なことが目まぐるしく変わっていった。
一緒にここを逃げようと言ったあの人はあの日からずっと居ない。
僕の手を引いて笑いかけてくれた少女も、もう今は冷たい手で偽りの生を歩んでいる。
けれどその笑顔だけはいつまでも変わらないのだろう……。
日用品や服、雑貨などの買い物を終えると辺りはほんのりと夜の気配を漂わせていた。
ポツリポツリと魔法灯の光がともりだし、幻想的な風景になってくる。家々やレストランなどからは夕飯を作る美味しそうな匂いが漂いだした。
シオンの大好物であるチーズ料理の香りもしてくる。
丁度目の前にある、小洒落たテラスのある店からだ。
シオンは先程血液を失っていることもあって、強い空腹を感じたが、まさか彼女の前で一人だけ食事する訳にも行かない。
だからと言って一人で入れる雰囲気の店でもなかった。
そもそも、シオンは一人で店に入るタイプではない。
ホテルに帰った後で部屋でこっそりルームサービスでも頼んで軽い食事を済ませようかと、少し名残り惜しげに見ていると突然袖を引かれた。
「ねぇ、ここに入りましょう。私こう言うお店、入ったことないの」
「さっき説明したはずだ。君は食べられないんだぞ」
ネクロマンシブによって返された人間は、人間の血液からでしか魔力の供給が出来ない。
よって普通の食べものは受け付けなくなるのだ。
「飲み物くらいなら飲めなくもないんでしょう? 雰囲気だけ味わうわ」
しかし彼女はシオンの袖をぐいぐいと引っ張りながら中に入っていってしまう。
仕方がないので、シオンも中に入ることにした。
決してチーズが食べたいから中に入る訳ではない。
とは思ったものの、シオンは直ぐに前言撤回をすることになる。
何故ならこの店の料理は控えめに言って絶品だった。
まず前菜はルッコラとトマトとパプリカのマリネをサイコロ状に切ってありそれを生ハムと和えたものに、霊山で朝だけしかとれないインスという実からたっぷりと絞ったオイルがかけられたサラダ。
ヤギ科の聖獣エクゥから採れるミルクと、それから作られるチーズをたっぷり使ったキノコのスープに、チーズが焦げた所がなんとも美味しい具だくさんな卵焼きフリッタータ。
卵焼きと同じお皿にはベーコンとニンニクと黒胡椒で炒められたジャガイモが添えられている。
あまりにも美味しかったので、思わずマナーを忘れて食べそうになり、慌ててとり繕う。
食べられるない人の前でこんなに美味しい食事を摂るなんて……。
シオンはどうしても罪悪感を覚えてしまう。
チラリとリーゼロッタのほうを伺うと彼女は初めて味わうお酒に酔ったのかウツラウツラ船を漕ぎ始めていた。
「お姉ちゃん寝ちゃったんだね。ちょっとまってな。今毛布持ってくるから」
恰幅の良い女店主が朗らかにそう言うと店の奥のほうに消えた。
しばらくすると今度は六、七歳くらいの幼い少女が毛布を手に持って来た。
「はい。どうぞ!」
「ありがとう」
シオンは少女から毛布を貰うとリーゼロッタに掛けてあげた。
「山の夜は冷えるの。こんな風に薄着で寝てたら風邪ひいちゃうんだから」
少女は茶色のお下げ髪の先端を弄りながらライトグリーンの瞳を片方だけ瞑って言った。
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